※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

一先ずオチをつけないと別のネタに行けないので、そろそろレベルを上げましょう。

ただし、新たなネタキャラも追加しつつ!


レベル1の日々……また1から、前編

「カズマ様素敵!抱いて!」「駄目よ!私が先なんだから!」「子供は3人くらい欲しいです〜!」グイグイ

 

「おいおい、それは流石に困るって……」(イケボ)

 

俺には今、人生2度目の……オークとシルビアの件を含めたら、嫁達の件も含めて3回目のモテ期が到来していた。

 

「おいカズマ!ふざけてる場合か!皆も落ち着け!こんなクズ男に騙されるな!」

 

「先輩!早く浄化を!そんな「うわ〜信じられない」って顔してないで早く浄化を!」

 

「あっうん…『ブレイクスペル』!」

 

「はっ!なに今の…死にたい……」「私、なんでこんなクズに…」「いらない…この人の子供は本気で要らない……」イソイソ

 

「ちくしょう!勝手に寄ってきた癖に!俺が何したって言うんだよ!」

 

この何とも切ないモテ期の発端は、帰宅した日の夜に遡る。

 

______________

 

「これは、間違いなくマーキングされてます……」

 

「なんだよマーキングって……」

 

身体から悪魔の匂いが酷いと言われた俺は、エリスにより風呂場に連行されて服を脱がされた。そして、身体中をペタペタと触って、こんな事を言い出した。

 

「悪魔が自分の契約者だと主張する為に施す魔術です。これは人避けと他の悪魔に所有権を主張する効果があり、人間と契約するたぐいの悪魔が使用するものです」

 

なるほど、アーネスはそんなに俺を独り占めしたかったのか、全く可愛いやつだ。でも、残念ながら俺は皆のカズマさんで……

 

「それが56個…しかも全部別々の悪魔が施しているとは……」

 

「いや多いな!!それは流石に……」

 

あっ、各支店までサキュバス店の従業員を全員足したら、なんかギリギリ届くような…

 

「思い当たる節があるんですね…」

 

「……はい」

 

「まったく……こういうのは魔法や術が複雑に絡んだりするんですから、下手なことはしちゃ駄目ですよ?」

 

「す、すみません…」

 

「じゃあ、何が起こるかわからないので、取り敢えずこのまま術者の所へ……」

 

「『セイクリッド・ブレイクスペル』!ふぅ!これでカズマさんの悪臭は消えたわね!こんなチンケな術に苦戦するなんて、エリスってばまだまだなんだから!」

 

あ、これ……いつものアクアだ……

 

「先輩?!まだ魔法の中身が何か分かってないのに何をするんですか!もしこれが他の効果の中和に使われていたら……」

 

「大丈夫よ!私達に破れない魔法なんて無いんだから、なにが来ても余裕よ!」

 

「ははは…お前がそれ言うと、もうフラグにしか感じねぇよ…」

 

…………………

 

「でも、身体の調子は全然変わらないんだよな…」

 

「私達の加護を受けているのだから当然よ!小物悪魔の術なんて、そもそもなにも怖くないわ!」

 

「先輩のそう言う油断が危機を招くんですよ?もう少し慎重にですね……」

 

「エリス、あまりアクアを責めてやるな。何が来ても私が守るし、アクアの浄化の力は本物だ。カズマも帰ってきたのだし、たまには少し高い店にでも寄っていこう」

 

翌朝、万が一と言うこともあるからと、ダクネスを護衛に付けてサキュバス店に向かう。家の中では異常は無かったが、これがもしなにかを防ぐための処置だったら対策が必要だ。と言うか、そうじゃない場合は俺はサキュバスにモテモテだったと言うことになる。それはそれで嬉しいので、確認しないと!

 

「おやおや!今日のカズマ様は危険な護衛を連れていない?!これはまさにチャンスです!さぁ、今からでもアクシズ教に…」

 

「なんだよセシリー…お前本当に飽きないな…」

 

「それはもう…………………すき」

 

は?!

 

「カズマ様好きです。カズマ様の赤ちゃん産みたいです。具体的には3人くらい、女、男、女で産みたいです。アクシズ教を辞める覚悟もできています!」グイグイ

 

すげー真っ直ぐな瞳でこっち見てる!これはアクシズ教の狂った輝きじゃねぇ!っていうか真剣に来られるとスゲー美人だなコイツ!!

 

「セシリーどうしちゃったの?!色仕掛け勧誘はまだ分かるけど、セシリーがアクシズ教辞める意味がわからないわよ!というか、それもう唯のプロポーズじゃない!」

 

「アクア様、長い間お世話になりました。私は今日、あなたの元を去ります。そして、カズマ様の元へいきます!」

 

「おかしいから!そんなの絶対におかしいから!!」

 

慌てるアクアと違和感の凄いセシリー。たしかにおかしいとは思うが俺はこっちの方がウザったくないので助かる。ちなみに、俺の元へ来ると既にアクアが居る件に関しては、あえて言わないでおこう。

 

「はっ!申し訳ございませんカズマ様!このような神との婚姻を意味する格好で迫るなど無作法でした!また改めて求婚させていただきます!ではまた!」

 

「お、おう…また…」

 

「あぁ…また会う約束をしてくれましたぁ」キュンッ!

 

いや、ごめん。これもこれで、なんか調子狂うわ…

 

……………

 

「うぅ…セシリーがアクシズ教を辞めちゃうなんてぇ…」

 

「だ、大丈夫だアクア!これも多分勧誘の新しい手口だ!」

 

「そ、そうですよ先輩!あの人がアクシズ教を辞めるとかありえませんよ!きっとカズマさんを教会に誘い込む罠ですよ!」

 

「二人共、俺が本当にモテてるって発想にはならないんだな……」

 

嵐は去ったが、それにしても不可解な話だ。あの狂信者が御神体の前で信仰を否定するなんてありえない。アーネスみたいな3人コースのほうがまだ説得力がある。

 

「そうよ!これはきっと淫魔の罠に違いないわ!全員祓ってやるわ…」

 

「おい辞めろ。俺のビジネスが終わる。そして俺の大切な社員を祓うな」

 

しかし、確かにソレくらいしか変化点はない。でも、ブレイクスペルをしなければ普通だったのだから、あいつらはむしろこの状況を懸念していたのではないだろうか。

 

「じゃ、とりあえず本人たちに確認を…」ガチャガチャ

 

………鍵かかってる?

 

「お、オーナー!そこで、このまま聞いてください!」

 

「え?新人ちゃ…」

 

「ロリーサです!」

 

「…ロリーサ」

 

「はい♫」

 

あぁ、名前決まって凄く嬉しかったんだ……

 

「えっと、ロリーサ。俺はなんで締め出されているのかな?」

 

「オーナーはいま淫魔のスキルでフェロモンが溢れ出てるんです!もし中に入ったりなんかしたら、そのまま中の私達と40連戦✕5セットですよ!」

 

「え?なんで今更?!今までそんなこと無かったのに?!」

 

と言うか、もしあったら死んでただろう。サキュバス全員と5回戦もしたら、干物は避けて通れない。

 

「私達にも分かりませんよ!なんで性欲と繁殖欲求が増しているんですか!レベル下がったのになんでそこだけ格段に上がるんですか!誘ってるんですか!なら二人っきりの時にお願いします!出来れば夜景の見える部屋でお願いします!」

 

「なにそれ知らない!俺だって知らないし、思い当たることも無いぞ!」

 

と言うか、誘ったらオッケーしてくれるんだな!

 

「……ねぇ、そう言えば弱い生物って、繁殖欲求強いじゃないっけ?」

 

………………アクアさん、あなた一体何を…

 

「そう言われると、確かに被捕食生物は数が多くないと滅んでしまうが、流石にそんな人間に……」

 

「いえ、生物の種別的な話だけでなく、確かに危機的な状況で生物は繁殖力と繁殖欲求が増大します。たしかにそんな機能が備わっていた筈です……」

 

え、エリスまで……

 

「おい…それじゃまるで俺がクソ雑魚過ぎて、逆にアッチは強くなっちゃってるっていう事か?!そんなしょうもない理由でモテてるって事なのか?!」

 

「「「えっと…多分そう言うことかと…」」」

 

女神と悪魔の意見が被る事ってあるんだな……

 

「じゃあ、今まで無事だったのは……」

 

「オーナーがサキュバスをスカウトに行く際、私達の魔力を渡すことでサキュバスに襲われない細工をしてたんです。それが結果として忌避剤となり中和していたんですが、どうして消しちゃったんですか!なんの悪影響もないのに!」

 

「いや悪影響はあるだろ?!俺の生まれ持ったフェロモンとかは……」

 

「「「「……………えっと」」」」

 

「あっはい。すみません。ないですよねそんなの…」

 

くそぅ!こんな時ばっかり満場一致しやがって!なんか悔しい!

 

「でも、勝手に発動する淫魔のスキルで魅了してるだけなら、『ブレイクスペル』は有効ってことよね?」

 

「それはそうですが、オーナーは殆ど何しても魅了を発動する状態です。発動に消費するのも精力なのでほぼ無限、付きっ切りで発動し続ける必要が…」

 

「なら、またサキュバスの魔力を分けて貰うのはどうだ?それで封じ込めるなら、また同じ方法を使えば!」ガシッ

 

「待ってください!!もし…今このドアを開けたら、オーナーは数分で40人のパパになるか、ここにいる淫魔全員がエリス様に消滅させられ、オーナーの会社が破綻するかの2択ですよ……」

 

なにその嫌過ぎる2択!

 

「魅了のレベルか、魔力操作のレベルを上げればコントロール出来ませんか?威力調整か対象を限定すれば、少なくとも無差別には……」

 

「スキルポイントは……残り2だな…」

 

「この前レベルカンストしましたよね?!そのポイント何に使ったんですか!」

 

「『指圧』を、カンストさせた……」

 

「この前して貰ったアレですか?!スキルまで取ってたんですか!」

 

「あぁ、確かにあれはプロの手腕だったな…肩こりがすごく楽になった…」

 

「…………最近は戦闘も無いのに、それでも肩が凝るんですね?」ジトー

 

「いや、その……」

 

「私がイジったのが原因だけど…育ってきてもエリスのそのスタンスは変わらないのね…」

 

うん、そうだね。アクアは深く反省して?

 

「と言うか、サキュバスの私達から見てもそのスキルは不要に見えるのですが…オーナーはマッサージ系のスキルを取り過ぎでは……」

 

「…ごめん」

 

だって今の世の中は割と平和だし……

 

「こうなったらクエストよ!なにがなんでもカズマさんのレベルを上げなきゃ!」

 

「そうですね!これ以上女性が増えるのは本当に勘弁して欲しいですからね!」

 

「私共からもお願いします!こんな洗脳じみた形でオーナーと関係は持ちたくありません!」

 

「いや、その言い方だと普通に迫られたら関係を持ちたいように聞こえるが…」

 

「精力と性欲とベッドでの優しさは、淫魔の中では理想の条件ですから…」

 

「「「あぁ…それなら確かに……」」」

 

「なんでそこだけ納得するかな?!」

 

くそぅ!普通にモテたい!!

 

………………………………

 

「それで、ギルドに来るだけなのに、モテては落とされ、モテてはなじられ…俺はそろそろ泣きたいんだが……」

 

「良いじゃない。プラマイでいったらむしろプラスよ!普段嫌われる事しか無いんだから…」

 

こいつ、アクシズ教が世間でどう思われてるか説教してやろうか?!

 

「でも、私達には効かないって言うのは幸運でしたね。これで全員が魅了されてたらと思うと……」

 

「あぁ、またカズマが死んでいた可能性があるな…」

 

「おい辞めろ。本気で笑えねぇ…」

 

しかし、女神に無効なのは分かるが、セシリーには有効でダクネスには無効ってなんだ?なにが影響するんだこれは…

 

「あ、カズマ。あんたがクエストを見に来るの久々じゃない?」

 

「おぉ、リーン。ちょっとレベルを上げたくてさ…」

 

「えっそうなの?そのパーティーは流石にバランスが悪いと思うんだけどな……」

 

あっ……プリースト二人に火力にならないダクネスって…人員の配置間違えたかな……エリスをクリスにしたら……駄目だ。もし万が一アクアが魅了されたら詰む!!

 

「なぁ、リーンのパーティーって、いま都合良かったりする?」

 

「……ごめん。私はその…療養中でさ。男どもはもうクエストに出てる」

 

それは珍しい。魔法無しで挑むのは大変だろうに…

 

「ひょっとして怪我か?それならエリスに…」

 

「ち、違うの!そんな治るとか治さないとかじゃないって言うか…必要な事って言うか…」

 

え?なにそれ?

 

「て言うか、リーンは平気なのね?カズマさんの魅了」

 

「え、カズマって魅了使えるの?っていうか、それ何に使うつもり…」ジトー

 

「変な勘ぐりはやめろ!なにかに使うつもりなんてねぇよ。勝手に発動して困ってるんだ…」

 

「むしろ、それを封じるためにレベルを上げたい訳ですもんね…」

 

「へぇ…なら、ちょうど暇になって、しかも金欠になってるのがあっちにいるから誘ってみたら?」

 

「あっち?」

 

………………

 

「え…カズマ?」

 

「お、おう……その…久しぶりだな…リア」

 

リーンの指差す先に居たのは、俺と同じ転生者。そして、この街のアイドルにして、冒険者の少女リア。そんな彼女が、何故かギルドの隅っこで一人ショボくれている。

 

「まずは、おめでとうで良いのかな…魔王の討伐と、結婚とさ…」

 

話はしてくれるが、何故かリアは俺の顔を見ない。なにか辛いことがあったのかも知れないが、むしろ今としてはありがたい。魅了する心配が少ないし……

 

「ありがとう。リアも、これでなんの懸念もなくアイドル活動に専念できるわけだな」

 

「それなんだけどさ…カズマって、今でも私達のプロディーサーで良いのか?」

 

「そうだな。リアがそう思ってくれるなら、俺はいくらでも手を貸すぞ?」

 

俺はそんなに熱心にやってたわけでも無いし、基本的にはアクセルハーツは各自で勝手に頑張っている。でも、それでも頼りたいと言うなら、俺は快く引き受けよう。仲間のためだし……

 

「じゃあ………なんでエリス様のミサを私達のライブと同じタイミングでやるんだ?!私達はプロデューサーの身内に潰されそうだぞ!前回のライブも、前々回のライブも、立て続けに大赤字だ!!」ブンブン!

 

あっ!首を掴んでガクガクしないで!

 

「ちょっ?!俺に言うなよ!ミサ一回だと教会に信者が入り切らないんだから仕方ないだろ!」ガクガク!

 

「それでも!それでもプロデューサーを名乗るならそこは気を使えぇ!!」ブンブンブンブン

 

そんなこと言われてもぉ!!

 

_______

 

「へぇ…それでお金が無いのね……」

 

「このままでは賃貸を追い出されてしまう……しかも、私だけ立ち退き時に別途で清掃費まで請求されそうで……」

 

いや、それはお前の部屋が汚いからだろ…

 

「なんか申し訳ありません。私が降臨したが為にアクセルハーツの皆様へご迷惑を……」

 

「いえいえ!エリス様が私達の名前を知ってるだけで光栄です!悪いのは、どちらも把握しているのにスルーしてたプロデューサーですから!」

 

把握どころかエリスは歌えるぞ。クリスの頃は応援してたし…

 

「しかし、リアが金欠なら私達と利害は一致する。クエストに行くんだが、臨時パーティを頼めないだろうか?」

 

「そうだな。報酬の半分はリアに渡す。その代わり、俺に攻撃の機会をなるべく譲るって契約でどうだ?」

 

「えっと……それは私には好都合だけど、良いのか?」

 

「いいも何も、このままカズマさんのレベルが上がらないと大変なことになるわ。リアも他人事じゃないのよ?」

 

「大変なこと?魔王軍に復讐されるとか?」スリッ

 

あれ?リアなんか近くない?

 

「それならまだ私達でも手は打てる。カズマの方に問題があるんだ…」

 

「そっちの方が今更すぎだろ?カズマが問題なのは今更だろ?スケベだし、欲望に忠実だし、魔王軍より汚い手を使うし…」ムギュッ

 

う、腕に抱きついた?!

 

「仲間想いだし、意外と頼りになるし、お金持ってるし、基本的には善人で平和主義だし、清潔感はあるし、家庭的だし、部屋の掃除してくれるし、日本人で価値観も近いから家庭を持っても……」ンー

 

なんかめっちゃ褒めながらリアの顔が迫ってきてる!くそぅ!可愛くていい匂いがぁ……

 

「まさにそれだから!!『ブレイクスペル』!」

 

「はっ?!ちょっ!なにすんだ!このセクハラプロデューサー!!」バコッ!

 

「不条理!」ゴフッ!

 

…………………

 

「た、確かにこれは危険だ…危うく一生のトラウマになるところだった…」

 

「いや、事前説明しなかった俺も悪かったけどさ…俺の顔面の傷にも配慮してくれない?」

 

まだズキズキする……

 

「ごめん…でも、エリス様が居るのに事前説明なしとか、カズマにも責任がある!」

 

「いやさ…なんでかリーンには効かなかったから、リアも平気かなって思ってさ…」

 

残念ながら有効でしたが…

 

「へぇ、それはやっぱり魔法使いだからなのかな…それとも他に相手が……」

 

しかし、リアは好きな相手にはあぁやって甘えるのか…そう言う所が乙女なのは、実に売れそうな要素だな。

 

「で、クエストの相手はなに?あんまり強敵なら二人も誘うけど?」

 

「馬鹿辞めろ。シエロとエーリカが居たら、討伐対象が俺になる流れしか見えない。今日のところはリアだけで十分だ。どうせ相手はいつものだしな」

 

「いつもの?」

 

_________

 

「「いやぁーー!!こっち来ないでー!!」」

 

「流石は水の女神と街のアイドル。俺が用意したヤギよりカエルにモテるなんて……」

 

「メェ~」

 

やはり定番のクエストと言えばジャイアントトードだ。死ぬリスクは低くて経験値もまぁまぁ美味しい。そして食べても美味しいので上手く倒せば追加報酬も美味しい。まさに理想的なターゲットと言えるわけだ。

 

「くそぅ!駄目だデコイが効かない!なんで私を無視するんだ!」

 

「あれは戦闘じゃなくて食事ですので、敵意の問題じゃないのでは?」

 

「そうなのか?!なら、次はマヨネーズ持ってくる!」

 

カエルってマヨネーズ食うかな…

 

「リア!魔導鍵盤を使って!あれでバリア張れるでしょ?!」

 

「一方向に張っても舌が回り込んでくるだけだ!でも全体に張るのはまだコントロールが……」

 

「それでもやりなさいよ!これで食べられる位なら挑戦しなさいよ!私もう足が限界だから!」

 

「わ、わかった!頼む魔導鍵盤!!」

 

リアがカエルに向き合って鍵盤を鳴らすと、空気の振動が膜を生む。そして、それがゆっくりと広がって……

 

「ねぇリア?!私なんかバリアに押されてるんですけど?!バリアに押されてリアからどんどん離れていくんですけど?!私入ってないんですけど?!」

 

なお、その中にアクアは入っていない。弾き出されてじわじわと、しかもカエルの居る方に送り出されていく。

 

「その…音の膜がバリアーになるタイミングが自分じゃ決められなくて…だから未熟って……」

 

「う、嘘でしょ…ねぇ嘘よね?!カエルの方に押されてるんですけど!解除して!せめて解除して?!」

 

「………ごめん」

 

「あぁーーー!!」

 

パクッ

はい。い つ も の。

 

「よし、じゃあ…『スローイングダガー』!『ティンダー』!」

 

バシュッ!

 

「ぐえ…」ベチョッ

 

うん、作って良かったパイルバンカー(仮)!

 

「ねぇ、そんなのあるなら…私が食べられる前に使ってくれない…」ネチョネチョ

 

「いや、今のレベルじゃ遠距離で当てられないし……」

 

でも、結構真っ直ぐ飛ぶし、これなら狙えたかな…

 

「おいカズマ!音を出したからカエルがこっちに寄ってきたぞ!それこっちにも早く使ってくれ!」

 

リアの周りに集まるカエル。その音のバリアに攻撃性は無いらしく、めっちゃカエルが舐めている。多分、これ解除されたらリアがエロ…エラいことになるだろう。どうしよう、ちょっと見たい…

 

「カズマさん。今ので少しレベル上がりましたよね?そろそろ本気でお願いします『パワード』『スピードゲイン』『プロテクション』『ブレッシング』」

 

「……はい」

 

仕方ない。やるか。

 

「あぁー!カズマ早く!舌が!舌がぁ!!」

 

「おいリア!その状況、お前はカエルの舌に囚われていると言う認識で良いよな!」

 

「どう見てもそうだろ!あぁ!もうバリアがぁ!!」

 

「『スティール』!」

 

ポスッ

「あぁぁ!……あれっ?」

 

よし、なにも欠けることなくリアを盗めた。カエルが他に何も持っていないと言うのもあるだろうけど、やはり人を盗むって発想は天才だな。ありがとうル○ン三世。

 

「はいキャッチ!レベル2ならギリイケるか?絡み付いてる舌に向かって…『ライトニング』!」

 

「けろぉ…」「げこぉ…」「くわぁ…」「あぁぁ!!」

 

「あぁ?!粘膜から先輩まで電気が!先輩しっかりしてください!」

 

「す、凄い…なんでも使えるのは知っていたが、魔法の狙いも投擲術も、レベル1とは思えない精度だ…」

 

「そりゃ当然だろ?俺には、幸運の女神がついてるからな」ドヤッ

 

「………一瞬カッコいいと思ってしまったが、それつまり運良く成功しただけなのか?」

 

「…………成功したから…良くない?」

 

「良い訳あるかぁ!!」ガンっ!

 

「手厳しい!」ゴフッ!

 

 




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

あ、はい。なんか要望あったし、見てたらコイツもコント要員になるかと思って取り敢えずリアです。着々と魔の手が伸びますが、それは気長にお待ちください。

また不定期更新ですが、今後とも宜しくお願いします。
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