異世界ヒロインが召喚される世界で好き勝手する話 作:もう万体
異世界ヒロインがもたらす技術や知識はこの世界にはないものが多く極めて有用だ。味方にしたヒロインの能力によっては、小国が大国を蹂躙できることもある。鎧の町が近年力を付けて領主に敵対しているのも、鎧の町のヒロインが領主の騎士団を上回る力を持っているからだ。そこに、追加戦力が三人加わっていたら、鎧の町は鎧の国に進化したかもしれない。
結果的にノワールが三人のヒロインを確保した。後は彼女たちを味方にできるかどうかというところだが、マオにはヒロイン無力化の能力がある。世界のルールともいうべき強力無比な力は、例え世界を滅ぼす神の如きヒロインであろうと抗うことはできない。
要塞都市の最北部に位置する収容所は、罪人を収監する刑務所として一般に知られているが、この地下には無力化したヒロインを収容し、教育する専用施設が存在している。そこに、捕縛した三人を別々に収容しているのだ。
シオン・エルトナム・ソカリスは、直接戦闘のダメージが少なかったためか、比較的早く目を覚ました。
「うーん、病院……なわけないですけど、さて、ミノタウロスの住処にしては、ずいぶんと人類的ですね」
目覚めてすぐに自分の状況を確認した。分割思考で肉体の状態、魔術回路、室内の状況を解析する。
(体調に異常なし、魔術回路の稼働率六十パーセントを維持、部屋は近代的なマンションの一室といった風ですね。窓がないので時間は不明。ドアには鍵がかかっていて、室内全体に正体不明の魔術の痕跡あり。衣服は貫頭衣で素材は植物繊維。素材はうーん、どこの魔術なんでしょう。見たことも聞いたこともない術式。東洋系に近いような気がしないでもないですが、そっちは完全に門外漢。興味深いですが、後回しにしましょう)
シオンたちを襲ったのはギリシャ神話に登場する牛頭の怪物ミノタウロスに酷似した姿の魔獣だ。カルデアに登録されたアステリオスとも、異聞帯で戦ったミノタウロスとも異なる純粋な魔物であった。サーヴァントではなかったし、強さも今まで観測された上位の魔獣やサーヴァントには遠く及ばないもので、マシュだけでも対処可能なはずだった。
「どういうわけか力が抜けた、あれの正体を探らないと何ともなりませんね。そもそも、ここがあの魔物の本拠地かどうかも不明なわけですが」
自分を連れてきたのがミノタウロス型の魔物であるという確信はない。もしかしたら、気絶している間に誰かが助けてくれたのかもしれない。
この部屋の様子から見ても、あの知性のなさそうな怪物の住処とは思えない。ここは、人間が管理運営している施設の一室なのではないだろうか。窓がないことから地下ではないかというところまでは予測できた。
部屋の中にあるのは稲わらを木枠に押し込んで作ったベッドだけだ。近代的な建物のように見えて、こうしたものは中世の延長のようだ。
しばらくしてから鍵が開く音がして、部屋の中に男が入ってきた。
黒目黒髪。要塞都市ノワールによく見られる風貌だとか。
「気がついていたのか。ずいぶんとこっぴどくやられたようだったから、まだしばらくは寝ているものかと思ったんだけどな」
「なるほどなるほど、あのミノタウロスはあなたの使い魔か何かですか」
「ミノタウロスというのが何を意味しているのかよく分からないけど、君たちを襲った牛頭の式神であれば俺の配下で間違いない。国境警備用に配置していてね、君たちのようなヒロインの不法入国を阻止するためだ」
「ミノタウロスを知らない? ……国境警備と言いましたけど、どこの国境です?」
「ノワールだ」
「そうですか。つまりここはノワールの収容所か何かということですね」
「恐ろしいほどに理解が早い。囚われの身というのに落ち着いているものだ。さすが、この世界に現出したヒロインなだけのことはある」
「そのヒロインという呼び名には違和感しかないのですが。わたしはまだこの世界の初心者なもので、よければ、いろいろと教えてもらえると助かります。あなたの名前とかもついでに」
「ノワールの領主をやってるマオだ。この世界に現出したばかりで、いろいろと知識がないというのであれば、教えるのはやぶさかでもない」
「それは助かります。ああ、わたしはシオン・エルトナム・ソカリス。シオンと呼んでください」
ミノタウロスの襲撃についてマオからの謝罪は一切なし。マオからすれば、危険な力を持つ「ヒロイン」が国境線を越えてやって来たので対処したというだけだ。今は戦時下で、余計な行動を取れば攻撃されるのは当然という情勢なのだ、と言われればシオンとしては返す言葉はない。話を聞く限り、ここは徹頭徹尾異世界だ。異聞帯と言えるかどうかも分からないほど根本からして別物な気がする。シオンからも質問をしたが、この世界と汎人類史との繋がりははっきりしない。どんな異聞帯であっても、分岐点は特定できるものだが、こちらはそれがまったくない。超古代の失われた人類史の延長と言われても、否定できないくらいには、汎人類史と違い過ぎるのである。
マオの簡単な説明だけでも、この世界と汎人類史との違いは明白だ。彼が嘘をついているという可能性もあるが、それを検討するだけの材料は何もない。
「サーヴァントを知っているんですか?」
「ああ、ヒロインの中にそういうカテゴリがあることは知ってる。俺は会ったことがないが、なるほど、君たちはサーヴァントのいる世界のヒロインというわけか」
中でも驚いたのは、マオがサーヴァントを知っているということだ。ヒロインとサーヴァントは同一ではなく、ヒロインの中にサーヴァントがいるというのが彼の認識だ。となると、異世界から召喚されるのが必ずしもサーヴァントというわけではなく、シオンや立香がこの世界に召喚され、ヒロインという枠組みに押し込まれているのも納得がいく。
この世界のヒロインはかなり広い枠組みで捉えるべき概念だ。
「ええ、現状の確認は概ねできました。後は、この部屋から出してもらえると万々歳なのですが」
「君たちの背後関係が分からない以上は無理だな。まだ、君たちが他の領主の命を受けて潜入しようとした可能性が消えたわけではない」
「そこは信じてくださいとしか言い様がないのが辛いところですね」
自分たちの身分を証明するものをシオンは持たないし、この世界に知人などいるはずもない。それこそサーヴァントの誰かがいてくれれば、取りなしてもらえたかもしれないが無い物ねだりをしても仕方がない。
確かに、緊迫した情勢下で領土を跨ぐというのは、相手の警戒心を仰ぐことになるのは明白。とはいえ、何の警告もなく一方的に攻撃をされたのだから言い返したいことは山ほどある。
「マオさんでしたね。あなたがわたしのところに来たのは、何か交渉するためなのではないのですか? 聞けば、ヒロインというのは希少な存在で引く手あまただとか。そして、我々もそのヒロインのくくりに入るというのであれば……」
「話が早い。シオンはあの三人の中では参謀役といったところか。そのとおり。俺は君たちを仲間に引き入れに来た」
「いいですよ。仲間になります」
「口約束では何の保証にもならないぞ」
「ですよね。それで、どうしますか。契約書にサインでもすればいいですか?」
「いいや。俺が求めるのは、強く聡明な家臣だ。つまり、俺に心服して仕えてくれるのであれば、解放し自由を与える」
自分たちを引き入れたいというマオの申し出は予測の範囲内。心服まで条件に入れてくる辺りが何とも小心者くさいが、聞くに今は戦時下で人手不足もあるだろう。よそ者は簡単には信用できないというのは、為政者としては当然の思考だろう。
「忠誠心がなければダメですというヤツですね。それで、それは、どうやって保証するのですか? 会ってすぐの人に忠誠を求めるのは、無理があるのでは?」
「それはお互い、ゆっくりと知っていけばいいだろう。もちろん、それはそれとして安全の確保はさせてもらうぞ」
「それは?」
「簡単な話だ。身体で分かってもらう」
「はあ、なるほど……」
シオンは表情を変えず、しかし内心で大いに呆れため息をつく。ノワールの領主は見た目はともかくとして、内面は捕らえた子女の身体をほしいままにする呆れた性癖の持ち主というわけだ。少し話が分かりそうに思えたのに残念である。
(心底見損ないましたが、ま、今日が初対面。そういう人も世の中にはいるということで。文化だけでなく倫理観も中世以前ということが分かっただけ、よしとします)
シオンは錬金術師だ。魔術師の精を材料に魔術を使うこともある。処女性に拘りはなく、結果がすべての世界で生きてきた。マオの精を分析し、この世界の人間と自分たちとの差異を調べることもできる。ありとあらゆるものは情報として収集分析する対象だ。
「それで、どうします。服を脱げばいいんですか?」
「物わかりが早い。もう少し抵抗するかと思ったけどな」
「抵抗したところで意味ナイわけですし。外にあの魔物が待機しているかもしれませんし、今はあなたの言うことを聞くのが得策というだけです」
「それで構わないよ。後で気分が変わってるかも知れないしな」
「ずいぶんと自信がおありのようですね」
シオンは着せられていた服を脱いだ。白く澄んだ身体には傷もシミもない。基本的にアトラス院の穴蔵生活で、吸血種になったことで日差しがさらに苦手になった。シオンの肌は、その人生の大半で紫外線を浴びることなく今に至っているのだ。
(女を性的に躾けられると勘違いしている類の男。こんなろくでなしにわたしが身体を許すことになるなんて、ナイナイ。いっそ、隙を見て逃げてしまいますか。幸い、髪に仕込んだエーテライトまでは没収されずに済んでいますし、魔術の知識もなし。神経系を操ってしまえばこっちのもの)
密かに魔術回路を起動する。決して、一流の魔術回路を持つわけではない。アトラス院の錬金術師は、時計塔の魔術師に比べて魔術回路への依存度が低い。それでも、無防備な男一人手玉に取る程度の芸当は簡単にできる。シオンのエーテライトは、疑似神経となって対象の脳をハッキングできるのだ。マオがミノタウロスの主だというのなら、マオを操ることであの怪物の支配権も奪える。
椅子から立ち上がったマオは服を脱ぎ捨て、自らの素肌を曝す。思いのほか引き締まった筋肉の持ち主だ。身体には数多くの擦過傷。なるほど、戦乱の世に生まれた領主というだけのことはある。
マオのペニスはもう勃起していた。そそり立ち天を向いている。
「まだ、始まってもいないのにずいぶんと性急なんですね」
「そりゃ、美人のヒロインを前にすればこうもなる」
「ヒロインにはそれだけの価値があるということですか」
前戯はなし。
マオはシオンをベッドの上に押し倒す。もともと官能的な前戯など期待できる話ではなかったのだ。女のことなど考えもせず、野獣も同然に犯すことしか頭にないのだ。シオンの好感度はマイナスを振り切っている。
「シオンの身体のほうも、十分濡れてるし、すぐに入れても痛みはないだろ」
「……はあ、何を言って……ッ!?」
今更ながらにシオンは自分のマンコから大量の愛液が滲み出ているのを目の当たりにした。
身体が火照っていて、まるで念入りに前戯をして昂ぶっているかのようだった。
(さっき身体を調べたときにはなんともなかったのに、なぜいきなりこんなことに? 身体の奥がむずむずしている。毒? 魔術か何か? 発情を誘発する、媚薬か魅了の類。ですが、そんないつの間に)
「待ってください、ちょっと、今は調子が」
(とにかく原因究明が先。思考の二番から五番で演算を……)
「入るぞ、シオン」
「お、ふお……!?」
シオンの全身に甘いしびれが駆け抜ける。
男の一物がシオンを貫いた。びしょびしょになったマンコにペニスが押し入り、根元までがっつりと挿入されたのだ。
「あが……くあ!」
「ああ、この感じ、慣れていないようだなシオン」
「気安く、名前を呼ばないでもらえますか? まだ、そこまでの関係になった覚えはありませんよ」
「そうか? この名前が一番呼びやすいんだけどな」
マオが腰を引き、勢いよく突く。シオンの膣が悲鳴を上げる。
「あッ、くはッ、あ、ん、くう……! これは、何か、おかしい……あ、あ、んふ、く、ぐ、うう!」
「ずいぶんと感じているようだぞ、シオン」
「そんなこと、ありませんよ。そう見えるのでしたら、目のご病気かと」
「そうかもしれない。けれど、俺の目にはあっという間に蕩けた女の顔が見えるけどもな」
「く……はああ♡」
マオはシオンの腰を掴み、力の限り腰を叩き付けた。膣奥の子宮口をノックされたシオンは、腰をくねらせ、背中を反らして叫ぶ。
「どう、して、これは、ん、ぐ、感じて、しまうのは、ふう、ふう、ぐう、わたしに何を、したんですか……ん、んん」
「特に何も」
「そんなはず、ないでしょう。はあ、はあ、あ、あ、突き、すぎ」
シオンの豊満なバストを掴み、乳首を捏ねる。快感をあらゆる方向からシオンに与え、マンコを穿り返す。
「あぐ……ふう、んはあ!? あ、う、太い……う、く、苦しいのに、こ、んな……は、あ、あ、ああん♡」
「声がすっかり蕩けてきたじゃないか」
「ふう、んぐ……くう、ふう、ふう、んんん♡」
(麻痺毒、媚薬、呪詛、とにかく、何かの痕跡を見つけて解析、分解する。この異常な発情状態を抑えなければ――――クリアな思考を思考五番に隔離、一番から四番で並列高速思考による原因の洗い出しを開始)
歯を食いしばり、得意の分割思考で心身の異常の究明を開始する。
思考の分割は五つで天才レベルとされ、シオンはその領域に到達したを使いこなす天才錬金術師だ。一番から五番までの四つの思考領域を利用した並列思考は、互いに相乗し合い、実に四乗倍の思考速度を実現する。優れた錬金術師の計算速度は、スパコンに匹敵する。
(思考一番、麻痺毒検出なし。性的興奮による心拍数上昇を確認。感度、上昇、思考継続に致命的エラー)
(思考二番、媚薬検出なし。ミノタウロスと同様の能力干渉の可能性を提起。思考能力のげんすいをかくにん。エラーはっせい、かいかんにおぼれてしまうべき)
(思考三番、呪詛検出なし。性的興奮を容認。抵抗成功率ゼロパーセント。降伏を勧告)
(思考四番、エラーエラーエラー快楽情報飽和。未知の快感を優先的に処理)
「か、カット! 思考一番から四番をカット!」
「なるほど、そういう。思考を分割しての高速計算。それが、シオンの能力ということか。面白いな」
「ッ――――わたしの能力を読み取って!?」
「俺の能力の副次的なものだけどね。分割した思考が、少しずつ屈服していくのは他の娘たちでは味わえない快感だぞ」
「あ、あ、ああああ! 思考一番、カット……え、エラー!? 二番、三番、続けてエラー、快感を容認!? 四番、お、んおお!? あ、んあ、あ、ああ、思考回路が、おかしく、き、気持ちイイ♡ あ、ち、違、今のは二番? い、イグッ、三番が、あ、い、いや、こ、これ、どれがわたしの、あ、あひッ、か、カット、カットカットカットぉぉ♡」
策士策に溺れるというが、シオンは思考を分割したことでそれぞれの思考が快楽に汚染されてしまった。四つの分割思考の思考速度は最高で四乗倍。それだけの速度で、快感が押し寄せてくる。四番が陥落し、積極的に快楽を享受、三番が四番に触発され、二番一番も快感の容認に転じた。残る思考五番は、冷静に一番から四番までの陥落を俯瞰し、
「し、思考五番、五番だけ、は……ん、ひあ……一番から四番のエラー原因、検索、んおッ、快感、あ、んあ、抵抗成功率再計算……結果、ぜ、ゼロパーセントぉおおおおお♡」
子宮口を貫く快感がシオンの全思考回路を焼き切った。
ヒロインを屈服させる世界から与えられた最強の能力だ。シオンがどれほど優秀な思考回路を持っていようとも関係なくそのすべてを掌握し、支配してしまえる。
「あ――――あああああああああああああ♡」
シオンが身悶える。腰をフリフリ、自ら快感を求めてマオにしがみついてくる。
「お、お、お、き、気持ちイイ♡ これが、本物の性的快感♡ 五番まで、すべてが、これを求めてしまって、あ、わたし、いけません、こんなの、知ってしまったら、あひッ、あ、あ、立香さん、マシュさん
すみません、わたし、これ、を、これがないと、もう、負けてしまって、あ、あ、い、イク、身体が、お、お、あひいいいいいいいいいいいいいい♡」
シオンがだらしなく顔を歪めて、舌を突き出す。野太く、獣の雄叫びのような嬌声を上げて絶頂する。
「まだだぞ、シオン」
「もう、もう止めて、イグッ、あ、今、身体が、あ、あ、ああ、それ以上、突いたら、また、あはぁん♡ 頭、飛ぶ、飛ぶ飛ぶ飛ぶ♡」
「俺もイクぞ。受け取れシオン」
「お、ひい、ああああああああああああああああああ♡」
シオンの中でペニスが脈打つ。大量のザーメンがシオンの子宮を汚染し、雌のはしたない欲求に思考回路が塗りつぶされる。
シオンは激しく痙攣して、潮を吹いて絶頂した。思考回路が真っ白にショートした彼女は、普段の理知的な表情が嘘のようにだらしないアへ顔になり、涎と涙でぐちゃぐちゃになっていた。
「あッ、あッ、あッ、あぁぁ♡ あひ♡ はへ♡ お、おおぉ♡」
「シオン、俺のためにお前の頭脳を使え。分かったか?」
「あ、ああ、んあ……はひ……お、おお……」
ペニスで膣奥を突き、返答を促すとシオンはこくこくと頷いた。
もはや彼女の思考は正常に機能していない。分割思考を手玉に取られ、脳髄深くまで快感を覚え込ませ、屈服せしめた凶悪なマオのペニスを忘れることはできないのだ。
ペニスを抜き、気絶したシオンをベッドに寝かせてからマオは部屋を出る。薄暗い収容所の廊下を歩き、次の部屋を訪ねた。
部屋の中にいるのは、薄い髪色のショートヘアの少女マシュ・キリエライトだ。牛鬼のお気に入りとなった彼女は、ここに搬入されるまでに何度も汚されてしまったので、すっかり瞳に覇気がない。
「あなたは、マオさん……」
「覚えていてくれて嬉しいよ、マシュ・キリエライト。ああ、長いからこれからはマシュって呼ぶよ」
「何の用、ですか?」
警戒心を露わにマシュはマオを睨む。だが、そこに敵意はない。半ば諦めの色が濃い。
「今、シオンのところに行ってきたんだ」
「シオンさんに? シオンさんは無事なんですか?」
「怪我はしてないよ。少し話をして、今後俺に協力してくれることになった」
「協力……シオンさんが? まさか……!」
マシュの瞳に理解の色が灯る。同時に、明確な敵意を向けてくる。マシュは自分のことは差し置いて仲間の身を案じる心優しい少女なのだ。
「そんな顔しないでくれ。俺もきちんと保証を取らないと危ないからな」
と、悪びれもせず肩を竦める。女好きのセックス好きなのは昔から。ヒロインを食らうことになると予言されるだけあって、精力絶倫のマオにとって強く、美しいヒロインたちを抱かずにはいられない。
牛鬼が汚したマシュだが、その身は綺麗に清められている。牛鬼は生物ではなく、魔術で作り出した使い魔なので、その精で孕むことはない。その代わり、牛鬼の精は特殊な魔力に変換されて注がれた女の心身に行き渡り、精神を汚染する。通常のマシュならば、対魔力が機能しただろうが、能力無効化の影響で彼女は普通の少女と同程度にまで弱体化している。牛鬼――――マオの精神干渉をそのまま受けてしまっているのだ。
マオがペニスを取り出す。ついさっき、シオンを屈服せしめたばかりの一物だ。それを目の当たりにしたマシュは激しい情動に突き動かされる。
「はッ、はッ、はッ……あ、ああ」
「そんなに食い入るように見つめて、よほどこれが欲しいんだな?」
「ち、違います。そんな、ことは……絶対に」
腰を抜かしたマシュはペニスから目を逸らそうとする。顔を背けても、視線がペニスを追いかける。そんなマシュの口元にペニスを持っていく。
「はあ、はあ、はあ、はあ、あ、ああ……あああ……んッ」
「さすが手強い。でも、もう我慢の限界だろう。遠慮、しなくていいぞ」
マシュの唇にペニスを擦りつける。始め、抵抗したマシュだったが、身体がすでに陥落している。羞恥心よりも、嫌悪感よりも、このペニスを頬張ることに強い魅力を感じてしまう。
マシュは抵抗むなしく、ペニスを咥えてしまった。
「む……んふ……んじゅる……じゅる……じゅるる」
一度咥えてしまうと、もう口が止まらない。積極的にペニスを啜ってしまう。
「ん……ん……ん……んじゅる……ぷは……はあ、あ、んあ……れろ、れろ、れろ」
可愛らしいマシュの口から伸びる舌がべろべろと裏筋を舐め回す。技術は拙く、昨日今日覚えたばかりのフェラだが、浅ましいまでに欲望に忠実にしゃぶりついてくるので、支配欲を満たせる。
「シオンの協力はもらえたから、後はあの赤毛の女の子だけなんだけどね、マシュにも手伝ってもらいたいんだよね」
「ッ……せ、先輩に手を出さないでください!」
「快楽に支配されながらも、あの娘のことになると気持ちが強くなるのは素直にすごいと思うよ」
マシュをベッドの上に押し倒すマオ。もちろん、男女の結合をするためだ。股を開かせて、ペニスを押し込む。
「ふ……んぐぅ♡」
挿入するだけでマシュの膣はぎゅうぎゅうと締め付けてくる。牛鬼が何度も突き抉ったにもかかわらず、ほどよく使い込まれて、すっかり男を知ったという感触だ。
「はあ、はあ、う、うう、あッ」
「マシュ、もうイキそうになってるな。君の身体はずいぶんと感じやすい」
「違います。これは、あなたが、こんな風にしたから……ん、ふう、ふう、んああ」
「そうだけど、それでもマシュはエッチの才能あるんじゃないか。ほら、ほら」
「あッ、ああッ、変なとこ、突かないで、ん、あ、そこ、そんな深いの、あ、ああん♡」
「蕩けた声出して……もっとシテあげたくなるな」
「や、やめて、あああ♡ こんな、ことしても……ん、ふあッ♡」
「あの立香って娘が君たちのリーダーなんだろ? あの娘に協力してもらわないと、いけないんだよな」
「先輩は、先輩は、無事、なんですか? ん、あ、先輩にも、こんな酷いこと、するんですか?」
「もちろん無事だよ。あの娘はスライムのお気に入りでね。今もスライムが頑張って堕とそうとしているんだが、想像以上に強情で困ってるんだ。まあ、俺が直接すればいい話なんだけどもね」
「先輩は、あなたなんかに、絶対に負けないですから……んあ、あ、あう♡」
「マシュの身体はもう負けちゃってるけどね」
「あッ、あ――――♡ ダメ、奥はダメです♡ ふぅ、あはぁ♡」
室内にマシュの嬌声が響く。快感がマシュの理性を融かし、快楽の虜にしてしまう。マオが腰を振り、マシュの性感を高め、弱点をあぶり出す。マシュは無意識のうちにマオに両足を絡めて、しがみついてしまっていた。
「そんなにしっかりしがみつかなくても、離したりしないよ」
「え? あ、違ッ、これは、んあああ♡ 違う、違う、わたしは、こんなことしたく、あひぃ♡ 深い、深いの、気持ちイ……あ、んん!」
「気持ちイイ?」
「ん……んんん!」
マシュは口を噤んだ。これ以上口を開くと自分の理性が許さない言葉を口にしそうだった。身体の感覚が理性を上回ろうとしている。
「気持ちイイ?」
「んん……んん」
「ちゃんと答えて、ほら」
「ふぐ……ん、んぐぅぅ」
「ダメダメ、自分の言葉で言って」
「く……う……んぐ、ううう!」
強情を張るマシュの乳首を抓り、耳を舐める。予想外の責めにマシュは不意を打たれ、身体を痙攣させる。
「んはッ――――ああ!」
「もう一度聞くぞ、気持ちイイ?」
「あ、あ、ひああ、い、嫌、聞かないで、聞かないでください! そんな、あ、ああ!」
(いや、ダメ、これ以上、されたら、わたし、言ってしまいます。大事な、大事な、ものが、壊れて)
「気持ちよくなんか、ない、こんなの、全然、気持ちよくなんか、ありませ――――」
直後、マシュの膣奥をペニスが打ち据えた。ポルチオを圧迫する強烈な一撃はマシュの思考をショートさせ、膨大な快楽を電光のように脳に伝えた。
「あ、あはあぁぁぁ♡」
真っ白になった思考に追撃の快感が叩き込まれる。力強いストロークがマシュのマンコを抉り、貫く。じゅぼじゅぼと汁をかき出して責め立てる。
「答えて」
「き、気持ち、気持ち、い、い」
震える唇に、次の一突きがダメ押しする。
「い、イイぃ♡ あ、ダメ、言っちゃったら、ああ、イイ♡ 気持ちイイの! ダメなんです! こんな、あ、ああ!」
「気持ちイイんだろ?」
「――――はいッ♡ ああ、先輩、ごめんなさい! 先輩、頑張ってるのに! わたし、わたしはぁ、あ、あ、この人のチンポに、気持ちよくされて、あはぁ♡」
強固が強情も一度崩れてしまうと立て直しは不可能だ。マシュは身悶えしながら、立香への謝罪を繰り返し、しかしセックスへの深みに嵌まってしまう。自ら快楽を口にしたことで、マシュの精神は一気に崩れてしまった。
「あ、あ、んあ、大きいの、奥が気持ちよくて、ふはッ、あ、ああ――――こんな、我慢できません♡ あ、ああ、イク、あ、あああ♡」
繰り返し訪れる快楽の波がマシュを追い詰め、そして解放する。射精して、マシュを膣イキさせる。精液の感覚をたっぷり教え込んで、マシュは幸せそうなイキ顔を浮かべた。
「これから先輩を説得しないといけない。マシュも手伝ってくれるだろ?」
「先輩を説得、あ、ん……で、も……」
「君たちのことはシオンから聞いてる。だからこそ、君たちの真実をちゃんと知るべきだ」
「真実……?」
マシュは騎乗位でマオと交わる。もう自分から腰を振っていた。
「そう、この世界にやってきたヒロインと元の世界の関係だ。それを知れば、君の先輩も諦めが付くと思うよ」
「先輩は諦めないと、思います」
「今までだったらそうかもしれない。でも、どうかな」
マシュを抱きしめて口付けする。マシュは抵抗なく、マオの舌を受け入れ、自分の舌を絡めてくる。ここまで堕ちれば、もう彼女はマオの物も同然だが、立香との絆は依然として強い。シオンとマシュを仲間にするには、どうあっても立香を籠絡しなければならない。ヒロイン屈服の力で強引に攻め落とすこともできるが、それでは芸がない。マシュと一緒に心から屈服してもらった方が、後々楽なのだから。