驚愕のライヴ配信
里緒菜が玄関の扉を開けると、明るい笑顔の母親が迎えてくれた。
「どうしたの?・・・」
いぶかし気に尋ねる。
リビングに場所を移した母がおもむろに理由を話した。
「債務返済のめどが尽きそうなんだよ・・・」
完済も僅からしい・・・工場の再開も近いらしい。
「お父さん、お母さん・・・コレッ」
里緒菜は代償として得た多額の報酬を両親の前に差し出した。
「里緒菜、ありがとう」
涙する父親の顔に笑顔が浮かんだ。
数か月後、町工場は再建され家庭にも再び明るい笑顔が戻って来た。
それでも里緒菜は首謀者が与えてくれる報酬とその行為に依存した。
手にした報酬により、やがて里緒菜は生活そのものすらも変わり、必要以上に人と関わりを持つ必要がなくなった。
ブランド品に身をかざった里緒菜がタクシーから降り大学構内へと消えて行った。
あれだけ首謀者の男を憎んでいた里緒菜だったが、今は首謀者の男と報酬だけが、唯一自分を裏切らない存在として君臨していた。
(私は間違えていない・・・。自分を犠牲にして手にしたお金だから・・・)
(私は・・・間違えていない・・・)
里緒菜は胸を張り、重い受講室の扉を開けた。
―・・・ ―・・・ ―・・・ ―・・・ ―・・・ ―・・・ ―・・・ ―・・・
それから数か月後、男たちとの関係を絶つことが出来た里緒菜。
一日を無事に過ごし自宅に着いた里緒菜。
ワーキングスーツを着ている男性が壁のコンセントを弄っている。
「お母さん、どうしたの?」
自宅にネット回線が接続される。
工場の再建に尽力してくれた恩人がネット配信を始めたらしい。
部屋に引き上げた里緒菜は男たちのマンションで知り合った恵美に想いを馳せていた。
お腹が目立つようになってもライヴ配信でセックスを見せていた。
妊婦がマッサージ師に騙され性交をせまられるというストーリー展開だった。
男たちのパターン。
恵美はマタニティードレスで登場。
男が言葉巧みに恵美の服を剥いでいく。
アロマオイルと言われ、顔面に吹き付けられている蒸気には催淫効果がある。
男の巧みな話術と指であからさまに見せる陰唇。
「さぁ~、気持ちよくなりましょうね・・・」
恵美に対しては乱暴で威圧するような言葉は吐かない。
あとは極太バイブで蜜ツボをこねくり回され、露わになっている秘所から恵美の愛液が滲み出てくるようになれば、男たちが交互に恵美を犯していく。
「気持ちイイだろう・・・」
男が卑屈な笑みを浮かべるころには、恵美は絶頂を迎え男たちの首にしなやかな腕を回し、腰を上下に揺らしながらよがっている。
「里緒菜~」
母の声が聞こえリビングに足を入れた。
テレビに繋がれているいるネット配信。
「あっ!・・・」
見る見るうちに顔を青ざめていく里緒菜。
見慣れた部屋の一室。
「知り合いが動画の撮影を指導しているんだよ」
母の得意げな顔。
男たち三人の顔にはモザイクがかけられ特定はできないが、聞き覚えがある声。
冷酷に感じられる声の男がビデオカメラを持ち撮影の指導をしている。ハウ・ツーものだ。
女子高生や里緒菜のような少女がターゲットとなり、屈辱を配信されているチャンネルではないが、男たち三人の声、セットとして使用されている部屋のつくりはすべて一緒で寸分の狂いもない。
男たちと連絡が取りたくても番号の通知を受けていない里緒菜。
自宅を飛び出した里緒菜は、男たちが居ると思われるマンションへと向かった。
エレベーターのボタンを押し、部屋へと向かった里緒菜を迎えてくれたのは不動産会社の張り紙。
「入居者募集」
空き部屋になっていた。
完
尻切れトンボみたいな結末ですけど続編を模索中ですのでご勘弁のほどを・・・。
いつものように、感想等をお待ちしています。