裸ノ乙女達 ~魔力健康法実践の為にすっぽんぽん生活を強いられる御嬢様(ロリ)に執事として仕えることになりました~ 作:室谷 竜司
「よろしく!あたしは、フィノレア・ビステルト。ラストネームはあるけど、これでも普通の平民なんだ」
ん?ラストネームがあるけど平民?どういうこと?平民って普通はラストネームを持たない、とかか?今の彼女の言い方的に、多分そういうことなのかな?
ってことは僕、もしかすると事情を知らない人たちからは何処かの貴族化何かと勘違いされていたりするのか?ま、まいったなぁ……。僕もこっちの世界の常識で言うところの平民なんだよねぇ。
よし、ここは一つ、自分でフォローを入れておくことにしよう。
「そうなのですね。実は、私も同じです。ラストネームはありますが平民です」
「あっ、そうなの?……あれ?案外普通のこと……なのかな?」
僕の言葉を受け、何やら一人で考え込み始めるフィノレア様。僕、もしかして盛大な勘違いをかましてしまった……のか?う、うわ、どうしよう……。勝手に自分一人の判断で突っ走るんじゃなかった……。エルシャローゼ様とアルフィオーネ様に確認すべきだった……。
いや、単なる僕の考えすぎなだけかもしれない。だって、ユーアさんは特に疑問を覚えていないみたいだし。むしろ、納得したような顔をしているし。だから焦るな、落ち着け、僕。
「そっか、よろしくね、ナギサくん」
「ええ、よろしくお願いいたします、フィノレア様」
まさか歳下に君付けされるとは思っていなかったが、きっと彼女も僕のことは同年代の男子と思っているのだろう。うん、もう慣れた。だからいちいち傷ついたりはしない。……ほんのちょっとだけ心に来るものはあるけど……、それだけだ。
「でも、どうしてナギサくんは服着てるの?脱がなくて平気なの?」
「ええ、問題ありません。私、これでも成人しておりますので」
「あっ、そうだったの!?ってことは、学園生じゃないんだ。まぁでも、何となく他の人たちより大人びた雰囲気持ってるし、なんか納得かも」
あ……、ちょっと嬉しい……。どうやら、分かる人には分かるみたいだ。僕が歴とした大人であることが。
「でもその場合、くん付けはまずいかなぁ?」
「いえ、お好きに呼んでいただいて構いませんよ」
「あっ、そう?それなら、今後もナギサくんって呼ばせてもらうね。そういうわけだし、ナギサくんもあたしのことは気軽にフィノって……」
「それはちょっと……できかねます」
「ちぇっ、やっぱダメかぁ。知ってたけど」
唇を尖らせながらフィノレア様はそう悪態を吐く。申し訳ないとは思うが、立場上僕は彼女たちに下手に砕けた態度は取れない。ある程度の線引きは必要だろう。
いや、本当にユーアさんがいてくれて良かったと思う。気軽に話せる相手が一人いるだけで全然違うだろうし。
とまぁ、それはそれとして……、先ほどからフィノレア様に視線を向ける度に何となく違和感を覚えてしまっている僕がいるんだよなぁ。なんでだろう?フィノレア様におかしなところは……ないはずだよな?
失礼かもしれないが、今一度彼女の身体を確かめてみよう。まずは頭だが……、獣耳が頭頂部にちょこんと乗っかっている以外は特におかしなところはない。ふさふさの耳やふわふわしてそうな茶髪、そして丸い瞳と、とても可愛らしい印象を与えてくる。うん、別に何も変なところはない。いたって普通の亜人族の少女といった感じだろう。
次に、僕は少し視線を下に下げる。すると、僕の視界には彼女の剥き出しの胸部が映る。白くてつやつやしていて、一目見て健康的であることが伺える。そして、肉感的な胸部の二つの膨らみ……膨らみ?
あっ、そういうことか!違和感の正体はその胸だ!彼女は幼いながらも、何故か立派に実った乳房を携えていたのだ。
「ほへぇ……」
僕は思わずそんな感嘆の息を漏らしてしまう。まさか、幼いのにこんなに発育の良い子がいるとは……。僕が小学生だった頃にも、彼女ほど発育の良い子はいなかったと思う。
確かに、小学校高学年にもなれば、少しずつ身体つきが大人の女性に近づき始める頃だとは思うが、それでもごくわずかな変化しか見られないだろう。
でも、フィノレア様のそれは明らかに子供の域を超えている。少し身じろいだり呼吸をするだけでプルプルと小さく揺れるその二つの果実は、ひょっとしたら成熟しきった大人の女性にすら引けを取らないように思える。彼女のおっぱいは、それほどまでの重量感を誇っていた。
だが、彼女のおっぱいはそれだけでなく、若さを象徴するように重力に逆らってしっかりと前に突き出ていた。そして、その先端に鎮座する乳首は、他の人たちと同じように無垢な薄桃色をしていた。乳首や乳輪の大きさも、乳房のサイズに対して少し小さめだったが、他の人たちに比べるとやはり大きい。
幼い顔立ちやまだまだ低い背丈に不釣り合いな巨乳……。このアンバランスさは、その手の人たちには相当喜ばれるんだろうなぁ。性的な意味で……。
しかし……、これまでは大きなおっぱい=大人の女性というイメージしかなかったから、大きなおっぱいを見たいと思うことはなかったけど、相手が僕よりも小さい子のものだったら全然不快感なく見ることができるな。っと、いかんいかん。ジロジロ見るのはダメだ。
「ん?どうかしたの?ナギサくん」
「いえ、何でもございませんよ」
「そう?それなら良いけど、にしても、さっきからすごく良い匂いがしてるね。シャルティーナ姫様が今日は御馳走だって言ってたからテンション上がってたんだけど、この匂い嗅いでさらにテンション上がっちゃった!」
そう言いながらぴょんぴょんと跳ね全身で喜びを体現するフィノレア様。彼女が跳ねる度にその大きな二つの膨らみもブルンブルンと激しく揺れ、自然と僕の視線を引き付ける。これは、ロリコンじゃなくても見ちゃうって……。
でも、何とか必死で首を持ち上げ、下に向こうとする視線を上に引き上げる。こ、これがおっぱいの魅力か……、知らなかった……。けど、僕は屈しないぞ。
「……」
隣からユーアさんが冷ややかな視線を向けてきているような気がしたが、気のせいだと思いたい……。いや、それは無理な話か……。そうだよね、気づかれてるよね……。僕がフィノレア様のおっぱいに視線を向けていたことなんて……。
「あとどれくらいでできるの?」
「もうほとんど完成しておりますよ。あとは運ぶだけです」
「あっ、そうなんだ。じゃあじゃあ、あたし手伝う!良いよね?」
「え、で、ですが……」
「ダメ……?」
彼女の懇願するような瞳を受け、僕は思わずドキッとさせられてしまう。この上目遣い、正直すごく可愛い。
そしてそれと同時に、彼女の申し出を断るのが申し訳なく感じてくる……。そんな悲しそうな瞳で懇願されたら、立場がどうのこうのという理由で断るのが憚られるなぁ……。どうしようか……。
うーん、まぁ良いか。あんまり重いものさえ持たせなければ問題ないだろう。せっかくの彼女の申し出を無下にするより全然マシだ。
「では、これを向こうのテーブルまで持って行っていただけますか?」
そう言って僕は、比較的軽めのもの……サラダの入った皿をフィノレア様に託す。これならば誰にも咎められまい。ユーアさんも特に何も言ってこないしね。
「はーい!お任せあれー!」
そう言うとフィノレア様はすたすたと軽い歩調でキッチンから出ていった。そうしてこの場に残ったのは僕とユーアさんの二人。
「ナギサさんのえっち……」
「うぐっ……、やっぱり気づかれてた……?」
「そりゃそうだよ。あんなあからさまに視線向けてたら誰だって気づくよ」
「……すみません……」
ユーアさんに責められ、僕は素直に謝罪の言葉を口にした。いやまぁ、この場合謝罪する相手はユーアさんではなくフィノレア様なのだろうが。
「ったく……。……確かにフィノレア様はおっぱいが大きいけどさ……。というか……、羨ましいなぁ……おっぱいあるなんて……。わたし……皆さんより年上なのにスカスカだし……、はぁ……」
彼女は小さくそうぼやく。何というか、反応に困る。どう声をかけてあげれば良いのか分からない。女の子の身体の悩みって難しい……。
「え、えっと、だ、大丈夫だよ。ユーアさんももう少ししたら大きくなるって。僕とは違って、まだまだ成長するはずだよ」
うーん、ちょっと無責任な言い草だったかな?でも、今かけてあげられる言葉なんてこれくらいしか思いつかなかったし……。
「って、聞こえてた!?……なんで肝心な時は鈍いのにこういう時だけ……」
「か、肝心な時?鈍い?僕、何かまずいことしてた!?」
「し、知らないっ!ほ、ほら、さっさとお料理運んじゃうよ。姫様方を待たせるなんて使用人失格だからね」
「あ、う、うん。分かった……?」
何か腑に落ちないが、ユーアさんの言う通り人を待たせるのは使用人としてあるまじきことなのは確かなので、僕は彼女の言葉に従い、料理が盛り付けられた皿を迅速に皆様の待つダイニングへと運ぶ。
そうして僕とユーアさんの二人でせっせと皿を運び、ものの数分で食事の準備が整った。ダイニングに設置された広めの丸テーブルの上に並べられた料理をざっと眺めながら、僕は満足感を覚えていた。
「まあ、素晴らしいですわ!」
「ええ、そうね。すごい御馳走よ」
人間族国と魔族国のお姫様二人がそんな感嘆の声を漏らす。その反応だけで嬉しいと感じてしまう。
しかし、どうして誰も席に着かないのだろう?全員、何かを待っているような感じだ。うーん、これから何かあるのかな?
それと、丸テーブルの周囲に置かれた8つの席が気になる。背もたれのところに1~8の数字が書かれた紙が貼られているのだ。
もしかすると、今からくじか何かで全員の席を決めるのかもしれないな。席に貼られた番号は恐らくそのためのものだろう。
「こほん、それでは今から一人ずつくじを引いてもらいますわ」
などと考えていると、シャルティーナ様が一つ咳ばらいをした後、高らかにそう宣言した。