執務室
伊達司令官「少し聞きたいことがある」
皐月「なんだい?」
伊達司令官「今NPF内で何が起こっている?」
皐月「ッ!そうだね。おにいにも話しておいた方が良さそうだね。」
伊達司令官「話してくれるか?」
皐月「いいよ。全て話すよ今NPF内で何が起こっているのか」
伊達司令官「あぁ頼む」
皐月「事の発端は数年前、岩国の乱直後の事だったよ。」
伊達司令官「あぁ」
皐月「これは柱島基地の基地司令さんから聞いた話だけどさ」
回想
NPF柱島基地
執務室
基地司令官「花田閣下は敵の攻撃により戦死されたそうです。」
飛龍「えっ」
江風「おいおっさん!嘘を言うな!あの父さんが死ぬ訳ないんだ!」
基地司令官「うそではありません。私どもの部下が救援に向かいましたが花田邸は炎上。生存者は彼以外誰もいませんでした。閣下も含めて」
近衛憲兵「これを」
海風「それは?」
近衛憲兵「閣下がこれを皆さんに渡してくれと」
海風「これはお父さんの文字!」
飛龍(刀治郎)
花田刀治郎『遺言状。
第一 私の死は十三年隠し総司令の名は花田刀治郎とすること
第二 副司令は尾張鎮守府の織田信孝提督に任命する事
第三 子が十三歳になるまで艦隊の指揮権は大和に任命する
第四 子が十三歳になるまで指揮官は織田信孝提督とする
第五 尾張鎮守府の所属する艦娘は全てNPFに籍を置くこと
第六 娘たちに真実を伝えること
第七 無駄な争いはしないこと
第八 専守防衛であること
第九 引き続き海軍特殊警察、国防軍 六本脚鎮守府
注文の多い鎮守府 連邦軍 海軍及び陸軍省と連携を
とること
第十 皆仲良く元気に過ごすこと』
飛龍「後半は分かるけど前半のは、どういうこと?」
蒼龍「そうね。あの人何を考えて」
海風「おそらくお父さんは子供が十三歳になるまでは自分の死を隠しそれまで艦隊の指揮権は大和叔母さんにそれ以外の指揮権を持つ指揮官は尾張鎮守府の織田提督に任命するってことじゃないですか?」
蒼龍「なるほど、混乱を防ぐためね。にしてもあの人は」
飛龍「えぇこんな時でもほとんど仕事のことしか書いていないとか。」
瑞鳳「どれだけ仕事バカなのよ」
海風「でもお父さんらしい」
江風「そうだな。」
近衛憲兵「あの飛龍さん。」
飛龍「どうしました?」
近衛憲兵「これを」
飛龍「これは?『家族へ』ってこれは!」
近衛憲兵「はい。閣下がこれを家族の皆さんに渡してくれと」
蒼龍「刀治郎が?」
近衛憲兵「えぇこの脇差と一緒に」
瑞鳳「そう 飛龍読んでくれる?」
飛龍「う、うん」
花田刀治郎『家族の皆へ 今この手紙をみているということはおそらく私は死んでしまったのだろう。皆私に対して呆れているのかな そりゃそうだよな私はこれまで君たちに何も与えることが出来なかった。別に恨んでもくれても構わない。私は旦那としてそして父親として君らに何もしなかった最低な人間だ。恨むのは当然のことだ。だがこれだけは忘れないでくれ。私は君らのことを誰よりも愛している。それだけは死んでも尚変わらないよ。最後にまた約束守れなくてごめんな、そしてこれまでこんな駄目な旦那、父親についてきてくれてありがとう花田刀治郎』
蒼龍「刀治郎」
瑞鳳「本当にバカな人 」
飛龍「…そうね」
蒼龍「これからどうしよう」
飛龍「とりあえず舞鶴に帰ろう。そして皆とよく考えよう」
蒼龍「そうね。」
瑞鳳「そうしましょう」
飛龍「基地司令さん。航空機の手配を」
基地司令「分かりました。すぐにご用意致します。」
飛龍「あとこの事は」
基地司令「分かっております。すでに箝口令をしいてあります。」
飛龍「感謝します」
基地司令「はい。では護衛機の用意をしますのでお待ち下さい」
ガチャン
飛龍(刀治郎。あなたと言う人は。…バカ)
続く