こんなんで良いでしょうか?(震え)
その日は、久しぶりに二人きりでのクエストだった。
アルブヘイム・オンライン、通称ALOでキリトは恋人のレインと久しぶりにクエストに来ていた。これは、様々な要因が重なった結果と言えるが、詳細は省かせていただく。
二人は今クエストで、ある森に入ってモンスターと戦っていた。
「レイン! 最後の一体が、そっちに向かった!」
「任せて、キリトくん!」
キリトの忠告を聞きながらレインは、目の前の一体を両手に持っていた剣で両断。そして、自身に迫ってきていた最後の一体を狙ってオリジナル魔法で撃破した。
したのだが、そのモンスターが死ぬ直前に放っていた液体がレインに直撃した。
「うわっ!?」
「レイン、大丈夫か!?」
頭から被ってしまったレインは思わず尻餅を突き、心配したキリトは剣を仕舞いながら駆け寄った。
「うう、気持ち悪い……」
「大丈夫か、レイン? 何かデバフはかかってないか?」
レインは掛けられた粘液の感触に苦い表情を浮かべ、キリトは問い掛けながら毒消し薬を取り出していた。今回のクエスト内容は、二人で指定数の植物タイプのモンスターを討伐するという物だったため、毒消し薬が必要と思って買っていたのだ。
「う、うん……今のところは……あっ」
「どうした!? やっぱり毒か!?」
キリトが声を掛けた直後は平気そうだったレインだが、声を漏らしながら体を震わせ、それを見たキリトは心配して再び確認をした。
しかし、レインから返事は無い。最初は心配で気付かなかったが、数秒してキリトは気付いた。
キリトもだがレインも、対異常スキルと耐異常スキルを取得し、更にはかなり高い物にしている為に、毒や麻痺といった異常にはなりにくく、なったとしても余程高いレベルの毒や麻痺でなければ直ぐに終わってしまう。
確かに一分も経っていないが、今回のクエストは推奨レベルはキリト達より低く設定されていたために、もう終わっていてもおかしくない。
(一体、何が起きてる?)
そう考えていたキリトは、あることに気付いた。
レインだが、自身の体を抱き締めながら熱い吐息を繰り返している。その反応に違和感を覚え、キリトが首を傾げた。その直後
「キリトくん!!」
「おわっ!?」
レインが突如、キリトに飛び付いて押し倒した。まさか押し倒されるとは思わず、キリトは受け止めることも出来なかった。
「な、なんだ!?」
「キリトくん……ごめんね……私……我慢出来ないの……」
レインは何処か艶のある声で言いながら、左手を動かし始めた。その表情と声音から、キリトはレインがどういう状態か気付いた。
(は、発情してるのか!? なん……カップル限定クエストって、そういうことかぁぁぁぁぁ!?)
今回二人が挑んだクエストは、珍しくもカップル限定クエストだったのだが、つまりはこういうことだったのだろう。勿論二人は恋人だから、そういった経験が無いとは言わない。
だが、急にとなると心の準備がなんとやら、である。
キリトが狼狽している間に、レインは身に纏っていた防具類を全て外して、一糸纏わぬ姿になっていた。
そこでキリトは、咄嗟に腰のアイテムバッグから一つの結晶アイテムを取り出して
「転移、自宅!!」
仲間達には秘密で購入した二人の憩いの家に、転移した。転移した位置は家のリビングだが、そこが限界だった。
「あは……キリトくぅん……」
艶やかな声と表情で、レインはキリトを押し倒して股がっていた。この段階になってキリトは、レインを鎮めるためには情欲を発散させないといけないと悟った。
「はあ……レイン……」
「んちゅ……んん……」
キリトが両手を広げた直後、レインは迷わず口付けを交わした。このALOだが、あまり一般には知られていないが設定のかなり奥深くに倫理コード解除設定というのがあり、それを解除することで、所謂男女の営みが出来るようになるのだ。
レインはどうやら、防具を外すついでに解除していたらしい。キリトもレインと激しい口付けをしながら、倫理コード解除設定を解除し、更に防具も外した。
お互いに一糸纏わぬ姿になり、レインはうっとりとした表情で
「キリトくん……しよっか……」
レインは言うと同時に、躊躇う事なくキリトの剛直に腰を下ろした。
「うぁ……」
「は、あ……」
いきなりの挿入に、キリトは刺激を堪えるような声を漏らし、レインは目を見開きながら背中を反らせた。
レインの肉壺は、キリトの剛直を柔らかくかつ強く締め付けていた。
「あは……挿入しただけで、絶頂ちゃった……」
荒く呼吸しながら、レインは蠱惑的に呟く。キリトはその声音から、まだまだ満足していないのを悟り
「まったく……困ったお姫様……だ!」
不意打ち気味に、レインの腰を掴んで一気に突き上げた。
「ひあっ!? あ、き、キリトくん……! す、凄っ!!」
キリトから与えられる刺激に、レインは半ば翻弄されながらもキリトの腰に合わせるように体を動かした。
二人が居る居間には、床板の軋む音と粘着性の強い水音と肉のぶつかる音。そして、少女の喘ぎ声が鳴り響く。
二人は快感を燃料に稼働する機関となり、互いに絶頂を迎えるために更に快感を貪る。
ガンガンと上がっていく快感の波、口から零れる互いの名前と喘ぎ声。
そして、その時が来た。
「キリトくん……わ、私……もう、イク……!」
「ああ……俺も……そろそろ、出そうだ……!」
二人は互いに限界が近いことを確認すると、ラストスパートを掛けた。激しくなる腰の動きに合わせて、一気に高まる快感の波。そして二人は、言葉にならない声を挙げながら同時に絶頂を迎えた。
特大の快感の波に、頭の中が真っ白になり、ビクビクと体が痙攣する。二人が絶頂から戻ったのは、それから少ししてからだった。
レインは、グッタリとキリトの体の上に横たわって
「はぁ……凄く気持ちよかったぁ……」
と満足そうな声を漏らした。それを聞いたキリトは、安堵した様子で
「それじゃあ、休もう……」
と最後まで発言する前に、レインが体を起こした。それを見て、キリトは嫌な予感がした。そして、それを裏付けるように
「けどね……まだ、体が疼くの……」
とレインは、恍惚そうな表情を浮かべた。その言葉を聞いた聞いたキリトは、長くなりそうだと察し、そしてレインは動き始めた。
レインが正気を取り戻したのは、それから約一時間も後になり、キリトは正に精魂尽き果てたようにグッタリしていたのだった。