※この作品はR-18です。

異世界ヒロインが召喚される世界で好き勝手する話   作:もう万体

41 / 112
第三十九話(トラム、マーリン)

 ホープの植民市化という大きな戦果を持って凱旋帰国を果たしたマオは、久しぶりの地元の空気に安堵した。

 生まれ育った町というのは特別だ。自分が領主として治めているというだけではなく、この土地に根付いているという感覚がある。

 ホープは素晴らしい町だった。それは間違いない。だが、日常をどこで過ごしたいかというと、やはりパラディクレールだろう。

 交通の便も経済発展の余地もホープのほうが上なのは間違いない。海上交易の結節点になるホープは、様々な形で諸外国と繋がり物品と金が行き交う経済の大動脈だ。

 いずれは、この馴染んだパラディクレールを離れて、より発展性の高い土地に居を構える必要があるのかもしれないが、それはまだまだ先の話だ。

 今は国外の領土はホープしかなく、外を目指せるだけの兵力もない。ヒロインの力だけで見れば他国を圧倒するものがあるが、統治は単純な戦闘よりもずっと困難を伴う。ヒロインがいるからといって、新天地を軽々に目指せるわけではないのだ。

 戻ってからは溜まっていた新聞に目を通しつつ、あおいの新作ドーナツを味わい、次々と届けられる戦勝祝いの献上品を見聞した。

 港の使用料も関税もマオの気分次第で決められるのが独裁国家の恐ろしいところである。今は良心的価格でも、マオに目を付けられればどうなるか分からない。貿易商たちは、マオが横暴をしないとは思っているが、だからといって何の保険もかけないほど愚かでなく、きちんとご機嫌取りはしに来るのであった。

 特にノワールがホープを手にしたことで、貿易商の経済活動は大いに後押しされる。少なくとも、ノワールとホープの間を妨げる政治的障害はほぼ消滅したに等しく、都市間の移動は今まで以上に楽になることが見込めたからだ。

 滞った経済はすぐに回復するわけではないが、戦争のための軍需物資の調達で大量の金が動き、さらにさほど時を置かずしてホープの植民市化が伝わっている。

 アテナが引き起こした一連の事件も、さほど長いものではなかったので、再起不能になった貿易商は皆無だ。

 今後は景気が回復していくという期待感は、すでに市場を活性化させていた。

 

「うーん、美味しい」

 

 マオの部屋でプリンアラモードに舌鼓を打つのはトラムである。

 もともと甘いものに目がないトラムはしばしば町の菓子屋を巡り、スイーツの食べ比べに勤しんでいる。

 特に、今ではすっかりノワールを代表する菓子の専門店に成長したあおいの店はお気に入りで、新作が出たと聞けばすぐに駆けつけるほどの入れ込みようであった。

 これでも、千年前の戦争を駆け抜けた伝説の偉人であり、人間を超越した亜神なのだが、傍から見れば、愛らしい女の子でしかない。

 もちろん、本人が多分に人目を引く美貌の持ち主である。右腕の銀腕も好奇の視線を集めるものではあるが、それは彼女の美しさを阻害する要因にはならない。

 

「このプリンってお菓子、すごく好き」

「そりゃ、よかった。けど、それ何個目?」

「三つ目。大丈夫よ。亜神の体型は変わらないから」

 

 そう言いながら、トラムはプリンを口に運ぶ。

 マオは呆れつつ紅茶で唇を濡らす。

 戦勝祝いの献上品が大量に届けられているので、嗜好品は今までにないほど余裕がある。屋敷の倉にうずたかく積み上げられている状態で、保存できないものは優先的に消費しなければならないという状況だ。

 各地から馳せ参じてきたノワールの貴族たちとの面会も必要だった。

 今回の遠征で活躍した者もいる。そういった者たちへの報酬を宛がうのも、領主の勤めであって、今、事務方は戦前にも増して、過酷な調整作業を行っているところであった。

 

「千年前に比べてお菓子のバリエーションも豊富になってて嬉しい。ほら、一口にクッキーって言っても、色々あるみたい」

 

 トラムはプリンの後にクッキーが入った小箱を取り出した。手の平サイズの小さな箱である。中には正方形のクッキーが入っている。仄かに香るのはブランデーの香りだ。

 

「一個もらっていいか?」

「もちろん。わたしだけ食べるなんてことしないわ」

「うん、美味い。酒がけっこう効いてるな」

「そうね。子ども向けって感じじゃないわね。でも、みんなの評判はよかったわ。ハルカもスピカも気に入ってたし、マシュはどうかしらね。先輩と一緒に食べますって言って、持って行っちゃった」

「仲がいいからな、あの二人は」

「元の世界ではサーヴァントとマスターの関係だったのよね」

「そうらしいな」

 

 サーヴァントが人間をマスターとすることで能力を向上する性質を持つのは周知の事実である。この世界の人間でもマスターとなってサーヴァントを使役する者はいる。

 ただし、元の世界にある令呪はない。マスターといっても、魔力供給役という程度の関係だ。

 マオは違う。

 シオンや愛歌、マーリンという一流の魔術師を味方に加え、マスターとして活動してきた立香もいる。令呪の機能を擬似的に再現することは不可能ではなく、マオとサーヴァントの関係はオリジナルのマスターとサーヴァントの関係に近いものとなっている。

 不意にマーリンがやって来たのは、トラムが紅茶を注ごうとティーカップに手を伸ばした時であった。

 マーリンの登場と同時に室内を花弁が埋め尽くした。

 もちろん、それは幻だ。

 可憐な妖花を思わせるマーリンの姿が、幻視させたのだろう。 

 

「マーリン、どうした?」

「休憩だよ休憩。経済活動に必要なこととはいえ、金勘定はあまり好きじゃないんだ。心が荒んでしまうよ」

 

 マーリンは投げやりな口調でそう言った。

 マオが不在の時は、マオに変わって政務を執り、マオがいるときには宮廷魔術師として助言役をするのが主なマーリンの仕事だが、今は戦勝祝いで受け取った財物の管理のための事務作業に回っている。これは、献上品の中に悪意ある贈り物が混ざっていないかどうかを確認するために、その手のことに詳しい彼女が適任だったからである。

 王を傷害するものを彼女の目で魔術具を観察して、見分けていくという重要な仕事である。

 

「たった一度の戦勝でみんな舞い上がっているのか知らないけれど、とにかく量が多い。これでは、この先が思いやられる」

「あればいいってわけじゃないか」

「ノワールは今まで戦に無縁だったから、誰も彼も不慣れなんだろうけどね。君がこれから勝利を重ねるのなら、毎回この量の財物を持ち込んでいては皆破産するよ。ある程度で規制することを考えるべきだね」

「そういう考えもあるのか」

 

 確かに、マーリンの言うことももっともだ。これからマオが戦争を繰り返すかどうかは分からないものの、仮に戦争を続け、勝利を重ねるのであれば、戦勝祝いのグレードも上がっていく。ついて行けないものはどんどん脱落していくだろう。金をかけてマオのご機嫌取りをする過酷なレースが始まるのだ。それは、確かによいとは言えない。

 マーリンはマオの隣に腰掛けるとクッキーを一つ摘まんで囓った。

 

「なるほどね、これが甘さか」

「マーリンもこういうのを食べるんだな」

「必要はないし、興味もなかったけど、君のおかげで夢魔の力が押さえられてしまったからね。人間の食事の味も、分かるようになったのさ」

 

 そう言いながらマーリンは、マオに垂れ掛かってきた。

 ふわりと漂う花の香りは、マーリンの妖しい気配をより強くするものであった。

 

「まあ、もちろん、一番は君なんだけどねぇ」

 

 甘い匂いがマオを誘う。

 夢魔の男をその気にさせる技術だ。身体を密着させて、香水を嗅がせて、美しい顔で挑発的に見つめてくる。

 これで靡かない男はいない。マーリンはそうして襲いかかってきた男の夢から感情を吸い上げてきたのだ。

 とはいえ、この場にいるのはマオだけではない。

 

「ちょっと、人の目の前で何してるの?」

 

 トラムは不機嫌そうにマーリンを睨み付ける。

 

「何って、見ての通りだけど? ほら、僕は君たちについて行けなかった上にずっと労働しっぱなしだからね。栄養補給をさせてもらえないと過労死してしまうだろう?」

「だからって、今じゃなくてもいいでしょう。夜まで待てばいいじゃない」

「夜は夜、今は今。僕は今、マスターが欲しいんだよ」

 

 泰然自若としたマーリンは悪びれずにトラムに言い切る。

 

「それに、我らがマスターは普段から昼夜を問わないじゃないか。大変な仕事に区切りを付けた家臣にご褒美をあげるくらいの度量を見せて欲しいね」

 

 と、マーリンは言う。椅子に座るマオを後ろから抱き締めて、頬ずりしてくる。紅い瞳はトラムに向けられていて、あからさまに挑発している。

 

「マスターはどうしたい?」

 

 マーリンが耳元で囁く。

 男の性には抗えない。この妖しい夢魔に言い寄られているのだ。断る理由がない。

 

「俺は今からでもいいぞ」

「マオ君!」

「トラムも一緒ならな」

「マオ君!?」

 

 トラムは愕然として顔を紅くする。

 二千年以上を生きる亜神であっても恋愛は初心なのだ。

 

「まあ、効率が落ちるけど、マスターがそう言うなら仕方ない。もちろん、亜神様が乗り気じゃないのなら、話は別なんだろうけど」

「の、乗り気よ! マーリンにとやかく言われるまでもないわ!」

 

 前のめりになってトラムは断言する。

 挑発に簡単に乗ってしまった形になるが、ここで逃げるのも負けを認めたも同然である。トラムはこの挑戦に背を向けるわけにはいかなかったのであった。

 

 

 

「んく……」

 

 ベッドの上でトラムは生唾を飲んだ。

 屹立するマオの一物が眼前にあって、その熱と臭いを感じる。

 

「ふふふ、久しぶりのマスターのペニスだ。たっぷり、堪能させてもらうよ」

 

 すぐとなりでマーリンが楽しげに舌舐めずりをしている。

 男を誑かして、その精を啜る夢魔であるマーリンにとってはセックスは娯楽でもなければ子孫繁栄の手段でもなく、食事に近い。マオに力を押さえ込まれたことで本当の快楽を知った今では、食欲と性欲がセットになっている。

 マーリンはペニスを咥えて根元まで頬張った。

 

「んじゅる……じゅる……じゅる……じゅる……じゅる……じゅるるるッ」

 

 美しい顔を醜く歪ませて、激しくフェラチオをする。頭を振って、唇でしっかりと竿を押さえて、亀頭から根元までを何度も行き来する。

 

(うわぁ、すごい)

 

 初めて目の当たりにする他人のフェラチオにトラムは思わず目を見張った。

 マーリンの口技でペニスがまた大きくなった。

 睾丸が動いて精液を作っているのが見て取れる。

 

「じゅるる……んちゅぱ……れろれろ……ふふ、気持ちイイかい? れろぉ♡ いつでも、射精してくれて構わないよ……れろ……れろ……れろ」

 

 マオの腰に電流が走る。

 ペニスは情けなくもマーリンの口奉仕にさっそく踊らされている。ぴちゃぴちゃと音を立て、舌が亀頭を弾き、裏筋を舐める。ぞくぞくとした快感はマオの思考を鈍らせる。

 

「ちょ、ちょっと、待って、わたしもするわ。わたしも」

 

 と、マーリンとマオの間に割って入るトラム。

 いきなり始まったフェラチオに度肝を抜かれたトラムだったが、我に返ってからは負けじとペニスに顔を寄せ、舌を伸ばした。

 

「れろ……れろ……んちゅ……れろ……マオ君のおちんちん、わたしだって気持ちよく、できるんだから……ちゅ……れろ、れろ、れろ」

「なら、勝負だね。どっちが、彼を気持ちよくできるか。ちゅ……れろ……んむぅ♡」

「咥えるなんてずるいじゃない。んちゅ……れろ……なら、わたしはこうする……へふ、ん、ちゅぱ……れろ♡」

 

 マーリンに亀頭を取られたトラムは、根元に顔を埋めて睾丸に奉仕を始めた。

 柔らかい舌が袋の皺を丹念に伸ばし、慈しむようにキスを落としている。刺激は弱いが、だからこそ焦れったさが加速していく。

 そしてマーリンは口の中でペニスに舌を絡みつかせている。熱く滑る口内で敏感な亀頭に巻き付く舌はさながら蛇のようだ。

 

「ふむ……ちゅぷ……ちゅ……ちゅ……れろ……れろ……ちゅぱ……ちゅる……れる……れる……れる」

「じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ……ん……んん……じゅるる……ちゅぱ……れろぉ」

「んん、はあ……マオ君、熱い……ちゅ……すごく動いてるし……れろれろ……ちゅぱ……気持ちイイんだね。んむ、ちゅぷ……れろ」

「いつにも増して、固いんじゃないかな? 美女二人に責められて、興奮したかな……れろれろ……」

 

 それはそうだろうと内心で呟きながら、二人の愛撫に身を任せた。

 二種類の快感がペニスを責める。

 先端にも根元にも舌が張り付いて、熱い吐息を吹きかけてくる。

 マーリンだけでなく、トラムも始めてしまえばフェラチオに夢中になったようにしゃぶりついていた。

 

「あむ……じゅる……ちゅる……れろ……はふ……ちゅ……ちゅ……はむ……んちゅ」

 

 柔らかな唇が竿に押しつけられる。ちゅ、という愛らしい音を何度も立て、先端を舐めるマーリンの涎も舐め取っている。

 

「はあ、はあ、れろれろ……れろ……ちゅ……マスター、そろそろ限界が来たんじゃないかな? こんなに、びくびくさせて……れろぉ♡」

 

 楽しげにマーリンが笑う。

 舌を見せつけるように出して、ねっとりと裏筋を舐め上げてみせる。

 

「あ……ちゅ……んむ」

 

 その隙にトラムが亀頭を横から奪い取った。

 たっぷりと涎を含んだ口内に吸い込んだ亀頭を舌で舐る。

 

「あ……むぅ……ちゅ……横からかっさらうなんて、酷い亜神だな、れろれろ」

「ずっとあなたが独り占めしてたんだから、いいでしょう……じゅぶ……じゅぶ……じゅぶ」

 

 むすっとしたトラムは亀頭をしゃぶりうつつもマーリンを睨む。

 マーリンが先端ばかりを舐めていたのは事実で、トラムとしても業腹であった。

 マーリンとトラムは奪い合うようにペニスに舌を伸ばした。

 二人の涎に塗れたペニスはすっかり光沢を放っていて、いやらしさを倍増させている。

 フェラチオという卑猥な行為そのものに、マーリンもトラムも興奮していた。マオのペニスを舐めるというだけで子宮が疼くというのに、今はただひたすらに舐めていたいと望んでいる。

 

「ああ、二人とも、出すぞ」

 

 ぞわりとした感覚にマオの腰が浮き上がった。

 マーリンとトラムは共に射精の気配を察して口を開けた。

 びゅる、びゅる、と勢いよく精液が飛び出す。

 

「ふあ……あ……♡」

「ああん、すごい♡」

 

 マーリンとトラムの顔を白濁液が汚す。白い粘液が口内に飛び込んでいって、飛び散った飛沫が顔にかかる。

 

「ん……ちゅぱ……はあ、マオ君の味♡」

  

 トラムは恍惚の表情で精飲する。喉を通っていく熱い精の魔力で頭が沸騰しそうだった。

 そして、隣のマーリンはトラムがぼうっとしている間にペニスを咥えてお掃除フェラをした。

 

「ん……ん……ん……じゅるるる」

 

 汚れたペニスから精液を徹底的に絞り出す。そういう口の使い方だ。マオの腰がまた跳ねて、マーリンの口内に残る精液を吐き出してしまった。

 

 マーリンとトラムはベッドの上で重なり合った。マーリンが下で、トラムが上だ。互いに白い肌を密着させて、尻をマオに向けている。

 

「僕が下なのかい?」

「深い意味はないよ」

 

 マオはペニスを扱いて剛直を確かなものにしながらベッドの上で絡み合う二人の美女を見つめる。

 魔性の美貌を持つ花の魔術師と伝説に名高い亜神。どちらも、ヒロインとして最上級であり、美しさも同様である。

 それが、期待感に満ちた淫蕩な目でマオを見上げている。

 マオのペニスはいきり立ち、手始めにトラムの膣に侵入した。

 

 

「はあ、んあッ、はあッ、あッ、あッ、あッ~~~~♡」

 

 何度もトラムの膣を突く。

 バックから獣のように犯されるトラムは嬌声を上げて頭を振る。

 ブロンドの髪が振り乱されて、なおのこと扇情的に見えた。

 ぱん、ぱん、ぱん。

 力強くマオのペニスが膣奥を突く。

 入り口付近までペニスを抜いて、力を溜めて勢いよく抉る。

 膣肉がひっきりなしに痙攣し、快感は津波のように押し寄せてトラムの理性を押し流していく。

 

「ひッ、はあッ、んああッ、あ、イイ♡ すごい♡ 好きッ♡」

「何がだ?」

「ぉ、奥のほうッ」

「ここか?」

「あ、ああん♡ そう、そこぉ♡ あ、あ、イイ♡ すご、飛ぶッ♡ んはあ♡ あ~~♡ んああッ、い、イイ♡ こんにゃ、すごすぎ、ひはぁ♡」

 

 トラムの絶頂がペニス越しに伝わってくる。 

 膣肉がペニスにひっついて離れようとしない。強引に引き剥がして、膣奥を圧迫する。

 

「ひぅうう♡ そんな、ダメ、今はイッたばかり、ああッ!?」

 

 マオのペニスはまだまだ抽挿を続ける。

 トラムがイキやすいのが悪いのであって、敏感な身体に文句をつけるべきだ。

 

「むぅ、マスター、僕は?」

「もうちょっと待て、今、トラムに射精するから」

 

 待ちきれないマーリンはひくひくと膣口を興奮させる。トラムのイキ顔が眼前にある。亜神が聞いて呆れる、卑猥な顔である。

 必死にしがみついてくるマンコに、マオのペニスが精を放出する。

 膝から崩れ落ちそうなくらいの快感に全身が震える。

 

「ひッ、はッ、あはぁ♡」

 

 トラムの身体は大きく脈打って、マーリンに覆い被さるように崩れ落ちた。

 ひくひくするマンコからペニスを抜き取ると、淡い電流がトラムを駆け抜ける。

 

「はあ、はあ、気持ちイイ……♡」

 

 夢見心地のトラムを抱きかかえたマーリンは、腰を上げて挿入を迫る。

 

「マスター、次は僕の番だろう? 早くしておくれ」

「分かってるよ。そう急くな。今、入れてやる……」

「ひ――――ん、くはあ♡」

 

 マーリンの美貌が法悦に歪む。

 マンコに押し込まれたペニスは、二度の射精を経験したとは思えないガチガチの固さである。瑞々しいマンコを掘り進み、肉襞を抉り抜いて膣奥をノックする。 

 

「あッ、ふはあ♡ ああん、これ……これ、待っていたんだ♡ あ、はあう♡ あん♡」

 

 ペニスで円を描くようにマンコを捏ねる。

 マーリンは悦び嬌声を上げて、びくんびくんとベッドの上で弾む。

 

「はあ、んはあ……ああ……イイ……そう、ペニスが、深いのが、イイんだ。あん♡ ん、ん、ふはぁ♡ 最高、く、ぅううう♡」

 

 マーリンは楽しげに声を弾ませて、抽挿に悶える。

 人間らしい感情を形成し、どんどんと本来の生態から外れていく。それをマーリンは楽しいと感じている。マオとのセックスは、マーリンが持つ夢魔としての疎外感、心の空白を埋めていく一助となっていた。

 

「ふうぅ♡ あん……あん……ああん♡ こ、れ……くう……ああ……もっと、擦っておくれ、ん、ひぃ、んふう……あ、あ、そう、もっと、強くぅ♡」

 

 蕩けた声音で激しいセックスを懇願する。

 快楽を味わいたくて仕方がない。

 ペニスが愛おしい。

 精液を注いで欲しい。

 マーリンの優秀な頭脳が快感で塗りつぶされる。

 トラムの耳元で、マーリンは言葉にならない喘ぎ声を漏らし続ける。

 

「マーリン、本当に気持ちよさそうね」

「と、うぜんだ……ん、君だって、そうだっただろう? ふぐ……あん♡ これ、入れられたら、堪らない、あ、はあ、はあ、ふう……ひいん♡」

 

 ぎゅうぎゅうに締め付けてくるマーリンの膣肉は、さすが夢魔の肉体というだけあってハリがあり、魅力的だ。トラムの後ろ姿を眺めながら、彼女ごしに見るマーリンの顔は蕩けきっていて、宮廷魔術師というよりは娼婦に近い。

 何人もの男を食らってきたマンコも、マオのペニスには敵わない。

 ぐちゅぐちゅにかき回されて、延々と快楽によがり狂う他ない。

 

「ひふぅ、ああん、んあ、んあ、あ、あ、あ、あああ」

 

 マーリンの膣が吸い付いてくる。

 貪欲に、マオのペニスから精液を吸い出そうとしている。

 彼女のマンコは捕食器官だ。

 他の女のそれとは違う、栄養摂取のためのものでもある。吸い付きは尋常ではなく、波打つ肉襞がカリ首に吸着してマオの背筋にぞくりとした快感をもたらす。

 このまま、膣内に射精してしまいたいという欲望を生み出す、適度な刺激は、マオの睾丸に激しく精液精製を命じる。

 

「うお、マーリン、締め付けが強い」

「は、ふふ……そうだろう。僕が、君から搾り取るんだから、これくらいはね。ん、はあ……いいよ、早く射精してくれ、膣内に」

「言われなくても、射精してやる。受け取れ、マーリン」

 

 ガンガンガンと激しくマーリンのマンコを突く。

 柔らかでしなやかでありながら、激しく突かれてもマーリンの身体は一切の歪みなくマオに吸い付いている。

 強烈な快感が噴き上がってくるようであった。

 マオは呻きながらマーリンの膣内に射精する。

 

「ぐ……吸い取られる……!」

「くひぃ、あああああああああッ!?」

 

 脱力するまでの間に、大量の魔力と精液がマーリンの膣に吸い込まれていった。

 マーリンの膣が何度もペニスを握りしめてくる。

 凶悪な手練手管でマオの精を吸い出そうとしているのだ。マオはペニスの中に残っている精液を絞り出してやろうと、ゆるゆるとマーリンの膣内でペニスを動かした。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 ジャンヌ・オルタを退けたアンジェリカは、事の顛末をリドル・バージェスに報告した。

 ブリンクウォールを統べる女王は、アンジェリカに「そうかい」とだけ言うと、それ以上の命令はなかった。ジャンヌ・オルタを取り逃がしたことについては、問題にしないという扱いであろう。

 ブリンクウォールにおいて最強の力を持つアンジェリカの扱いはリドルも慎重であった。

 アンジェリカの特性は承知している。リドルはアンジェリカの裏切りは万に一つもないと考えている。善悪も貧富もアンジェリカには関係がない。最初の拾い主がリドルだから、その言うことを聞いているというだけだ。本質的にアンジェリカは人形だ。普段の口調もあくまでも自分の力の根源である英雄王の影響を受けているに過ぎない。

 

「なーに、お咎めなし?」

 

 リドルの部屋を出ると待ち構えていた女がアンジェリカに声を掛けてきた。

 黒髪の勝ち気そうな女だ。

 

「砦一つ焼き討ちにしたヤツにみすみす逃げられたんですって? なっさけないわね、それでも最強なの?」

「手落ちがあったのは認める。だが、わたしの任は砦の救援だ。ジャンヌ・オルタの抹殺ないし引き込みは優先順位としては低い。リドル様にも十分にご理解いただいている。それで、バンビエッタ。お前のほうはどうだ? レジスタンスの始末はどうした?」

 

 バンビエッタ・バスターバインは、舌打ちして答える。

 

「きっちり進めてるわよ。連中、まともに戦わないでさっさと逃げるからつまんないのよね。モグラ叩きかっつーの」

「お前一人の手に負えないのなら、いつでも手伝ってやる」

「余計なお世話よ」

「そうか。あまり手こずっているようだと、リドル様の心証も悪くなる。レジスタンスにサーヴァントが加わったという話もあるからな。精々、気をつけることだな」

「余計なお世話だって言ってんでしょ」

 

 敵意を剥き出しにして、バンビエッタはアンジェリカを睨み付ける。

 国内の序列はアンジェリカが上位だ。 

 上司と部下という関係ではなく、どちらもリドルの直属として独立しているものの、やはりアンジェリカが高く評価されているのが気にくわないのだ。

 アンジェリカが去ってから、バンビエッタは苛立たしげに歪める。

 リドルに従うのは、リドルが自分よりも強いからだ。強い者に従い自分の立場を確立するのは悪いことではない。そして、だからといって低い序列に甘んじることを是とするほど、卑屈でもない。

 

「だったら、あたしがジャンヌ・オルタをやってやるわよ。レジスタンスに入られたら面倒だもんね」

 

 アンジェリカが取り逃がしたサーヴァントを始末すれば、一定の評価は手に入る。

 この国で役立たずの烙印を押されたヒロインの末路は悲惨だ。そんな未来は絶対に御免被る。苦労して手に入れた地位を確かなものにするため、バンビエッタは行動を開始した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。