裸ノ乙女達 ~魔力健康法実践の為にすっぽんぽん生活を強いられる御嬢様(ロリ)に執事として仕えることになりました~ 作:室谷 竜司
次の日、僕は朝早くに目を覚まし、自分の身支度を済ませてから共有スペースに赴く。そして、早速朝食の準備に取り掛かった。とは言っても、昨日のうちに仕込みは済ませているので、大して手間はかからないのだが。
途中でユーアさんも合流したので、朝食の準備はスムーズに進んでいった。
そして、朝食の準備が終わったところで、御嬢様方も共有スペースにやってくる。グッドタイミングだ。
「お、おはよう……ございます……、ナ、ナギサさん……」
アルフィオーネ様が何故か恥ずかしそうに頬を赤らめながら僕に朝の挨拶をしてきたのが印象的だった。何かあったのかな?いや、裸生活を強いられているのだから恥ずかしがるのは当然か。
シャルティーナ様やユーアさんは全裸スタイルに慣れているので大して恥ずかしがってはいなかったが、他の方々はそういうわけにもいかず、まだ少し恥ずかしそうに身体をもじもじさせていた。
「おっはよう、ナギサくん!」
……フィノレア様は、全く恥ずかしがっていなかったけど……。
『いただきます』
そうして全員での朝食の時間。昨日の夕食時同様、食卓はとても賑やかだった。全員、朝にはそれなりに強いようだった。
それからしばらくして全員が朝食を食べ終わり、僕は食器の片づけに入る。他の方々はそれぞれ身支度を済ませるために自室に戻っていく。
そうして僕が洗い物を終えた頃に、御嬢様方が共有スペースに戻ってきた。その姿は、全裸……ではなく、全員学園の制服を身に纏っていた。なんか、今までずっと全裸しか見てこなかったからとても新鮮だった。
「ど、どう……ですか?」
アルフィオーネ様は、相変わらず恥ずかしそうに頬を紅潮させながら僕にそう尋ねてくる。もう服を着ているわけだし、恥ずかしがることなんてないような気もするのだけど、きっと何かあるのだろう。
それはともかく、僕は彼女の言葉に即座に応じる。
「ええ、とてもお似合いですよ、アルフィオーネ様」
「ほ、本当ですか!?う、嬉しいです」
アルフィオーネ様は僕の言葉にニコニコと嬉しそうに微笑みながら肩を揺らしていた。とても可愛らしい反応だ。
「わ、私にも、何か言うことがあるんじゃないかしら……?」
「っとと、申し訳ございません、エルシャローゼ様。とてもお似合いですよ」
「そ、そう。ま、まぁ当然よね」
エルシャローゼ様はあくまで強気な態度を崩すことなくそう言った。しかしながら、緩む表情までは隠せていない。似合っていると褒められて喜ぶのは、どの世界の女の子も共通のようだ。
そんなこんなで、彼女たちはユニットを出て学園へと向かわれた。新入生の方々は少し緊張した面持ちで、そして上級生の二人はそんな新入生たちを温かい目で見守っていた。
そうして御嬢様方がいなくなると、途端に仕事がなくなってしまう。学園には学食もあるようなので、僕が昼食を用意する必要もない。
一応、共有スペースやトイレなどの掃除は行うが、元々清潔に保たれていたのでそれもすぐに終わってしまう。
「あ、本当に暇だ……」
この世界の娯楽なんてものは、最近転生してきたばかりの僕にはよく分からない。そのため、今の僕には暇つぶしの手段があまりに乏しすぎるのである。
でも、暇を理由にだらけるのは本意ではない。そういうわけで僕は、御嬢様方がお帰りになるまでの間、トレーニングをして自分の身体を鍛えることにした。元々筋力はそれなりにあったけど、他にやることも思いつかなかったから。うん。今度、何かしら娯楽を見つけよう。そうでないと、いつか本当にだらけてしまいそうだ。
そう決意しつつ、僕は無心でトレーニングに励み、それから一人で昼食を摂った。正直、とても寂しかった。御嬢様方がいないだけでこんなに違うものなのかと実感した。元の世界じゃ、一人なんて当たり前だったのにな。たった数日で僕は大分変ったようだ。精神的な意味で。
それから午後は寝室としてあてがわれた使用人専用居室の掃除をした後、午前中し忘れていた浴室の掃除も済ませた。その際、ついでにシャワーを浴びてかいた汗を洗い流した。
そうしているうちに時間は14時を周り、御嬢様方がようやく帰宅された。嬉しいという気持ちをぐっと心の奥に押しとどめ、僕は玄関で彼女たちを出迎えた。
「お帰りなさいませ、御嬢様方」
「ええ、ただいま」
「ただいま戻りました」
「たっだいまー!」
「た、ただいまです」
「ただいま、ナギサ」
お帰りなさいという僕の言葉に、彼女たちは笑顔で応じてくれる。それだけで、僕は満たされた気持ちになってしまう。改めて、僕がどれだけ寂しがっていたのか思い知らされた瞬間だった。
「おや?シャルティーナ様とユーアさんがまだのようですが……」
そこで僕は、彼女たちの中にシャルティーナ様とユーアさんの姿が見えないことに気づく。そうして彼女たちに尋ねてみると、
「上級生は16時まで授業があるらしいわ」
ラトナータ様がそう答えてくれる。
「なるほど、そうなのですね。ありがとうございます」
僕はラトナータ様に感謝の言葉を述べて頭を下げる。
「ねぇねぇ、聞いて聞いて!あたし、今日の魔法テストでA判定もらったの!」
すると、フィノレア様が唐突にそんなことを言ってきた。声色だけでも彼女の喜びは充分伝わってきたが、腰から生えた尻尾がぶんぶんと揺れており、嬉しいという感情を強調していた。
にしても、魔法テストなんてものがあったのか。A判定ということは、相当高得点だったのだろう。なるほど、フィノレア様は魔法の扱いが上手なのか。
「それはすごいですね。フィノレア様はとても優秀な方なのですね」
「えへへー、ありがと!でもね、あたしだけじゃないんだよ。実はね、ここにいるみんな、A判定だったんだよ!」
「なんと。流石でございます」
すごいな、このユニット。優秀な方々ばかりとは……。
「まぁね。一応これでも魔王の娘だし」
そう言ってえへんと胸を張るのはラトナータ様。
「ワ、ワタシは……、たまたまですよ……」
そんなラトナータ様とは対照的に謙虚な態度を見せるリレイナ様。
「一番点数が高かった貴女が何言ってるのよ」
「そ、それこそたまたまですよぉ……」
まさかの最優秀者だった。リレイナ様、すごすぎ。
「わ、私も、A判定取れました」
控えめながらも嬉しそうに、アルフィオーネ様がそう言ってくる。
「流石です、アルフィオーネ様」
「え、えへへ、ありがとうございます。ナギサさんに褒めてもらえて、私とても嬉しいです」
この方はまたそんな可愛らしい反応を……。思わずドキドキさせられてしまう……。年が離れていなければ、僕は今確実に彼女に恋をしていただろう。流石に6歳も年が離れた彼女を恋愛対象として見たりはしないけど。いやまぁ、恋愛感情を抱いたらその時点でロリコン確定だしね……。
「エルシャローゼ様も、A判定を取られたのですよね?」
僕は気を反らすようにエルシャローゼ様に話しかける。
「えっ!?あっ、ま、まぁ、そうね」
「流石です。こんな優秀なお二人に仕えられて、私は幸せです」
「「ふぇっ!?」」
僕の言葉に、エルシャローゼ様とアルフィオーネ様が同時に顔を真っ赤にさせてしまった。そんなに照れるほどのこと、僕言ったかなぁ。まぁ良いや。
「っとと、足止めしてしまいすみません。ずっと制服のままというわけにもいきませんよね」
僕は彼女たちに一言謝罪する。それから僕は廊下の脇に寄り、彼女たちのために道を開ける。
「あっ、そっか。ここだと服脱がなきゃなんだっけ」
僕の言葉で寮内でのルールを思い出したらしく、フィノレア様がそう言いながらその場で制服に手をかける。えっ、何?ここで脱ぐの!?
「ちょっ、フィノレアさん!?どうしてここで脱ごうとしてるの!?」
「そ、そうですよ!ここ、玄関ですよ!?」
両サイドに立つラトナータ様とリレイナ様が止めに入る。
「え?でも、何処で脱いでも変わらなくない?結局、この後みんなすっぽんぽんになるわけだし」
だが、当のフィノレア様はそんな二人の制止など意に介さず、プチプチと制服のブラウスのボタンをさっさと外してしまう。
そうして全てのボタンを外し終えたところで、その奥からそれまでブラウスによって抑えつけられていた彼女の大きな二つの膨らみがぽよんと飛び出す。うん、何時見ても圧倒的なボリューム感だ。
「うっ……、相変わらずすごい迫力ね……。こんなの反則よ……」
「はぅぅ、う、羨ましい……」
大迫力のおっぱいの前に、それまでフィノレア様をどうにか制止しようとしていたラトナータ様とリレイナ様も圧倒されてしまう。おっぱい、恐るべし。
それからフィノレア様はブラウスをふぁさりと脱ぎ捨て、そうしてプリーツスカートのファスナーを下ろしてそれもすぐに脱ぎ去ってしまう。
そうして彼女は、玄関先でパンツと靴下だけの姿になってしまった。白いパンツが可愛い……じゃなくて、幼いけどちょっとエッチかも……でもなくて、フィノレア様には羞恥心がほとんど備わっていないらしい。あまりに堂々とし過ぎている。
「んしょっと、ふぅ」
などと考えている間に彼女はパンツと靴下も脱ぎ払い、すぐさま全裸になられてしまった。解放感を味わうかのようにぐいっと背伸びをしていた。彼女が身動きする度に、その大きなおっぱいもプルンプルンと揺れ動く。
「制服着てると胸の辺りがきついんだよね。だから早く脱ぎたかったんだよぉ。んーん、この解放感、最高!って、あれ?他のみんなは脱がないの?」
他の肩が未だに制服を着たままであることに疑問を持ったフィノレア様が、可愛らしく小首をかしげてそう尋ねる。
「い、いえ、私たちは自分のお部屋で着替えます」
「そ、そうね。ここで脱いだら、制服が荷物になっちゃうし」
「あー、それもそっか。あはは、考え無しだったよ」
「そ、そういうわけなので、今から着替えてきます」
「はい、分かりました」
そう言うと彼女たちはそれぞれ自分の部屋に戻っていく。僕はそんな彼女たちに一言返事をすると、一つ安堵の溜息を吐いた。意図せずフィノレア様のストリップを見てしまった僕だったが、理性は未だ決壊することなくしっかり残っていた。セーフだ。ちょっと危なかったけど、身体にこれといった反応はないのでセーフだ。
それからしばらくしてシャルティーナ様とユーアさんもユニットに戻ってきた。その後、僕は着替えを済ませたユーアさんとともに夕食の準備に取り掛かり、19時頃には全員での二度目の夕食が始まった。
夕食時の話題は、自然と魔法テストの話になる。新入生たち全員がA判定を取ったことに、シャルティーナ様とユーアさんは驚きながらも、笑顔で祝福の言葉を新入生たちに送っていた。
「去年が懐かしいわね」
「姫様もA判定でしたよね。わたしは2年次編入だったのでこれといってテストはなかったのですが」
「そうだったわね」
そんな感じで、その日の夕食も賑やかに過ぎていった。そうして御嬢様方は入浴を済ませ、僕はその間に洗い物と明日の朝食の仕込みを終わらせる。
そして、彼女たちが各々自室に戻られた後に僕も入浴を済ませ、それから居室に戻った。昨日と何一つとして変わらない流れだ。
しかしながらこの後、昨日はなかった展開が僕を待ち受けていたのだ。
「ん?」
寝間着に着替え就寝モードに入ろうとしていた僕は、不意に聞こえたノックの音に反応し、部屋の扉へと視線を向ける。こんな時間に一体誰だろうか?
「どちら様ですか?」
僕がそう扉の外に声をかけると……
「あの、ア、アルフィオーネです」
そう返事が返ってきた。
「アルフィオーネ様?こんな時間にどうかなさいましたか?」
僕は慌てて扉を開き、扉の外に立っていたアルフィオーネ様の姿を確認する。そうして、こんな時間に態々僕のところを訪ねてきた理由を聞く。
「あ、あの、ひとまず中に入ってもよろしいでしょうか?」
「え、ええ、それは構いませんが……」
僕は彼女の希望通り、自分の部屋の中に彼女を招き入れた。