※この作品はR-18です。

英雄特典のエリス様   作:熱心なエリス教

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いつも私の妄想にお付き合い頂きありがとうございます。

基本的にキャラネタの詰め合わせの私の作品ですが、これに関してはマジで細かいキャラネタしかありません。

お暇なときにでもお付き合いください。



この素晴らしき同志に報告を!

英雄譚。それは世界の人々が憧れる勇者への讃歌。俺は今、何故かギターとカスタネットの伴奏と、天使と女神の美声による大変美しい讃歌を聞いている。

 

「さぁやる気は十分。行くぜ、いざこれから魔王とタイマン♫」

 

「でもレベル不十分。駄目だ、今までの生活が怠慢♪」

 

「足りないレベル?あげろ養殖!かき集めたスキルで強襲♪」

 

「金に任せろ!俺は要職!支払いは気前良い報酬♫」

 

でもなんでラップスタイルなの?弾き語りでラップの英雄譚なんて聞いたことねぇよ?!そして、なぜ天使が上げたところをアクアが落とすんだよ!

 

「しっかし、あいつらスゲーいいビート刻むな…ほんと多才で羨ましいわ…」

 

「ふむ、私にはヒップホップ系の音楽は良く分からんが、これが韻を踏むってやつか。よくもまぁ、口が回るものだな…」

 

「でも、こうやって改めて聞くと、俺って殆ど財力と人任せだったんだな……」

 

「経済力も人望も立派な武器だろう?我々のような軍も、先立つモノと信頼関係が無ければ成り立たん。まぁ、カズマは参謀で、めぐみんの方が英雄っぽい気はするがな…」

 

ただ、完成度は高いけど美化とかしないで素直に語っちゃってるんだよな。これ最後どうなるんだろ…

 

「さぁ次は魔王編!ビートを上げるから乗り遅れないで!SAY!HO!」

 

「「「……ほー?」」」

 

あ、なんかちょっと恥ずかしい!

 

…………………………………

 

「えっと……つまり高価なアイテムでめぐみんさんが…」

 

「あの破壊力を連続で、しかもアクア達がいる城に……」

 

「もう、それを思い付く性格がまず勇者じゃねぇよな…拷問じゃん…」

 

「しかも、実質ただの廃課金攻撃ではないか……」

 

「それでしかも………」

 

「「「「「「まさか最後が自爆って……」」」」」」

 

「おいやめろ!せめて決死の特攻と言え!」

 

アクアと天使の英雄譚には嘘偽りは全く無い。それを聞かされた皆の感想は、それはもう正論のオンパレードだった。でも仕方ないだろ。他に勝ち方が思い付かなかったんだから…

 

「しかし、そうなると真の意味での英雄はめぐみんなのではないか?敵の最強戦力も含め、幹部の殆どを倒したのはめぐみんなのだろう?」

 

「確かにそうだな。と言うか、そんな反則キャラは私でも苦戦しそうなものだ。財力に任せたとはいえ、よく打ち破ったな…」

 

「ほう、ターニャとアインズは私の偉大さを良く分かっていますね!しかし、私がここまで来れたもの、全てカズマが信じて導いてくれたからこそ……なので、真の英雄はカズマです。誰がなんと言おうと、それは違いありません」

 

「そうか…本人が言うならきっとそうなのだろう。大切にしたまえ。そんな仲間、そうそう巡り会えるものではない」

 

「えぇ…カズマが私の道を信じてくれたとき、共に歩むと誓ったのですから…」

 

ありがとうめぐみん。それは凄く誇らしい。なんかアクアの歌の直後だから泣きそう……

 

「しかし、確かに彼女の魔力量は尋常ではない量になっています。私達の世界でなら国の英雄クラス。どうですか、魔王を倒してしまっては退屈でしょう?ナザリック地下大墳墓で、アインズ様の為に働く気などは?」

 

「この四角眼鏡は何を言っているのですか?私はカズマの居ない世界に興味はありません。それに、この程度が英雄なわけがないでしょう?今日の爆裂魔法は朝のうちに撃ってますから、まだ1割しか回復してませんよ?」

 

「「「「………え?!」」」」

 

………ん?なにこの空気?

 

「う、嘘でしょ!これで1割なの?!」

 

「え?エミリアたん?!顔が青いけどそんなにやばいの?俺には魔力とか感じ取れないんだけど?!」

 

「総量はロズワールより遥かに上かしら…もし万全であったなら、大兎の増殖範囲なんて一瞬でチリに…いえ、聖域を封印ごと消し去ってしまえるほどなのよ…」

 

「嘘だろ?!頭がやべぇとは思ってたけど、実力もやべぇじゃん!もうめぐみんが新魔王だろ?!」

 

「おいスバル。私の頭がどうヤバいのかを聞こうじゃないか!場合によっては、そのヤバさはスバルの自宅にて発揮されることになる!」

 

「ごめん!それはマジで困るからやめて!謝るから本当にやめて!」

 

あいつらの世界でもめぐみんは、と言うか紅魔族って奴はヤバいらしい。流石は女神の特典で生み出した人造人間。あのハゲがウォルバクやアーネスに釣られて魔王軍に寝返らなくて本当に良かった。

 

「アインズ様。カズマたちの様子から、どうやら娘の力は嘘ではないようです。しかし、私にはどうも腑に落ちないことがあるのですが………」

 

「あぁ、私もステータスを見て疑問に感じていた。最上位の魔法さえ連発できる魔力を持ちながら、なぜ……なぜ使える魔法が1つも増えていないのだ?!」

 

あぁ、うん。それは本当に疑問だよな……俺はもう

馴れたけど…

 

「あらゆる防御魔法を砕き、どんな攻撃魔法も消し飛ばし、そしてどんな魔法より早く遠くへ到達するのが我が爆裂魔法……さて、他の魔法は必要ですか?」

 

「あの…随分と自信満々ですが、仲間や近隣への被害などは……」

 

「…戦いには犠牲がつきものなのですよ?」

 

いい加減その認識は改めてくれねぇかな…

 

「……カズマ。間違いなく英雄はお前だ。これを御せるのは間違いなくお前しか居ない。いやぁ、実に惜しいがめぐみんには振られてしまったな!いや本当に惜しいなぁ!」

 

「左様でございますね!いや逸材でしたのに惜しいことを!」

 

「おいやめろ!厄介事だとわかった瞬間に手のひらを返すのはやめろ!もしそこに通えて乗り気になった場合、俺は一切の責任を取らねぇからな!」

 

「「それは困る!」」

 

責任取りたくないなら最初から誘うなよ!いや、俺もだけどさ!

 

「なぁカズマ。いまいち魔法使い共の例えが分からんのだが、今のめぐみんはどれほどの兵器に値するんだ?」

 

「兵器は知らねぇけど、東京駅くらいなら地形ごと消えるレベルだぞ?」

 

「46,800m²が地形ごとだと?!ちょっとした戦術兵器ではないか!個人所有は条約違反だぞ!」

 

「いや、俺にその例えは分からねぇよ…ていうか兵器じゃねぇよ…」

 

ターニャの反応で、なんとなく科学的にもヤバいのは分かるけど……

 

「盛り上がっているところ申し訳ないが、そろそろホームルームを始めるぞ。全員席に付け」

 

「「「「はぁーい」」」」

 

「あ、すみませんレルゲン先生。先に1つよろしいでしょうか?」

 

「あぁ、何かねデグレチャフくん?」

 

「あちらに戻ってからで良いので、先に諜報部に伝えてください。次 は な い ぞ……と…」ゴゴゴゴゴ

 

「つ、伝えておく…」ガクガク

 

いや、ターニャ達に何があったんだよ…今にも人を殺しそうだぞ?!あ、殺してるわアイツ!

 

「先生。ロズワール先生が我々の担任だったと記憶しているのですが、彼はどうしたのですか?」

 

「あぁアインズくん。彼はその…生徒と不健全な関係になったからと異動になったんだ…」

 

「へっ?!」

 

ん?なんでラムがそんな反応を?!

 

「なになに!まさかラムがそんな関係なの?教師と不健全な関係なの?!」

 

「そ、それは…その……」

 

「おいアクア。確かにこの場ではそう言う関係だけど。本来の世界じゃ立場が違うだろ?そう言う所に突っ込むのはやめろよな。それに、恋愛に立場なんて関係ないだろ?………不純異性交遊を叩くような風潮を作れば、1番損をするのは俺たちだぞ?立場とか特にな…」(後半小声)

 

「ご、ごめんねラム!そうよね!恋愛は自由よね!………ごめん、忘れてた…」(後半小声)

 

「カズマ、私は貴方を誤解していたようね……そうよ。確かにラムはロズワール様に気持ちを伝えたわ。でも、それでロズワール先生と不純な関係なんて持ってないし、そもそも恋愛感情で学校に迷惑はかけてない!だからこれは、不当な異動よ!」

 

「「「「おぉー!」」」」

 

かっけぇ!マジかっけぇよラム!皆の前でそれ言えるのマジですげぇよ!

 

「いや、なんか身体にスバルくんに逆らえない何かを刻まれたとの理由なので…問題になってるのはスバルくんなのだが……」

 

「…っ〜〜〜!」プルプル

 

いや真っ赤じゃん!ラムすげー真っ赤じゃん!めっちゃ無理してたじゃん!

 

「と言うか、むしろそれに関しては俺から言わせてもらうぞ。別にそういう恋愛観に偏見とかはないし、恋愛は個人の自由だとは思うが………スバル君はちょっと近寄らないで貰えますか!」

 

「ちげーよ!!て言うか滅茶苦茶偏見あるだろその反応は!ロズワールが事件の黒幕だったから、逆らえない魔法を身体に刻んだってだけだって!」

 

「そ、そんなこと出来るのかお前?!ロリコン疑惑が晴れるまで私にも近づくなよ?!セレブリャコーフ中尉も幼顔だから駄目だからな!」

 

「おいターニャ!お前は信じてくれたんじゃないのかよ?!」

 

「ベアトリスの意志を信じただけだ!お前の性癖は微塵も信じてなどいない!」

 

「ひっど!それマジで傷つく!と言うかその魔法だってロズワールの魔法だからな!」

 

いや、ベアトリス膝に乗せてたら真性だろ……ターニャがそう思うのもしょうがないだろ…‥

 

「あ〜、きりがないので話を進めさせて貰うが、代わりに新任の数学教師が諸君らの担任になることが決まった。早速紹介しようと思う。どうぞ」

 

「はい」

 

ガラッ

「「「「「おおぉーー!!」」」」」

 

教室の扉を開けて入ってきたのは、スカートスーツ姿のウォルバク。どうやら置いていくことにならなかったようだ。まぁ、ちょむすけがオッケーならそりゃそうだろう。それにしても、スーツ姿だとより一般人とのスタイルと美貌の差が明確になる。こりゃ男子たちの反応も仕方ない。

 

「数学担当のウォルバクよ。今日から貴方達の担任になるわ。何か質問がある子はいるかしら?」

 

「せ、先生には恋人は居ますか?!軍人は守備範囲ですか?!」

 

うん、あいつ勇気あるよな。ダクネスの時にも大怪我したのに……

 

「グランツ中尉。人の恋愛にとやかく言うつもりは無いが、ここは学舎であり彼女はどう見ても我々の世界の住人ではない。馬鹿なことを考えるのはやめたまえ」

 

「何を言うんです中佐殿!愛に世界も種族も立場も関係ありません!それを乗り越えられるのが愛なのです!」

 

い、一応良いこと言ってるのかな……

 

「まったく…我が隊の男どもはこんなのばかりか…ヴァイス!ケーニッヒ!お前たちも身を乗り出すな!みっともない!」

 

「「はっ!申し訳ございません!」」ガタンッ

 

うん、流石ターニャ。なんで後ろの2人の状況が分かるんだよ。俺も小さく手を振るのは辞めておこう。

 

「恋人と言うか……近日中に結婚する予定だけど?」

 

「「「くぅ!!」」」ガックシ

 

「ははは!いや残念だったな諸君!まぁ、これ程の美人に相手が居ないほうが不自然と言うものだ!諦めたまえ!」

 

うん、俺が相手って言っても不自然って言われそう。釣り合ってない自覚はあるけどさ!

 

「はい!」

 

「どうぞエミリアさん」

 

「先生もエルフなんですか?」

 

「あぁ、この耳ね?それっぽいけど、私は女神よ」

 

「そうなんですか?!女神って本当に居るんですね!」

 

……ん?

 

「……え?あれ、どういうこと?!」

 

エミリアの言葉に、アクアが露骨に取り乱している。そういえば、エミリアはアクアを女神として受け入れていたような……

 

「い、一応フォローするけど…私はアクアと同僚よ?」

 

「……あっ」

 

「いま「あっ」って言ったぁ!!エミリアは私のことを信じてくれてたんじゃないの?!まさか適当に流してたの?!」

 

まぁ、そうだとしても仕方ないとは思う…

 

「ち、違うのアクアさん!アクアさんはアクアさんだから!私その、種族とかそう言うので人を判断したくないから…だから、つい忘れてて…」

 

「エミリア……そ、それなら仕方ないわね!次から忘れないでね?」

 

「うん!絶対に忘れない!」

 

エミリアすげー。あそこまで純真だとアクアも責められないのか…

 

「先生。先生から感じる魔力がちょむすけと同一に感じます。使い魔か、それとも起源が同じ存在なのでしょうか?」

 

「あら、アンデッドの貴方は中々鋭いわね。その子は私の半身よ。大切にしてあげてね?」

 

「なっ!」

 

「勿論です。こう見えて、私にも動物を愛でる心はありますので」

 

その動物があのバカでかいジャンガリアンハムスターを指しているとしたら、眼球があるか知らんが眼科に行け。アレは完全にモンスターだ。

 

「……なぁパック?」

 

「……なんだいスバル?」

 

「お前も、アレくらいのグラマー美人になったり出来ないのか?」

 

「うん、言うと思ったけど。スバルは僕に何を求めているのかな?僕はそもそもオスだよ?」

 

「でも、カズマの猫がアレってズルいじゃん!マスコット兼グラマーヒロインって反則だろ?!」

 

ははは、良いだろう!

 

「でもほら!僕は魔法が使えるよ!マスコット兼凄い戦力だよ!」

 

「彼女は私の師匠です。魔力量が私の比ではなく、あらゆる魔法が使え、単騎で軍隊を消す程の火力持ちですよ?」

 

「なにそれスゲェ!でもなんで弟子がこれ?」

 

「……あぁん?!」

 

「じょ、冗談です…二人共凄い魔法使いで納得してます…」

 

いや嘘つけ?!ちなみに俺も納得してないぞ!

 

「それなら僕は、実は凄く大きくもなれるよ!」

 

「師匠はもう色々と凄く大きいですよ?」

 

いや張り合うのそこ?!ちょむすけが元々デカい化け物だった話じゃなくて?!

 

「あれ?なんか私の話題で盛り上がってる?」

 

うん、悪い意味でな……

 

「スバルも知ってるけど、僕の毛並みは最高にもっふもふだよ!もっふもふ!」

 

「もふもふがなんですか?師匠はふっかふかのモッチモチですよ?」

 

「ちょっと!それ私のどこの話よ?!」

 

「…………カズマいいなぁ!!」

 

はい。スバル判定でウォルバクの勝ち!多分、決まり手はおっぱい!

 

「……もうスバルにはモフモフさせてあげない!リアとの交際も認めないからね!」

 

「スバルもやっぱり、大きいのが良いんだ…」

 

「すみませんパック様!エミリアたん!ちょっとした出来心なんです!エミリアたんも引かないで!」

 

「「つーん!」」

 

それにしても、あいつらも仲良いよな。ちょむすけも喋ったらいいのにな。

 

「ねぇ…そろそろ授業していい?」プルプル

 

「どうぞ進めてください。こいつらに付き合うと、多分一日中やってますので……ほらグランツ中尉!貴様も良い加減立ち直れ!」

 

「…はぃ」

 

超落ち込んでる!

 

「そ、そう?じゃあ授業するわね?あ、天使は部外者だから…」

 

ガラッ

「すみません。通報はこちらですか?」

 

あ、お巡りさん。

 

「ちょっ?!なんでポリスメンが!不審者でも出たんですか?!」

 

「…あの羽つきコスプレ女をお願いします」

 

「ちょ?!違うんです!関係者、私は関係者で……あぁぁーー!やめてぇーー!!」

 

「暴れるな!言い訳は署で聞いてやる!」

 

お、お疲れさまです……

 

__________

 

「でもカズマの所は魔王倒して新しい仲間が増えて、なんか超楽しそうだよな?」

 

「まぁな。魔王倒してからは平和なもんだし、今は日常を謳歌してるよ」

 

「良いよなぁ。俺もいつか、そうやって皆で楽しい日々を送りたいもんだ」

 

授業を終えた俺とスバルは、レルゲンさんから頼まれて図書室に資料を戻しに来ている。スバルには少し申し訳ないが、やはり平和とは良いものだ。

 

「平和な未来はどうあれ、仲間が増えたとかは無いのか?」

 

「仲間ねぇ…獣人のフレデリカとガーフィール、商人のオットー、ロリメイドのペトラが仲間に加わったけど、あいつらは来てんのかな?」

 

「やっぱりロリコンじゃん…」

 

「やめろよ!そういう目で見るのはエミリアたんだけなの!俺はこう見えて一途だから!」

 

「本当か?普通に嫁さんを何人も貰いそうじゃね?」

 

俺みたいに…

 

「そ、それは流石に……」

 

「いやいや、先人が言うのだからその確率は十分にあるよ。ナツキスバル?」

 

「エキドナ…参加資格ってそういうことかよ…」

 

「あぁそうさ。直前で重要な立ち位置に居れば、この世界に招かれる確率があがる。立場が司書と言うのは、物語の結末が見えるボクには退屈この上ないけどね?」

 

なんだこの白い人。髪もまつ毛も肌も異様に白い。しかし、そんなことよりなんかやばい空気がプンプンする!慣れ親しんだ、人の話聞かない系地雷の匂いがする!

 

「どうかなナツキスバル?私と契約すれば、こんな平和な日常を目指す為の力になる。そして、別に何かを強要するつもりはない。ほら、破格の条件だろう?」

 

「うるせぇよ!そう言って俺を洗脳するんだろ!そんなに知識欲を満たしたいならカズマにしろ!」

 

「おい俺を巻き込むなよ?!確かに洗脳には馴れてるけどさ!」

 

「いや馴れること有るのかよ?!カズマやばくねぇか?!」

 

しれっと俺を差し出した奴に、ヤバいなんて言われたくねぇよ?!

 

「ほぅ、確かに女神、邪神、悪魔、天使。君の世界も実に興味深い。そちらの世界に行くことは無理でも、契約した君を通して世界を観察するのは実に楽しそうだね。そして何よりも、君個人にはとんでもない価値がある!」

 

「価値ねぇ…雇用契約なら考えるけど、報酬は?」

 

「ボクの全てさ!」

 

……全て?!

 

「君が持つ特性、『どんなスキルも習得できる』と言う特性は、その類まれなる人望を合わせれば凄まじい権能だ。その有用さが、君は全く理解できていない。特出した神や悪魔の力のすべてを手に入れ、組み合わせることで本来存在し得ない力を生み出すことも、何なら世界構造の根底を覆すことも可能かも知れない。それはこの世界の基本構造を前提に推測をする私の力の粋を余裕で飛び越え、それどころか私の可能性さえも広げるかも知れない!」

『ヘブンズゲート』あ、ペプシあるわ。3本もらおう…

「だってそうだろう?誰しもが持っている死ぬと言う価値観さえ、悪魔や神には通用しないんだ!この段階で命の価値は無意味なものになり、代替の可能な1つのリソースでしかなくなる。それどころか時間や世界線、死後の魂にさえ干渉が可能であるなら、下手をすれば」

「ほらスバルの分な?」

「お!ペプシじゃん!久々ぁ!」カシュッ

「君はスバルの死に戻りさえ再現が可能になる可能性がある。そうだ!まずはサディナを確保するスキルを作り出して、コントロール可能な死に戻りを習得しようじゃないか!それが叶えばナツキスバルの苦悩も………ねぇ聞いてるかい?!コーラを飲むのは後にしてくれないかな?!」

 

「聞いてる聞いてる。でもほら、流石に長くなるなら水分欲しいだろ?エキドナの分もあるから…ほらっ」

 

「あ、ありがと……」くぴくぴ

 

あ、発言はやべぇけど、ジュースの飲み方は可愛いな。

 

「でも、この『ヘブンズゲート』ってスキルめっちゃ便利じゃん…どこに繋がってるんだ?」

 

「日本の実家だけど?」

 

「なにそれズル!お前転生者としてそれはありなのか?!」

 

いや、だって親来ちゃうしなぁ…

 

「えっと、続けさせて貰うけど……これで死に戻りを再現できればナツキスバルの苦悩は報われ、それどころか好きなだけ過去を改変して全員の納得する形の結末を作り出し…けぷっ…」

 

「「…くすっ」」

 

「……自分の理想的な世界を作り直すことも可能になるかも知れない。君は今そのチャンスが目の前にあると言う事を自覚すべきだ。勿論それは優しい道ではないだろう。だが、やる価値も得られるものも実に大きく、そしてそのリスクを0にする方法さえ君は手にする事が……けぷっ」

 

「「ぷっ!」」

 

駄目だ!真顔でそれ(可愛いゲップ)は面白過ぎる!

 

「〜〜〜!き、君はこのタイミングでなんてモノを飲ませるんだ!これで真面目な話なんて出来るわけ無いだろう!」カァァ

 

「未来予測が出来るのに、コーラがそういうものだって言うのは分からなかったんだな…」

 

「そんな細かいところまで見ていられるわけ無いだろう!と言うかだな!まず君は魔女という存在を理解していない!我々がどれだけ危険かを少しは懸念すべき所で……けぷぅ…」

 

「…別世界へ干渉が出来ない連中なら、別に俺には脅威じゃないだろ?」

 

「くぅ……けぷっ」プルプル

 

「すっげぇ……あのエキドナに、感情なんてないサイコパスだと思ってたエキドナにそんな顔させられるなんて…マジでカズマってすげぇ…」

 

なにそれ褒められてんの?

 

「取り敢えずあれだよ。エキドナは自分の知識と身体を捧げるから、自分の探究心を満たすためにカズマに手を貸して欲しいって話をしたいんだと。まぁ、口が上手いから利用されるのが目に見えてるけどな……」

 

「雑にまとめ過ぎじゃないかな?!まぁ、間違っては居ないがね……んっ」

 

あっ、ゲップ我慢した。しかしなるほど、科学者の究極の願いって奴だな。全てを知りたいから手を貸せって事か…あれ?なんか身体も付いてるって言った?!

 

「ち、ちなみに……口が上手いってどれくらい?」

 

「えっと……そりゃもう完全に人の人生を狂わせるくらい?」

 

なにそれ凄い!サキュバス並じゃん!人って見かけによらない!

 

「なぁ、君は完全にボクを誤解しているよね?そんな目で見られてもそんな技能は無いからね?むしろそんな経験は皆無だよ?」

 

「なんだよ……あれ?それはそれで、俺の探求にも付き合ってくれるならアリなのか……」

 

「君はボクでなにを探求するつもりなのかな?!」

 

身体の開発……かな……

 

「なんだよ。もう完全にカズマのペースじゃねぇか…やめとけよエキドナ。こいつはお前でも御せない相手だ。なんて言っても、そもそも理論が通じない連中の中に居たんだからな?」

 

「それだけでボクが引く訳がないだろう!目の前に居るなら、ボクは交渉の結末を知……」カクンッ

 

どさっ

「ちょっ!エキドナ?!おいエキドナどうしたんだよ!ベア子!俺のもとに来れるか?!」

 

「どうしたのかしらスバル!え?お母様?!」

 

「せ、先生!そんな…せっかく再会できたのにこんな事って……」

 

一体どこから嗅ぎつけたのか、ベアトリスにくっついてロズワールまでもがエキドナの側に駆け寄る。しかし、今回は間違いなく俺は何もしていない。もしあるとしたら、もう原因はコーラくらいしか思いつかないが……

 

「せ、先生はいったい…外傷も、魔法による攻撃の痕跡もないのに……そうなると、科学の力か薬品によるものか…」

 

「それも有り得ないかしら。お母様の身体に症状がないなんて、それでは薬も効いてないのと同じかしら…」

 

あれ?じゃあコーラじゃない?!

 

「まさか…権能で何かを知ってしまったんじゃ…」

 

「それしかないのよ。お母様の権能は工程を飛ばして結果を知るもの。2人のどちらかの未来を見て卒倒したとしか思えないかしら……」

 

「だ、だとしたらカズマだ!エキドナはカズマには交渉を持ちかけたんだ!それで未来を見て…」

 

え?それはつまり……

 

「カズマくんと契約した未来には、先生の心さえも折るだけの何かがあるってことだね……」

 

「そんな…こんな凡人にそれほどの未来を背負わせるなんて、世界は残酷過ぎるかしら……」

 

「ふ、ふざけんなよ!そんな未来知りたく無かったわ!どうしてくれるんだよエキドナ!その未来の回避方法を教えろよ!契約してやるから教えろよ!」ブンブン!

 

俺が思い切り肩を揺さぶっているのに、エキドナは朦朧としたまま魂が抜けたような顔をしている。魔王を倒した俺に、まさか別の強敵が現れるとでも言うのだろうか?流石にそんなの嫌すぎる!

 

「おい起きろエキドナ!起きろって!俺に対策を授けてくれよ!」

 

「何事だカズマ!何があった!」

 

「おぉアインズ!人が倒れたんだけど原因がわからないんだ!お前の方で調べられないか?」

 

「ふむ……特に状態異常があるわけでもない。気付けだけで良さそうだな……はっ」

 

バチンッ

アインズの指先から電気のようなモノが放たれると、エキドナはゆっくりと目を開く。気付けだけでなんとかなって良かった。マジで解決案が貰えないと困る!

 

「んっ…あれ…」

 

「おぉ良かった!さぁエキドナ!契約するから俺に解決案をくれ!」

 

「か、カズマ?!い、嫌だ…もう許してくれ!た、確かに身体でも何でも許すと言ったが!失神するまで抱くなんて聞いてない!こんな凄いのを3回もしたら、また何も出来ずに朝になってしまう!拒めなくなるまで開発するなんて契約違反で……あれ?」キョトン

 

……………あれぇ?

 

「や、やはり……やはり私の予感は間違っていませんでしたわ!!」

 

「ど、どうしたのだアルベド?!お前がそんな取り乱すなんて何があったのだ?!」

 

あ、これなんか嫌な予感する!

 

「アインズ様は気にもかけなかったと思うのですが、サトウカズマの所有スキルには……メチャクチャエッチなスキルがてんこ盛りでした!!」

 

「「「メチャクチャエッチなスキルがてんこ盛り?!」」」

 

あっ…これあかんやつ!逃げないとダメなやつ!

 

ガシッ!

「に、逃さない。さぁ教えてもらうよ…君のその…魔女さえ狂わせる能力についてね!」

 

あ、終わった……




最後までお付き合い頂きありがとうございます。

もうキャラネタが多すぎて詰め込み過ぎてる感がありますが、やりたいことを片っ端からやっています。

エリスはメインヒロインの筈なのに出番がありません。

次回くらいに出るかもなので、またお暇な時にお付き合いください。
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