裸ノ乙女達 ~魔力健康法実践の為にすっぽんぽん生活を強いられる御嬢様(ロリ)に執事として仕えることになりました~ 作:室谷 竜司
「さて……と……」
アルフィ様の指示のもと自室である使用人控室まで戻ってきた僕は、ひとまず執事服から寝間着に着替え、軽く寝台の整頓をした。
これからさらに体力を消耗することになる。明日の業務を考えると、できればハードワークは避けたいところなのだが、リレイナ様の気持ちを考えるとそうも言っていられない。思いには真剣に答えたいから。
「はぁ……、でも、今の状態じゃリレイナ様に申し訳ないよなぁ……」
整頓を終えたばかりの寝台にぐったりと身体を預けながら、僕は自身の体力が枯渇状態にあることに心肺の声を漏らす。
真剣に向き合いたいという気持ちはあるのだが、疲れ切った今の状態では恐らく真剣さが感じられないだろう。それではリレイナ様に申し訳ない。
「そういえば、アルフィ様が回復魔法使えるとか言ってたなぁ……。最悪、それに頼ろうかな」
使用人である僕が主人であるアルフィ様の助けを請うなんて本来あって良いことではないだろうが、彼女のことだからむしろ頼ってほしいなどと口にしそうだ。
気乗りはしないが、いざとなったら彼女に頼ろう。そう決意した僕は、彼女たちがこの部屋にやってくるまでの間、少しでも体力を回復させるために寝台の上で大の字になっていた。
横になると自然と眠気も襲ってくるが、流石に眠ってしまうわけにもいかないので僕は何とか落ちそうになる眼瞼を引き上げ続けていた。
そうしてしばらく睡魔と格闘していると、部屋の外から小さな足音が数人分聞こえてきた。どうやらアルフィ様とユーアさんがリレイナ様の連れ出しに成功したようだ。
僕は寝台の上に横たえていた自身の身体を起し、それから部屋の扉が叩かれるのを待った。
「き、来ちゃった……。あ、あの……アルフィさん……、本当に……言わなきゃダメ……ですか……?ま、また後日に……ということには……」
「ダメです♪溜め込むと辛いだけですよ?それなら、この機会に全部吐き出しちゃいましょう。その方がきっと楽ですよ」
「……そ、そうですね、その通りかもです……。我慢するのは……大変でした……」
扉の向こうからそんなやり取りが聞こえてきた。声の主はアルフィ様とリレイナ様の二人のようだ。ユーアさんの声は聞こえてこない。
聞き耳を立てるつもりはなかったが、辺りが静寂に包まれていたからか二人の声は自然と耳に入ってきてしまう。
リレイナ様は扉の前でしばし逡巡しているようだったが、アルフィ様の言葉を受けて前向きになったのか、肯定的な声が聞こえてくるようになった。
「覚悟、できましたか?」
「は、はい。大丈夫です。が、頑張ります」
「そ、そんなに固くならないで。リラックスですよ、リレイナさん」
直後、すーはーすーはーという大きな深呼吸音が耳に届く。気持ちを落ち着ける時によくやるあれだろう。
「ふぅ、た、多少はマシになりました」
「そうですか、良かったです」
「では、行きます」
そんな決意のこもった言葉の後、部屋の扉がコンコンと2回叩かれた。僕は寝台から降り、その足で扉へと近づく。
「今開けます」
そう言ってドアノブを捻り、扉の外の存在を中に招き入れる。……そこにはユーアさんの姿はなかった。声がしないだけと思っていたが、そもそもこの場にいなかったようだ。
「アルフィ様、それとリレイナ様、どうかなさいましたか?」
この後の展開も全て理解してはいるが、アルフィ様の視線が"知らないフリをしてください"と訴えかけてきていたので、僕はそれに従い小さく驚いた反応を作り彼女たちを迎えた。
「あ、あの……、その……、お、お話ししたいことが……あって……。こ、こんな夜分遅くにすみません……」
扉を開ける前は多少緊張も解れていたリレイナ様だったが、実際に僕と対面したことで先ほどの緊張が戻ってきてしまい、ガチガチに身体を硬直させてしまっていた。
その隣でアルフィ様が"リラックス!リラックス!"と小声でリレイナ様に語り掛けていたが、余裕を失ったリレイナ様の耳にはその言葉は届いていなかった。
「お話……ですか?っとと、このまま立ち話も何ですので、ひとまず中にお入りください、お二人とも」
「ひゃ、ひゃいっ!し、失礼しましゅ……」
「はい、それでは失礼します」
真面に発音すらできなくなってしまっているリレイナ様と、これから起こる展開にワクワクした様子のアルフィ様がそれぞれぺこりと頭を下げてから入室してくる。リレイナ様の所作はぎこちなかった。
そんな彼女の様子に思わず吹き出しそうになるのを必死に堪え、僕は部屋の扉をぱたんと閉める。
が、その直後……
「にゃっ、し、閉めないで……」
そんなか細い声を聞き、慌てて扉を再度開く。するとそこには、コップの乗ったトレイを手に持ったユーアさんがしょぼんとした様子で佇んでいた。
「ご、ごめん、気づかなかった……」
「ナギサさん、酷い……」
「ほ、本当にごめん……。さっきドア開けた時にはいなかったから……」
「お水用意してたの」
そう言うと、持っていたトレイを強調するように前に突き出してくるユーアさん。そこに乗っているコップの数を見て、僕は首をかしげる。
ここには僕ら4人しかいないのだが、トレイの上のコップは人数分より多かった。その理由が思い当たらない。
「コップ、多いね」
「足りないかと思って。ねぇ、それより早く入れて」
「あっ、ごめん。どうぞ」
ユーアさんに催促され、僕はすぐにユーアさんも部屋に招き入れた。そして今度こそと扉を閉めた。
振り向けば、3人の全裸の美少女がいる……。若々しい甘酸っぱい香りが室内に充満し、僕の性欲を刺激してくる。
というか、匂い強いな……。生々しさすら感じさせる少女臭に若干の眩暈を覚えつつ、その理由を探ろうと彼女たちをじっと見つめる。
が、すぐに分かった。リレイナ様の下半身がところどころ濡れている。恐らく、先ほど自室で自慰行為をされていた時に分泌した愛液だろう。強い雌臭の原因はそれだろう。
それを理解するや否や、つい先日ロリコンであることが確定した僕の性欲は一気に爆発ギリギリまで高まっていく。自分のことを考えて行ってくれた自慰行為の残滓が目の前にあると考えると、それだけで言いようのない興奮が僕の心身を襲う。
ま、待て待て……。今はその時ではない。あとでそういう展開になるかもしれないが、今は真面目に話を聞かないと。
そう思い、僕は数度深呼吸を繰り返し、芽生えた興奮を無理矢理抑え込んだ。とは言っても、ごくごく一部だけなのだが。
「ユーアさん、それはお水ですか?」
「はい。水分補給用にと」
「そうでしたか。態々ありがとうございます」
「いえ、これも仕事ですから」
奥の方でアルフィ様とユーアさんがそんなやり取りをしている。だが、そのやり取りすらもリレイナ様の耳には届いていないようで、自身の胸を押さえながら何度も何度も激しい呼吸を繰り返していた。
「え、えっと、リレイナ様、その……大丈夫ですか?」
届くか分からなかったが、一応声はかけておく。心配だし。
「ひゃい、平気ですっ」
「い、いえ、そうは見えないのですが……。と、とりあえず落ち着きましょう。ゆっくり深呼吸です、リレイナ様」
僕の言葉に従い、リレイナ様はゆっくりとした深呼吸をし出す。
「息を吐くのを長めにすると良いですよ」
「は、はい、やってみます」
効率の良い深呼吸法をリレイナ様に伝えると、リレイナ様が素直にそれを実践してくれる。自律神経の意図的な調節ができる……とかなんとか聞いたことが有る。
それからしばらくの間、リレイナ様は行きを吸っては吐いてを繰り返していた。そうしているうちに、何とか気持ちを落ち着けることができたようで、先ほどまで荒かった呼吸が穏やかなものに変わってきた。
「ありがとうございます。大分楽になりました」
「良かったです。それで、お話がある……ということでしたが……」
リレイナ様からのお礼の言葉に僕は軽く頷くと、早速本題を切り出すことにした。リレイナ様が落ち着いている今のうちに話を進めるべきだと考えた。
「そ、そうでした。緊張で本題を忘れてしまうところでした……。そ、そのですね……、お話というのは……」
躊躇したように俯くリレイナ様。決心したとは言っても、告白というのはどうしても勇気がいるものだと思う。
僕は急かすことなく彼女の次の言葉を待った。
「ワタシ……は……、ナ、ナギサさんのことが……」
そこまで言って、彼女の言葉が止まる。どうしてもその先を声に出せないのだろう。彼女の唇は"う"の形を保ったまま固まってしまっている。
"す"と発音したいということはもう既に分かっている。だから、助け船だって出せる。……けど、安易に"好きなのですか?"などと聞きたくはない。
しかし、このまま彼女を放置してしまうのも可愛そうだ。せっかくここまで言ってくれたんだし、そろそろ何らかの助け舟は出したって罰は当たらないはずだ。
……別の方法で、何か言い手助けはあるだろうか?僕は一瞬の間に様々な案を頭の中に思い描く。
と、そんなとき、僕の視線が彼女の唇に向く。"う"の形を保ったまま……ということは、つまりこちらに唇を突き出した状態であるということ……。
そこで僕は一つの案を思いついた。上手くいくかは分からないけど、僕は無性にその案を実行に移したくなった。ちょっとした悪戯心だ。
そう思い、僕はその場に少し屈み、リレイナ様と目線の高さを同じにする。そのまま間髪入れず、僕は彼女の突き出された唇にそっと口づけを落とした。
「んっ……♡って、え、ええっ!?」
顔を放すと、そこには赤面状態のリレイナ様がいた。まぁ、そういう反応になるよね。苦笑いを浮かべながら、僕は次の講堂に移る。
「ふええっ!?」
彼女の身体に腕を回し、そのまま抱き寄せる。突然のことに驚きの声を上げた彼女の小さなその身体は、緊張で再びガチガチになってしまっていた。
逆効果……だったかもな。目の前の少女があまりに可愛すぎた所為で、思わず突っ走ってしまった。
うーん、どうにかしてここから軌道修正を図りたい……。
「……おまじないですよ。リレイナ様がちゃんと言いたいことを言えるようにするための、ね」
咄嗟のことだったが、案外それっぽいことは言えたのではないだろうか。もちろん、今の行動にはおまじない要素など一切ないけど。
「おまじない……ですか……」
「さあ、言ってみて」
彼女の特徴的な長い耳に向かってそう囁く。一瞬、リレイナ様の身体がぶるりと震えたような気がしたが、今は気にしない。
「は、はい、ありがとう……ございます……、ナギサさん……。勇気、出ました。それじゃあ、言いますね」
それから一呼吸置き、彼女が再び口を開いた。
「ナギサさん、ワタシは貴方のことが……好きです」
彼女から発せられたその言葉は、何を言われるか知っていたはずの僕の心臓を急激に高鳴らせた。それくらい、彼女の言葉には破壊力があった。
自然と彼女を抱きしめる僕の腕に力が籠る。腕の中の彼女の身体は、先ほどの緊張時とは違ってとても柔らかかった。
「その……、ワタシも……貴方の傍に……いさせてください……」
「はい、もちろんです」
僕がそう言葉を返すと、今度はどちらからともなく互いの唇を寄せ、ちゅっと軽く触れ合わせた。とても甘いキスだった。
「やりましたね、リレイナ様」
「安心です。まぁ、ナギサさんが断るとは最初から思っていませんでしたけど」
「ですね。でも、緊張はしてしまいますね。あっ、お水飲みます?」
「はい、いただきます」
それまでこちらの様子を静かに伺っていたアルフィ様とユーアさんが、僕たちの様子を見てほっと胸を撫で下ろしていた。
それから、ユーアさんが持ってきたコップに口をつけ、緊張で乾いた喉に水を流し込んでいた。
そんな光景を眺めながら、僕はふっと小さな笑みを溢す。なんだかんだ僕も緊張してしまっていたようだ。彼女たちの姿を見て、僕も身体に入っていた無駄な力を抜くことができた。
「リレイナ様は喉乾いていませんか?」
そして、現在僕の腕の中で幸せそうな吐息を漏らしているリレイナ様に対し、僕はそう尋ねた。
「あっ、え、えっと、そ、そうですね、ちょっと乾いてるかもです」
「と思いましたので、持ってきました。はい、どうぞ」
リレイナ様からの返事を予想して先回りしていたユーアさんが、いつの間にか水の入ったコップを手に持ってすぐ傍までやってきていた。
「あ、ありがとうございます、ユーアさん」
リレイナ様はそう言ってコップを受け取ろうとする。しかし、今は僕に抱きしめられた状態で、彼女は身動きが取れない。
そのことに気づいたリレイナ様が、申し訳なさと名残惜しさの混じった瞳でこちらをチラリと一瞥してきた。
「そ、その……、ナギサさん……」
「ん?どうかなさいましたか?」
またも悪戯心が芽生えてしまった僕は、少しだけ口元を緩ませながら彼女の耳元でそっとそう囁く。
「ひぅ……♡は、放してもらわないと……、お水……飲めなくて……。だ、だから……あの……その……」
「僕、今はリレイナ様と離れたくないです」
「んんぅ……♡」
そう言ってやると、リレイナ様は顔を一気に紅潮させる。そして、彼女の口からは喜色に満ちた吐息がこぼれ出る。可愛いなぁ。
「だから、僕が飲ませてあげます」
「えっ……?ふ、ふええっ!?」
そう言って、僕はリレイナ様を抱きしめたまま立ち上がり、そしてそのまま寝台に腰を下ろした。
その際、リレイナ様の身体をくるりと反転させ、僕に背を向けた状態にさせた。即ち、現在は背面座位の状態である。
僕は彼女の細いけど柔らかなお腹に腕を回し、彼女が膝から滑り落ちないようぎゅっと力を込めてその身体を支える。
「ユーアさん、コップ貸して」
「はいはーい。どうぞ」
それから僕はユーアさんからコップを受け取る。受け取ったコップは思っていた以上に冷えていた。
「それではリレイナ様、口開けてください」
「えっ、あっ、は、はい……。あ、あーん……」
僕の言葉に応じ、リレイナ様は素直に口を開いてくれた。その口元にコップを近づけ、口腔内へと冷たい水をゆっくり流し込んでいった。
リレイナ様は恥ずかしそうにしながらも、口腔内に入ってきた水をこくこくと喉を鳴らして飲み下していく。そんな彼女の嚥下音と喉元の小さな動きが妙に色っぽく見えてしまった。
「……美味しかったです、お水。ごちそうさまでした。ユーアさん、ナギサさん、ありがとうございます」
やがてコップの中身を全て飲み干したリレイナ様が穏やかな笑みを浮かべながらそんな感謝の言葉を述べてくる。
その頬は未だに赤く、そのためか彼女の纏う色っぽさは消えていなかった。かなりドキドキさせられてしまっている。
太腿の上に乗る彼女のお尻の感触が、僕の興奮を一層強く掻き立ててくる。疲れているはずなのに、それを感じさせないくらい僕の男性器は怒張し、寝間着のズボンとさらにその上のリレイナ様のお尻を突き上げている。
「な、なんかお尻に硬いものが……」
お尻の下の硬い存在にリレイナ様が気づき、そんな疑問の声を漏らす。
「すみません、リレイナ様。僕、興奮してきちゃいました」
「興奮……?ふえ……、ふええええっ!?こ、こここ、これって……もしかして……ナギサさんの……おちん……♡♡はうぅ……♡」
「はい」
僕は股間の怒張を彼女の尻肉にぐにぐにと強く押し当てながら、耳元で一言そう呟く。興奮に任せた行動だったが、どうやらリレイナ様は嫌がってはいないようだ。
というか、あれ……?何故か今は気持ち的にも元気だ。リレイナ様達がこの部屋にやってくるまでは、疲れの所為であまり気分が乗っていなかったはずなのに、今は心身ともに性行為に前向きになっている。
どうしてだろう……?と思いながら辺りをきょろきょろと見回していると、不意にアルフィ様と目が合った。彼女はサムズアップしていた。
あ、なるほど。知らないうちに僕はどうやらアルフィ様に回復魔法を施されていたようだ。抜かりない御嬢様だった。