――とある闘技場を、見えない熱気が場を包む。
中央に置かれた正方形のリングの周囲には、多くの人間が鎮座している。
その全てが女性であり、その中にはふたなりの証であるちんぽがそびえる者もいた。
しかし全ての人間が此の舞台を見るために、沈黙を保ち続ける。
それは、今から行われる聖戦を盛り上げるため。
熱き戦いを繰り広げるファイターたちを出迎えるため。
やがてリングの中央に、マイクを握り締める灰色の髪の女性が現れた。
女性はマイクを口に近づけ、大きく息を吸い込み――――
「――――さあ!今宵もこの戦いがやってきた!全国数千万の変態の皆さん!ナニの準備はオッケーか!?ふたなりちんぽレスリングの開幕だー!」
『ワアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!!!!!!』
女性の開幕宣言に、周囲の観客は熱のこもった喝采を叫ぶ。
その喝采の中心に立つ女性は、観客の熱を覚まさせる暇なく話を続ける。
「今回の実況は私、二亜が勤めさせていただきますよー!」
「二亜ちゃーん!♡」
「犯させろー!♡」
二亜が仰々しく礼をすると、観客から卑猥なヤジが飛んでくる。
それもそのはず、ふたなりちんぽレスリングのプロ実況者でもある二亜は、その類まれなるエロさから、並の実況者では試合をほっぽり出して二亜を犯しに行ってしまうほどのエロスを醸し出している。
そのため、彼女が実況を担当する時は、彼女のエロスを耐えられるほどの強者が試合に組まされる。つまり、神試合となることが確約されているのだ。
また、二亜自身の実況も非常に人気で、選手の技を正確に解析し全国のお茶の間に届けるその手腕は、まるで初めから試合の展開を全て読んでいたかのような実況といつも持ち歩いている台本から、<
二亜は観客のヤジに構わず、手元の台本を読み上げていく。
「ふたなりちんぽレスリングのルールは簡単!自慢の性技を駆使して相手を犯し、屈服させ、その強さでひれ伏させることのみ!道具の持ち込みは禁止とし、自らの肉体と力でしのぎを削り合ってもらいます!」
そこまで読み上げた二亜は言葉を一旦止めると、台本を持った手で巨大なスクリーンを指し示す。
「そしてみなさんが気になるであろう、ファイト形式は……ツーオンツーだー!」
『キャアアアアアアアアアアッッッ!!!!!』
スクリーンには大きく「2on2」と映し出され、観客の歓声がより大きくなる。
神試合確定と呼ばれる二亜の実況する試合で、4人も選手が登場する2on2。見応えがある試合になることは確定である。
「さあ!そしていよいよ、選手たちの登場だー!まずはチャレンジャー!」
二亜の言葉と連動して、入口の一つから煙が噴射される。
「花嫁のごとき白き衣装は、何物にも染まらない乙女の証かー!?数多の精鋭を下し、プロ入りから3ヶ月でここまでのし上がってきた女!彼女に敗れた女性は
「折紙様ー♡」
「素敵ー!」
口上と共に入口から現れたのは、ウエディングドレスを思わせる衣装を身に纏った少女、鳶一折紙。
周りからの歓声を浴びても尚、その表情は一ミリも動かず、ビンビンに勃つふたなりちんぽも見向きをしない。
見下すような彼女の無表情に、一部の観客は愛液を滴らせる。
「続いてパートナー!その愛くるしいロリボディの破壊力は脅威的!油断をすれば、キツキツまんこで搾り取る小悪魔!もちろんそれだけではない!その小さな体とは真逆。股間にそびえる
「マリアちゃーん!♡」
「抱かせてー!♡」
折紙に続いて、旧来のスク水のようなぴっちりとしたスーツを着た小柄な少女が現れる。
この様な場にいるだけで犯罪臭が醸し出される少女、マリア。しかし、侮るなかれ。時にはクールに、時には罵倒し、時には生意気なメスガキを演じると言う千差万別の戦い方は、股間に生えるふたなりちんぽも相まって、数々の相手を屈服させてきた。彼女は小悪魔の皮を被った悪魔なのだ。
最近のちんぽレスリングを語れば必ず名が上がる二人の今回のタッグに、会場は驚きと興奮を持って沸き上がる。
そして、観客たちは淡い期待を抱いた。
先ほど二亜は、二人をこう呼んでいた。――
そんな観客の期待を感じ取った二亜は、大きく声を張り上げた。
「そしてお待ちかねの相手選手の登場!カモーン!」
折紙たちが入ってきた入口とは、反対側の入口から煙が激しく噴出される。
煙の中から出てきたのは、拘束具のような衣装を着た瓜二つの二人組の少女。
その二人を見た観客たちは、一斉に今日一番の歓声を上げた。
『キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!!!!♡♡♡♡♡』
「目の前に立ちふさがる幾多の挑戦者を、その度にアヘらせてきた二人。その表情に浮かぶのは、敗北し、引きずり下ろされる事への緊張か?恐怖か?……否、否、否、否ぁッ!!二人が浮かべるのは、新たな不敗伝説を作り上げる自信!己の強さを証明することへの昂り!<
「我、降臨!」
「参上。楽しみです」
耶倶矢は何処となく厨二病っぽいポーズを取り、夕弦は落ち着いた笑みを浮かべる。
もはや会場は、試合が始まる前から大混乱だった。
ふたなりレスリングのチャンピオンでもある八舞姉妹が、サプライズで現れたことで、観客の中にはそれだけでイッてしまう者が続出。
しかしそんな観客を尻目に、姉妹はリングへと上がり、既に立っていた折紙たちと睨みあう。
「かかっ!今日の相手は中々骨がありそうだな!」
「その余裕もここまで」
「はい。コンビネーションでは不利ですが、こちらも負けるつもりはありません」
「上等。何処からもかかってきなさい」
『それでは準備は宜しいでしょうか!?』
リングから降りて実況席に座った二亜が、互いの選手に確認する。
四人の選手は返事を返さず、されど準備万端と言う様に構える。
『ふたなりちんぽレスリング、勝負…………開始ッッ!!』
カーン!と、ゴングの音が鳴ると同時に動き出したのは、折紙とマリアだった。
『おーっと!?先に動いたのは折紙・マリアペア!これは一対一に持ち込むつもりかー!?』
折紙とマリアは、八舞姉妹を分断するように間に割り込みながら飛び掛かる。
「八舞夕弦。あなたの相手は私!」
「応戦。簡単にはやられませんよ」
折紙が様子見とばかりに、夕弦の胸に手を伸ばす。
夕弦はその手を払いのけるが、その一瞬の隙をついて折紙が背後に回り込み、抱き着くようにして動きを封じた。
「チャンピオン相手に油断は出来ない。速攻でイかせる!」
そう言うと折紙は、夕弦のちんぽを両手で掴むと上下にこすり始める。
にゅぽ♡にゅぽ♡にゅぽ♡にゅぽ♡
夕弦のふたなりちんぽから、ドバドバとカウパーが溢れ出し、潤滑油として手淫の手助けをする。
「興奮♡この程度では、全然効きませんよ♡?」
「ん♡……すぐに余裕を、なくしてあげる」
どことなく、こちらを煽るような夕弦の囁きに、折紙は無表情にほんの少しの赤みを浮かべる。
折紙が夕弦の動きを封じ、さらには手淫で夕弦のふたなりちんぽを一方的に攻め立てるという、状況だけ見れば圧倒的に折紙が有利なこの状況。
しかし実際は、折紙の心の内では焦りの感情が生まれていた。
「(っ……♡何という、量……♡)」
夕弦のちんぽから溢れるカウパーの量が、尋常ではない量なのだ。
ちんぽをこすり続ける折紙の手にべったりと付いたカウパーの量は、もはやイっているのではないかと疑いそうな量だが、その量は夕弦にとってはごく当たり前の量なのだ。
夕弦のちんぽの特徴として、このカウパーの量が挙げられる。たとえ知識としては知っていても、実際に見れば折紙ほどの選手でも簡単に圧倒される。
なによりカウパーの量は、射精の時の精液の量をある程度図る物差しでもある。
「(我慢汁だけでこの量なら、射精した時の精液の量は……っ♡♡)」
夕弦のちんぽの射精を想像して、折紙の
このままではまずいと直感した折紙は、次の手に移る。
「<
折紙の声に応じて、複数の羽が動く。夕弦のちんぽを囲むようにくっつく。
「んっ!?♡これ、は……♡」
「【
折紙がそう叫ぶと、夕弦のちんぽを中心に<
予想外の攻撃に、夕弦の口から快楽の色が混ざった声がついて出た。
綿のような感触の<
ぐちゅぅ♡ちゅっちゅっちゅっ♡♡ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡♡
『これはぁ!?折紙選手の<
「くううううううっ!!♡♡快、感……♡これは想定以上、です♡」
「早くイって♡イって♡イケ♡イケ♡イケ♡」
『ここぞとばかりに絶頂を促していく!しかし夕弦選手イかない!』
【
そのことに焦る折紙だったが、これ以上早くすれば摩擦の痛みで、ふたなりちんぽレスリング公式ルール第2条「相手に痛みを与えることを禁ずる」に違反してしまう。
その思考の隙をチャンピオンの片割れが見逃すはずがなく、空を切った何かが<
「逆転。油断大敵ですよ」
「なっ!?」
突然のことに驚愕するも、即座に動こうとした折紙に何かが巻き付き拘束する。
「<
「く……」
『出たー!八舞姉妹の<
折紙を拘束しているのは、夕弦の拘束具のような衣装に巻き付いていた鎖。その片端は、もちろん夕弦の手の中にあった。
「思考。これでは芸がありませんね。こうしましょう」
夕弦が<
そして夕弦が持っている端は、ご丁寧に折紙の首から伸びており、まさしく女王とその奴隷だった。
「うぐっ……!」
「嘲笑。いい格好ですよ♡」
身動きが取れない折紙を嘲笑いながら、夕弦は折紙の身体に手を這わせる。
先ほどの手淫で高ぶっていたのか、ピクン、ピクンと身体をわずかに跳ねさせる折紙に、嗜虐心をそそられた夕弦はペロリと唇を舐める。
八舞夕弦は、八舞耶倶矢とのコンビでの活躍が目立つことが多いが、彼女自体は個人戦種目でも活躍を残している。<
ちなみに、公式ルール第3条には「道具の持ち込み、使用を禁ずる」とあるが、折紙の<快楽天使>や夕弦の<縛める者>は、本人の能力であり使用を許可されている。
「さあ、さっそく調教を始めましょう♡」
夕弦は折紙の下腹部に手を伸ばすと、カウパーを漏らしながらビンビンになっているちんぽを素通りしその下――まんこに指を二本突っ込んだ。
「あんっ♡」
「愛嬌。ずいぶんと可愛らしい声が出ましたね」
夕弦のからかう声に、折紙は無表情のまま頬を上気させる。
それに気をよくした夕弦は、まんこに突っ込んだ指を動かしだした。
グッチュヌッチュジュップジュッポッ♡
「あっ♡あっ♡あっ♡イクゥ!!♡♡」
すらりとした長い指が、折紙のまんこを蹂躙する。浅いところをひっかき、時には弱いところを探るように動かし、弱点を見つければ激しく突き入れる。
チャンピオンとしての技術が詰まった責めに、折紙のまんこはあっけなく蹂躙された。
プシュッ!プシュッ!プシャァァアアアアア!!♡♡
「クヒィィイ♡♡」
「確認。無様に潮を吹いて、イキなさい」
惨めに潮を吹き、膝をついた折紙を見下しながら、夕弦は
この場において、どちらが上なのかを知らしめた夕弦は、嗜虐的な笑みを隠すことなく折紙に手を伸ばした――――。
ちょいと長くなりそうなので前後編に分けます。
察しの良い人なら結末は分かるんじゃないかなぁ。
それと告知。最近デアラ原作でまた別の小説も書き始めたので、そちらも宜しくお願いします。
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