拉致
この春に高校を卒業し、女子大生になったばかりの里緒菜はまだ19歳。
丈が短いスカートから伸びているしなやかな足は、色白で誰もが見とれてしまう。
小顔で愛くるしいほどの笑顔が、皆を惹きつける女の子で、楽しい日々を送っていたはずだった。
(お父さんもお母さんも近頃は元気がないわ)
と、思っていた矢先。
「里緒菜、話があるんだけど・・・・・・」
母から声をかけられたのは食事が終わり、ダイニングと続きのリビングでくつろいでいるときだった。
「な~に?」
いつものように間延びした声で返事をした。
「・・・・・・」
告げられたのは父が経営していた町工場が倒産したことだった。
「言い難いことなんだけど大学を・・・」
「アルバイトでもなんでもするからさ・・・」
里緒菜は請うた。
アルバイトを終えた里緒菜がいつもの様に自宅へ帰るところだった。
「キャッア!・・・」
自宅までは、あと少しというところで里緒菜は何者かに襲われた。
驚きの声を上げたものの抵抗する間も無く、甘い匂いがするタオルが口元にあてがわれた里緒菜は気を失った。
(ここはどこ?)
里緒菜は周りを見た。
「起きたか?・・・」
椅子に座っていた男三人が、目覚めた里緒菜に気づき声をかけてきた。
「・・・ここ・・・どこ・・・」
頭に靄がかかったように、まだ意識がはっきりしない里緒菜でもこの状況が正常でないことは判別できる。
「お前が知る必要はない」
ひとりの男が無表情で口にした。どうやらグループの首謀者らしい。
「突然のことで驚いているだろうが、これから俺達の要求を聞いてもらう」
「い、いや!・・・イヤよ」
男の言葉を聞くなり里緒菜は強く頭を左右に振り拒絶の言葉を吐いた。
「ひとつだけ言っておく。・・・断ればこのふたりがお前を徹底的に犯す」
おぞましい言葉に身体が震える里緒菜。
「女子大生なら意味が分かるだろう。要求を聞いてもらえればそれはしない。約束する」
理不尽極まりない言葉を吐いている男の、あまりにも冷徹な口調に里緒菜は言葉が出ない。
男はSNSで動画を配信している男だ。彼は女子中高生から大学生をターゲットに、辱める動画を生配信することに特化していた。
彼が投稿している動画サイトの存在を一般の人は知らない。
動画投稿サイトに精通した一部の者だけが知る闇サイトに近いものがあった。しかも、このサイトは完全なる会員制で、セキュリティも申し分がない。
今までに男は、数十人のギャルと呼ばれる低年齢層の少女達のいかがわしい場面を投稿し、大きな利益を得ていた。
首謀者の男は里緒菜に全てを説明した。
強制的な条件を一方的に強いられる里緒菜の大きな眼には涙が溢れ出ていた。
男の説明に打ちひしがれ、首を垂れている里緒菜を全く気にすることなく、男はビデオカメラを用意すると、里緒菜にレンズを向けた。
「では始めよう」
カメラは回り投稿サイトで生配信が始められた。
あらかじめ、先行予告があったのだろうか、視線を上げさせられた里緒菜の眼には、大画面に映さしだされている哀れな彼女がいた。
多くの視聴者が目をギラギラと輝かせ、投稿された配信動画を見ている者は数十人に及ぶと、モニターの角にカウントされている。
男は里緒菜に次々と命令を出した。
動画が投稿される前から男たちに脅されていた里緒菜は、二人の男を前に断ることを許されなかった。
里緒菜はその場に座らされると、両足は恥ずかしいほどに開かされ、胸元も大きく広げさせられ、モニターには、里緒菜が穿いている白い下着が大きくクローズアップされている。
視聴者のカウンターは瞬く間に増加する一方だ。
「ブラジャーを取って、みんなに胸を見せるんだっ!」
このような、命令が下されることを里緒菜は予想していたが、実際に命令が下されると絶望感をひしひしと感じずにはいられなかった。
里緒菜は無言で身につけたブラジャーを外すと、十分とは言い切れないが発達して魅力的な胸をさらけ出した。
どこの誰かも分からない視聴者。愛しくもない男たちにその姿を見られていると思うと、里緒菜は悔しくて仕方がなかった。
「次はパンツを脱げっ!」
男は里緒菜の下半身を指さし容赦なく命令する。
断ることが許されない里緒菜は、その命令に従い白い身体を震わせながら、自らの細い指先がパンティーのウエスト部分にあてがわれていた。
「見えるように両足を大きく開くんだっ!」
前かがみになり、両足くびからパンティーを脱ぎとる姿を確認すると、間髪入れず男は告げた。
美乳房と大きく開かされた股間をさらけ出す、恥ずかしい姿を視聴者に見せつけた里緒菜は顔どころか、体中が熱くなるほどに羞恥を生まれて初めて体験していた。
「自分で開いて見せてみろ」
羞恥心に打ちひしがれている里緒菜をまえに男は告げた。
里緒菜は命令の意味が分からずに困惑していた。
「も、もう・・・これ以上開けません・・・」
両足を恥ずかしいほどに全開にさせられている里緒菜は、そう男に伝えた。
「違う。お前の性器を開けと言ってるんだ」
里緒菜はその命令の意味が分からずにいた。
大学生になったばかりで、純潔を守っていた里緒菜には男の真意が解せずにいた。
「やれっ!」
男は、隣に立っていた二人の男に命じた。
「・・・い、いやっ!・・・」
里緒菜はこのまま犯されると思った。
男たちは無言でそのまま里緒菜の背後に回り込んだ。
里緒菜はその恐怖に、誰が見てわかる程に身体を小刻みに震わせていた。
そんな里緒菜の恐怖心をあざ笑うかのように、両足の脇から男の両手が差し伸ばされた。
「あっ!」
状況を理解する前に、男たちの両手は里緒菜のさらけ出された性器のワレメにあてがわれ、そのまま左右に大きく引き伸ばされた。
「・・・い、いやぁ!!・・・」
里緒菜は拒絶の言葉をとっさに吐いた。
自分の性器が知らない男の手によって晒され、大型のモニターに映し出されている光景に、叫ばずにはいられなかった。
男は屈辱的な扱いを受けている里緒菜の下半身に向けて、カメラを徐々に近づけていった。
そして、男たちの手によって無残にも広げられた里緒菜の性器をじっくりと、首謀者の男は撮影している。
男はこのような生配信を惜しげも無く投稿する変わりに、配信元からはフォローしてくれている会員数に対して驚くほどの利益を得ていた。
男の投稿に関してクレームを出す者は未だかつて一人もいなかった。
膨大な利益を得ている男の用意された撮影機材はメーカーの一級品だった。
そんな機材だからこそ、里緒菜の性器を質感損なわず撮影することなど容易だった。
視聴者は、まさに目の前に里緒菜の性器があるような臨場感を得、錯覚に陥っているであろう。
里緒菜はじっと我慢をしながらも、下唇を噛み締め、あまりの恥ずかしさと悔しさに涙が溢れた。
そんな里緒菜の態度をあざ笑うかのように、男は屈辱的な恰好を強いられている彼女の表情までも撮影していた。