※この作品はR-18です。

FGO 第四特異点 仙界魔霧都市ロンドン   作:吉貝 雷

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投稿予約してませんでした
気づいてよかったっ


第十一節 桃源郷 3/3

「さあ、観念やがれ酔っ払い!」

モードレッドが剣の先を黄錦龍(ファンジンロン)に向ける。

聖杯は戦闘中に静謐のハサンが回収してくれた。

マキリも霧に紛れて、近くまで来ているようだ。

いよいよ黄錦龍(ファンジンロン)を討伐できる。

 

「悲しいなあ。どうして、そう、辛い道に行こうとする。なりたいように、したいようにすれば良いじゃないか。世界は俺が救ってやろう」

奴は相変わらず一人で勝手なことを言っている。

奴の関心が私に向いているのをみたのか、魔神柱が天井まで高く太く聳え立った。

まさか、こんなものとの共闘などする日がくるとは。

 

現れた異形に奴は距離感の感じぬ声で独り善がりに呟いた。

「愛い愛い、そんなに主人が消えて寂しいか。人類を救うのはよいが、その方法は皆が幸せになれない。俺が代わりに救ってやろう、心配するな、お前たちにも夢は見れる」

 

私はサーヴァント達へのブーストのために時間稼ぎに関心を引き戻す。

「救う?滅ぼすの間違いだろう!」

「そんなに怒るな。救われてくれよ、我が父のように、母のように......。娘よ......」

 

「気味の悪い関係を勝手に作るな」

 

「お前はどうして夢の中でも苦しもうとするんだ。もっと痴れておくれ」

 

「お前は幸せになるべきだ」

 

奴が虚空に手を伸ばした。

 

「がッーーーー」

突然自身に訪れた強烈な快感に思わず悲鳴をあげる。

 

まるで脳と心臓を直接鷲掴みされたような、おぞましい快楽中枢の暴走は、私を夢幻の彼方へ呑み込もうとする。

 

こんなものに個人の自我など意味を成さない。秒瞬も待たずに誰もは汚怪な触手と化し、夢に痴れるだろう。

痴れて痴れて、そしてまどろみ揺蕩うだけの未来に堕ちる。

 

「先輩っ!」

『マシュ、石神ちゃんの指示無しで戦えるっ?』

「やりますっ」

 

ぐわんぐわんとぼやける意識の中でそんな声を聞いた。

Battle▶▶▶▶▷

黄錦龍(ファンジンロン)(ルーラー) LV1

スキル[酩酔体質EX][盧生(仙)EX][協力強制(夢)A]

宝具『四凶渾沌(しきょうこんとん)鴻鈞道人(こうきんどうじん)』

 

常時「酩酔者」対粛清防御(解除不可)、状態異常無効(解除不可)

開始「霊基焼却」15000ダメージ、火傷付与

  「羽化登仙」マスタースキル使用不可(1ターン)

 

 

宝具発動でバトル終了

Finish▶▶▶▶▶

「そんなっ、届かない!?」

『計算はあってるはずだっ。僕らは何を見逃した?』

途中で正気を取り戻したが、作戦は失敗した。

 

絶望の中、後ろから聞き覚えがないのに既視感のある声が聞こえる。

「まぁた、懲りもせず見事に嵌まってるわねぇ」

「誰だ!」

振り向くとそこには口元を歪めた美少女と化け狐がいた。

 

「みこっ!?なーんか、失礼なこと考えませんでしたっ?これでも、主人公の危機に駆けつけた過去の英雄、ってかんじなんですけどもっ」

「あんた、ロンドンバカンスとか言ってたじゃない」

「なに、チクってくれてんですか、しっぽ並みの悪女!」

「口に出す間抜けが悪いのよ」

「きぃぃっ」

 

「あの、あなた達は?」

「キャスター、玉藻の前ですっ。んー、イケ魂力は悪くはないんですけど、ちょっと桃色メルヘンなのがマイナスですね」

「キャスター、緋衣南天(ひごろもなんてん)よ。ま、精々頑張って私の役に立ってちょうだい」

 

『良かった、話は通じそうだ』

「おい、石神。カルデアのハードル下がりきってないか」

「そっち(正史)のアンタは随分平和に生きてるわね。こっち(戦真館)のアンタなら、もうとっくに一撃当ててるわよ。

さっさと認めなさい。

ーーアンタがここ(特異点)に来て、最も願っていた存在は誰」

その言葉に私は固まる。

 

「先輩っ!?」

 

「私が......願った......?」

まさか。

 

ーー皆様の中に内通者がおりますよ!

 

「柊、四四八が......私の夢(シャドウサーヴァント)っ......!?」

 

「はい、正解。良かったわね、いい夢みれて」




次回、一週間休載して5/2に投稿予定
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