異世界ヒロインが召喚される世界で好き勝手する話 作:もう万体
読心術という極めて危険な能力を有するのどかを手中に収めてからは、ヒロイン生協の危険性は格段に低下した。
のどかはマオの手足となってヒロイン生協を内偵し、その情報を密かにマオに伝えることで大いに活躍している。
ジャンヌもエクシールも気づかないうちに、少しずつマオはヒロイン生協に手を回していた。
ノワールにやって来た使節団の中にも、様々な思想の者が入っている。全体の八割は、ブリンクウォールで発生するであろう危機的状況に対処するという使命感を持った者たちだ。ジャンヌやエクシール、そしてのどかと目的を同一にしている、まっとうな構成員である。彼ら、彼女らはヒロインのような特別な力はないが、それでも世の中のために働いているのだという使命感を抱いている。
そして一割は事務的に仕事だから同行しているという者たち。
これも問題はない。
優秀な官僚であり、世界のためという使命感はなくとも仕事に忠実で、職務遂行に義務感を持っている優秀な人材だ。
のどかから横流しさせた情報を見た限り、ノワールの王宮でも通用する能力がある。さすがはヒロイン生協で事務方を務めるだけのことはあるといったところか。
こういう人材は脅威にはならない。彼らは自分の仕事から逸脱することがないので、ノワールとヒロイン生協が協力関係にある間はノワールの敵にはならない。
問題があるとすると、ごく一部の不届き者たちだ。
愛歌の目の前に、金髪の女がいる。
ヒロイン生協使節団の事務員としてノワールにやって来たマイラ・ヤンネである。
今年で二十七歳になる。生まれも育ちもヒロイン生協の領地で、先祖にもヒロインがいるという血統だ。そのため生まれつき魔力が強く、戦闘型のヒロインにも食い下がれる程度の魔法使いに成長した逸材であった。
この使節団でも、ジャンヌとエクシールに次ぐ実力者として、使節団の戦闘要員を束ねる指揮官を務めているのだった。
「これは、何事ですか?」
マイラがうろんな視線を愛歌に向ける。
丘の上の庭園である。整備された芝の上の白いテーブルに愛歌とマイラは座っている。海の見える庭園は、マオの屋敷の中でも特別な良好な展望を誇る場所であった。
本来、そこはゆったりと紅茶を飲みながら海を眺める憩いの場であるはずだ。今も、いい香りのする紅茶と見目良い菓子がテーブルに置かれていて、愛歌は差し詰め客人をもてなす女主人のような振る舞いをしている。
ジャンヌでもエクシールでもないマイラが呼び出されたことに違和感を覚えながら、マイラは愛歌に尋ねた。
奇妙な状況ではあった。
愛歌のことは、調べてある。
極めて強力な魔術師で、クロガネ大公国を混乱させた張本人だ。
こんな愛らしい人形のような見た目の少女ではあるが、彼女は一人で大国を傾ける能力がある。
愛歌と一対一で紅茶を楽しめるような図太い性格ではない。
今日初めて顔を合わせるわけで、ジャンヌやエクシールも通していないとなると不審感しかない。
「そんなに警戒しないで。少し、教えて欲しいことがあって」
「教えて欲しいこと?」
「回りくどいのは、よくないから単刀直入に。あなたたちの雇い主のことについてなのだけど」
「生協の命令系統のことでしたら、西方支部の支部長となりますが」
「そっちじゃないのよ。わたしが聞きたいのは、ブリンクウォールの方」
愛歌は紅茶で唇を湿らせてからカップを置いた。
涼やかな風が妙に肌寒い、とマイラは思う。
「なんのことでしょう。ブリンクウォールは、今ほど世界の危機を誘発するものとして、討伐対象に指定されるところですが」
「そうね。あなたたちがノワールに来たのは、そのためだものね」
「はい」
「世界の危機なんて言われても、実感がないでしょう? よくないわよね、この先どうなるか分からない未来の話をされても。それも、よく知りもしない他の国の話なんて」
「何を仰りたいのですか?」
「ブリンクウォールが世界を危険に曝す、という話。あなたは信じてないわよね?」
「……危険な国だとは思います。放置すれば、大陸に混乱を招くことになるでしょう。猟奇的な殺戮を国民に繰り返していることからも、それは明白です」
「ええ、でもそれは世界の危機とは関係ないわ。いえ、ジャンヌの語る未来に繋がる根拠にはならない。国家のあり方として危険であっても、世界という大きな枠組みには関わりのない話。そう感じているのではなくて?」
「何が仰りたいのですか?」
「あなたはブリンクウォールが世界の危機に繋がるとは思っていない。ヒロイン生協の理念にも共感していない。たまたまヒロイン生協の領地で生まれ育ったというだけで、忠誠心があるわけではない……。いっそ、ブリンクウォールに情報を売って臨時収入でももらおうか、なんて、魔が差したりしてないかしら?」
「わたしがスパイだとでも?」
「スパイというほどではないかもしれないけど、やり取りはしているのよね。うちの貴族にも、手が回っているみたいだから、他人事じゃないのよ。マオさんの敵は、ほら、みんな滅ぼさなくてはならないでしょう?」
「……ぁ……」
ガチャンと紅茶のカップがひっくり返る。
マイラがカップを取り落としたのだ。飲みかけの紅茶がテーブルに広がっていく。
「大丈夫? 顔色が悪いわ」
愛歌は動じない。
貧血になったかのように顔を青くするマイラは、過呼吸気味になって喘いでいる。
「も、申し訳、ありません」
「調子が悪そうだから。お話はこの辺りで終わりにしましょうか。一つだけ。身の振り方だけは、考えておいた方がいいわ。言葉の有無が意味を為さない相手もいるのだから」
「……はい」
げっそりとした表情でマイラは立ち上がった。そして、前後不覚になったような足取りで立ち去っていく。
愛歌がほんの少し睨みを利かせただけで、彼女は魂まで凍えてしまった。
「あの、少しやり過ぎだったんじゃないでしょうか?」
遠くから愛歌とマイラのやり取りを見守っていたのどかがやって来て言った。
「そう? わたしはお話ししていただけなのだけど」
いつの間にかカップは綺麗に整えられていて、零れた紅茶は消えていた。
愛歌が魔術で綺麗にしたのだろう。
その手際にのどかは驚いた。
「それで、そちらは上手くいったかしら?」
「はい。わたしとしては、大変残念ですが……」
「マイラさん以外にも不届き者がいた?」
「はい」
「そう。それは、とても残念。でも、何かしらの被害が出る前でよかったわ」
のどかの手にある「いどのえにっき」はいかなる嘘もごまかしも無視して、心を読むことができる。愛歌も読心術の心得があるが、のどかのアーティファクトの恐ろしさは、情報を共有することができるという点にある。
「いどのえにっき」に書き込まれた心の声は、文字情報として誰でも読むことができるのだ。
強制的に真実を自供させることができるという凶悪の性能のアーティファクトであり、宝具に分類してもいいレベルの神秘の塊であった。
「あの、これからどうするんですか?」
「野放しにはできないでしょう。早い内に対処しないとね」
のどかの日記帳には、マイラの思考が完璧に記述してある。後半は愛歌への恐怖が勝ってぐちゃぐちゃな記述になっているが、必要な情報は揃っていた。
♪
「そんな、マイラが」
その日のうちに事の次第はジャンヌとエクシールにも伝えられた。
ジャンヌもエクシールも絶句していた。
「いどのえにっき」に記載されたマイラの赤裸々な告白は、使節団を信じていたジャンヌとエクシールには衝撃だった。
「ブリンクウォールに情報提供していたのが三人とクロガネ大公国に情報提供したのが二人。そして、うちの貴族のパーマー家が仲介していたというわけだ。思いのほか大事だな、これは」
パーマー家はノワールの南西に領地を持つ貴族だ。決して大きな規模の貴族ではないが、内陸に繋がる貿易ルートを持っているという強みがある。険しい山岳地帯ではあるが、クロガネ大公国まで伸びる一本道があるのだ。彼らはこの道を使って密貿易によって利益を上げていた。
ノワールにとってはクロガネ大公国との繋がりがあるパーマー家は重要な情報源でもあった。今まで密貿易を半ば容認していたのは、そのためだ。
だが、それは高度に政治的な理由による目こぼしによるものであって、ブリンクウォールにも積極的に関わろうというのは、少々、やり過ぎだ。クロガネ大公国が斜陽の王国になったことで、新たな取引先を探した結果なのだろうが、大原則はノワールに利することであって、その逆はありえない。
昔のように貴族の力を恃みにする必要のある「旗頭」ではないのだ。
「マイラはパーマー家の息が掛かった商人に情報を売っていた。他の面々も似たようなものだな。そして、パーマー家はブリンクウォールと繋がりがあると。ふん、まあ、貴族のほうも色々と動き始めたわけだ」
近年、マオの周りにヒロインが増えて戦力が増大し、さらにホープ市を攻略したことでマオの名声が高まっている。貴族たちにとっては、ノワールが強国になるのは喜ばしいが、そこで影響力を発揮できなければ家の未来が見通せない。すでに、ノワール国内での権力争いに敗れて没落した貴族もいるのだ。昔のように合議制を強要して、領主の権限を制約することも難しくなった。ヒロインほど分かりやすい成果が出せない彼らにとって、これからのノワールでの生活は予断を許さないものになっていくだろう。
パーマー家はそんな未来への憂慮もあって、家勢維持のために動いたのだ。その背景にマオへの不信があるのも否めない。
「のどかの「いどのえにっき」だけでは証拠としては弱い。現場を押さえる必要があるな」
「マイラに仕込みはしておいたから、そこは大丈夫よ」
と、愛歌が言う。
アーティファクトの力で読み解いた情報は、絶対だがあまり表に出したくはない。ヒロインの力は圧倒的で恐怖の対象となりやすい。のどかの「いどのえにっき」をマオですら警戒して、彼女を真っ先に籠絡したくらいだ。
マオは恐怖政治を目指しているわけではない。
「ならば、ノワールとしての対処は愛歌に一任する。ヒロイン生協としての見解を聞きたい」
問われたジャンヌは言葉を探して返答に窮する。
自分たちが連れてきた構成員の中にノワールの内情を探るスパイがいたのだから、言い訳のしようのない失態である。
「……マイラの件は、本当に申し訳ありませんとしか言い様がありません。言葉だけの謝罪で終われるものでもないと思っています」
「そちらで対応するということでいいか?」
「はい」
「具体的には?」
「西方支部に強制送還の後、軍事裁判に掛けることになります。スパイ行為の内容によりますが、極刑もあり得ると思います」
ジャンヌは神妙な面差しで話した。
世界の危機だと言っていながら、その危機を生み出すであろう相手に情報を売っていたのだから、罪は重い。
未来が見えないマイラにとって世界の危機など現実感のないおとぎ話も同然だ。ヒロインを信仰し、その能力を盲進する者たちと違いマイラは現実的に物事を考えていた。どうせ、滅びなど来ないし、来たとしてもヒロインたちが死力を尽くして食い止めるだろう、と。ならば、稼げる時に稼いでおこうと軽い気持ちで情報を売り始めた。ちょうど、パーマー家を介してブリンクウォールが連絡をしてきた頃でもあり、ブリンクウォールはホープ市を手に入れたノワールの情報を欲しがっていた。クロガネ大公国が崩れつつある今、西方で勢力を拡大しようとしているのはノワールだけであり、ノワールはヒロインの力でも見通せない謎の結界が張ってあるから、危険を賭して潜り込むしか情報を得る方法はなかった。
そういう状況なので、内情を知る立場にあるマイラたちヒロイン生協の構成員は格好のスパイ候補だったのだ。
「マイラさんは減刑してあげてもいいんじゃないかしら。だって、これからあの人が協力してくれるわけだもの」
「……マイラに何を仕込んだのですか?」
「ちょっとした暗示。あの人は所詮、大した覚悟のない情報屋でしかないのだから、少し脅かせば簡単にこっちに戻ってくれるでしょう?」
「恐怖感情の増大ですか」
「わたしたちに敵対することを極度に怖がってもらうようにしただけよ。あまりに強い暗示を掛けると、あからさますぎるし、怪しまれるかもしれないし」
精神に植え付けた恐怖感情は、心を縛り、愛歌に逆らえなくなる。マイラは二重スパイのように、ノワール側に情報を流し、相手には誤った情報を流すようになる。今夜、マイラはパーマー家の代理人に会うように動くことになっている。
「パーマー家の者はこちらで処分する。生協の者はそちらで責任持って対応するように。ブリンクウォールを敵に回そうというのに、不穏分子が内部にいたのでは動くに動けない。自浄作用を期待するよ」
「承知しました。こちらの不手際はこちらで誠実に対応します」
ジャンヌとエクシールは申し訳なさそうに項垂れる。
パーマー家とマイラの関係は、本人をさらに尋問しなければ分からないが、ノワールにとってもヒロイン生協にとっても、秩序を乱す輩がいるのは問題視しなければならない。そういった地雷を抱えたまま戦に臨むわけにはいかない。ブリンクウォールに敵対すると決めたわけではないが、万一敵対すると決めたときに、こちらの情報が筒抜けでは勝てる戦にも勝てなくなる。
そういう懸念がある以上、この問題は迅速果敢に確実に終息させる必要がある。
幸い、こちらにはのどかがいる。愛歌もマーリンも心強い。読心術など表に出せるような能力ではないが、味方ならばこれほど頼りになる能力はない。
のどかのおかげで不正を働いていた者たちの情報はダダ漏れだ。一人一人尋問していけば、容赦なく黒幕に繋がるだろう。今まではのどかがヒロイン生協の人間にアーティファクトを使用することなどなかったが、ノワールに密かに鞍替えした今はそうではない。味方だからと油断していた者たちは、一人残らずのどかの読心術の前に本性を曝け出されることになるのだ。
そして、この日の深夜。
事前に入手した情報のとおり、マイラとパーマー家の家人が接触した。クロワッサン港の倉庫が建ち並ぶ一画である。昼間と違い、ここは夜間にはまったく人目が入らなくなる。密会するには適した場所である。ここで、金銭と情報の交換が為されたところで、強襲部隊が突入した。パーマー家の家人は戦闘の素人だったようで、特段の抵抗なく縄を掛けられた。また、それと同時に、疑惑のある五人も逮捕となった。こちらは、ジャンヌが人手を手配し、一人一人呼び出しての逮捕だ。まさか、自分たちに疑いがかかっているとも知らず、彼らはすんなりと呼び出しに応じて、捕縛された。
後は、尋問をするだけだ。
のどかの「いどのえにっき」の力があれば、彼らが情報を隠し続けることは不可能だ。ものの数秒で必要な情報を拷問なしで引きずり出すことができる。改めて、恐ろしいアーティファクトであることを認識した。
反政府運動を容認する姿勢は一切見せない。
パーマー家のことは残念だが、こうなってしまえば取り潰し、膿を洗い流すことになるだろう。時間はかけない。誰が見ても分かる証拠を押さえて、早々に片を付けるようマーリンに指示を出した。これで、パーマー家を始めとする一連の内通事件は終わる。
家臣が優秀なので、マオが直接動くことはほとんどない。
やはり、人材の有無は大きい。
使える人材を確実に入手するのが、上に立つ者の仕事と言ってもいいだろう。
「あ、ああ、ふあぁああ♡」
ベッドの上で腰を浮かせる美女。
金色の長い髪が乱れ、掴んだシーツが皺になる。
ヒロイン生協のジャンヌ・ダルクだ。
今夜のスパイ事件への対処をエクシールとのどかに任せ、ジャンヌにはマオの寝室で謝罪という名目で身体を開かせた。
事の発端がパーマー家からなのかヒロイン生協からなのかもはっきりとしていない状況だ。いつものジャンヌならば、簡単に口車に乗ることもなかっただろうが、ノワールに来てから夢の中でじわじわとマーリンが嬲りながらマオへの好意をすり込んでいった結果、マオの言葉をジャンヌは容易に受け入れるようになった。
理性でおかしいとは思いながら、それ以上の期待がジャンヌをベッドに導いた。
彼女の強大なスキルも精神性も、マオの前では無力だ。
ありふれた媚薬ですら、ジャンヌを発情させることができる。
「もうびしょびしょだな、ジャンヌ」
「ふッ、ふう、んッ、はぁ……あッ、ああん♡」
ジャンヌのマンコに指を差し入れ、抜き差しする。
ねっとりと絡みつく媚肉は彼女の発情を示すように水気を帯びて、愛撫の刺激に合わせてひくついている。
「ひ、は、はあ……はあ……んあ……あ……はうッ、ん、そこ……ぉ」
「気持ちイイだろ?」
「は……い……ふう……ん、はぁ♡」
くちゅくちゅとジャンヌのマンコから音を立てる。
恥ずかしげに顔を歪めながら、彼女は熱い吐息を漏らしている。
「ん……んく……ぁ……はあ……マオさん♡」
熱っぽい視線をジャンヌがマオに向ける。
マオはジャンヌに覆い被さって、勃った乳首を抓りながら身体を密着させる。
甘いジャンヌの香りにペニスがいきり立つ。
この女を犯すこと以外、すべてどうでもよくなる。
「すっかり発情してるな、ジャンヌ。世界を救う使命を背負っているとは思えない淫靡な姿だよ」
「んあ……それは、言わないでください。わたしだって、おかしいと思っているんです。こんな風に男性と肌を重ねるなんて」
「嫌だったか?」
「いえ……分かりません。でも、ん……はぁ……身体が熱くて」
ぼうっとした表情のジャンヌは瞳を潤ませて頬を染める。
唇の距離は僅かに数センチ。
互いの吐息も体温も感じられる距離だ。
「ん……んんッ」
自然と唇を重ねた。
柔らかいジャンヌの唇を啄み、押し潰し、こね回す。そうしながら、彼女の柔肌を愛撫する。胸を揉み、太ももを撫でて、股を開かせる。湿ったクリトリスを摘まんで、Gスポットを引っ掻いた。
「ふぅッ! んんぅう!!」
ジャンヌは身じろぎして呻く。
サーヴァントの力を発揮できないジャンヌの力は普通の少女と同程度しかなく、覆い被さるマオを振りほどくことはできない。
「ふうッ、んんッ、ちゅ……んふう♡ ん、ちゅ……ん!」
マオは隙を見てジャンヌの口内に舌を押し込む。
とろとろの涎を舌でかき回し、驚き逃げるジャンヌの舌を捕らえて、舐め扱く。
「んんん! んんん~~~~!」
初めての刺激にジャンヌはどうしていいか分からず、顔を逸らそうとする。
もちろん、そんな抵抗をマオが許すはずもなく、ジャンヌの顔を固定してたっぷりとディープキスを強制する。
「んふ……ん……ちゅ……れろ……んちゅ……んあ……はう……あ、あう……ん、ぁ……れろ……」
ジャンヌの唇をたっぷりと味わったことで、マオのペニスも完全に膨張しきっている。
マオはペニスの裏筋をジャンヌのクリトリスに押し当てて擦る。
「あ、ひゃッ……ん……ああ、それは……」
「もうジャンヌと一つになりたくて堪らないんだよ」
「はあ……あ、でも、それは……わたしは……」
「ここまでして、ジャンヌは我慢ができるのか?」
ジャンヌの耳元で囁き、乳首を捏ねる。ペニスの存在感を明確にするように、彼女の下腹部に当てる。
「監督責任を果たすんだろう?」
「あ……はい……そうです、んく……はあ……はあ」
ジャンヌは自ら腰をペニスに擦り付けるようにひくつかせながら、発情しきった表情でマオを見上げる。
「部下の不祥事の責任を取って、おマンコにお仕置きをしていただきます。マオさんのおチンポで、わたしを犯してください!」
ジャンヌの腰を掴んだマオは、ジャンヌの宣誓を聞いた直後に、ペニスを挿入した。
聖女とも称えられた女の美しい顔がはしたなく歪み、涎を垂れ流して仰け反る。
「お――――ほおぉ♡」
ジャンヌの乳房がぶるんと揺れる。
さすがに男を知らぬ膣肉はキツく、発情して潤滑液がたっぷりとしみ出しているとはいえ、強い締め付けだ。
それでも色恋にふやけた女の淫らな性欲は、挿入されたことで一気に雌の本能とともに解放された。
子宮口が開き、子宮が降りてくる。
マオのペニスが奥深くに挿入されて、子宮口をノックするとジャンヌは卑猥な悦びの声を上げた。
「ジャンヌ、そんなに悦んでたらお仕置きにならないだろうが」
「申し訳、ありま、ひゃあん♡ お、お、んおお♡ すご、深い、そんな奥までぇ♡」
ジャンヌの膣肉を穿り返しながら、マオは繰り返し抽挿する。
エラ張ったカリが、肉襞を引っ掻く。ジャンヌにとっては初めての刺激で、彼女の膣は大いに悦んだ。その敏感さは、マーリンの魔術や催淫香による発情もあるだろうが、少しの刺激でも絶頂するというくらいで、ジャンヌは苦しげに息を荒げながら、激しくベッドの上でのたうち回る。
「ふぐ……んあッ、あひゃッ、あ、んおッ、あ、ああ♡ 波が、大きな波が、ああ、またッ――――いぎッ、ふ、ぐ、お、んはあああああああああ♡」
ジャンヌの膣がきゅんきゅんと引き締まる。
満足に絶頂を味わったことのないジャンヌにとって、それは麻薬のような快感だ。
仰け反り、シーツを掴んで激しい悦楽の衝撃に目を見開く。
「ひッ、ひぐッ♡」
「まだまだだ、ジャンヌ!」
「あッ、まッ、んひッ♡ あはぁぁあ♡」
ジャンヌの痙攣する膣肉を強引に押し広げ、引っかき回してかき回す。
ギチギチに引き締まる膣肉はペニスにしっかりと密着して、快感を与えてくれる。
腰が蕩けて脱力してしまいそうだった。
惚けたジャンヌのいやらしい表情はマオの嗜虐心を逆なでする。
堅物で生真面目な美女が、組み伏せられて快楽に溺れているのだ。
これ以上の絶景が他にあるだろうか。
乳房が大きく揺れて、女の唇から舌が突き出る。
ペニスが探り当てたポルチオを貫く度に、ジャンヌは悲鳴にも似た嬌声を上げた。
「昇る、また、あ、すごいのが、頭、飛ぶ、飛んでしまいますぅ♡」
「イクんだな? いいぞ、好きなだけイケ。イッて俺の物になれ」
「イク? あ、んあッ、あ、イク、これ、この感じが、あ、すごい、お腹の奥が、熱いッ。あ、頭が変になってしまう、こんな、わたし、このままではぁ!」
「素直になれ、ジャンヌ。俺の物になると言え! ジャンヌ!」
マオはジャンヌの太ももをぐいと持ち上げまんぐり返しの姿勢を取らせる。
そのまま剛直を叩き付けるように子宮口を突く。
「くひぃ♡」
ジャンヌが情けない声を漏らした。
そのまま、マオはピストン運動を繰り返す。激しい抽挿でベッドが軋み、ジャンヌの体が跳ねる。
「お゛、お゛、お゛おおおおお♡ ふぐ、んく、おおおお♡」
「どうしたジャンヌ。イッてばかりいないで答えはどうした?」
「はぎッ、あ、そんな、言えません。わたしは、生協の使命がッ、んふあああああ♡」
「それはそれ、これはこれだろう。生協の使命は別に果たせばいい。今は快楽を求める心に従え」
「あッ、ああああ、また、すごいぃ♡」
苦しい体勢のまま激しく突き続けられ、ジャンヌの意識は朦朧としてくる。
絶頂で気が遠くなっても、続く絶頂で覚醒する。
まんぐり返しの体勢がもたらす苦痛も息苦しさも、快感に置き換えられて頭を支配する。
普段の彼女ならば、このような責め苦に屈することはあり得なかっただろう。
どのような苦悶も、鋼のような心を攻め崩すことは不可能だ。
しかし、今のジャンヌはマオの能力でただの町娘も同然の状態だ。日々、マーリンに夢の中で無自覚に性を弄ばれ、そしてマオの力で組み伏せられている今、ジャンヌの心は快楽に染まり、強靱だったはずの理性はあっという間に溶け堕ちる。
今まで感じたことのない快感と幸福感は、毒となってジャンヌの心身を犯していく。
理性に支えられた使命感も、男が与える快楽の前には風前の灯火だ。
ペニスが引き抜かれるときの快感と異様な寂しさ。そして、強く突き込まれるときの快感と強烈な幸福感。それが交互に襲ってくる。
「はッ、はッ、あぎッ、ふはッ、ああん♡ あん♡ あ、あ、あああ♡ イクッ、あん♡ また、また、イク♡」
「よがりすぎだな。生協のヒロインが、情けない。そんなに気持ちイイのか?」
「い、イイッ、気持ちイイです。あん、こんなの知らないッ、初めてぇ♡」
「俺に従えばこの快感をもっとくれてやるぞ」
「う、あ……ひい、そんな、言わないでください。そんな甘言……!」
ジャンヌが言葉を切った。
マオがピストン運動を止めたからだ。
直前までの気が狂うような激しい抽挿が突然終わり、マオのペニスはジャンヌの膣内に納まったまま微動だにしない。
熱と圧迫感だけが、膣内にある。
「あ……な、なぜ」
「ジャンヌが必要ないというのなら、俺たちの関係はそれまでだ」
「え……?」
「そうだろう。ジャンヌが俺の物にならないのなら、表向き通りにヒロイン生協の特使として扱うだけだからな。俺の女になれば別だけどな」
「そ、そんな、今更……そんな、ん……はあ、はあ……ぁ」
登り詰めていたところでお預けを食らったジャンヌは、唇を噛んだ。
僅かに残った使命感が崖っぷちで踏みとどまらせている。
与えられる快感の猛烈な攻撃にも耐えた僅かな理性。それが、快感のお預けという180度正反対の責め苦によってひび割れていく。
苦痛以上に快感を耐えるのは難しい。
セックスの快感を覚えたジャンヌの心身にとって、絶頂の寸止めは何よりも苦しい責め苦だった。
「あ、あ、ダメ、そんな……わたしは……」
マオは腰をひくつかせるジャンヌを押さえる。
オナニーなど許さない。
「もっと欲しいか? 中途半端は嫌か? まだまだセックスしたいか?」
「ん……く……あ……いや、違います、そんなことは……あぅ」
マオはジャンヌのクリトリスを抓る。
「んひゃああ♡」
それだけでジャンヌの腰が跳ねる。
絶頂の快感がジャンヌの頭脳を駆け抜ける。
だが、それは一瞬の事に過ぎない。
マオが与えた快感はほんの一度の刺激だけだ。
(今の快感、本当に一瞬だけ。軽く触られただけで、頭が焼け付くような気持ちよさなんて。わたしの膣内のあれをもっともらえたらきっと……!)
ジャンヌは生唾を飲んだ。
思わずマオの望む言葉を口にしてしまいそうになる。
(欲しい)
ジャンヌの頭にこんな言葉が過ぎる。
生前も抱いたことのない浅ましい欲望だ。
(もっと、男の人のが欲しい。このまま、動かして欲しい。あの快感をもっと味わいたい。ですが、それを口にするのは……)
世界の安寧を守るという崇高な使命がある。
例えサーヴァントの力を失ったとしても、その理念だけは残り続ける。
「お前も強情だな」
ずりずりとマオはペニスを引き抜いていく。その快感がジャンヌの思考を阻害する。
「あッ、ふッ、うごい、ん、くぅ……」
僅かな快感が心を乱す。
欲しいものがすぐそこにあるのに手に入らないもどかしさ。
「なあ、ジャンヌ。生協の理念を大事に抱えているようだけどな、俺の物になることとお前の仕事が相反するわけでもないだろう?」
「……え」
「それはそれ、これはこれで考えればいい。それに、俺と一緒にいたほうが何かと都合がいいんじゃないか?」
「そ、それ……は……」
「そもそも、ノワールに協力要請をしてきたのはそっちだ。なら、このまま快感に流されたとしても、何も不都合はないはずだぞ」
「あ……ぁ……」
ジャンヌの膣肉が震える。
ペニスの熱を欲しがって子宮が疼く。
マオの甘い言葉にジャンヌの思考が淀んでいく。
(確かに、マオさんの言うとおりです。マオさんと行動を共にするのは、当初から想定していたもの。わたしがこの方と関係を持つことと、生協の活動は別問題……!)
そういう思考が脳裏を駆け抜けた瞬間に、ジャンヌの体がびくんと跳ねる。
「あ……ひぃ♡ 待って、違う、そんな……ん、はあ、はあ……あ、ああ♡」
ヒロイン生協の一員としての使命は、ジャンヌを維持する最後の砦だった。それが、何の意味もないことに気づいた瞬間、堪えてきたすべてが瓦解する。
「はッ、はッ、はッ、はッ、はッ」
犬のように呼吸を荒げて、ジャンヌは寸止めの苦しさを自覚する。
「わ、わたしは……あ……ん」
「どうかしたのか? そろそろ終わりにしようか?」
「い、いやッ、待ってください! こんな、このままなんて、もう……!」
「なら、どうするんだ?」
「……う、動いて、ください」
ジャンヌはか細い声で呟く。
「もう一度、はっきりと言え。何をどうして欲しいのか」
「ん……ぁ……」
美女の唇が震える。
昂揚した表情に焦りの色が浮かぶ。
激しい情欲の炎はもはや理性では消すことができない。
今すぐにでもマオに縋り付き、何もかもを投げ出して腰を振りたいのだ。
「ください」
ジャンヌには、この快感に耐える力は残っていない。
「マオさんのチンポをわたしにください! このまま、激しく犯して欲しいんです! もう、耐えられない!」
「俺の物になるんだな?」
「なりますッ! なりますから! 早く、早く、かき回してください!」
切迫感に苛まれているかのような絶叫でジャンヌは誓う。
それを聞いて、マオはようやく腰を動かした。
一息に、ジャンヌの膣奥を抉ったのだ。
「あッ――――――――ああああああああああああああああああああああ♡」
ジャンヌが再び仰け反った。
今までで一番の絶頂だ。
潮を吹き、膣肉が痙攣する。
それでもマオは容赦なくジャンヌの膣内をかき回す。彼女が望む通りに、快感を貪るのだ。
「あ、あ、あ、あ、あッ、あッ、んおッ、すご、ひ……あはッ、あ、ああん♡ マオさんのチンポが、あ、き、気持ちイイぃぃ♡」
「もっともっと素直になれ、ジャンヌ」
「はひぃ♡ あ、あ、大きい! わたしの膣内、いっぱい、んあ……ふあッ、あ、イイ、イク、イク……あ――――♡」
ジャンヌは声にならない嬌声を上げて絶頂する。
強烈な締め付けで膣が精液を搾り取りにかかる。
マオもまたジャンヌから与えられる快感に酔いしれ、そのまま彼女の膣内に射精してしまった。
「あひぃいいいい♡」
ジャンヌは嬉しそうに舌を突き出して、中出しの感覚を味わう。
サーヴァントは魔力を食う。
魔力供給では性的接触もありだというから、マオの魔力がそのままジャンヌの体内を駆け巡っていくことになるのだ。
数時間後、ベッドの上でマオとジャンヌは交わり続けていた。
バックから大きな尻肉を掴んでジャンヌを犯す。
汗だくになりながらジャンヌはよがり続けている。
「あ、あ、あ、マスター、マスターぁ、気持ちイイ、気持ちイイです。もっと、もっと奥、犯してください♡」
媚びるようにジャンヌが腰を振る。
金色の髪がランプの炎で燃え立つように煌めき、振り返る彼女の表情は淫蕩そのものだ。
マオはジャンヌが望むままに腰を打ち付ける。
「ああん♡ あ、あ、あ、イイ、すごい、気持ちイイ♡ マスターぁぁ♡」
狂ったように悶え続けるジャンヌを抱き締めてマオもセックスを続ける。
二人はそのまま時間を忘れて、ケダモノのように交わり続けたのだった。