今さらですが会話文中の情報が正しいとは限りません
バベッジに未来を託された私たちは、ジキルの邸宅に戻って来ていた。
ロマニはデータを確認しにモニターから離れていて、フランは一人で部屋に戻ってしまっている。
「準備しろとか言ってた癖に結局力ずくじゃねえか。まっ、俺は面倒がなくていいけどな」
「モードレッドさん、正確には霊基の破壊です。今、ドクターがデータを確認中です」
『おまたせ。人海戦術で何とか分析が終わったよ。マキリ氏と重複する部分は省略するね』
そういってロマニはかいつまんで報告してくれた。
「勿体ぶられた割には大した情報じゃあなかったな」
「モードレッド、そんなことはないよ。根拠が四四八さんの召喚ぐらいしかなかったルーラーの正体が黄錦龍だという予想がほぼ間違え無くなったし、僕らが調べようにも霧に隠されていて予想でしかなかった部分が事実だと確認できたのは大きいさ」
『分析結果は以上なんだけどね。こっちの待機組というかエミヤ達とアイリさんが言うには、単純な攻撃では直接霊基には届かないらしいんだよね』
「どういうことだ?」
『ちょうどアンデルセンが冬木の聖杯戦争について調べていたから知っていると思うんだけど、カルデア式の元になった聖杯戦争では、サーヴァントは神秘秘匿とか魔力節約なんだろうけど、霊体化できたんだ』
「はい。冬木の聖杯戦争では一般人の居る市街地で行っていたため、日中は霊体化して水面下での情報戦になっていたとか」
『霊基自体への攻撃っていうのは、その霊体化しているサーヴァントを倒すようなものらしい。静乃ちゃんは式神を直接依代を焼いてけそうとするようなものと言った方がわかりやすいかな』
「それは普通は焼くより実体を叩く方が早いな。だが、それはマキリが持ちかけてきた以上、火力だけで押しきることもできるのでは?流石に方法までこちら任せであの期日にはしないでしょう」
『シミュレーターでテストした結果、途轍もなく効率は悪いものの霊基には届いたよ。6騎でようやく十分の一削れるか、ってところだから聖杯戦争じゃ実質不可能だね』
「それだと60騎必要なのでは?」
『今までの魔神柱との戦いから計算すると魔神柱は6騎分ぐらいは削ってくれるとして、その後を考えずにリソース注ぎ込んでギリギリ足りそうだという試算だ。その後マシュ以外撤退することになるね』
「カルデアにはそんな力が集まってたんですね」
『特異点修復時に回収した聖杯さ。それで参戦するサーヴァントの霊基の強化と瞬間的な強化もする』
「だが、聖杯は向こうにもあるのでは?」
『順調に進めば聖杯は使わせないけどね。念のため、その辺りを柊四四八に聞きたかったんだ。どうなんだい?』
「奴が聖杯や令呪を理解していることは無いだろう。使用するとすれば、危機感を抱くか、聖杯が奴の意思を汲んだときだ。
だが、特異点側の話を聞く限り、既に聖杯は奴の願いを叶えようとしている。
狙いを気づかれれば、聖杯に妨害される可能性が高い。
一気に削りきる必要があるだろう。
俺は中国で奴に会ったとき、盧生資格を感じただけだが、ほぼ間違いないはずだ」
『なるほど。それじゃあ、火力と耐性に加えて、タイミングを合わせられる人選にする必要があるね』
その後、最終決戦のメンバーを決定し、眠りについた。
目を覚まし、準備を整えて、ついにアングルボダのある地下へ向かう。
ゾォルゲンも魔術教会から移動しているが、別行動だ。
ゾォルゲンから送られてきた使い魔からメッセージが届く。
「そろそろ見えてくるぞ。霧の発生源巨大蒸気機関にして魔術炉心、アングルボダだ」
霧の中に巨大な影がうっすらと見えてくる。
「思っていた以上に大きいな」
「はい、バベッジさんよりも大きいですね」
慎重に近づいていくと、アングルボダにもたれ掛かるようにして胡座をかいている人影が見えた。
「っ!迂回しよう」
「......どうした、
スパァ......(゚∀。)y─┛~~