2月の1、2、3日。この日の勇者部は特に忙しい。
理由は幼稚園や保育園で開かれる豆まき行事が原因である。園児たちに豆を投げられる鬼役として各施設から勇者部に依頼が来て引く手数多だからだ。
「「「「「鬼は―外ぉー福は―内ぃー!」」」」」
「「ぎゃー! やーらーれーたー」」
今日も今日とて勇者部の活動のために鬼に扮装して園児の投げる豆を受けている丹羽である。
隣には部長の風の姿もあった。ここの持ち回りは丹羽と風で、他にも友奈と東郷、夏凛と樹、銀と園子と2人1組で依頼のあった施設を訪問している。
衣装は顔の部分のない首までの赤い全身タイツに鬼の仮面をつけたもので、その上に虎柄の布を腰に巻いていてなかなか本格的であった。
ちなみにこの衣装は丹羽の精霊、セッカ製作によるもので6人分サイズぴったりで作ってくれたのだ。
着心地は好評で、さらにヒートテックの生地を使ったおかげで冬でも寒くない。まさに着る人間のことを考えた職人技だった。
「ふー、子供たちは元気ねぇ。丹羽、次の場所は?」
「ここで終わりです。他の皆にもライン送っときました。あとは部室に帰ってお疲れ会するだけですね」
鬼のお面を外し、汗を拭く風に丹羽がスマホの画面をスライドしながら言う。
どうやら自分たちが1番最初に持ち回りの分を終わらせたらしい。樹と夏凜のグループが今最後の施設についたところで、他の2組はあと2件残っているようだ。
「どうします? 他のチームに合流して応援に行きますか?」
「うーん。大丈夫でしょ。それにここが1番遠いし、帰る時間を考えればちょうど全員と合流できると思う」
風と丹羽が担当した地域の施設は讃州中学から1番遠く、帰るまでには電車を乗り継いだりするので時間がかかる。
なので風の言うことはもっともだ。うなずきさっそく制服に着替えると勇者部部室に戻るために帰路に就いた。
「で、恐ろしいくらい順調に帰ってきてしまったわね」
「ですね。駅に着いた直後に電車が着たり、乗り換えもスムーズに済んで待ち時間ほぼなし。信号も青が続いて行きの時間より30分は早く帰ってこれましたよ」
部室にしている家庭科準備室にたどり着き、風と丹羽はどうしたものかとため息をついた。
本来ならあと30分から1時間は帰ってくるのが遅れているはずだった。なのに奇跡的に移動時間のロスなしで帰ってこれたため部室にはまだ誰もいなかったのである。
風がスマホをタップし進行具合を確認すると、みんなが帰ってくるにはまだまだ時間がかかるらしい。
「樹と夏凜のチームはアタシたちと逆に乗り換え失敗して1つ先の駅に降りちゃったんだって。で、帰ってくるのはあと30分は遅れるそうよ」
「ですか。他のチームもまだ鬼役で大忙しみたいですし、もう少し時間かかりそうですね」
風の言葉に応える丹羽。カチ、カチ、と時計の秒針が動く音が室内に響く。
男女1組。男と女。密室。何も起きないはずがなく。
風はにっこりと笑うと部室のドアまで行って鍵を閉め、にっこりと笑い丹羽の元に小走りで近づく。
「ねえ、明吾。シよ♡」
言葉に顔を向けると、風の顔はすでに上気していた。
風が丹羽のことを下の名前で呼ぶときは大抵エッチしたいという合図だ。恋人となってから暗黙のルールのようになっていた。
「いいんですか? 部室ですよ…って、今更でしたね」
「まあ、前やったときバレなかったし大丈夫でしょ。ちょっとハラハラしたけど、それもいいスパイスになって燃えたし」
この人、本当にエッチ大好きだなぁ。知ってたけど。
まあ、丹羽も風が大好きだし、やぶさかではないが。
「その全身タイツ、まだ着てたんですか?」
「ええ。だって暖かいし、アンタも好きでしょこの格好?」
コートと冬服の制服を脱いで体系がよくわかるヒートテックの赤い全身タイツを見せつけるようにしながら、風が言う。
「ソンナコトナイデスヨー」
「相変わらずごまかすの下手くそすぎでしょ。こんな格好のどこが好きなんだか」
いえ、充分エロいと思います。
だって胸とか腰の凹凸のライン丸わかりだし、制服とコートを脱いだ後だから汗と熱気がムワッ♡ と広がって雄の本能を呼び覚ますし。
ぶっちゃけ腋に鼻を突っ込んでクンカクンカしたいです、はい。
「これくらいで盛り上がられたら困るんだけど。本命を別にしていたこっちとしては」
え? と丹羽が思っていると、風は伸縮性の優れた全身タイツの胸元を開き、中に着ていた下着を見せる。
「じゃーん! セッカに頼んで作ってもらった虎柄ビキニ! もちろん下も同じやつよ。あっ、それとこの角付きカチューシャをつけてっと。鬼娘だぞー! なんちゃって」
次の瞬間、風は丹羽に抱きしめられていた。
思わぬ行動にびっくりする。確かに自分は挑発したが、ここまで効果てきめんだったとは。
「風先輩。エロすぎるでしょ!」
「え、エロ?」
訳が分からず風はうろたえる。この全身タイツはやぼったくて、虎柄ビキニも普通のビキニと同じ面積だ。
以前極小マイクロビキニを着た時よりも食いつきがいいことに驚く。
「その腋やいろんなところから湧き出してくるメス臭、ムッチムチの太ももや胸の形が丸わかりの全身タイツ。さらにその下に虎柄ビキニとか、俺を殺す気ですか!」
「え、いや。そこまで考えてなかったんだけど」
ただ単に節分最終日だから部長としてかくし芸で鬼娘でもやって笑いをとろうかなーと思っていただけなのだが。
なぜか目の前の彼氏にはドストライクだったらしい。風としては嬉しい誤算だ。
「やっ♡ 明吾ぉ。アンタ息荒すぎぃ♡ ケダモノみたい」
「ケダモノは風先輩でしょ。こんなエロい格好して。他の男に襲われたらどうするんですか」
いや、誰も襲わないわよ。と一瞬冷静になったが、全身タイツの尻に固いものが当たっているのに気付き嬉しくなる。
興奮してくれているんだ。こんな格好でも。
というか、この男は興奮するポイントがよくわからない。全裸や肌面積少ない服より着込んでいた方が興奮したりするし、どういうのが好きなのか未だ謎だ。
「風先輩、舌出して」
「ん。えれ~♡」
丹羽の言葉にうなずき唇より前に舌を出すと、それを丹羽が咥え、舌でなぶり始めた。
舌フェラ。風も好きなプレイだ。
ディープキスのように互いの唾液を交換するようなものではなく、舌を突き出したことにより神経が舌の先に集まる。
それを丹羽の舌が犯すのが、えもいわれぬ快感を生むのだ。まるで舌先から全身をなぶられているような。
「んっ♡ んむー♡ んっ♡ んっ♡」
突き出した舌を丹羽の舌が容赦なく犯していく。それと共に風の首元に手をかけ、ゆっくりと赤い全身タイツを二の腕まで下ろしていく。
「んっ。すごいメスの臭いがしますよ。こんな発情する匂いさせてたら、襲われても仕方ありませんね」
「んっ♡ はぁ……違うわよぉ♡ こんなの知ってるのアンタだけなんだからぁ♡ アンタのためにこんな格好してるのにぃ♡」
脇に顔をうずめる丹羽の鼻をくすぐったく思いながらも、恥ずかしさから顔が真っ赤になる。
こいつ、変態だ。知ってたけど。
「ひゅあんっ♡」
獣のような荒い息遣いのまま、丹羽が虎柄ビキニに包まれた胸に手を伸ばしてきた。そのままゆっくりじっくりと揉んでいく。
「だいたいこんなドスケベな身体、俺じゃなくても興奮しますよ。男の子たちが風先輩の胸に向けて豆投げてたの、気づいてました?」
「え? あれただの偶然じゃないの?」
「違いますよ。純粋な子供の性癖を曲げちゃうなんて、悪い胸ですね。お仕置きしないと」
言葉と共にいつも以上に激しく胸を揉みしだく。それに思わず風は嬌声を上げる。
「あっ♡ ちょっ丹羽ぁ♡ もうちょっと優しくぅ♡ それにこの格好だとアタシ、何もできない」
聞こえていないのか丹羽はしばらくの間抵抗できない風の胸をもみながらふがふがと鼻息を荒くしていたが、やがて満足したのか全身タイツを腰まで脱がし、さらにズリ降ろして虎柄ビキニの下の部分もあらわになる。
「風先輩、気づいていますか? 今、風先輩の体中から男を発情させるメスの臭いがしているの。俺はもう、我慢の限界ですよ」
「うん、来てぇ♡ 丹羽のこと強制発情させるような悪い鬼娘にお仕置きしてぇ♡」
ドキドキしながら熱に浮かされたように風が言う。
今日の丹羽はノリノリだ。一体どんなことをされてしまうのか。
期待していると、いきなり虎柄ビキニの下の部分をずらされ、舌を挿入された。
「きひぃん♡♡♡⁉」
「まだ本命を攻略してないのにイくの早すぎでしょう。今日はこっちでいじめてあげます」
そう言うと丹羽は陰核に舌を這わせ、吸ったり唇で甘噛みしたりと責め始める。
「きょっ♡ にゃにすんにょよ♡ そんなぁ♡ クリばっかりいじめてぇ♡♡♡」
「だって今日は節分ですから。鬼退治には豆がつき物でしょ」
「豆ってぇ♡ そういう意味じゃ♡ くふふぅ♡ くすぐったいのと気持ちいので、変になりそう♡♡♡」
丹羽が陰核を責めるたびに風は身体を揺らし、快感に身をよじっていた。
唇からは嬌声が漏れ、歯で軽く噛んでやると弓なりにして絶頂する。
「くひゅぅううううう♡♡♡」
「イったんですか? 俺の指2本すんなり入るくらい愛液出しすぎです。あらかじめ下にタオル敷いておいてよかった」
「らってぇ♡♡♡ 無理ぃ♡ こんな風にお豆さん責められるの初めてだし♡ 指の出し入れ早すぎてぇ♡ 立ってられない♡ もう無理よぉ♡♡♡」
「そうですね。俺も我慢の限界だし、そろそろ挿入しますか」
言葉と共にカチャカチャ、ジーっとズボンのジッパーを下ろす音がして、風の顔は悦びに染まる。
丹羽のペ〇スを前にして風は自覚なく腰を振って媚びていた。まるでこれから受ける快感を待ちきれないというように。
「はぁ♡ はぁ♡ ねぇ♡ 明吾ぉ♡♡♡ 早くぅ♡ はぁく♡♡♡ チ〇ポ来てぇ♡♡♡ アタシのメス穴に金棒チ〇ポぉ♡♡♡ 鬼娘が大好きなゴリゴリでかたぁいふっとくて長い棒突っ込んでぇ♡♡♡♡♡」
「風先輩、エロすぎですよ。……そういうところ、本当に大好きですよ」
耳元でささやくと風を抱き上げ、駅弁の体位で腰を浮かせた風の濡れそぼった膣穴にペ〇スを挿入した。
「きひっぃいいいん♡♡♡! きたきたぁ♡ 金棒チ〇ポォ♡♡♡!奥ぅ♡ ごりゅごりゅアタシの膣内削っていくぅううう♡♡♡ お゛♡♡♡ おほぉおおおん゛♡♡♡♡♡!」
絶頂と同時に顔を逸らせる風の顔に口づけ、口内を犯す。
舌と舌を絡め、互いに別の生き物が縄張り争いするように。
ぶつかり、時に上となり下となり、激しく唾液をからませあう。
「んぎゅっ♡♡♡ んんーっ♡♡♡ はっ♡ はっ♡ はぁくぅ♡ もっと腰早くしてぇ♡♡♡ アタシの膣内♡♡♡ 丹羽のチ〇ポでお仕置きしてよぉ」
「ぐっ、風先輩。締め付けがキツっ」
「んん♡♡♡? ひょっとして限界? アタシの福袋に包まれて金棒チ〇ポ昇天しちゃう♡♡♡? いいよ♡ 射精して♡♡♡♡♡ 金棒チ〇ポから白くて苦い精液だしちゃえ♡♡♡♡♡!」
風は丹羽の腰に足を回し、決して逃さないとばかりに腰を振る丹羽に抱き着く。
「あっ♡ 来る♡ クる♡! 明吾ぉ♡♡♡ いっしょに! 一緒にイこっ♡♡♡♡♡」
「ええ。風先輩。俺も限界……くっ」
声が震え、丹羽の身体が痙攣する。それと共に風の膣内に暖かい精液が注がれた。
「はぁあああん♡♡♡ 幸せぇ……♡♡♡♡♡」
多幸感と心地よい疲労に、丹羽の首筋に顔を寄せ、悦びに浸る。
と同時に丹羽の汗の香りが鼻から入り、確かにこれは女を発情させる臭いだなと納得した。
絶頂した後、この臭いをいつも嗅いでいたからこの臭いをかぐだけで発情してしまいそうだ。
なんとなく丹羽が言っていた男を発情させるメスの臭いと言うのも理解できる。まあ、理解できただけで納得したわけではないが。
だって、自分が発情するのは丹羽のこの臭いだけだ。他の男の汗臭い臭いなんて、全然興奮できるなんて思えない。
「ねぇ、明吾」
「なんですか、風先輩」
「アタシ、アンタの汗の臭い以外じゃ発情しないから。アンタもアタシ以外の臭いで発情するんじゃないわよ」
「そんな無茶な」
と丹羽が返事をすると、痛いくらい膣内を締め付け「いいわね?」と圧をかけて風が言った。
「今年(2021年)の恵方は南南東の方角らしいわよ」
「はぁ。でも、わざわざその方角を向いてお掃除フェラしなくても……」
北北西を向かせて立たせた丹羽の前にひざまずき、風はペ〇スを取り出すとそれにかぶりつく。まるで恵方巻を咀嚼するようなゆっくりとした舌使いに、丹羽はうめき声を上げる。
「んっ♡ ふぅううん♡ じゅるっ♡ うじゅるじゅる♡ じゅぽっ♡ じゅぱっ♡ じゅるっ♡ ずずずぅ~♡♡♡♡♡」
「んっ、風先輩。それ以上やるとまた大きくなっちゃいますからそのくらいで」
「んっ♡ っぷはぁ♡ しょうがないわねー。じゃあ、続きは帰ってからね」
にっこりと笑う恋人に、今夜は寝かせてくれないんだろなぁと丹羽は苦笑いする。それと、多分今夜の夕食である恵方巻を食べる時は風の舌使いを思い出してしまうかもしれない。
「じゃあ、窓開けて換気! そのあとファ〇リーズして証拠隠滅。いいわね」
「はい。その前に風先輩は服着替え…て」
その時、丹羽は気付いてしまった。家庭科準備室のドアにいる人影を。
というか、鍵を閉めていない上の換気用の小窓からスマホを出して撮影している手を発見した。
幸い風はまだ気づいていない。急いでドア付近まで行くと、こっそりとその向こうにいる2人に話しかける。
「三ノ輪先輩、そのっち先輩。3分ほど時間をつぶしてきてくれませんか。あと、その映像は消してください」
「うわっ! やばい、バレたぞ園子!」
「大丈夫なんよー。それよりにわみん。ふーみん先輩とずいぶんお楽しみだったみたいで…。あとでお話聞かせてねー」
そう言うとドアの前の人影は消えていった。
やばい人に借りを作ったかもしれない。冷たいものが丹羽の背筋に流れていく。
「ん? どうかした丹羽?」
「いえ。じゃあ、そろそろみんな帰ってくるでしょうしお疲れ様会の準備しますか!」
何でもない風に装い丹羽は風に笑顔を向ける。
結局その日の夜、攻守が逆転し丹羽は鬼娘のコスプレをした風に散々搾り取られたそうな。
今年のセツブーンは2日らしいっすよ。
え、3日じゃないの? それなのに節分エッチ小説だって?
書けらぁ!
今なんて言った?
風先輩のエッチな鬼娘コスプレエッチのエロ小説をかけるって言ったんだよ!
こりゃあ面白い。どうあっても2日までに節分エッチ小説を書いてもらおう。
えっ、2日までに節分エッチ小説を?