※この作品はR-18です。

魔法科高校の劣等生~~転生魔王の色欲覇道~~   作:グルジオ

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お待たせいたしました。お楽しみくださいませ。


真由美との出会い

深雪のお供と言う大役を終えた達也は、入学式が始まるまでの時間を如何やって潰すかを悩んでいた。家に帰っても特にする事は無いし、そもそももう一度学校に来る手間を考えるとこの場で出来る事が望ましい。

 

 そう思って達也は携帯端末に保存されたお気に入りの書籍サイトで時間を潰す事にした。ちょうど中庭に設置されたベンチもある事だし、達也はそこに腰を下ろして端末に目を落とした。

 

 

 

「ねぇあの子、ウィードじゃない?」

 

 

 

「こんなに早く……補欠が張り切っちゃって」

 

 

 

「所詮スペアなのにね」

 

 

 

 

 

 達也のすぐ傍を通った女子たちの口から発せられた言葉、「雑草(ウィード)」、学園側は禁止用語としているが、生徒の間では普通に使われている言葉だ。

 

 一科生を花冠(ブルーム)、二科生を雑草、一科生のブレザーには左胸と肩に八枚花弁のエンブレムがある事から、自分たちを花冠と呼ぶようになり、それが無い二科生の事を雑草と揶揄するようになったのだ。

 

 

 

 (雑草か……そんな事は分かってるさ)

 

 

 

 達也がこの学校に進学したのは、深雪からの強い要望があったのと他にもう1つ理由があるのだ。

 

 

 二科だろうが一科だろうが関係無い事なので、達也はあまりその事を気にしてないのだが、深雪が聞いたら大変だろうなと思いそうつぶやいたのだった。

 

 

 書籍サイトに集中していたのか、アラームが鳴るまで達也は時間の事を気にしていなかった。開始30分前にアラームをセットしてなかったら、時間を忘れて読書に没頭していた可能性は否めない。

 

 

 達也は別に入学式にそこまで興味は無いが、愛しい深雪を宥める際に晴れ姿を見せてくれと言ってしまった手前、サボって見なかったでは済まされないのだ。

 

 

 

 (そろそろ講堂が開く頃か……)

 

 

 

 

 

 端末の電源を落とし、胸ポケットにしまい立ち上がろうとしたら目の前に気配を感じ取って達也は動きを止めた。

 

 

 

「新入生ですね? 開場の時間ですよ」

 

 

 

 達也は下からゆっくりと視線を上げていく。まず始めに目に付いたのはスカート。相手は女子だと言う事が分かる。その次に目に付いたのが左腕に巻かれた大きめのブレスレット。

 

 

 

 (術式補助演算機(CAD)か……確か学園でCADの常時携行が認められてるのは生徒会の役員と限られた生徒のみ……彼女はそれなりの地位を持っているのか)」

 

 

 

 

 

 地位のある先輩に目を付けられるのは好ましくない。達也はそう思って素直にお礼を言ってこの場を立ち去ろうとした。

 

 

 

「ありがとうございます。すぐに向かいます」

 

 

 

「感心ですね。スクリーン型ですか」

 

 

 

 

 達也がしまい損ねた端末を指差してしきりに頷く女子。生徒会役員かそれに順ずる役職についている優等生と、あくまで補欠である自分が積極的に関わるべきでは無いと達也は思っていたのだが、如何やら彼女はそうではなかったようだ。

 

 此処で漸く達也は目の前に立つ女子生徒の顔を見た。顔の位置は達也から25㎝は下にある事を考えると、彼女の身長は150前半、155は無いだろうと達也は思った。

 

 

 

「(随分と小柄な女性だな……)」

 

 

 

 自分よりも年上だと言う事を考えると、その印象は更に強まった。深雪もそこまで大きくは無いが、彼女よりは身長はある。そう考えると彼女が小柄なのは遺伝か何かなのだろうと結論付けたのだった。

 

 

 

「当校では仮想型ディスプレイ端末の持込を認めていません。ですが仮想型端末を利用する生徒は大勢います。ですが貴方は入学前からスクリーン型を利用してるんですね。関心します」

 

 

 

「仮想型は読書には不向きですから」

 

 

 

 

 達也の端末は相当年季が入っているのは誰が見ても分かる事なので、彼女もそれ以上質問する事は無かった。

 

 だが彼女は達也を解放するつもりも無かったようだ。

 

 

 

「動画では無く読書ですか、ますます感心ですね。私も映像資料より書籍資料の方が好きだから嬉しくなるわね」

 

 

 

「はぁ……」

 

 

 別に読書派が希少って訳でも無いのだが、如何やらこの上級生は人懐っこいのだろうなと達也は思い始めた。口調が砕けてきたり、徐々に近づいて来ているのから見てもきっとそうなのだろう。

 

 

 

「あっ、申し送れました。私は一高の生徒会長を務めています、七草真由美って言います。「ななくさ」と書いて「さえぐさ」って読みます。よろしくね」

 

 

 

 何だか蠱惑的な雰囲気を醸し出していて、入学したての普通の男子高校生なら勘違いしそうだが、達也はそんな事とは別の事が気になっていた。

 

 

 

「(数字付き(ナンバーズ)……しかも「七草」か)」  

 

 

 

 

 遺伝的な素質に左右される魔法師の能力、そしてこの国において魔法に優れた血を持つ家は、慣例的に苗字に数字を含むのだ。

 

 達也は自分が持つコンプレックスに少しばかり唇を噛み締めたくなる衝動を覚えたが、彼がそんな事をするはずも無く、自分も名乗る事にした。

 

 

 

「俺は……いえ、自分は司波達也です」

 

 

 

「………!そう、あなたがあの司波君なのね?」  

 

 

 

 

 

 達也の名前を聞いて何やら驚いたらしい生徒会長、何か意味ありげな視線を向けられて達也はうんざりしていた。

 

 彼の中で、生徒会長が驚く理由に心当たりがあるのだ。

 

 学年トップで入学した司波深雪の兄なのに、まともに魔法が使えない『あの』司波達也と言う事なのだろうと……だから達也は礼儀正しい沈黙を守っていたのだ。

 

 だが生徒会長のこの反応には侮蔑が含まれている感じはしない。

 

 

 

「先生方の間では貴方の噂で持ちきりよ」

 

 

 

 まるで自分の事を褒められているような、楽しそうな雰囲気まで感じ取れる。だが達也の中では、これほど差のある兄妹も珍しいとか、そう言ったネガティブな噂だろうと言う考えが離れなかったのだった。

 

 

 

「入試七教科平均、100点満点中98点。特に圧巻だったのは魔法理論と魔法工学ね。合格者の平均が70点にも満たないのに、両教科とも小論文を含めて文句なしの満点。前代未聞の高得点だって」

 

 

 

 そんな事を新入生に話して良いのか……例え本人であっても入試成績の結果は教えてもらえないのではないか? 達也はそんな事を思っていた。

 

達也は、真由美の反応が少し不思議だった。如何してこの人は人の事を自分の事のように話、そして自分の事のように喜んでいるのだろうと思っていたのだ。

 

 

 

「どれだけ凄いと言われようと、あくまでもペーパーテストの成績、情報システムの中だけの話ですよ。その証拠に、自分にはエンブレムもありませんし」

 

 

 

 魔法科高校生の評価として優先されるのは、テストの点数では無く魔法技能の評価なのだから。

 

 達也は愛想笑いを浮かべた。そうして自分の左胸を指差し、テストの点数は何の意味も無い事を示す……生徒会長である真由美に、達也が意図した事が分からないはずも無い。

 

 だけど真由美は嬉しそうな顔を変える事無く首を左右に振った。

 

 

 

「そんな事無いわよ。少なくとも私には無理だもの。私ってこう見えて理論系も結構上の方なのだけどね」

 

 

 

 如何見られてるのだろうかと思ったが、達也は余計な事は言わなかった。知り合って間もない相手の話を途中でぶった切る事はさすがの達也でも出来なかったと言った方が正しいかもしれないが。

 

 

 

「入試問題と同じものを出されたとしても、司波君のような凄い点数はきっと取れないと思うな~」

 

 

 (これ以上は妙なことになりそうだな……)

 

 

そう思い、この場を離れようとする達也。しかし───

 

 

「そろそろ時間なので……」

 

 

「待って、もうちょっとだけ良いでしょ?ね?」

 

 

そう言って達也を引き留める真由美。そんな彼女に達也は訝しげな視線を送る。

 

 

「何でしょうか?まだ何か───」

 

 

用でも?そう言いかけた達也の唇が塞がれる。塞いだのは他ならぬ真由美の唇だった。

 

 

「んっ……ちゅっ……れる……んむっ……ちゅぱっ……」

 

 

唇を触れあわせるだけでなく、舌も口内に入れてくる真由美。達也の舌に触れると、情熱的に絡みつかせていく。

 

 

「んぅ……ちゅっ……ちゅぱっ……れろ……んっ……ぷはっ」

 

 

真由美が唇を離すと、両者の間に透明な糸がひかれる。それに構わず舌舐めずりする真由美は、何処か肉食獣のような目で達也を見つめる。

 

 

「私、キスしたのって初めてだったんだけど……とっても気持ちいいのね」

 

 

「………どういうつもりなのかお訊ねしても?」

 

 

そう問いかける達也。それに対して真由美はフフッ、と微笑むと達也に身を寄せてくる。すると当然、小柄なわりに女子の平均程度だろう柔らかな胸が達也の身体にむにゅ、と押しつけられる。

 

 

「一目惚れ、かな?君からは何かを感じるの。私の心をこんなにも引き付ける何かを………」

 

 

そう言って上目づかいで達也の顔を見る真由美。そのまま顔を近づけ、再びキスしそうな距離になる。

 

 

しかし真由美はそこで近づけるのを止めると、達也の股間に手をやり、ズボンの上からぎゅっ、とその太いぺニスを握る。

 

 

「結構大きいのね……こんなのを入れたらどうなっちゃうのかしら………」

 

 

手でぺニスをぎゅっ、ぎゅっ、と握ったり上下に扱いたりして感触を味わう真由美。ほぉ……と艶っぽい吐息を漏らす。

 

 

「あの、すいませんが式に遅れるので…………」

 

 

「………そうね、生徒会長として生徒を行事に遅刻はさせられないわね」

 

 

そう言って達也から離れる真由美。しかしその際、首筋にかぷっ、と歯を立てると、ちゅう、ちゅう、と吸いつく。そして解放された達也の首筋にはいわゆる「キスマーク」というモノが存在した。

 

 

「フフッ、痕つけちゃった♡」

 

 

「あの、これは………」

 

 

キスマークをつけ、微笑む真由美に問いかける達也。

 

 

「ん~?キスマークだけれど?」

 

 

「いえ、そういうことを訊いているのではなく」 

 

 

問いかけに対して的外れな答えを返す真由美に呆れながらも答えを求める達也。

 

 

「言ったでしょ?君に一目惚れしたの!」

 

 

唇に指を当て、ちゅっ、と達也に向けて投げキッスをする真由美。

 

 

「そうですか………この話はまた次の機会ということで……」

 

 

「ええ、それではまた」

 

 

そう言ってまた投げキッスを達也にする真由美を背に達也は講堂に向かう───。

 

 

 

 

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