※この作品はR-18です。

異世界ヒロインが召喚される世界で好き勝手する話   作:もう万体

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第五十六話(のどか)

 ヒロイン生協がノワールを直々に訪れたことは、ノワール国内に数日もしないうちに広まっていた。ヒロイン生協の本拠地とノワールが非常に遠いこともあり、両者の交流はほとんどない。ノワールは代々この地に引きこもり、戦争もせず、外界との接点を押さえてきたが故に、国民の中でヒロイン生協の存在はヒロイン信仰も相まって、ある種の聖域のような認識をされている。

 よくある話だが、田舎のほうが中央に対する憧れが強く、神聖視する傾向が強い。パンゲア帝国時代にもあったことで、ノワールは中央政府の直轄地から距離があり、地理的にも隔絶しているので、中央政府の政治的な泥仕合に無関係どころか詳細をまったく知らないという有様であった。ノワールは文化的にも政治的にも旧時代を引きずっている、そのおかげで素朴なヒロイン信仰が最後まで生き残っている地域であるとも言えた。

 だからこそ、ヒロイン生協の使者が堂々と港から上陸したという事実は、政治的な意味を持った。マオにとっては厄介な状況になってしまったと言える。

 ヒロインへの信仰は、地上の王権である現実の統治機構にとっては厄介なのだ。取扱注意の爆弾である。ヒロインの危険性は、この二千年変わっていない。彼女たちはこの世界では異物であり、その戦闘能力以上に、異世界から持ち込まれる価値観や知識という正体不明の地雷を抱えている。

 それらを組み合わせ、カリスマ性のあるヒロインが政治不信や疑念を民衆に突きつければ、あっという間に反政府軍が組織される。それこそ、今まさに話題の中心になっているブリンクウォールのレジスタンスにも言えることだ。

 今までにない価値観を突然持ち込み、実際に政府を打倒できる武力を個人で有するヒロインの何と恐ろしいことか。

 マオが籠絡したヒロインたちに自由を認め、市井の民と好きなように交流させているのは、ヒロインの神聖性を利用して人心を纏めようとしているからではない。むしろ、その逆で、ヒロインを神聖視する国民の中に俗化したヒロインを見せることで、その内在的影響力を低下させることが狙いだったのだ。

 ところが、今回やってきた使節団はこれ見よがしに「ヒロイン生協の力」を誇示していた。彼女たちの本質は権力ではなく武力と信仰に裏打ちされた権威であり、それによる秩序の維持だ。「力」の誇示は、政治的なアピールであると同時に現実的なヒロイン生協の運営方針そのものでもある。

 彼女たちが今となっては地上の王権に等しい集団になっているということは、大陸中央に近づけば近づくほど理解させられるのだが、田舎のノワールには非常に大きな影響力を発揮する。

 特に、使節団を率いるジャンヌ・ダルクはそういった扇動に長けているし、エクシールは明らかに人間ではない神聖性を有する神騎である。

 マオが直面しているのは、ヒロイン生協がノワールに対して何らかの要求ないし要望をしてきたことに対する回答をどうするのか、国民レベルで関心が高まっているという現実だ。

 しかも、その内容が世界の危機かつブリンクウォール国民の危機となれば、人道的には協力しないという選択肢はない。

 どこからか、そういう話が市井に漏れ伝わっている。

 ノワールはロドポリス救援を掲げて数百年ぶりの遠征を実施して、ホープを植民市にするという大成功を収めたばかりだ。

 もともと自衛ばかりしてきた国だ。

 外征に成功する自信がないままに遠征し、それが予想に反して大成功だったのだから、その興奮は一入だ。次も成功するという根拠のない自信が、国民の中に芽吹いていた。そして、ヒロイン生協の協力要請はそれが我欲による侵略戦争ではなく、世のため人ためという大義を背景にした義戦であった。

 

「タイミングが悪すぎたな」

 

 報告書に目を通していたマオは、天井を仰いだ。

 ホープを手に入れる前であれば、目の前の課題に注力する必要から断るという選択肢もあった。国民も経済的不安を抱えていれば、それもやむなしと納得しただろう。余所様よりも自分の生活が大事だからだ。だが、自分の問題が解決した今、他人を気にする余裕が国内に生まれていた。

 普段から店で町の住民と接する機会のあるあおいや情報収集に長けた静謐のハサンらが市井の声を届けてくれるが、全体的にレジスタンス支援に前向きな意向を示している。

 合理や道理というものは、時として一時の感情や信仰によって押し流されてしまう。

 マオがヒロイン生協に協力しないという選択を取れないわけではないが、内部に遺恨となって燻ることとなろう。

 明確に彼女たちと敵対することはできないし、協力要請を拒否することもまた難しい。

 マオの地盤はあくまでもノワールであり、ノワール市民の声を無視できるほど経済的にも軍事的も独立していないのであった。

 ヒロイン生協との協調路線は取らざるを得ない。 

 それは領主としての立場上致し方ない。

 本音を言えば、もう少し時間が欲しかったところではある。

 ここで彼女たちに同調することは、ブリンクウォールを刺激する。クロガネ大公国がブリンクウォールと密約を交わしているであろうという中でヒロイン生協とレジスタンス支援を表明するのは時期尚早だ。

 ヒロイン生協の政治的バランス感覚には恐れ入る。こちらを魔術で監視しているわけでもないのに、よくもここまで痛いところを突いてくるものだ。

 紅茶で喉を潤していたところで、来客があった。

 ヒロイン生協のジャンヌ・ダルクである。

 

「追加資料を持ってきました」

 

 そう言ってジャンヌはマオに羊皮紙の束を渡した。十枚の羊皮紙にびっしりと文章が書き殴られている。

 

「ありがとう。目を通させてもらって検討を進める」

「よろしくお願いします」

 

 ジャンヌが持ってきた資料はブリンクウォールの近年の動きや内情を記したものだ。

 商業都市である以上は内情を完璧に隠し通すことは難しい。人の出入りが生命線だからだ。普通の人間が探れる範囲であれば、貿易商などを通じて情報を探ることができる。

 ヒロイン生協と手を組むとなれば、ブリンクウォールを敵に回すのだから、その状況をできる限り知らなければならない。

 もとよりヒロイン生協がブリンクウォールを敵視していたのだから、そう判断するに足る根拠を持っているはずで、マオはジャンヌにそれを提出させたのだ。

 ヒロイン生協は中立という立場がある以上、ブリンクウォールが本当に世界にとって危険であると誰もが納得する状況になるまでは矢面には立たない。

 明言こそしないものの、彼女たちはノワールを最前線に立たせたいと考えているはずだ。

 そうなると純粋な国力ではブリンクウォールのほうが上なので、例え勝利できたとしても、こちらの損害は大きくなる。

 世界を救う正義の戦いだと言えば、格好がいいが、その後を考えると尻込みするのは当然だろう。

 

「ところで、ジャンヌ。うちに君のオルタってのがいるんだが、話はしたか?」

「はい。わたしも自分のオルタには驚きましたが、そういうこともあるのでしょうね。事情を聞いて納得しました」

「俺には理解できないが、ずいぶんと入り組んだ事情のようだね。ジャンヌはオリジナルという扱いになると思うけど、そのところはどうなんだ?」

「オリジナルという言い方は誤りですね。彼女は彼女でわたしはわたしです。わたしからすると、そうですね。妹ができたみたいで、少し嬉しいですね」

「……ああ、なるほどね」

 

 それを聞いて安心した。

 オルタというものがサーヴァントの世界には存在する。

 曰く、隠れていた別側面が具現化して実態となったものだとか。

 単純な別クラスではなく性格も含めて別人のようなオルタもいて、ジャンヌ・オルタとジャンヌ・ダルクがまさにそれだ。

 場合によっては、ジャンヌとオルタの間で不和が生じてしまうのではと危惧していたが、それは杞憂に終わるようだ。

 

「心配なさっているのですか?」

「その必要はなさそうで安心したところだ」

「優しいのですね。アヴェンジャーのオルタがとても落ち着いているのも、あなたのおかげなのでしょう」

「そうでもない。オルタは最近、立香とよく一緒にいるしな。友人もできれば、それだけ落ち着くもんだろう」

「そうですね。不思議なことですが、そうであれば、よかったです」

 

 本来、アヴェンジャーのクラスで召喚されたサーヴァントに精神的な安息はない。どうしたところで怨恨は消えない。アヴェンジャーの本質が復讐なのだから、それを失うことはあり得ないのだ。だが、ノワールにいるジャンヌ・オルタは精神的に安定している。怨嗟に身を焦がすことがないのは、マオの能力でアヴェンジャーの特性が抑えられているからだが、それはジャンヌには分からない。だが、「ヒロインの力を封印する環境」がこの地にあることは承知しているので、この地にいるジャンヌ・オルタの落ち着きようが理解不能というわけではなかった。

 

「――――ぁ」

「何か」

 

 ジャンヌが小さく吐息を漏らしたのを聞き咎めたマオが尋ねる。

 

「え、あ、いえ、なんでもありません。少し、ぼうっとしてしまったみたいで」

 

 ジャンヌは慌てて取り繕う。

 少し火照っているように頬が紅い。

 

「体調が優れないなら休めばいい。サーヴァントにも疲労はあるんだろ?」

「ありがとうございます。本当に大丈夫ですので。予定がありますので、これで失礼します」

 

 ジャンヌはそそくさを執務室を後にする。

 その姿を見送ると同時に花のような甘い香りが漂ってきた。

 

「なかなか、いい感じだと思わないかい?」

「マーリン、覗き見はよくないぞ」

「別に見られて困ることをしていたわけじゃないだろう? それに、自分の仕事の成果を確認するくらい問題ないんじゃないかい?」

 

 艶のある唇を歪めて笑みを浮かべる女魔術師。得意げな顔をしているのは、大きな仕事を終えた満足感もあるのだろう。

 

「ジャンヌの様子を見る限り、思いのほか上手くいっているように見えるが、さて……」

「ふふ、まあ大部分は君の力のおかげだよ。彼女、この国の外だとメンタルが鋼鉄だからね。ボクでも、簡単には手出しできないレベルさ」

「手応えとしてはどうなんだ?」

「上々だねぇ。聖女様の夢は格別美味しいよ。もちろん、あの神騎様もよかったけど、同郷のほうが馴染みがいいのかもしれないね」

 

 舌舐めずりをするマーリンは、うっとりと彼方を眺める。

 

「バレないようにな」

「問題ないさ。力を封じられた彼女たちにボクを感知することなんて不可能だからね。今夜も夢の中でたっぷりと可愛がってあげるさ」

 

 夢魔であるマーリンの特性は夢への侵入だ。

 ジャンヌもエクシールも通常ならばマーリンの侵入を簡単に許すことはないが、ノワールは彼女たちの精神防御を人並みにまで低下させる。ヒロインとしての守りは一切機能せず常人なみの能力になるので、マーリンの夢の魔術が簡単に効果を発揮する。

 彼女たちは知らず知らずのうちに、マオとノワールへの好意を植え付けられているのだ。心の中に種を撒き、それが、少しずつ芽吹いている。ジャンヌの様子を見る限り、マオへの好意が胸に燻っているのが窺えた。

 後は時間の問題だ。マーリンが夢の中でヒロイン生協の三人を籠絡する。一般人並みの能力しか持たない彼女たちでは、稀代の夢魔に抗う手段はない。

 

 

 

 ♪

 

 

 

 真夜中の寝室で、のどかは目を覚ました。

 蒸し暑くて寝苦しい。

 夜の闇が異様に重苦しく思えた。

 トレジャーハンターとしてハードな魔法世界を旅した経験が、脳裏に警鐘を鳴らした。

 いつもと違う夜は何かよくないことが起こる前兆だ。

 魔法の有無は関係なく積み上げた経験がのどかの目を覚まさせた。

 この土地では魔法はほとんど意味を成さない。魔力を練って、身体能力を強化するという基本の基もできない不可解な土地では、のどかの能力は魔法を知る前よりマシになっているとはいえ、一介の少女のそれに等しいのだ。

 のどかは目を皿のように見開いて暗闇に目をこらした。明るい月明りに青白く染まる室内の片隅に、僅かに蠢くものを見た。

 薄暗い戸棚の影に寝る前までは存在しなかった球形の何かがある。それは艶があり、のどかが気づいたことを感じ取ったのかアメーバのように身体を伸縮させて動き始める。

 

「スライム……!」

 

 それはありふれた魔物の一種である。この世界に古くから存在し、主に水辺や森の奥深くなどの湿った場所を好むとされる。基本的には弱い魔物であり、魔法等の異能がなくても討伐することが可能な程度だ。

 問題は、その魔物がなぜのどかの寝室に入り込んでいるのかということだ。ここはノワールの首都の中の最もセキュリティレベルが高い建物の一つだ。そんなところに魔物が入り込むなど、あり得ない話だ。

 

「どうして、こんなところに!」

 

 のどかは咄嗟に枕元の杖に手を伸ばした。のどかが自分の世界の杖を参考に用意したもので、さらにジャンヌの祝福で強化されている代物である。のどかの上手いとは言えない魔法を補強してくれる大事な装備だ。

 のどかは杖を向けようとして、ここでは魔法が使えないことを思い出した。それが致命的な隙となった。真っ先に逃げ出せば、まだこの危機を乗り切ることができたかもしれないが、魔法で抵抗することを選んだがゆえに、もはやスライムから逃れる時間的余裕は失われたも同然である。

 スライムが伸び上がった。伸縮性のある身体を無数の触手に枝分かれさせてのどかの逃げ道を塞ぎつつ、網のように広がってのどかに覆い被さった。

 

「いやああああああああああああああ!!」

 

 スライムを撥ね除けようとするのどかだが、ゴムのようにスライムは伸びて力が逃げてしまう。掴むに掴めない流動体は身体から引き剥がすことができず、しかし、のどかを押さえつける力は凄まじく、ベッドの上に固定されてしまった。スライムはのどかの身体の上で寄り集まってロープのようになり、ベッドの下に潜り込んでがっちりとのどかを拘束する。

 

「誰かッ、誰か、助け、ん――――!」

 

 真っ先に、スライムはのどかの口を塞いだ。鼻を塞がないのは呼吸を止めるつもりはないということであり、それだけの知性があるということの証だ。

 

「んッ、んんんんんんんんんんッ」

(何!? どういうつもり!?)

 

 スライムが狩りをしているのなら、のどかを早急に仕留めるはずだ。のどかを殺して体内に飲み込み、じっくりと消化するのがスライムの生態ではなかったか。

 スライムの目的が捕食でないのなら、何のために危険を冒してこの部屋に侵入してきたのか分からない。

 

「ふぐ……んぐぅう」

 

 のどかの肌をスライムが舐めるように這い回る。のどかの下着の中に触手が入り込んでくるではないか。

 

「んッ、ふぐッ、ふぅうう!!」

(嘘、まさか、そんなことッ、なんでッ)

 

 叫べないのどかは、懸命に藻掻いて抵抗を示そうとする。だが、表情も読み取れないスライムの行動を制するだけの示威行為には繋がらない。のどかはまな板の上の鯉も同然であって、スライムの万力のような力には屈せざるを得ないのだ。

 

(いや、いやああ、待って、止めてくださいッ、そんなところ、触らないで!)

 

 スライムの力は凄まじくのどかの腕力では起き上がることすらできない。自分の股座に触手が入り込もうとしているのを感じながらも、その様子を見ることもできないのだ。見えないという恐怖はのどかの胸中で何倍にも膨れ上がり狂乱に近い精神状態を強いている。

 そしてスライムがのどかの胸中を慮ることはあり得ない。

 のどかが泣こうが喚こうが関係なく、彼女の身体を貪るために動く。

 スライムは、濡れていない膣内に強引に押し入った。

 それが当然のことだというように、あっさりとのどかの初めてを奪ってしまったのだ。

 

「ひぎぃいいいいいいいいいいい!!」

 

 まだ解れてもいない膣肉が無理に広げられてのどかを激しい痛みが襲う。

 処女膜が破れ、破瓜の痛みに頭が真っ白になる。

 

(わたしの、初めてが……!)

 

 のどかは涙を流して絶望する。

 あまりの衝撃に理解が追いつかない。

 スライムに寝込みを襲われて、何が何だか分からないうちに処女を奪われた。理解の範疇を超えた出来事にのどかは呻くことしかできない。

 

「ふぐ……んくううッ、んぐぅううう!」

 

 のどかの喉が震える。

 スライムが膣の中で形を変え、動きを変えて、愛撫をしている。

 太い人間の腕ほどもあろうかという触手の表面には目に見えないほど細かなイボがついていて、これが肉襞をゴリゴリ擦っているのだ。

 おまけにスライムの表面は粘液で濡れている。のどかが愛液を滲ませるよりも前に、膣内粘膜はスライムの粘液を塗りたくられてしまった。

 

「ん……きゅ、んくあああああああああ♡」

 

 びくん、と腰が跳ね上がる。

 スライムがずるずると膣を穿るその刺激で勝手に腰が動く。

 

(痛く、ない……なんで、わたし、こんなスライムが膣内に入ってるのに、なんでぇ)

 

 ベッドが軋み、のどかの目が時にひっくり返る。

 初めてのセックスがスライムだったという精神的ショックに加えて、スライムの分泌液に含まれる媚薬成分によって脳が蕩けてきたのだ。

 

「ん……ふう……んふうぅ♡ ん、あ……ん、んく……ふうう♡」

 

 膣内でスライムが回転運動をしている。表面のつぶつぶが膣肉を刺激する。自分の指では絶対に得ることのできない快感が止むことなくのどかの胎内で発声している。まさしく人外の快楽であり、生娘ののどかは想像すらしたことがなかった。

 焼けるような快感に思考が何度も途絶える。

 腰が浮き上がり、膣が勝手にスライムに吸い付いてしまう。

 

「ふッ、ふッ、ふうううッ、んご……おお、お、おおお♡」

 

 のどかの目がひっくり返る。白目を剥いて、腰を浮かせる。スライムがここぞとばかりに回転しながら自分の身体を抜き差しする。

 それもまた自由度の高い液状の身体だからできる動きである。

 

「ふぐッ、ひぐッ、ふあ、あ、んぉ、あああ♡」

 

 スライムに口を塞がれながらも、のどかは喉を震わせて悦楽の嬌声を放つ。舌の上でスライムが震えるのが分かった。生臭さすらも、今は鼻腔から脳を揺さぶる媚毒なのだと分かる。

 スライムがのどかの舌を吸う。表も裏も全面をしゃぶられて、媚薬を塗りつけられている。口内粘膜のすべてが、スライムによって性感帯に改造されている。

 

(口ッ、口、気持ちイイッ、口でイクなんて、おかしいのにッ、口、イク♡)

「お♡ おが♡ おおおお♡」

 

 目の前が真っ白になる。スライムに犯されていることすらも思考から離れていく。

 のどかの頭の中が快楽で焼けて溶けていく。

 

「ふッ、きゅう♡」

 

 イキすぎて夢見心地になっていたのどかを現実に引き戻したのは、さらに強烈な快感だった。

 今まで責められていた膣内でも口内でもなく、乳首がスライムの攻撃対象になったのだ。ただでさえ全身が性感帯になったような状況で、乳首を重点的に責められるのは、苦しすぎる。

 

「ん、んんッ、んんんんんんんんんん♡」

 

 のどかは激しく痙攣して潮を吹いた。

 スライムの触手の先から小さな針のような突起が伸びて乳首の先端を刺したのだ。その途端、のどかの乳首から乳房までが熱を帯びて、快感が止めどなく流れるようになった。

 

(胸、イクッ、すごいぃ♡)

 

 身悶えして、ベッドがギシギシと軋む。

 乳首は一瞬で最高の性感帯になった。同じ処置がクリトリスにも行われ、のどかの身体はすっかり快楽に塗りつぶされてしまう。

 

「んぐッ、んぶッ、んふぅ♡ んくぅ、ふぐ、んあ、おぉあ♡」

(イクッ、死ぬ、こんな、気持ちイイの無理です、気持ちよくておかしくなる♡)

 

 のどかの身体は触手に蹂躙されて、無様に跳ね回る。のどかの意思によるものではなく、触手の動きに身体が振り回されているだけだ。

 焼け付くような快楽地獄の中でのどかは数え切れないほどの絶頂を繰り返した。

 

 

 

 ♪

 

 

 

 ヒロイン生協が純粋に世界のためだけに活動している組織ではないということくらい、マオは承知している。一国に匹敵する組織である以上現実的なしがらみは存在する。他国と交渉の末に譲歩することも珍しい話ではないし、内部も一枚岩ではない。意思決定の場にはいくつもの派閥がひしめき合っている魔窟だ。周辺諸国の息が掛かった者も数知れず、ヒロインたちの居場所を作るための互助会だったヒロイン生協も、今となっては大陸最大の政治闘争の場と成り果てた。

 とはいえ、ヒロイン生協における「政治家」の力はさほど強くはない。国ではなくヒロイン同士の互助会という建前があり、所属するヒロインも多くが自主性に重きを置いているからだ。大まかな指針を定め、全体の秩序を維持するために奔走する者がいる一方で、ルールを逸脱しない範囲で好き勝手に動く者もいる。

 ジャンヌやエクシール、のどかなどはヒロイン生協の秩序を維持し、社会のために力を尽くすタイプであると言えるだろうが、それでもあくまで彼女たちが優先するのは人々であってヒロイン生協ではない。

 そういう意味でヒロイン生協という組織は国家とは異なる価値観、思想によって運営されていると言えるだろう。

 ヒロイン生協というのはあくまでも個人の集団であると言うこともできる。

 ジャンヌたちのように対外的に活動する者はまともだ。意思決定も含めて、優秀な官僚機構があるからなんとか回っているのだろう。

 寝室のベッドに座るマオは、ペニスをしゃぶるのどかを見下ろして、その頭を撫でた。

 三人のうち、真っ先に籠絡すべきは彼女だと決めていた。

 極めて強力な読心術を操る彼女は、強い味方になる。のどかの前では虚言は意味を成さない。ヒロイン生協が政治の場に彼女を派遣したのは、読心術が交渉で大いに役立つからだ。ノワールでは無意味だったが、他の土地では大いに猛威を振るったことだろう。

 

「んふ……ふう……ペロ、ペロ、ちゅ……んちゅ……ん、ん、ちゅる」

 

 のどかの口の中で舌が蠢き、咥え込んだペニスをなぞっている。

 甘い快感が腰をひくつかせる。ペニスが悦び、彼女の口内をもっと味わいたいと訴えている。

 

「ちゅ……ちゅ……れろ、ちゅぱ……ん、ふう……んんぅ♡」

 

 のどかの腰がくねった。

 

「しゃぶりながらイッたのか?」

「ちゅぱ……ふあ……あ、ごめんなさい」

 

 のどかは惚けた顔をして、息を荒げる。

 そんなのどかの口にマオは指を入れた。舌を摘まんで、揉みほぐすとのどかは痙攣したように身体を跳ね上げる。

 

「あ、へあ……あ、ふあ、あああ」

「スライムに調教されて、ここもすっかり性感帯だな」

「ひゃめ、へ、くらはい、あ、ひ、ひぅ♡ へあぁ♡」

 

 ぼたぼたと涎を零して、のどかは絶頂する。ぬるりとした舌をマッサージするだけでのどかの身体は強烈な快感に苛まれる。

 のどかの身体に刻み込まれた快感は自慰では対処できないほどだ。

 マオとのセックスで初めて満足のいく快感を味わうことができる。

 スライムに犯され、マーリンの暗示をすり込まれた結果、のどかはマオとのセックスを受け入れるまでになっていた。

 のどかを押し倒したマオはのどかの片足を担いでペニスを挿入する。

 熱くぬめる膣肉がペニスに広げられてビクビクと痙攣している。

 

「あはぁああああああああ♡」

 

 のどかが法悦の悦びに震える。

 ペニスを抜き差ししてのどかを汚すマオ。のどかは言葉を失い狂い果てたかのようにシーツを掴み、アヘ顔になって悶えている。

 

「ふあッ、あん、んはあッ、ああんッ、あ、あ、あ、んふあぁ♡」

「のどかの膣内、くう……すっかり、俺のペニスの形になったな」

「あ、あく……んふ、あ、らって、マオさんが、何度も、するから」

「何度もするさ。こんな名器、そうそう手に入らないからな」

「ひぐ、くひぃ♡ あ、あ、ぁ、奥、いひぃ♡」

 

 のどかは快楽に歪んだ顔で悦んでいる。

 体重を掛けて膣奥を突いて、のどかの愛液を掻き出すようにペニスを抜く。力強く繰り返し、のどかにマオへの忠誠と快楽を刻んでいく。

 ジャンヌもエクシールものどかがこうなっていることには気づかない。彼女たちはマーリンの生み出した深い眠りの中に囚われている。

 

「のどか、膣内に射精するぞ。いいな?」

「は、ひいん♡ あ、いい、です、早く、ください♡」

「ああ、可愛いな。すぐに望み通りにしてやるよ」

 

 マオが激しくのどかの膣内を犯し、そしてこみ上げてくる欲望に抗わずに射精する。全身の力が一気にペニスを通じてのどかに流れていくような感覚。大きな快感の波がマオに強い喜びを感じさせる。何度味わっても、この征服感は堪らない。

 

「ああああああああああああああ♡」

 

 精液を流し込まれたのどかが快感に流されて絶叫する。

 目を見開き、だらしない顔で仰け反る。

 征服されて愛欲に溺れた雌に成り果てたのどかの膣はマオの精液を一滴も零すまいと必死になって吸い付いてくる。

 ペニスを引き抜こうとすると、まだ足りないと言わんばかりに膣肉がしがみついてくる。いじらしいのどかの反応に気をよくして、ついつい二度、三度とのどかを犯してしまう。

 彼女がヒロイン協会の構成員だということもあるのだろうか。やはり、ヒロイン協会というのは、大陸の人間にとっては潜在的に特別なのだ。

 

「ひ、ひく……あ……ぅあ……あ……」

 

 気づけばのどかは意識も絶え絶えといった様子でベッドの上に伸びている。

 言葉にならないうわごとを時折発し、ビクビクと痙攣している。身体の内も外も精液に塗れたのどかは酷く卑猥で、マオの所有物に堕ちたことをまざまざと見せつけていた。

 

 

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