異世界ヒロインが召喚される世界で好き勝手する話 作:もう万体
ティアナがノワールに来て七日が経過した。
今のところノワールとクロガネ大公国との戦争にティアナが直接関わることはなく、概ねマオとのやり取りとノワールの現状を調べてカリムに報告する資料を作成するだけの日々が続いている。
ここに来てから何度も思ったことだが、首都に戦火が及んでいないからか、未だに戦時中であるという実感がない。
負ければ領主であるマオはただでは済まないのは自明の理で、国力差を考えれば不利な状況に置かれているはずだ。
しかし、ノワールの上層部には不思議とこの戦争を悲観している空気はない。マオ自身も落ちついていて、とても危機的状況にあるようには見えない。その態度が市井の民たちにも安心感を与えているのだろうか。大国に攻め込まれている小国の態度としては、奇妙ではあるが、事実としてそのクロガネ大公国の軍勢はパラディクレールはおろか、ノワール国内にほとんど入り込めていない。ノワール軍は地形とヒロインの力を駆使して、効果的に戦っている上に、すでに敵方のヒロインを何人も捕虜にし、寝返らせることに成功している。
それがマオの魅力なのか外交努力によるものかは不明だ。今のところ、ティアナは降伏・亡命してきたというクロガネ大公国のヒロインと顔を合わせていない。
ノワールとは協力関係ではあるが、干渉しすぎるのはよくない。
マオの方針や人柄、国家としての立ち入り、各ヒロインの考え方など、把握すべき点は多々あるので、ティアナ自身も当たり障りのない対応で様子を見ている状況だった。
窓のない執務室でティアナはデータの入力作業を黙々と続ける。
机の上にあるのは、鏡のように表面が磨き上げられた薄い石板だ。その表面が淡く発光し、文章を浮かび上がらせている。さらにティアナの手元にはその石板とおなじくらいの文字が刻まれた石板があり、ティアナが触れた文字と同じ文字が、発行する石板の表面に浮かび上がる。
要するにはノートパソコンと同じ用途で使用する石板だ。
ティアナの世界だけではなく、他の似通った技術を発展させた世界では普遍的に見られるものだ。そのままの技術を再現することは難しくてもアイデアをこの世界の技術で模倣することは可能である。
そして、この記録用石板はヒロイン生協で実用化された最先端技術の一つであった。
使い勝手はまだまだ改良の余地があるが、重要なのは動力となる魔力があれば誰でも起動できることだ。そうした魔法の普遍的活用は、この世界ではようやく広がり始めたばかりの考え方であった。
このキーボードのいいところは音がほとんどしないということだろう。ティアナがかつて使用したキーボードよりも静かだ。
ほとんど物音のない環境で、延々と作業する。とはいえ、作業できることは限られているので手持無沙汰になることも珍しくない。
やってきたばかりの頃は忙しかったが、七日もすれば最初のバタバタとして慌ただしさはなくなって落ち着いてくるものだ。
荷物は片付き、マオとの諸々の調整も一段落した。あとは、カリムとマオの会談の準備を進めるという仕事があるが、マオの人柄や現在の状況を考慮するとあまり大仰な準備は必要なさそうだ。
立体画像越しに話をすれば、それで事足りるようにも思える。一国の主との会談なので、それなりのセッティングは必要だとしても、堅苦しいのは抜きにしたほうがマオの意に沿うような気がする。このあたりは失礼のないように、マオ側のヒロインとの調整も不可欠だ。
執務室には、ティアナの他にステラとアニスがいる。
二人にも同じ石板端末があり、それぞれ入力作業中なのだが、正直、最初のスタートダッシュが終わったので、重要なデータの入力は終わっている。急いで片付ける仕事はなく、暇になってしまう時間のほうが多いのが現状だ。
ヒロイン生協にいた頃と異なり絶対的な仕事量が少ないのが今のティアナたちの状況だ。
アニスとステラの手も止まっている。集中力が切れているというよりは、仕事が片付いたので座っているだけという感じだろう。
「二人とも、終わった感じ?」
と、ティアナは尋ねる。
「あ、はい。わたしの分は」
「こっちも終わりました」
ステラとアニスが各々返事をする。
「そう、なら今日はここまでね」
「早いですね。いいんですか?」
「仕事が早く終わるんだし、別にいいでしょ」
ヒロイン生協の庁舎勤めをしていると労働時間が規則で縛られているが、ここではティアナに権限の多くが付与されていて柔軟な対応が可能だ。ここは世界の果ても同義の大陸西部の端っこだ。極論、仕事をさぼったからと言ってお咎めはない――――というか物理的に咎めようがない。まして、きちんと仕事を終えて手持無沙汰になったのだから、早々に自由時間にしても問題ない。
「ティアナさんは、まだありそうですね。手伝いましょうか?」
ステラがティアナの手元に目を向ける。
「こっちは大丈夫。大した案件じゃないし、すぐに終わるわ。あと、これを領主様のところに持っていかないとダメだけど」
ティアナの視線の先には、羊皮紙が数枚。出力したカリムとの会談の計画案である。まだ詰めていない点がいくつかあり、あくまでも現時点の大まかな流れを記載したメモ書きだ。
マオ自身がヒロイン生協とのやり取りに不慣れなところがあるので、事前勉強のために現時点の情報でいいので資料が欲しいと言われたのである。
マオのいる部屋までは多少距離があるが、同じ敷地内だ。羊皮紙を届けるのは仕事のうちに入らないというレベルの作業である。
「……あ、じゃあ、それわたしが持っていくよ」
と、腰を上げたのはアニスだ。
「いいの?」
「いい、いい、大丈夫。むしろこれくらいの雑務はしないとね」
アニスはティアナの傍までやってきた。
「これを領主様の部屋に持ってくだけなんでしょ?」
「お願いしていいの?」
「うん、もちろん。むしろ、やらせてほしいっていうか……今日はこれで終わりでいいんでしょ」
「直帰でいいわ」
アニスはティアナから羊皮紙を受け取った。
羊皮紙を丸めたアニスは、「それじゃまた」と言い残して足早に執務室を辞した。
残されたティアナとステラは互いに視線を交わす。
「どう思う?」
ティアナが切り出す。
「間違いないです。あれは、乙女の顔です」
頬を染めて、ステラが断言した。
「そうなのかな? だとしても、そんな接点あった?」
「一目惚れかもしれないですし、恋なんて何がどうなるか分からないものですし。多分」
ステラはステラで適当なことを言っている。アニスが羊皮紙を受け取ったときの表情が、不自然なくらいに嬉しそうだったのは確かだ。
「領主様に会う口実ができたって? あのアニスがそんなベタな……」
「恋する乙女ですから」
ステラの中ではアニスがマオに好意を抱いているのは確定事項になったらしい。
まあ、閉塞した職場なのでそれくらいの花はあってもいいかもしれない。ここ数日、アニスが時折心ここにあらずなのは察していたし、それが体調不良によるものではないということも分かっていた。
どういうわけでアニスがマオに惚れたのか……それは謎だ。
こればかりは、ティアナの知らない交流があったのだろうとしか言えなかった。
執務室を出たアニスは、ティアナとステラが自分のことを話題に噂話に花を咲かせているとは露知らず羊皮紙を握りしめて廊下を進む。
柱に掛けられているアンティークの鏡の前で立ち止まり、髪をチェックする。いつもつけているリボンにズレがないかを確認。特に意味もなく前髪を指で整えた。心なしか頬が赤いことを除けばいつも通りの見慣れた顔である。
(ん、よし、問題なし)
人の部屋に入るのに、ここまで気合を入れたことはない。
マオに抱かれてから生まれ変わったような気分を味わっている。価値観の大転換が生じたとでもいうのだろうか。
(領主様ともっと、繋がりたい)
と、自然と思うようになった。まだ、あの日の一回しか抱かれていないが、その時に味わった快感が病みつきになっている。
屈強な雄の力にひれ伏してすべてを委ねることの気持ちよさを心身の奥深くに刻まれた。もう元の身体には戻れそうにない。
マオには多くのヒロインがすでに従っているし、その大部分と肉体関係があるというのはすでに把握していることだ。外様に過ぎない自分に声がかかる機会が少ないのは仕方がない。だからこそ、仕事で顔を合わせるきっかけがあるのなら逃すことはできない。ただ数枚の羊皮紙を渡すだけの簡単な雑務であっても、率先して引き受ける理由になる。
もしかしたら、抱いてもらえるかもしれない。そうでなくても羊皮紙を渡すときに多少なりとも言葉を交わせるだろうし、遠巻きに眺めているよりずっと有意義だ、という期待感がある。
マオの執務室に向かう道中にはいくつかの関所があり、魔術を使うヒロインたちが構築した結界が敷設されているのである。アニスの知らない術式が山ほどあるのが、この世界のいいところだ。しかも学問として確立しているものもある。アニスは体質的にほかの世界の魔法も使えないという残念な状況ではあるが、道具は使用可能だ。理論を応用して自分用のアーティファクトを作成するという方向に舵を切れば、できることは大幅に広がる。
魔法研究を進めるのなら、ノワールよりもヒロイン生協の総本山にいたほうがよかったが、地方というのは得てして中央では淘汰された古くマイナーな技術が残っていたりするものだ。
そういった面にもアニスは期待を寄せている。
ノワールそのものは歴史と伝統のある国だというし、外部から隔絶した環境にあるので技術の普遍化のデメリットが波及しにくいと予想している。
いくつかの結界や魔術的な防護機構を眺めながら、時にすれ違うヒロインや使用人たちと軽く談笑し、マオの執務室に到着した。
領主のいるフロアではあるが、特に守衛がいるわけでもなく静かなのは彼のスタンスによるところだろう。ヒロインたちが幾重にも守りを固めているからこその光景で、見た目以上に厳しいセキュリティとなっているのは言うまでもない。もしもアニスがマオに敵意をもってこの場に来ていたら、すでに迎撃されていることだろう。
ドアをノックしようとする手を止める。
(どうしよう。急に緊張してきた)
と、アニスは柄にもなく固まってしまう。
マオと気兼ねなく会話することも、周りに人がいるときにはできるが、こうして二人になる場はあの日以来初めてだ。万が一を期待して、意気込んできたが、ここにきて弱気が首を擡げてきた。
(男の人を好きになったことないし、これで大丈夫なのかな)
変なところがないか、気合を入れすぎて滑稽になっていないか、気になるところが急に増えてきた。余計な心配が膨らんできて、心臓の音が頭に響いている。
とはいえ、ドアの前でただぼうっと佇んでいても仕方がない。このままではただの不審者である。意を決して、アニスはドアを叩いた。
♪
「失礼しまーす」
アニスは丸めた羊皮紙を握りなおして、執務室のドアを開けた。
若干、手が汗ばんでいる。
久しぶりにものすごく緊張している。
「会談の件で資料をお持ち……しました」
アニスが途中、言葉に詰まったのは執務室にいたヒロインに気付いたからだ。
桃色のショートヘアの少女で、まだ面識のない娘である。
ドアの正面にマオの机があり、その主はいつも通りそこに腰かけている。桃色の少女は、彼の前にいるのでちょうど話をしていたところなのだろう。
「ご苦労様。……カリム総長も忙しそうだな。あちらの情勢もきな臭いし、仕方がないか」
さっと軽く流し読みして、マオは肩をすくめた。
カリムとの会談はマオも楽しみにしている。戦争を継続するにあたって、早急に必要という状況ではないが、政治的な駆け引きをする上でヒロイン生協の後ろ盾があるのは都合がいい。特に、ノワールのような辺境の地域はヒロイン生協からの直接的介入が少なく、ヒロイン信仰は根深いという点でヒロイン生協の利用価値が高いのである。
そうした背景もあって、マオはヒロイン生協との繋がりを重視している。このような機会がなければ、接点自体ほとんどない組織だ。
ヒロイン生協側からも、活動理念を貫徹するためにノワールの協力は是が非でも得たいところである。大陸西部が、ブリンクウォールとクロガネ大公国の支配が完成すれば、聖杯という危険なアーティファクトが完成してしまうリスクがある。ブリンクウォールの統治者一人が身を亡ぼす程度ならばまだしも、大陸中に悪影響をもたらす可能性がある以上は見過ごせない驚異である。
大陸西部の情勢を安定化させるために、ノワールはヒロイン生協にとって欠かせない同盟相手であり、政治的に入れ込む理由はあるのだった。
「あ、あの、あちらの情勢が気になるようでしたら、別途、報告をまとめますよ」
と、アニスは提案する。
情報交換は大切だ。それくらいの情報提供ならば、カリムも首を横に振ることはないだろう。
「ああ、ありがとう。それは助かる。俺たちにとってはクロガネ大公国より西は縁がなかったからな。今まではそれでよかったが、これからはそうも言えなくなったからな」
「分かりました。それではわたしの方で、対応します」
アニスはマオから新たな仕事を請け負いながら、隣の少女を盗み見た。
やや童顔の美少女だ。同性のアニスから見ても、可愛いと思う整った顔立ちで、マオに抱かれる前のアニスなら彼女もタイプだと認識したことだろう。今は食指が動かないという自分の心境の変化に、マオの影響力の大きさを再認識した。
「そういえば、アニスはユイとは初めてだったか?」
「あ、はい。ユイさんですか」
アニスはユイのほうを見る。すると、ユイは小さく微笑んで頭を下げた。
「ユイです。よろしくお願いします」
「アニスフィア・ウィン・パレッティアです。ヒロイン生協から派遣されてきました。こちらこそ、よろしくお願いします」
初対面同士で軽く自己紹介をする。といっても名前くらいしか交わす情報がないし、領主の前でプライベートな話をいきなり切り出すわけにもいかず様子を見る。
「ユイは先日まで最前線で将兵の治療に当たってもらっていたんだ。交代で戻ってきたから、現地の状況を聞いていた」
「そうなんですか。最前線……すごいですね」
荒事には向かない外見をしている割に、修羅場に投入されていると聞いて驚く。治療というが戦争による兵の怪我は、日常で負う怪我とはずいぶんと異なるもので、想像を絶する過酷な環境を潜り抜けているのだろう。
「わたしはほとんど後方にいましたから、前にいるみんなほど大変じゃないですよ」
「いや、そんなことはないでしょう」
戦時中における医療の重要性を元王女であるアニスが認識できないはずがない。どのような力か分からないが、彼女が最前線に派遣されたとなると、治癒魔法の使い手なのだろうか。いずれにしても貴重な人材だ。
「そうですか。最近まで前線ですか。じゃあ、本当に領主様とは久しぶりに顔を合わせた感じですか」
「そうですね。お手紙での報告は何度もやり取りしていましたけど、こうしてお話する機会はなかったので久しぶり、になりますね」
ユイは朗らかに笑っている。
「それはよかったですね」
アニスは面白みのないありきたりな返答をしてしまう。
それと同時にショックを受ける自分がいる。
マオが多くのヒロインと関係を持っていることは承知の上なのだが、いざこうして他のヒロインとマオが一緒にいるところに出くわすと想像以上にダメージが大きい。勝手に二人きりになれると期待していたこともあって、ガツンと頭を殴られたような衝撃を受けた。
(うん、まあ、そうだよね。なんで、領主様が一人でいる部屋にいるなんて思ってたんだろう。誰かいるの、当たり前じゃん)
そもそもまだ昼間で仕事もあるだろう。アニスはたまたま仕事が早く終わったのであって、マオを初め、他の人はまだ働いている時間である。マオの部屋で都合よく彼と二人きりになるというのは希望的観測が過ぎたのではないだろうか。
浮かれていた頭が一気に冷えて、気恥ずかしくなってくる。
そのうえ、ユイの存在だ。
彼女にとっては戦地から帰ってきたばかりの大事な時間だ。
(むしろ、わたしがお邪魔虫か……)
冷静に考えると、アニスはまさにマオとユイの蜜月を邪魔したタイミングの悪いお邪魔虫だ。
いろいろと申し訳ないやら恥ずかしいやらで、今すぐにでも逃げ帰りたくなる。
恋愛経験皆無のアニスの中では、今まさに失恋したも同然の衝撃が炸裂している。頭ではマオが複数の女性と浮名を流すプレイボーイだと分かっていても、それを実感したのは今が初めてだ。マーリンの存在もあるがあれば、出会いからして特殊だったし人外の領域の美女だ。アニスの中では別枠として整理できていたのだが、ユイはある「普通の人間」だ。美少女かつヒロインという属性があるがそれは自分も同じである。自分と同じ立ち位置だと分かる女性だからこそ、マオの傍に彼女がいる事実に打ちのめされたのであろう。
一から十まですべてアニスの内側で生じた感情の起伏に過ぎず、マオもユイも関係ない。勝手に期待して浮かれて、勝手に自爆しただけの話である。
打ちひしがれて踵を返そうとする。
そんなアニスをマオが呼び止めた。
「ああ、アニス。もう帰るのか?」
「え、はい……」
と、アニスは生返事をする。ユイを気にしつつ、この場を離れる機を伺っている。
「仕事が忙しい?」
「いえ、そういうわけではないですけど。今日は、これで上がっていいと言われているので」
「そうか。なら、しばらくここにいないか? 俺も今日はもう仕事をしない予定なんだ」
「え、いえ、それは……」
マオの申し出に困惑しつつ、ユイを流し見る。
ユイもヒロインの一人である。マオに好意を抱いているのは、すぐに分かる。正直、かなり分かりやすいタイプだ。二人きりの時間を奪われたと思ったら、ユイはどんな反応をするだろう。
「ユイはどうだ。たまには先生役ってのは」
「わ、わたしがですか!? ええと、でもうまくできるかは」
「アニスはこの前が初めてだったんだと。で、まだ一回だけだ」
「そうなんですね。……わたしがうまくできるか分かりませんが」
ユイは困惑しつつも頷いた。
「アニスさんがよければ、ですけど……一緒にしませんか」
と、言ってユイはアニスの様子を伺う。
何のことか、見当がつかないアニスは脳裏に疑問符を浮かべた。
ユイは頬を染めながら、しかし妖しく微笑んだ。
「ご主人様とエッチなこと、です」
■
想像していたこととはまるで違う展開になってしまったが、アニスはユイに促されるままに服を脱いで裸になった。
まさかこのようなことになるとは思わなかった。拒否するでもなく、逃げるでもなく、流れに身を任せてしまっている。ユイという第三者の存在も、不思議と気にならない。マオと繋がることができるのであれば、何でもいいというくらいに、アニスの思考は性欲に染め上げられ、マオへの好意が溢れている。
(領主様が望むことなら、何でもできる。それに可愛い女の子と一緒なんて、むしろアリ)
と、アニスはプラスに考えることにした。
とはいえ、やはり裸は恥ずかしい。前回のような胸のトラブルを抱えて切羽詰まっていたときとは違うのだ。
(うわ、でっか)
アニスが思わず目を向けてしまうのはユイの胸部だ。アニスも胸があるほうだが、ユイのそれは明確にアニスを上回っている。
可愛らしい顔立ちに似合わぬ凶悪な女の肉体の持ち主だ。
そして、そんなユイに中てられたのか、マオのペニスはしっかりとそそり立っている。こちらも大きい。ユイの胸を遥かに上回る凶悪さに、アニスの子宮が震える。
この男の象徴が、アニスの初めてを奪った。
自分の身体の内側に、あのような異物が入っていたことが信じられない。
「ご主人様、キスから……ん」
そうこうしている間に、ユイがマオに枝垂れかかり、唇を重ね始めた。
ちゅ、ちゅ、と吸いあう音がする。ついばむようなキスをして、マオがユイの胸を揉む。
「あ、ん……ふ……んちゅ……あふあ、あ、おっぱい、んちゅ……れろ……んふ、敏感ですから、あ、ん……れろ……んちゅぅ♡」
ユイは身じろぎしながら、マオの口を吸う。
時折、唇の間から赤い舌が覗き、涎がこぼれる。
どちらの口の中で舌が蠢いているのか分からないが、貪りあう口付けの激しさにアニスは目を奪われる。
(人のキス、こんなまじまじ見たことないけど、これ、すご)
互いに互いの口を食らうかのような熱烈な口付けを間近で見る機会などそうそうあるはずがない。
この異常な空間の雰囲気にアニスは飲まれている。
ユイの舌とマオの舌が絡み合うところを見せられて、アニスの頬が赤くなる。やがて、ユイが口を離してアニスを見た。
「アニスさん……こっち、来てください」
「え、あ、うん」
ベッドの上から誘うユイに、アニスは大人しく従った。
「アニスさん、交代しますね」
「あ、ええと……交代って」
「ご主人様とキス。順番にしようね」
「ちょ、ちょっと、この流れで!? 心の準備とか、さすがに」
驚くアニスの肩をユイが押さえた。
「怖がらなくて大丈夫ですよ。だって、ご主人様のキスってとっても気持ちイイんですから」
「それは……」
もちろん、知っている。身体も心も、すっかり教え込まれていることではある。
「初々しくて可愛いな」
マオはどことなく嬉しそうにアニスを抱き寄せた。
小柄なアニスの身体はあっさりとマオの腕の中に納まってしまう。
「ふあ……ぁ……」
どくん、とアニスの胸が高鳴る。
マオの胸と腕に抱き締められて、アニスの中の女が強く反応してしまう。
マオがアニスの頬に手を当てて、唇を指でなぞる。そして頤に軽くを上を向かせて唇を寄せる。
「ん……ん……」
アニスの口が塞がれる。
唇を触れ合わせるだけのキスなのに、不思議と気持ちがイイ。快感とは別の安心感ともいうべき感覚が溢れてきて、幸せな気分になってしまう。
「アニス、力抜け」
「ん……ぁ……ん……んふ……ちゅ……ん……領主、様……んぁ……ん……ちゅ……」
あいさつ代わりのキスでアニスはすっかりメロメロだ。
口を離すと、名残惜しそうな顔をして瞳を潤ませている。
「すっかりできあがったな。舌、出せ」
「はぁ……ぃ……んあ……あぁ」
アニスは言われた通りに舌を出した。
そして、その舌をマオが吸った。
柔らかいアニスの舌をマオは堪能した。吸いだされ、甘噛みされる舌からびりびりと快感が伝わってくる。
「ふあ……あ……んあ、れろ……ちゅ……んあ……あふ……んあ……あ……あぁ♡」
アニスはうっとりしながらマオのディープキスを味わう。くちゅくちゅと口から出ているとは思えない卑猥な音を立てて、アニスはキスに深く没頭する。
「ん……むぐ、んんッ♡ ん♡ ん、んん、ふぅ♡ んぁ♡ ぁ……んちゅ……れろ……れろ……ちゅ……ん♡ ぁう♡ んあ……はあ……はあ……はぁ♡」
アニスはとろんとした顔をして、マオの口付けを甘受する。
ぴちゃぴちゃと音を立てながら、思いつく限りの舌の動きでマオを追う。
今までこのような舌使いをしたことなど一度もない。というより、ディープキスとしての舌使いなどする機会があるはずもなく、見様見真似で応じているに過ぎない。
動かしていた舌をマオに捉えられて、吸いだされる。
たっぷり十秒、舌を吸われた後で解放される。
舌を出したまま、はあはあと熱い吐息を漏らして呼吸を整える。すっかり雌の顔となったアニスは、瞳を潤ませて、頬を薔薇色に染める。
そして、どちらともなく再び唇を寄せて、隙間なく重ね合わせる。
アニスはマオの背中に手を回し、マオもまたアニスの身体を抱きしめる。
「ん……ん……ふぅ……んん♡ ちゅ、ちゅ……ちゅぱ……あふ、ん、んんッ――――ん……れろ……んちゅ♡ ふ……うん、ん……ちゅ♡ あ……ああ……んあ……ぁ♡ れろ、れろ……れろれろれろ……ちゅ、んちゅう♡ ちゅぱ……ぁ……ん……れろ♡」
マオがアニスの口内に舌を侵入させる。
アニスはふぐッと驚いたような声を漏らした後、すぐに脱力してマオに身を任せる。口からあふれる涎を気にする暇もなく、口内のすべてを貪られる。その感覚は今までにない快感となってアニスを惚けさせた。
「ん……ふ……あ、ふあぁ、はぁ♡」
唇が離れて、アニスはぜえはあと息継ぎをした。
いつしか呼吸も忘れてしまっていた。酸欠で停止しかけた思考回路に酸素を送り込む。
そうしているとユイが動いた。
アニスに入れ替わるようにマオの前に身体を進ませる。
そして、ペニスを手に取った。
「ご主人様、もう大きい」
と、ユイが陶然とした表情で呟き、白魚のような指で竿を包む。
「あ、ユイさん」
アニスが声をかけたとき、ユイの唇はペニスの先端に触れていた。
ちゅ、と軽快な音がしたかと思えば、形の良い唇が開いて凶悪な一物がユイの口内に吸い込まれていく。
「んふ……ん……んん…………じゅるるるるる♡」
愛らしいユイの顔が歪む。頬張ったペニスを口の中でしゃぶりまわし、先走り液を啜っている。
「ふう……んふ……れる……じゅるる、じゅるる、んぶ……じゅるる♡」
激しくユイは頭を前後に振る。唇を窄めて竿全体を愛撫しているのだ。日常ではおよそ聞くことのない音を立てながら、ユイのフェラは激しさを増していく。
「いいぞ、ユイ。その調子だ」
「ん……ちゅぱ、あふ……んあ、熱いです、ご主人様の……ちゅ……れろ……んふぅ♡ じゅるるるる♡」
ユイは目いっぱいペニスをしゃぶる。
目をそむけたくなるような恐ろしい光景。
清楚可憐な乙女が表情を崩して雄の象徴にむしゃぶりついている。アニスの視線など気にも留めないで、本能のままに奉仕しているのだ。
だというのに、このあまりにも淫蕩な光景からアニスは目が離せないでいる。
「ん……ん……んん……ん……じゅる……じゅるる……ちゅぱ♡」
ユイが横目でアニスを見た。
熱を帯びた瞳。
セックスの快感に酔い痴れる雌の顔だ。
ペニスを咥え、頬を窄めたままのアイコンタクトの意図するところをアニスは忽ちに理解した。
「ん……ぁ」
ジンと下腹部が疼いて、生唾を飲んだ。
卑猥な儀式かとも思わせるユイのフェラ。彼女の口から出たり入ったりする屈強な肉棒が、アニスの意識を占領するのだ。
「アニスさん、こっち」
「ぁ……でも」
「一緒にご奉仕しよう。ご主人様のこんなにガチガチになってるよ」
「…………ッ」
ユイがペニスの先端を舐める。びくんと跳ねるペニス。先っぽから糸を引く先走りをもったいないとユイの舌が舐め取っている。
「じゃ、じゃあ、わたしも……一緒で、いいですか?」
アニスが尋ねたのはマオだ。
ペニスの持ち主におずおずと許可を求める。
「もちろん。やり方はユイが教えてくれるぞ」
「はい」
ユイが頷いた。
先生役が気に入ったのだろうか。
卑猥な行為を人に教える非日常感は、それはそれで興奮するものなのだろう。
アニスはユイの隣に並んだ。
(すごい……臭い)
ツンと鼻を突く異臭が漂っている。
突きつけられる勃起したペニス。まじまじと見るのは、これが初めてだ。この前はそんな余裕はなかった。
鋭い角度にそそり立つペニスは、刃か峻険たる岩山のようだ。熱が雄臭とともに立ち上り、肌でそれを感じることができる。
自分の膣内にこれが出たり入ったりしていたというのは、俄かには信じられない。
マオが雄で自分が雌なのだから、生殖器の違いは当たり前であって、すでに何度も交尾を繰り返しているというのに、やはり冷静になってまざまざと間近でペニスを見るとまるで違う生き物のようだ。普段見慣れている人間の身体が女性のものなのだから当然といえば当然か。
「アニスさん、舐めてあげて」
「ぁ、はい……ごめんなさい」
ユイに促されて、アニスはペニスに舌を伸ばした。
男の生殖器を舐める。
かつての自分では想像もできない行為――――もしも想像していたら嘔吐していただろう。そのような卑猥な行いだというのに、驚くほどあっさりとフェラチオをすることを受け入れていた。
「ん……あ……れろ……れろ……ぺろ……れろ、ちゅぱ……ん……ちゅ……れろ……ぺろ……」
アニスの赤い舌が亀頭を撫でる。
まだその舌使いは拙く、ユイのフェラとは比べるべくもないが、素人のフェラもそれはそれで気持ちがイイものだ。
特にアニスのような美少女が必死にペニスに奉仕する様は見ているだけで射精してしまいそうである。
刺激は弱いのは舌が上手くペニスを捉えられていないからだ。
ただ亀頭に舌を這わせればいいというわけではない。
「アニスさん、その舐め方だとおちんちんが逃げてしまいますよ。ちゃんと竿を掴んで、おちんちんを支えないと」
「ん……こう? う、すご、熱い……」
アニスが竿を握りペニスを保持すると驚いたように目を見張った。
手のひらにじんじんとペニスの熱が伝わってくる。
「こんなに熱かったんだ……」
「ご主人様が興奮してくれてるからですよ」
「そ、そうなんだ。ふふ……♡」
アニスの表情から笑みが零れた。
無意識のうちに、男を感じさせることができたという雌の悦びが顔に出た。
すっかり堕ちた様子のアニスは、徐にペニスに唇を寄せるとその先端にキスをする。
「はあ……熱い……すごい……ん……はあ……臭いも、頭、くらくらする……♡」
臭いを嗅ぎながらアニスは顔を綻ばせた。
「続きしますね……んあ……♡」
アニスの舌が再びペニスに絡みついた。
「れろ……れろ……ぴちゃ……んちゅ……れろ……れろれろ……れろ」
「アニスさん上手ですね」
「そうですか、上手くできてますか?」
アニスはマオに目配せする。ペニスを舐める舌が止まらず、亀頭から裏筋に執拗に行き来している。
「ああ、気持ちイイぞ。その調子でもっと舐めろ」
「はい……んちゅ……れろ……れろれろ……ちゅぱ……れろぉ♡」
アニスは気をよくしてフェラに熱を込める。そんなアニスの様子を間近で見ながらユイが口を開いた。
「アニスさん、同じところばかり舐めるはよくないですよ」
「そうなんですか?」
「はい、だからこういうところも……ん……れろ、舐めるんです、れろぉ♡」
ユイの舌が狙ったのはカリ首だ。膨張してエラが張り出したところにじっくりと舌を這わせた。
ぞわっとした快感が背筋を震わせる。
「……ぁ、わ、わたしもッ」
アニスも負けじとユイを真似てカリ首に舌を伸ばした。
「はあ……はあ……ぴちゃ……れろ……ちゅぱ……れろ……れろ、れろ、れろ♡」
「アニスさん、その調子、です……れろ……ちゅ……れろぉ♡ ん……ちゅ……緩急も、つけて、はあ、れろぉ♡」
「はい……ちゅ……れろ……れろれろ……れろ、れろ、ちゅぱ……ん、れろ……」
「そうです、れろ、あとは、こうして……ん……」
ユイはペニスの根本に唇を寄せると、舌をべっとりと竿に押し付けて舐め上げた。
「下から上に、大きく動かすのも、大事です。はあ……れろぉお♡」
「こう、ですか? れろぉお♡」
「いいですよ、それじゃあ、わたしは亀頭を……んむぅ♡」
「あ……」
アニスがペニスを舐め上げているとユイは亀頭を咥えこんだ。
敏感なカリ首まで可愛らしい唇の中に吸い込まれた。口内で舌先が小刻みに動き、鈴口をはじく。
「う、お……それいいぞ」
「んふ♡ ちゅるる、じゅる、じゅるるる♡」
ユイはペニスを咥えながら微笑むと、頬を窄めてペニスを吸う。吸うだけでなく舌を動かして裏筋を刺激しているので、腰が浮き上がるほどに気持ちがいい。
「あ、わ、すご……」
アニスは目を見張った。
他人のフェラを見る機会など普通はないし、自分のフェラを見る機会も当然ながらない。美少女のユイがその顔を歪めてフェラをしているというのがあまりにも現実味がなかった。
「じゅる……じゅる……んぶ、んふぅううう♡」
ぬるりとしたユイの口内にペニスが吸い込まれる。
柔らかくぬめる口内粘膜がペニス全体にまとわりついた。口全体を使ってユイがペニスに奉仕する。
「おおおぅ」
思わず感嘆の声が出る。
「そんな、根本まで……!」
アニスは驚嘆してまじまじとユイの口元を見てしまう。
ユイの口がマオの大きなペニスを丸ごと飲み込んでいるのだ。
ユイは喉を開き、文字通り喉奥までペニスを押し込んでいるのである。マオの巨根をしっかりと口で包み込み、ぎゅっと搾るようにして頭を前後させる。
「じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、じゅるる♡ じゅるるる♡ じゅるるるるるる♡ んふう、ふぅ、んふッ、じゅるる♡ じゅるるうッ!」
「そ、そんなに……え、こんな、激しく……?」
アニスに見られてむしろ興奮したのかユイのフェラはいつもよりも激しい。強烈なバキュームをしながら口からペニスを出したり吸い込んだりする。そうしてペニスをしゃぶりながら、ユイはアニスに視線を向け、そしてマオの様子も伺った。
激しいフェラにマオのペニスは大喜びだ。その喜びをユイはペニスを通じて口から感じ取っている。
びくびくと震えるペニスをユイはついに離すことなく、マオの腰を抑えてしゃぶりついた。今やアニスが横から入り込む余地はなく、一心不乱にペニスに吸い付く。
「う、く……よし、そのまま、ユイ――――射精すぞ」
マオのペニスの動きをユイは察した。舌と唇と喉でペニスを固定する。そこに、マオは容赦なく射精した。強烈な快感が一気に脱力感に変わっていく。ユイの口内を欲望の限り犯し尽くし、白濁した汁を注ぎ込んだ。
「ん……んふ……んんぅ♡ じゅる……♡ んく……♡」
ユイはふうふうと息を荒げながらペニスを離さず、尿道に残った精液まで吸い出す。
そして、ペニスを口から抜くと口元を抑えてあふれ出そうな精液を口内に留めた。
「あ、わ、射精、これ、が……こんな感じなんだ……」
アニスも一度はマオに抱かれた身だ。マオの精液が初めてというわけではないが、このような形で見せつけらるのは別物だ。
「…………ぁ」
ペニスとユイの口元に視線を交互させるアニス。
生唾を飲んだ。
(ユイさん……独り占めなんて)
と、信じがたい感情が沸き上がった。
嫉妬とも性欲ともつかない説明のつかない感覚だ。
そんなアニスの複雑な表情を見て取ったユイはアニスの手を掴むと、彼女に顔を寄せる。
「ゆ、ユイさん……!?」
「これ、欲しいですか?」
あーん、と口を開けたユイの舌に大量の精液が乗っている。
「あ、ぁ……それ、は」
ユイの吐息に精液の臭いが混じる。
堪らない臭気にアニスの頭が沸騰する。
アニスの思考の間隙を突いたユイがアニスに唇を重ねた。
「ん……!」
アニスは目を見開くと抵抗する間もなくユイの舌がアニスの口内に滑り込んだ。甘い涎と苦い精液の味にアニスの舌が痺れる。
「ふぐ……ぅ……ん、ユイ、さ……ん……ちゅ……んれろ♡ んあ……あふ……ん……♡」
「あげます……アニスさん……飲んで……れろ……ん、ふう♡」
涎と精液が混ざった淫液をユイはアニスの口内に流し込む。舌を使ってアニスの口内をかき混ぜて、ユイとアニスの涎と精液を混ぜ合わせたカクテルを作り出す。
「ん……ぐぅ、ん、く……んく……れろ……んんぅ♡」
アニスはとろんとした顔でユイの口付けを受け入れた。
こくこくと喉を鳴らし、淫らなカクテルを飲んでいく。
「れろ……ちゅ……んん――――ん、あ、ふはぁ♡」
アニスは腰砕けになって、涎を垂らしながらベッドの上に尻もちをついた。
そんなレズキスを見たマオのペニスはあっという間に復活した。美少女同士の精液口移しだ。興奮しない男がいるだろうか。
「ユイ、アニス、続きするぞ」
「……もう、こんなに」
「すごい」
バキバキのペニスに二匹の雌が頬を染める。
「アニスは仰向けになれ、ユイはその上で尻をこっち向けろ」
と、指示を出す。
言われるがままに仰向けになったアニスの上にユイが乗って四つん這いになる。シックスナインというべき姿勢だ。
「ユイさんのきれい、ですね」
「アニスさん、そんな風に見ないで」
ユイのマンコがアニスの眼前にある。
きれいなピンク色のマンコが湿り気を帯びているのが分かる。
「ユイ、そのまま力抜けよ」
と、固めたペニスをユイのマンコに押し当てる。
「ん……♡」
「あ……」
ずぶり、とペニスがマンコに押し込まれる。
「あ、ああッ!」
ユイの嬌声が室内に響く。
ピンク色の扉をこじ開けて、極太ペニスが挿入された。
「こ、れ……領主様のおちんちん……ユイさんに……すご、い」
アニスからはユイのマンコにペニスが挿入されたところがはっきりと見える。グロテスクなペニスがユイの大事ところを貫き、そして腰の動きに合わせて出入りする。
「んあッ、あッ、ああん♡ んあ、あッ、あ、すごい♡ んはぁ♡ お、大きい♡ んふ……あ、あ、あはぁ♡」
パンパンパンとマオはリズミカルにペニスで膣奥を叩くとユイは激しく膣肉を震わせてペニスを搾る。いやらしい声を上げて、腰をくねらせる。
マオはユイの尻を鷲掴みにして、腰を打ち込む。
それはくい打ちにも似た動きだ。腰を押し出し、ぬるぬるになって準備万端のユイの膣内でペニスを動かしていく。
ずるずると引き抜いて、鋭く根元まで突き入れる。
ペニスが動くたびにユイが悲鳴のような声を上げた。聞くだけで頭が蕩けるような、乙女の嬌声である。雌の吐息。欲望のままに性を貪り、男を誘うための淫らな声だ。
「あ、あ、はぁん♡ あは♡ あ、あ、んあ、すご、気持ち、ぃいん♡ はあん♡ ご主人、様ぁ♡ あ、あ、んあ、はあん♡」
「ああ、やらしいマンコだな。挿入る前からびしょびしょじゃないか」
「あ、あん♡ ごめん、なさ、んひぃ♡ あ、んあ、ふはぁ♡」
「ずっと我慢してたのか?」
「あ、はい、そうです。ん、任地では、一人ですることも、んふ、できないので……んあ、あ、んん♡」
「そうか、オナニーもしなかったか? 一度も?」
「は、ひ、しなかったです。だって、そん、な……ん、ふあ、あん♡」
じゅぼ、じゅぼ、じゅぼ、と水音を増して、ユイのマンコから愛液が掻き出されている。
「本当か? マンコをこんだけ濡らしてるようなヤツがオナニーもしないで我慢できたのか?」
マオは敢えて抽挿を緩める。そして、ユイの浅いところを重点的にこすった。
「はッ、んあ……う、それ……んふ、そんな、浅いところばかり……やぁ♡」
「奥が欲しそうだな、ユイ」
膣奥がペニスに飢えているのが分かる。ぎゅうぎゅうとペニスを締め付けて、飲み込もうと必死だ。その力に抗って、マオは入口ばかりを責めて焦らす。
「ふうぅ、んぉ……あ、領主様、どうして、ぇ」
腰をふりふりしながらユイは抽挿を求める。
「どうしてだと思う?」
「そ、それは……ぅ」
「心当たりがあるだろう。嘘をついた罰」
「う、嘘だなんてそんな、ただ、わたし……」
「オナニーもしなかったなんて、嘘なんだろ? どうだ?」
「いや、そんな……ん……ぅ……だって、恥ずかしい、です」
「それでも嘘は嘘だ。本当のことを言えば許してやらんでもないぞ」
ずぶりとマオはペニスを押し込む。膣奥に亀頭を押し付けた。
「あ♡ ひゃぁああああああ♡」
ユイはひときわ甲高い嬌声を挙げた。求めていたものが急に与えられて身体が驚いたのだ。想像以上の快感が脳を焼いた。
だが、それも一瞬のことだ。
マオはすぐに入口までペニスを引き上げると焦らすように小刻みに動かす。
「うあ、そんなぁ」
「奥に欲しかったら、本当のことを言うんだな」
「あ、ん……はい、ごめんなさい」
ユイはあっさりと謝罪した。マオに逆らう意図は端からなかったし、我慢する理由もなかった。恥ずかしいから隠しただけだ。
「オナニーしたんだろ?」
「はい、しました。寝る前に、こっそり、してました」
「どれくらいだ」
「ま、毎日、です。毎日、しました。ご主人様に愛してもらうのを想像しながら、んあ、はふう♡」
マオのペニスが膣奥まで滑り込む。
ポルチオをノックして、ユイは喉をそらした。
「あ――――はぁんん♡ お、奥ぅ♡」
「ああ、いいぞ。それで、どうしてほしい?」
「はあ、はあ、あ、もっと! もっと! 激しく突いてくださ、い! んひぃ♡ あ、あん♡ イイ♡ そこぉ♡ 犯して、犯してください! んあ、あ、気持ちイイ♡ おちんちん気持イイ♡ これが、欲しかったぁ♡」
ユイが狂乱したように髪を振り乱し、叫んだ。パンパンと肉を打ち込む音がして、ユイは声を上げて喜ぶ。
「あ、ぁ……すご……ぃ」
アニスがそんなユイの豹変したような言葉の数々を聞きながら、マンコと出入りするペニスを見上げている。男と女の繋がるところが十数センチ先にある。ポタポタとユイの愛液がアニスの顔に垂れてくる。淫らな香りが鼻を突く。アニスの頭上でマオの睾丸が揺れて、まるで誘っているかのようだ。
「はあ、はあ、ん……はあ……あ、すごい、こんな、出たり入ったり、して……る♡ ん♡」
アニスは自然と自分の股間に手を伸ばしている。
(こんなのがわたしの膣内に入ったら……♡)
そう思うと指が止まらない。
ユイのマンコを犯すペニスが自分も欲しい。濡れたマンコがさらに熱くなる。オナニーで自分を慰めても、きゅんきゅんする子宮には指が届かない。
アニスが夢中になってオナニーに耽っている間にも、真上で行われる男女の営みも佳境に入ってきた。
抽挿が激しく、そしてユイの嬌声もより大きく過激になってきた。
「あん、あん、あん、ああん♡ ご主人様ぁ、ご主人様ぁ、あ、あ、すごい、すごいです、激しい♡ 好き♡ 好き好き♡ あん♡ はあん♡」
「ああ、いいぞ、ユイ。その調子で締め付けろ。膣内に射精してやるぞ」
「あ、ああ! はい、はい、締めます、締めますぅ♡ んふ、ん、あん♡ んんん♡」
「く……いい締め付けだ。この、まま、射精するぞ」
「ふ、ん……んあ……はあ、またおっきくぅ、ん、あ、イキます♡ 膣内に、射精して、ください♡ いっぱい、ください♡」
切羽詰まったようなユイの言葉。
絶頂が近いのだ。アニスのことも頭から抜け落ちているのだろう。
パンパンパンパンとマオの抽挿速度が上がっていく。
「あ、あ、あ、ああああああああああああああああ♡ イクイクイク、もうイキ、ます♡ あ、膣内、膣内ぁ♡」
「分かってる、淫乱マンコめ。望み通りに、飲ませてやる!」
ずん、とマオのペニスが根本までユイに突き刺さる。
「あひゃぁ♡」
ユイが淫らな笑みを浮かべた。
どくどくどく、と脈打った睾丸。ペニスが震えた次の瞬間、
「あ、あ、ああああああああああああああ! 膣内、射精て、イギ、ます、お、おおおおおおおおおおおおおおおお♡」
とうていユイのものとは思えない野太いイキ声が室内に響いた。
びしゃ、と勢いよくマンコから潮が噴き出た。その先にあるのはアニスの顔だ。一瞬遅れて、濃厚な精液が降り注ぐ。ユイのマンコに入りきらなかった白濁液がペニスとマンコの境目から溢れ出たのだ。
「あん、んぶ……あ、はあ……うあ……すっごぉ、これ、領主様の……種……だ」
むわっとする男の臭い。
(この臭い、頭変になりそう……くさいのに、なんでこんなに、イイ……)
アニスが頬についた精液を指で拭って、眺めた。ぬるぬるした白い粘液。それが人間から出ているものだととても思えない。自分の身体からは出ないので余計に不思議だ。指先のそれを舌で舐め取る。
(苦い……苦くて、濃い……)
上を見上げると一しきり膣内射精を終えたペニスが抜き取られたところだった。
マンコがひくひくと痙攣している。膣内に納めた精液を漏らさないように締めているのが分かる。
「ユイ、アニスが欲しそうにしてるぞ」
と、マオが言った。
「あふ……はい、ごめんなさい、アニスさん……またわたし一人でいただいてしまって……」
「え、あ、いえ、こちらこそありがとうございます。なんかすごいの見ちゃって……あはは」
他人のセックスを真下から見るという機会は長い人生の中でもあるかないかという経験だろう。少なくとも普通の人間はこのようなことは経験しないに違いない。
「ふう、はあ……ん、アニスさん、お詫びに、少し、分けてあげますね……ん♡」
「え……?」
ユイの指が自分のマンコを穿った。
そして膣口を広げる。
「ん……あ……はぁ……あ、アニスさん……口、開けて」
「え、あ、んあ」
ユイの意図するところを理解したアニスは口を開けて舌を伸ばした。
ユイの膣口が開いて、その奥から白い粘液が掻き出された。どろりとした精液の雫がアニスの舌に零れ落ちる。
「はあ、はあ……ん、はあ……ふう、ん、ぁ」
ユイが愛らしく吐息を漏らしながら、精液を膣内から排出する。真下のアニスは顔を背けず、口で受け止めている。
「んあ……あ、あぁ♡ 領主、様の、精液ぃ♡ はあ、あ、あ、んあぁ♡ んぶ、んく、はあ、あ、おいしぃ♡ はあ、はあ、あ……」
ユイが自慰を止めた。指をマンコから抜いて腰を浮かせた。アニスはとっさにユイの腰を掴んで身体を起こし、ユイのマンコに口をつけた。
「あッ! アニスさん、ダメそれは……あん、んん♡」
「はふ……んじゅる、れろ……じゅるる♡」
「ん……やぁ、ダメぇ、ご主人様の、吸い出しちゃ、あ、少しって言ったのに、ひゃあ♡」
アニスはユイの膣内に舌を押し入れて精液を吸い出した。精液の味を知った頭が熱に浮かされるままにユイのマンコを啜ったのだ。
「んちゅ、ちゅぱ、じゅる……んあ、はあ、はあ、あ……ユイさん、ごめんなさい、つい……」
「い、いえ、いいんです。はあ、そういうこともあります。ご主人様の、ですから、はあ、はあ」
ユイはいよいよアニスの上から退いた。
精液を想定上に吸い出されたので少し不満気だ。ユイにとっても久しぶりの膣内射精だ。精液の熱をもっと膣奥で味わっていたかった。
その直後、アニスの顔に影がかかる。
「ふあ……」
まだまだ萎えることのないマオのペニスだ。
「アニス、掃除しろ」
「あ……はい♡」
何を求められているのかすぐに分かった。
アニスは仰向けのまま亀頭を舐めた。
「ん……ん……れろ……れろ……れろぉ♡ ぺろぺろ、ちゅ、ちゅ、はあ……んはぁ……れろ」
「そのまま、口開けろ」
「んあ……あ、あぁぁ♡」
アニスの口の中にマオはペニスを挿入する。
「おぐ……んぐ……ぉ、ご……ほふ♡ んあ♡ ぉほぉ♡」
くぐもった声を漏らしてアニスはぎゅっとシーツを掴んだ。息苦しさにブラックアウトしそうになるが、必死になってこらえた。喉をそらした姿勢になるので自然と喉が開く。ペニスを口いっぱいに頬張って、喉奥まで犯される。口内には精液の味が広がる。酸欠状態の脳に精液の味と臭いが染み渡る。
「じゅる……んふ……じゅるる」
「おお、アニス、そのまま咥えろ、吸え、射精してやるからな」
「ん……んじゅるるる……じゅる、んん!?」
アニスが驚いたような声を出したのは、自分の股座から快感が登ってきたからだ。
ユイがアニスにクンニをしはじめたのだ。
「アニスさん、お返しです。じゅるるるる♡」
「ん、んんん! んん――――――――♡」
アニスの太ももをユイが押さえつけて抵抗させない。
ゆるゆると腰を動かすマオはそんなアニスのことなど気にもかけずペニスの快感を追い求める。
(だ、ダメこれ、口もマンコも気持ちよくて、息、できない、死ぬ……イキ死ぬ……エッチして、気持ちよくて……死ぬ、終わる、堕ち、る♡)
アニスはその思考を最後に白目を向いた。
ぐるりと美しい瞳が裏返る。
「おご……♡」
喉奥にマオのペニスが突き刺さる。
アニスは反射的に喉を開いた。口から胃まで一直線になったところに、
「射精すぞ、しっかり飲むんだ」
「お……んおおおおおおおおおおおお♡」
びゅるるるううううううう!!
何度目かになる射精。しかし衰えることのない量でアニスの口から食道までを染め上げる。
同時にアニスの腰を弓なりに反り上がる。絶頂。精液を飲まされたのを引き金にして、激しいオーガズムに至った。ユイがその身体を押さえつけ、マオもまた精液を追加する。
びゅ、びゅ、びゅと連射してアニスの口から精液があふれ出た。
「ごふ、んあ、んぁあ♡」
飲みきれない量の精液が逆流して、口からこぼれて顔を汚す。
アニスの思う存分精液を飲ませたマオはペニスを引き抜いた。
「はへ……♡ あへ……♡ ふへぇ♡ あ……、あーーーー♡」
アニスは壊れたような笑みを浮かべて半ば放心状態だ。
「少し刺激が強すぎたか」
びく、びくと痙攣するアニスを見てマオはつぶやく。
先日まで生娘だったのだ。それがこのようなアブノーマルなプレイをされては脳が処理しきれない。
「少し休憩しますか?」
「そうだな」
マオはユイの提案に乗ってベッドに腰かけた。
そしてユイがアニスの頬に手を当てて、また唇を重ねる。
「返して、もらいますね……んちゅ、んじゅるる」
アニスの顔や口内に残る精液をユイが吸い出し、舐め取る。アニスに余計に精液を吸い出された分を取り返そうとしているのだろう。
その様子を見ながらマオはアニスを犯す準備を始めるのだった。