アウトキャスト日記- History of Rampage 作:アンデッド
自分でも理由がわかりません。
ただ12月30日。某ビル地下、カフェで痴呆気味のおじいちゃんが
下半身露出した衝撃が、目に焼きついてる。それだけは確かです。
それは一瞬だった。
「おかあさん、おとうさんダイスキ──」
「ごめんね」
娘は自分の頭にコルト・ゴールド・カップ・
ナショナル・マッチを顎下に向け、引き金に
指かけて弾いた。それはまさに……日常の
一コマみたく自然にレインは
自分の頭を撃ち抜いた。
噴水みたく後頭部から脳漿が、屋上から
地面のアスファルトへ降り注いでいく。
娘もいっしょに。ボクが手から滑らかに
落下してしまう。
慟哭をあげても、地面に拳を叩きつけて
後悔してもあとの祭り。
娘はいつもの笑顔のままだった。武装蜂起した
変態どもを鎮めるため、自らの命を捧げたのだ。
胸が張り裂ける想いにうちひしがれる最中に、
「アイツ、どこに居んだよ」
ルシファー叔父さんの言葉に、唖然とした。
確かにいない。レインの遺体が消えた。
まさか……でも。遺体が無いということは──
カスカベ某所。降りしきる雨の最中、赤いフードを
被った少女がふらつきながら歩き進む。
〈野原家〉と表札された社宅まえにたどり着くと
少女はインターホンを押す。だが、そこで
力尽きてしまい仰向けで倒れこむ。
「カーチャン、誰か
「ち、違うわ!! 行き倒れよ!!」
どうやら家に主婦と子供が気づいたらしい。
玄関が開き、二人は傘をさして少女に駆け寄る。
少女は少しだけ顔をあげ、太いまゆ毛の坊主頭した
5歳ほどにみえる少年をみた瞬間に一言。
「良かった……やっと会えた」
そう呟き意識を失う。その家に暮らす嵐を呼ぶ
幼稚園児、野原しんのすけと完全生物の少女である
レイン。
二人の物語がはじまるかもしれない。
打ち切りっっ!!!!!!
「レインちゃんの源氏名をおしえて~」
「ジョゼ」
「ハセ?」
「フフフフっ……ハセも悪くないかもね」
「じゃ、オラのことはブランドン・ピットって
呼んでね~」
「もっと言い名があるよ」
「どんなやつ? 水もしたたるイイ男のおらに
ピッタリなのがうれしいぞ♪」
「──ント」
「おっ」
「ヴィセント……ヴァレンタイン」
「おおっー、グールだぞ」
「Coolだね」
「ゆうれいは何なのレインちゃん」
「由来は……」
「“無口でニヒル。感情を表に出す事が滅多にないけど、
一途で人間離れしたロマンチスト・ガンマン”かな」
「おおっ~無職で格好よく、つねに真顔で
ロマンスグレーのおまわりさんがゆうれいとは
おらも一人前になったゾ」
「意味はよく分かんないけど……しんちゃんが
うれしいならあたしもイイや」
「ほっほーい、レインちゃんはやくはやく」
「あひゃひゃひゃひゃ~~」
「待っててくれてありがとうヴィセント」
「どうしたの」
「うんうん……何でもない。おうちに帰ろっか」
「おっおおーい、きょうの夕飯はなんだろな~
楽しみだぞ」
「うんっ、そうだね」
連載……ちゃんと、
終わらせられるハズだったのに。
さりげなく『FFVII』要素がありますけど
お気になさらず。