※媚薬盛られています
※女オリ主は処女です
「――今はただ、俺に身を委ねろ」
「んっ……!」
陽が沈む数時間前。
多くの人々の活気で満ち溢れている国の一角に聳える高層マンション。
そのマンション内にある、香港の街を見下ろす事の出来る部屋のベッドの上。
そこに、欲情した女に覆いかぶさっている張の姿があった。
張の下にいる女の背中には、誰かに付けられたであろう火傷痕が広がっていた。
最早元の綺麗な肌に戻ることは叶わない程痛めつけられた証であるその痕に、張は躊躇いなく何回も唇を落とす。
女は乾いた唇が触れる度びくっ、と体を震わせた。
「きた、ない、からっ……もう、本当に、やめ……!」
やめてと何度も呟きながら抵抗するが、力が入らない女の抵抗など獲物を狩る雄の前では意味がない。
「ひ、ぁ……」
「キキョウ」
名を呼び、女が自ら汚いと言った背中に舌を這わす。
背骨の上をなぞるように舐め上げられ、キキョウは再び体を震わせた。
「っ……は……!」
彼女から漏れるその声は喘ぎと呼ぶには乏しい。たが確実に熱を持ったもの。
その声に張は口の端を上げ、癒すように再び痕を舐め上げた。
「んっ」
誰も触れられるとは思わなかった部分に這わさる熱い舌の感覚に、キキョウは困惑と羞恥で更に顔を真っ赤にさせた。
武骨な手に収まっている柔らかい手は、何かを我慢するように更に固く握りしめられる。
「もう、いや……離して……」
火傷痕が唾液で濡れていく様を肌で感じ弱々しい声で張に懇願した。
涙が溜まっている瞳でこちらを見るその視線に張は舌なめずりし、背中から顔を上げた。
「乱暴にはしない。そう怖がるな」
「そういう、ことじゃ……」
「お前はただ身を委ねていればいい」
「ひっ……!」
いつもより熱を持った声音で呟き、無防備となっている項に唇をつけた。そのまま口を開き、今度は傷一つない綺麗なその肌に衝動のまま噛みついた。
少し強めに噛んだことで残った歯型の上を舌でなぞり、まるで味見をするかのように丁寧に舐め上げていく。
「っ……ん……」
火照り、敏感な体には刺激が強く力が抜けていく。
張は抵抗する力が弱まったのを感じ口を離すと、自身よりも一回り小さい肩を掴み仰向けにさせた。
逃がさないよう力強く細い手首を掴み、女の顔をじっと見据える。
瞳は涙に濡れ、頬はほんのり赤く、熱を持った息を荒く吐くその顔は己がずっと見たかったもの。
想像していたものより何倍も扇情的で雄の本能を掻き立てるには十分だった。
その顔に近づけば、抵抗のつもりなのかすぐさま逸らされる。その行動のおかげで目の前に出された真っ赤になった耳へ、一瞬の間も空けず唇をつけた。
「も、やめ……ん……っ」
「お前の体はどこも熱いな。耳も背中も腕も、触れた部分全てが熱い。こっちまでその熱にやられそうだ」
「なら、触らない、でくださ」
「断る」
「ひ……!」
震える声で捻りだされた抵抗の言葉を一蹴し、耳に息を吹きかける。
身を捩り張から与えられる唇の感触から逃げようとした。そんな行動を意に介することなく、耳に舌先を這わせた後柔らかい耳たぶを甘噛みする。
「ん……は……っ!」
そのまま流れるように細い首筋、くっきりと浮き出ている鎖骨よりさらに下へと唇を這わせる。
やがて、露になっている一番柔らかい部分へとたどり着く。体が動くたびに揺れる二つの膨らみの間を舌でなぞり、徐に顔を上げた。
改めて見下げたその体には、女としての魅力が十分に詰まっている。
溢れんばかりの乳房、細い腰、柔らかい肌、上気し火照った顔。
それらすべてを乱暴に喰らい尽くしたい衝動に駆られる。
欲望を抑えることなく、片方だけ細い手首から手を離し豊満な胸に手を添わせた。
「っ! や、め……!」
「やわらけえな」
「んっ」
自身の手から溢れる乳房をゆっくりと揉みしだき、その柔らかさを堪能する。
キキョウは自由になった片方の手で自身の胸を包んでいる武骨な手を引きはがそうと藻搔いた。
「ちゃ、んさ……!」
「ん?」
「もう、やめ」
「ここまできてやめれるほど紳士じゃねえ。――俺が極悪人なのはお前もよく知ってるだろ」
「……ひっ! い、あっ!」
張が低い声音で呟いた後、キキョウの口からは驚きと体に巡った電流のようなものによる一層高い声が響く。
柔らかい膨らみの先端にある突起を太い指でつまみじわじわと刺激する。
「もう、やだ……! いやっ」
「いや? 嘘はよくないな、キキョウ」
「うそじゃ、な」
「これで嫌がってるってのは、ちと無理があるぜ」
「は……っ」
怖がるように震えているキキョウに躊躇うことなく突起に刺激を与え続ける。
その度に漏れ出す声に張はニヤリと口の端を上げる。
「いい反応だ。お前、本当に初めてか?」
「……っ!」
「そう睨むな。苛めたくなるだろ」
「ひ、うっ!」
指で一層きつくつままれ再び声を漏らす。
キキョウは空いた手をすぐさま自身の口元に運び、我慢するように細い指を噛み始めた。
それを見た張は瞬時に胸から手を離し、口元から指を無理やり引きはがす。
「傷になると言ったろう」
「だ、って……変になり、そうで」
「俺としてはその変になった様を見てみたいんだが」
「ぜったいッ、嫌、です!」
「そう嫌がるなよ。……言う事聞かない悪い子には仕置きしねえとな」
「い……!」
両手首を強引に頭の上へ持っていくと片手でその細い手首を掴み拘束した。
不安そうに自身を見上げるその顔を一瞥した後、再び乳房に手をやり揉みしだく。
やがて固くなった先端を突き出すような形に留めると、ゆっくりと口に含みだした。
「ひ……う、あっ! いっ……や、あっ!」
「ん……はあ」
「やだ、こわ、い……いや、あ!」
「は……お前がそんな言葉を吐くとは、珍しいな……ん……」
「んっ」
「その声を、俺にもっと聞かせろ」
短く呟き、再び突起を口に含む。生暖かい口の中で、舌で転がしては甘噛みし先端を弄ぶ。
その度に体を捩り唇を噛みしめ我慢する姿にとてつもない優越感があふれ出す。
強情で、気高く、哀れな程の死にたがりの女が、自分の前で淫らな姿を晒している。
しかもこれが初めてで、そのはじめての相手が自分だという事実に口の端を上げずにはいられなかった。
欲情した女の体から伝わる熱に、次第に自分も当てられ火照っていく。
堪らずネクタイとワイシャツのボタンを片手で乱暴に外し、柔らかい肌を直に感じる。
片手は両手を拘束したまま、もう片方は火照った頬に添え強引に自分の方へと向かせた。
そして欲望のまま、己の顔を近づけ血色の良い唇に自身の唇を合わせる。
「っ……!」
「……口開けろ」
「や」
「いい子だ」
「んうっ」
やめてと言おうと開いたその口に遠慮することなく舌をねじ込んだ。
キキョウは生まれて初めてのキスに戸惑い、目を見開いた。
熱い舌は激しく自身の口内を犯し、苦い味を広げていく。
息の仕方を忘れ、酸素が足りなくなる寸前でやっと唇が離れた。
「……はあっ……はあ」
「甘いな、お前の口は……ん……」
「は……ふ……っ」
だがそれも束の間で、数回呼吸を繰り返していると再び唇が落とされる。
舌を引っこめ逃れようとするがそれさえ許されないほど執拗な口づけに、キキョウの頭は熱さで飽和していく。
唾液が混ざり合い響く水音に羞恥で目を瞑れば一筋の涙が頬を伝う。
やがてゆっくりと離れ、張は自身の唇を濡らしている唾液を舐めとった。
「はあ……はあ……」
「……キキョウ」
「ん……」
熱っぽく名を呼んだ後、涙が伝った跡に舌を合わせた。
キキョウは最早抵抗する力もなく、呼吸を繰り返しただその舌先の感触を受け入れる。
それに気づいた張は瞼に一つキスを落とし、拘束していた手を離し先程触れていなかった方の乳房へと這わせその柔らかさを堪能する。
「っう……ん……」
手を止めることなく半開きの口へ再び唇を合わせ、今度はゆっくりした舌使いでキキョウの口内を犯していく。
しばらく柔らかい膨らみを揉み続けた後、やがて手を離し下へと移動させ太ももを撫で上げる。そのままある場所へそっと触れるとキキョウは驚いたように声を上げた。
「なっ! どこ、触って……!」
「女の一番敏感な部分、と言えばいいか?」
下着だけを纏った下半身に太い指で触れ、下着の上からゆっくりと溝をなぞり始めた。
「ふざけ、ないでくださっ……」
「ふざけてないさ。……ほら」
「ひ、あっ!」
「なぞる度腰が動いている。もっと触ってほしいと男を誘ってるんだ」
「そん、なことっ」
「これは女として自然なことだ。興奮し腰をくねらせ、男を欲しがるのは恥ずかしいことじゃない」
再び抵抗を始めたキキョウの力は弱々しく、張の体を押し返すには不十分すぎるものだった。
耳元で優しく諭すような声音はキキョウの脳裏に直接響き、体に甘い痺れを感じさせる。
瞬間、張の指先は下着に何かが滲み出てきたことを感じ取った。
「はは、今お前は俺の手で感じている。その証拠に……下着の上からでもわかるほど濡れている」
「ぬ、れ……? っあ……! や、動かさ、ないで」
「もっと乱れた姿を見せろ」
「っ……!!」
指を上下に動かし溝をなぞり、液が染み出している部分を押す度に甘い声が漏れだす。
その声を聞いた張はやがて動かしていた手を止めた。
すぐさま下着の中へと手を伸ばし、しとどに濡れている部分へと触れる。
液が溢れ出している入口を撫でると、くちゅ、と音が響く。
「い、やっ!」
「分かるか? 触る度に次々と溢れてくる。いやらしいなあ、お前のここは」
「ちがっ、そんなの、しらな」
「違わない。聞こえるだろ、この音」
「ひ、ぅ……!」
撫でている指を早く動かせばその度に蜜が溢れ、水音が奏でられる。
その音は嫌でも自身の耳に響き、自分でも触れたことのない部分を張に触られている事実も重なり羞恥で死にそうな思いがキキョウを襲った。
微々たる力で逞しい胸板を押し返すが、やはりびくりとも動かすことができない。
虚しい抵抗を続けていると張の指がゆっくりと上に移動し、ぷっくりと膨れている突起へ触れる。
その瞬間、キキョウは背中を仰け反り甲高い声を上げた。
「は、あっ! な、に」
「男を咥えこむ準備をより早く済ませられる部分だ。気持ちいいだろ?」
「はっ……ふ……ンっ!! や、あ……! いやっ……!」
「嫌じゃないだろ? ……ん」
「んっ! はっ……!」
自分が感じたことのない感覚に震えながら嫌と連呼する口を塞ぐように唇を落とす。
再び激しく口内を犯すような激しい口づけと下半身からの刺激に腰を浮かせる。
一番敏感な突起を押したり撫でたりしていると、より一層身を捩らせ顔を逸らす。
「もう、い、や! もうやめ、てくださ! いやっ!」
「……」
「ちゃ、んさっ……ほんとに、もう……や、だ……! これ、いじょうは、あっ」
「……そろそろか」
暴れるように身をよじり腰を跳ねさせ、荒く息が上がっているキキョウの姿に更に指の動きを速める。
「いやだ、あっ……!」
「そのまま身を任せろ。一回イって楽になれ」
「ひ、あ……っ、いや、いやっ……! おねが、もう……!」
「ああ、楽にさせてやる。――イけ」
「い、あ……い、やあ、あっ!!」
腰を仰け反らせ甲高い声を上げたのと同時に痙攣する。
全身を襲う異様に甘い痺れにキキョウはただただ息を上げ感じることしかできなかった。
力が抜け、困惑と快感が混ざったその表情を見据え張は手を止めた。
「たまんねえな、お前のイッた表情は」
「はあ……はあ……い……?」
「まさか、これもはじめてか」
「……こんな、の、しらな」
「全身が痺れて何も考えられなくなったろ? 今のが最高に気持ちよくなった状態だ。いい気分だろ」
「わか、らな」
「はじめてにしちゃ上出来だ。これからゆっくり覚えていけばいい」
甘い痺れの余韻に浸っているキキョウの赤く染まった頬に手を添え耳元で囁く。
いつになく柔らかい声音に、キキョウは思考力を奪われたような感覚に陥る。
目を瞑り、武骨な手の感触を受け入れている姿に張は微笑んだ。
「……これじゃ足りないだろ?」
「え……?」
「お前のここはまだ満足しちゃいない。ほら」
「っ! さわらないで、くださ」
「さっきより溢れている。そんなに気持ちよかったか」
「しら、ない……っ、そんな、こと……ん!」
「こんなにヒクついて、本当いやらしいな。ん?」
「や……!」
口の端を上げたまま先程よりも蜜を溢れさせている入り口にそっと触れた。
絶頂を迎えたばかりのそこはぴくぴくと動き波打っている。
指を少しでも動かす度にくちゅ、と音が再び響く。
「指いれるぞ。ちとキツイかもしれんが、我慢しろよ」
「……いっ……た……!」
「……はあ、やっぱ狭いな」
「ぬ、いて、くださ! いた、いっ」
「指一本でこれじゃ俺のは入らないかもなあ。ま、無理にでもねじ込むが」
太い指がゆっくりと膣の中へと入っていく。
未だ誰も受け入れたことのないその中は、侵入する異物を追い出さんばかりに狭い。
「ぬい、てください! い、っあ……!」
「力抜け。力むと余計に痛いぞ」
「むり、ですッ、おねが……ぬ、いてッ」
苦痛の表情を見せるキキョウに一つ息を吐き、耳元に口を持っていく。
「深く息を吸え。少しはマシになる」
「ひ、あ……はあ……ッ」
「吸ったらゆっくり吐け。……そう、ゆっくりでいい。それを繰り返せ」
「はあ……ふ……は」
「そう、いい子だ。そのまま続けろ」
「ふ……あッ、うごか、さな」
「慣らさないと後で辛い思いするのはお前だぞ。……ほら、息を止めるな」
耳元で囁かれる言葉に促されるまま息を吸っては吐き、吸っては吐きを繰り返す。
子供に言い聞かせるような口調で話しながら、追い出さんと言わんばかりに締め付ける肉壁を押しのけるように指を更に奥へ進めてく。そうして根元までいれれば、指全体に中の熱さが伝わる。
「……熱いな。お前のここは、どの場所よりも熱い」
「ひ、あ……ふ……はあ……」
「少し慣れたか。……動かすぞ」
「いッ! は、あ……ッ! や、め」
「そう怖がるな。ゆっくりしてやるから」
根元まで入れた指をゆっくりと中を擦るように動かす。
蠢いているその感覚に羞恥し、止めさせようと張の腕を掴んだ。
「や、だッ、こんな、の……!」
「最初よりは痛くないだろう。慣れていけばいずれ指だけでイケるようになる。ま、それは当分先の話かもしれんが」
「ふ……はッ……なに、いって」
「今は何も考えるな。ただ俺を受けいれろ」
「は、あ……!」
手を掴まれても意に介さず動かされる指をキキョウは言葉通り受け入れるしかできない。
指が動く度に鳴る水音は、二人の鼓膜を犯すように響く。
「は、聞こえるか? お前からこの音が出ていると思うと、たまらなく興奮する」
「ふ……んッ……や」
「嫌といいながらも萎えてない。――はは、ほんとはじめてとは思えないな。お前の全てが俺を誘ってる。今すぐこの中に入りたいと、なりふり構わずぶち犯したいと思わせる……ん……」
「んうッ」
指の動きを止めることなく、荒い息が吐き出される口を塞ぐ。
口内で逃げ続ける舌を執拗に舐め、唾液を無理やり絡ませる。
貪るような荒く熱いキスに張は酔いしれた後、恍惚とも呼べる表情を浮かべた。
「本当は今すぐ挿れたいんだが、それじゃお前がキツイだろう。……指増やすぞ」
「やッ……い、う!」
「痛いか? それもすぐ慣れる。さっきみたいに息しろ」
「も、やだ……こんな、の……!」
「そんな顔で言われても説得力ねえぞ」
快楽と羞恥が混じった顔で吐き出される言葉を流し、有無を言わさずもう一本指を増やす。
「意外とすんなり入った。これなら慣れるのも早いかもな」
「ふ……うッ……は」
「息もちゃんと吸えてるな、いい子だ」
「は……あ……いッ」
自然と出される蜜は張の指を濡らし、その濡れた指を奥に進めては更に蜜を溢れさせていく。
媚薬によって敏感になった体には刺激が強く、指が動くのと同時に荒い息が吐き出される。
無意識に男を誘うような扇情的で熱っぽいその様に、張は自身の下半身に更に熱が籠っていくのを感じた。
触ってねえのにここまでなるとはな。
そう内心で呟き、結局自分もただの雄にしか過ぎないのだと改めて自覚する。
「……流石にこれ以上我慢できねえな」
「ん……ッ」
ふと手を止め、蜜で濡れた指を引き抜けば甘い声が漏れる。
「今のお前はどこまでも俺を興奮させる。その証拠に、ほら」
「……な……ッ!」
「もうこんなに固くなっている。すぐにでも、張り裂けそうだ……」
自分がどれほど昂っているのか分からせるように、先程まで自身のを掴んでいた柔らかい細い手を熱が籠っている部分へ誘導し触らせた。
戸惑ったような声音とそっと触れた指先の感触に更に熱を持つ。
「お互いを求めているこの状況で、何も遠慮することはない。俺もお前もただ、お互い貪りあうだけでいい」
「なにし、てる、ですかッ」
キキョウは我慢ができず固く熱を持ったその部分から逃れるように掴まれていた手を力いっぱい振り払う。
こちらを見ないように必死に真っ赤になった顔を背けているその初心な反応に、張は胸の内で舌なめずりし熱い息を吐く。
そしてそのまま汗が滲んだワイシャツを脱ぎ捨て、上半身を晒け出す。流れるようにベルトに手をかけ金具がぶつかる音を響かせる。
キキョウはそんな張の行動を震えて眺めていた。
今から何をされるのかは頭で理解できていても心と体が追い付いていなかった。
相手はずっと自分を女として見ていないと思っていた。
その相手が己を抱こうとしている事実にどうしようもない困惑と恐怖に苛まれている。
張が向ける獣の如き視線から逃げることもできずにいると、あっという間に下着を脱がされ、閉じかけていた両膝を無理やり開かれてしまいあられもない態勢となる。
「や……う、あッ!」
「熱いな……ほら、こうやって擦るだけでッ、腰をくねらせている……これを早く、ぶち込んでほしいと、誘ってる」
「ち、がッ」
熱く、滾っている太い男性器を蜜で濡れている部分にゆっくりと擦りつけ、興奮し息を荒げる。
一番敏感な部分に感じる熱いソレにキキョウは身を捩らせ逃れようとしたが、武骨な手が細い腰を掴みそれは叶わなかった。
「お前をこの熱から、解放してやる。――お互い楽になろうぜ、キキョウ」
「ちゃ、さ……待っ」
「挿れるぞ。力抜け……ッ」
「い、やあ……ッ!!」
男を咥えこんだことのない小さな入り口に熱く太いモノが侵入してくる。
途端身を裂くような激痛がキキョウを襲い、声にならない声を上げ、腰を掴んでいる逞しい腕を叩く。
「いた、い……! い、やあッ! ぬい、て! 痛いッ」
「はあ、きついな……、もうちっと、慣らすべきだったか」
苦痛に歪む顔で抵抗する女を見下ろしながら、予想以上に狭い膣の中を時折止まりつつじっくりと奥へ進んでいく。
腰から手を離し上半身を密着させ、落ち着かせるように柔らかい女の体を包み込む。それでも痛みが和らぐことはなく、首を横に振りながら今度は広い胸板を激しく叩く。
「いた、いですッ! ちゃ、んさ……おねがッ、ぬいてくださ、あ……ッ」
「暴れるともっと痛くなるぞ」
抵抗する手を掴み再び細い手首を抑える。そのまま力強く握りしめている拳の上に一回り大きい手を重ね包み込んだ。
「……い、あ……いッ、やあ……!」
「キキョウ、俺の手を握れ」
「ひ……は、あッ」
耳元で響くその言葉に促されゆっくりと固く握られていた拳を開くと、すぐさま太い指が細い指に絡まる。痛みに耐えるため、キキョウは武骨な手を受け入れ強く握りしめた。
「いい子だ……はあ、今やっと半分入った」
「う……ん……ッ」
きつく瞑られた目の端から再び涙が零れた。
張は一粒の滴が上気した頬の上を伝う様を眺めながら、熱り立っている男根を一気に貫きたい衝動を抑え、できるだけゆっくり腰を前へ動かす。
だが、ぎちぎちと自身を食い千切らんばかりに締め付ける秘部はそれ以上進むことを中々許さない。
中途半端なところで止まってしまう状況に張は眉根を寄せ息を吐く。
「……ちと、辛いぞ」
「……え? ……いッ! ……ッか、は……あ!!」
「は……ッ」
短く告げられた言葉の後、張は唐突に腰を突き出し進めなかった奥へと無理やり侵入した。
キキョウは不意に襲ってきた圧迫感に押しつぶされそうになり、苦し気な声を出す。
一気に異物が入ったことで男と女が繋がっている部分から少量の血が滴っていく。
より一層強く握ってきた手を張もまた同じ力で握り返す。
「ほら……全部、入ったぞ。……はあ、キツイな……お前のナカは」
「ひ、あ……はッ……」
「しばらく、このままでいようか……。俺も、この感覚をまだ堪能したい」
「い、たい……ッ……」
「ちと強引に挿れたからな。だが、直に慣れる。それまでの辛抱だ」
微かに震えた声を出すキキョウの耳元で、まるで安心させるかのように囁いた。
昂った部分を包み込んでいる熱い肉壁が未だに追い出そうとしているのかキツく締め上げる。
その圧迫感に萎えるどころか、今すぐに激しく腰を動かし熱を放出させたい衝動を引き起こされた。
だが、その欲望に従ってしまえば確実に目の前の女は壊れてしまう。
“壊れた姿も拝んでみたいが、それは今じゃない”と多少保たれている理性でその衝動を押し殺した。
そんな張の内心を知りもしないキキョウの秘部は無意識に中に入っているモノを締め続ける。
「キキョウ……」
「ん……ふ」
興奮し、色気を含ませた声で名を呼んだ後、荒い息が繰り返し吐き出される口に唇を重ね、短いキスを交わす。
「……動くぞ。最初はゆっくり、な」
その言葉通り、やがて動きを止めていた腰を引いた。
「ッ……ふ……!」
「その反応だと、大分マシになったようだな……」
「ん、あ……ッ」
完全に出て行く直前まで引き抜き、同じスピードで奥へと戻す。
「はあ……お前のナカは熱くて、溶けそうだ」
「い、あッ」
「痛いか。だが、今更やめるつもりはないぞ。……というより、ここでやめるのは俺が辛いんでな」
奥へと戻した後は、再び直前まで引き抜く。
その行為を一定のスピードで繰り返せば、次第にキキョウの口からは痛がっていたものとは違う声が漏れる。
「ん……は、あ……ッ」
「随分、よさそうだ。――ならもう、遠慮する必要はないな……ッ」
「……ひ、あッ!」
瞬間、腰を勢いよく打ち付け一気に奥まで貫き、間を空けず引き抜いてはまた腰を打ち付ける。
痛がる様子などまるで感じさせないキキョウの声に、張は抑えていた欲望を吐き出そうように先ほどとは打って変わった荒々しい腰使いで責め立てる。
打ち付けるたびに肌と肌がぶつかる音が響き、お互いの体温はさらに上昇していく。
「や、あ……ッ、まっ、て……!」
「はッ、こんなに俺を締め付けておいて、よく待てと……ッ、言えるもんだ、なッ」
「そんな、のッ……しら、な」
「無意識なら尚更、質が悪いぞ……っ」
「ん……! う、あ……! いや、あッ」
「ほら。今も俺を、咥えこんで離さない……は……ッ」
「い、あ……ッ! やだ……いや、あッ!」
欲望をただぶつけられる行為を恐れるように、「嫌」という言葉を繰り返す。
だが、吐息に交じりに出される甘い声、我慢するように力強く握りしめている手、猛ったものを突かれる度に波打っている秘部。それらすべてを堪能している張の前では、拒絶の言葉など最早何の意味も為さない。
激しく奥を突き続けながら、張は歓喜するように口の端を上げた。
「は……ははッ、嫌だといいながら、全然萎えてねえじゃねえか……はあ……薬を盛られたとはいえこれがはじめてたあ、随分いやらしい体だなキキョウ……ッ」
「は、あッ!」
「お前も、本当運が悪い……はじめてがキメセクで、それも相手がマフィアとはな……!」
「や、あ……ッ!」
「今お前を犯している男が誰なのか、この淫らな体に、刻んでやる……ッ」
哀れな程に言葉と体の状態が一致していないキキョウに加虐心をくすぐられ、本人にとって受け入れ難いであろう言葉をかける。
だが、与えられる快楽に必死に耐えているキキョウの耳には届いていないようだった。
それでも張にとっては自身が吐いた事実が全てであり、キキョウが聞いてなかろうが聞いていようがどちらでもよかった。
休めることなく奥を突き続けていると、やがて固く閉じられていた瞼が開き、あの黒い瞳が張を見上げる。
その瞳は、これまで何度も彼女の末恐ろしいほどの真っすぐさをあらゆる相手に感じさせてきた。
何をしようとも決して折れることのない気高さの象徴である彼女の瞳が、今では己の手によって涙に濡れ、恐れと快楽が混じり、気高さなど微塵も感じさせないものとなっている。
これまで誰もが見たことないであろう今のキキョウの瞳に、張は言葉に表せない程の興奮を覚えた。
「はッ……その目、堪らねえな」
「ん……あ……!」
「その瞳にさせるのも、見るのも……俺だけだ。他の奴に、渡してたまるか」
「もう、い、や! こ、わい……こわい……ッ や、だ」
「何を怖がる? ここには俺と、お前しかいない」
「ッ……は……!」
「――お前の全てを受け入れてやる。恐れることなく、全部見せろ……ッ」
「ひ、あッ!」
言葉と共に奥まで一気に貫けば、ぐちゅ、と繋がっている部分から音が鳴った。
欲望のままに腰を打ち付ける度に響く水音と肌がぶつかる音、お互いの体温から生まれる熱気と汗の匂いが部屋を包む。
それら全てを全身で感じながら突き上げていれば、次第に限界が近づいてきた。
昇りつめてくるその感覚に、張はさらに腰の動きを速め余裕のない声音を出す。
「はあ……そろそろ、ヤバいッ」
「い、あッ……んッ、は……あ……ッ! いや、あ!」
「ナカには出さねえさ。今孕ませちまったら、お互い困るから、なッ」
「あッ! い、や……! おねが……ッ、も、やめ……!」
「キキョウ……ッ」
「んッ……は、あッ! ひ、あ……ッ、ああ――ッ!」
荒々しく名を呼んだ直後、張はより一層激しく奥を突きあげた。
――瞬間、甲高い声を上げ再び腰を仰け反らせるキキョウの中から自身を一気に引き抜き、腹の上に白濁を吐き出した。
「……はあ……キキョウ」
「ん……」
痙攣した後、電池が切れたように力が抜けたキキョウの手を離し、そのまま唇を塞いでは熱い唾液の味を堪能する。
最早言葉を発することができない状態では、口内を犯す舌から逃げる気力さえ起きずただ為されるがまま。
元々ただならぬ疲労が溜まっていた体は張との行為によりとうとう限界を迎え、瞼が重くなっていく。
唇を離し、糸が切れかける寸前のキキョウの頬へそっと手を添える。
「――
ほんのり赤く、柔らかい頬を撫でながら呟いた。
その言葉といつもの武骨な手の感触に、キキョウは瞼を落とし眠りについた。
生まれて初めて男女のこういうシーンを書きました。
なので色々と拙いところがあったかと思います・・・。
ですが書いてて楽しかったです。