裸ノ乙女達 ~魔力健康法実践の為にすっぽんぽん生活を強いられる御嬢様(ロリ)に執事として仕えることになりました~ 作:室谷 竜司
「ということは、次はワタシ……ですよね……?」
「ええ」
というわけで、次は緑髪のエルフ少女が自己紹介する番となった。シャルティーナ様に促され、彼女は少し緊張した面持ちで席から立ち上がる。結構恥ずかしがり屋な性格なのかもしれない。
「み、皆さま、初めまして……。ワ、ワタシは、リレイナ・アルヴィレントと申します……。そ、その、極度の人見知りで、最初の内はあまり上手くお話しできないかもしれませんが、慣れてくれば普通にお話できるようになると思うので、その……仲良くしていただけると……嬉しいです……」
もじもじしながらではあったが、彼女は自己紹介を終えてぺこりと頭を下げた。そんな彼女の自己紹介に、他のメンバーたちはパチパチと大きな拍手を送る。彼女は恥ずかしそうに頬を紅潮させながらも、何処となく嬉しそうな表情を浮かべていた。エルフ特有の長い耳も心無しぴくぴくと動いているように見えた。
それはそうと、彼女の名前はリレイナというらしい。これで皆さんの名前を一通り知ることができた。
彼女もラストネームは持っているようだったが、この方は貴族の方なのかな?それともフィノレア様のような平民の方なのかな?僕には知る由もないな。
「リレイナさん、ありがとうございます。それじゃあ、次はフィノレアさんね」
「はーい。よいしょっと」
リレイナ様の自己紹介が終わると、シャルティーナ様は次にフィノレア様を指名する。僕を除いてまだ自己紹介を済ませていないのは彼女だけだしね。
フィノレア様は元気よく席から立ち上がると、ニコニコと満面の笑みを湛えて席に座っている他のメンバーたちを見据える。
「フィノレア・ビステルトです!見ての通り狐族です。ここにいる人たちみんな、すごく身分の高い方ばっかりで最初はびっくりしていたんですけど、話してみたら皆さんとても優しい人たちで、今すごく安心してます、えへへ。今後とも仲良くしてください!よろしくお願いしまーす!」
そう言うとフィノレア様も他の人たちと同じようにぺこっとお辞儀をしてみせた。快活な印象の彼女だが、お辞儀はとても丁寧で綺麗だった。それこそ、貴族である御嬢様方にも見劣りしないくらいに。平民でもこれくらいできて当然なのかな?
というか、身分の高い方ばかりということは、やはりリレイナ様も貴族の御息女なのだろうか?
などと僕が一人そんなことを考えていると、周りの方々がざわついていらっしゃることに遅れて気づいた。一体何事かと思い、僕は彼女たちの視線の先を辿る。
するとそこには、頭を下げたことで重力に引っ張られ下に垂れるフィノレア様の二つのおっぱいがあった。うわっ、すごっ……。重力の所為で元々深かった谷間がさらに強調されてる……。
それが無防備にプルンプルンと揺れる様は、何というか……圧巻だった。こりゃ確かに視線集めるわな。かなりの存在感だもんなぁ。
「な、何よアレ……。ホント、でかすぎでしょ……」
「あのボリューム、すごいわね……」
「お、大きい……です……」
「そ、そうですわね……。と、年下……なのよね……?」
「う、羨ましいです……。私もあれだけ大きければ……もっと……」
などと口々に呟く女性陣。全員、あの大きな胸の前に圧倒されてしまっているようだった。そして、彼女たちの瞳は羨望の色で染まっていた。彼女たちぐらいの年でも、やはりスタイルというのは気になるものなのだろうか?ユーアさんも、先ほどキッチンでいろいろ言っていたし。
でもまぁ、あのおっぱいを見せつけられれば誰だって羨ましさを覚えてしまうものなのかもしれないな。他の方々と彼女では、サイズ感の差が一目瞭然だし……、ないものを欲しがるのが人間ってものだろうからね。
でもきっと、皆さん全員望みはあると思う。確かに、まだまだ肉付きは薄いかもしれないが、決して全くないというわけでもないのだ。ほんの少しとはいえ、彼女たちにも膨らみは認められる。特にシャルティーナ様とラトナータ様はきっと将来有望だろう。
それに、おっぱいが大きいのがすべてというわけでもないだろう。スレンダーな体型と言うのも、それはそれで一つのスタイルの良さだと僕は思う。とにかく言えることは、ここにいる方々はきっと、将来は絶世の美女に成長されること間違いなし、ということだ。
まだ幼いとはいえ、そんな方々の裸体を間近で見てしまっていることに、改めて罪悪感を覚えてしまう。精々罰が当たらないよう気をつけないとな。
「あれ?どうしたんですか?あたしのことそんなに見て……」
などと考えている間にフィノレア様は頭を上げていたようで、他のメンバーたちからの視線に戸惑いの表情を浮かべてしまっていた。
「い、いえ、何でもないですわ……。そ、その……、スタイルがとてもよろしくて、少し見とれてしまっていただけですわ……」
シャルティーナ様が即座にフォローの言葉を入れる。その声は何処となく切な気だった。年下の女の子にスタイルで圧倒されたのがよほどショックだったのだろう。
「えー、あたし、スタイルよくないですよー?回りに比べて胸だけ大きくなっちゃったし……。村の友達からは時々からかわれちゃうし……」
そう言いながら自分の両乳房をその小さな掌で弄ぶフィノレア様。彼女が手を動かすたびに、二つの乳肉がぐにぐにと形を変える。見ているだけで、そのおっぱいがどれだけ柔らかいのか理解できる。
とまぁ、そんな感想はさておき、フィノレア様はフィノレア様で自分の身体にコンプレックスを感じてしまっているようだ。まぁ、こういう悩みを持っているのも当然のことかもしれないな。周囲とは違うから変に目立ってしまう。それが彼女にとってストレスになってしまっているのだろう。
「あっ、その、ごめんなさい。からかっているわけじゃないんです。むしろ、非常に羨ましいと言いますか何と言いますか……」
シャルティーナ様も、フィノレア様が少し気落ちしてしまった様子から彼女のコンプレックスに触れてしまったのだと察し、すぐに謝罪の言葉を述べていた。
「あっ、いえ、平気です。でも、これが羨ましいってどういうことですか?ただただ重くて邪魔なだけですよ……?」
シャルティーナ様の言葉に、フィノレア様はよく分からないと言うように首をかしげていた。まぁ確かに、あれだけ大きいと動く時とかちょっと邪魔にはなりそうだよな。男は喜ぶけど、実際問題女性からすればデメリットの方が多いということだろう。現実を知る女性の意見なんてそんなものなのかもしれないな。
「で、ですがやはり、胸が大きいというのは女性としての魅力を引き上げてくれますし。そ、そうですわよね、皆さん?」
そう言って他の人たちに同意を求めるシャルティーナ様。そんな彼女の言葉に、他の人たちは総じてコクコクと首を縦に振っていた。
「そ、そういうものなんですかね?」
「ええ、きっとそうですよ。だから、フィノレアさんはもっと自信を持って良いと思います」
「あ、あはは、ありがとう。なんか、少しだけ自信がついた気がする」
「それなら良かったです」
アルフィオーネ様の一言に元気づけられたようで、フィノレア様は先ほどまでの調子を取り戻し、ニコニコと眩しいくらいの笑みを浮かべてアルフィオーネ様にお礼を言っていた。
「まぁ、そういうわけで、これからよろしくお願いします!」
「はい、よろしくお願いいたします、フィノレアさん。それじゃあ、最後は……」
そうしてフィノレア様も自己紹介を済ませ、自分の席に座り直した。それから、シャルティーナ様の視線がこちらに向く。フィノレア様が自己紹介を終えたということはつまり、あと自己紹介をしていないのは僕だけということになる。
僕はシャルティーナ様の視線に答えるように頷き、それから静かに座っていた席から立ち上がり、居住まいを正して皆さんの方へと向き直る。
「最後は私ですね。皆様方には既にご挨拶をさせていただいておりますが、改めて自己紹介をさせていただきますね。私は、こちらにいらっしゃるエルシャローゼ様とアルフィオーネ様の専属使用人を務めさせていただいております、ナギサ・モチヅキと申します」
そう言ってまずは一礼。それから再び口を開く。
「見ての通り、私は男です。そして、皆さまとは異なり、成人しております。また、私はつい先日使用人になったばかりでまだまだ至らぬ点も多々あるとは思いますが、皆様が快適な生活を送れるよう全力を尽くす所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします」
そうして僕は今一度頭を下げた。一応、伝えるべきことは全て伝えられたと思う。こういう自己紹介はあまり得意ではないけど、それにしては上手くできたのではなかろうか。
「ナギサってば、そんなに固くならなくて良いのよ。もう少し肩の力を抜いたらどう?そんなんじゃ、すぐに疲れてしまうわよ」
と思ったら、エルシャローゼ様がそんなことを言ってくる。自分では上出来と思っていたけど、周りから見たら少し要らぬ力が入っているように見えてしまっていたのだろうか?緊張していることを勘づかれてしまったかな。
「も、申し訳ございません。なかなか慣れないものでして……。と、とにかく、何かお困りごとなどあればお気軽にお申し付けください。男の私ではお力になれることは少ないかもしれませんが」
苦笑しつつ、僕はそう言った。事実、僕のような男よりも、同性であるユーアさんの方が気持ち的に頼りやすいはずである。年頃の女性なら特にそうだろう。そのため、基本的に今後の彼女たちとの関わりはあまりないと考えられる。
「いえいえ、男性がいてくださるだけでとても心強いですわ。頼りにしております。今後ともよろしくお願いいたしますね、ナギサさん」
「そうね。女だけだといろいろ大変なこともあるだろうし、男性がいてくれるだけですごく頼もしいわ。というわけだから、よろしく、ナギサ」
だが、二人の王女様から返ってきた反応は、僕が思っていたものとは違っていた。まさか、頼りにしているとまで言われるとは……。でも、考えてみればそうかもしれない。男がいるのといないのとでは、力仕事などでかかる負担に大きな差が生まれてしまうだろう。そう言う意味では、確かに男は頼りになる存在かもしれない。
幸い、僕は力はそれなりにある。というか、転生してから何故か筋力とか体力が増えたのだ。転生する際に、少しだけ僕の肉体に変化が生じてしまったのだろうか?それなら、できれば身長を伸ばしてほしかったのだが……。
それか、もう一つ考えられることとしたら、前世で散々身体に暴行を加えられてきたのが功を奏し、ここにきて急激に身体が丈夫になったのか、だが……。その場合、僕からすれば不本意でしかないよなぁ。
まぁ、今はそんなことはどうでも良いか。とにかく、僕は思ったより彼女たちから頼りにされているようだし、これからさらに気合を入れて業務に取り組まなければならないな。彼女たちに期待されていることで、俄然やる気が湧いてきた。
「はい、よろしくお願いいたします」
彼女たちの期待にしっかり答えられるよう、これから精いっぱい頑張ろう。心の中でそう新たに決意し、僕は裸の少女たちに今一度頭を下げたのだった。