『さて、予想外のことが起きたけど、お疲れさま。
これで事態は収拾するはずだよ。
「さて、ロンドンの異変もこれでなんとか解決だ。レイシフトの準備が整ったよ。』
ロマニにそういわれ、別れの挨拶をしようと口を開く。
『って、えっ、あれ。ちょっと計器の数値が乱れてるんだけど。そっちは何ともない?』
「――っと。言った矢先に何か来たみたいだぜ。何だ?」
『高密度の魔力反応があるぞ。魔霧はもうほとんど消えたのに、何故?』
『何かとてつもないものが来る!警戒してくれ、マシュ、静乃ちゃん!』
「何が来ようと関係あるかよ!オレがまとめて叩き斬ってやる!来い!!」
「――――。なんだ、もう終わっているのか」
現れたのは、軍服の女性だった。
「こいつは......、クリームヒルト?」
『残った魔霧の殆どを吸収しながら現界している!まずいぞ、この魔力量は......!』
私たちが警戒する中、柊四四八さんが軍服のサーヴァントに話しかける。
「何をしに来た、クリームヒルト・レーゲンシュバイン」
「何と言われても、手伝いに来たのだが。丁度ここに向かっている奴が居たのでな。いわゆるタダ乗りというものをしてきた。
おや、そこにいる彼女らはどうしてそんなに強張った顔をしているんだ」
「待て、お前以外に何か来るのか?あの馬鹿じゃないだろうな」
「違うとも。おや、来るぞ」
『もう、この時代に脅威はないのに今更一体誰が.....。
えっ、なんだこの反応......!?』
「ドクター?」
『何かがそこへ出現するぞ!
サーヴァントの現界とも異なる不明な現象だ!』
「不明?いや、これはむしろレイシフトに似てるか?
そんなはずはないぞ、カルデア以外にこの技術は......!」
「空間が開く...!来るぞ」
「魔元帥ジル・ド・レェ。帝国神祖ロムルス。英雄間者イアソン。こいつらも小間使いすら出来なかったが、まさか、召喚すらされぬ奴が出るとはな。実に下らない。
やはり人間は、時代を重ねるごとに劣化する」
『音声しか拾えない!どうした、何が起きたんだマシュ!静乃ちゃん!』
「わ、わかりません。ヒトのような影がゆっくりと歩いてきて――」
「下がっていろ、お嬢さん。あれは穢れている。まっとうな娘が見ていいものではないぞ」
「いや、私は......!」
「お前もお嬢さんだろうが。だが、石神とマシュを下がらせた方が良いというのは同感だ。
......、まさか、
そう言って剣に触れる。
「なんだ、四四八。私を女性として見てくれていたのか。どうだ、この後。一子もうけないか」
「断る。どうしてそうなる」
「私も退散退散。私じゃ穢されちゃいます」
「この気配、悪魔か天使か。神すら有り得ます。逃げた方が良いのでは」
「逃げの一手には賛成だ。やれやれ、本命が来るには早すぎるだろう」
『本命!?』
「ほう、私と同じく声だけは届くのか。
カルデアは時間軸から外れたが故、誰にも見つけることのできない拠点となった。
あらゆる未来――すべてを見通す、我が眼ですら、カルデアを観ることは難しい
だからこそ生き延びている
無様にも。無残にも。無益にも。
決定した滅びの歴史を受け入れず、いまだ無の大海にただよう哀れな船だ」
「それがおまえたちカルデアであり、石神静乃という個体」
「燃え尽きた人類史に残った染み。私の事業に唯一残った、私に逆らう愚者の名前か]
「お前は誰だ!レフの言っていた王か」
「ん?なんだ、既に知り得ている筈だが?
そんな事も教わらねば分からぬ猿か?」
「だがよかろう。その無様さが気に入った。聞きたいのなら応えてやろう。
我は貴様らが目指す到達点。七十二柱の魔神を従え、玉座より人類を滅ぼすもの。
名をソロモン。数多無象の英霊ども、その頂点に立つ七つの冠位の一角と知れ」
「さて、それよりもそこの無礼な女。冠位たる我を利用したのだ、少し踊るがよい」
Battle▶▷
御使いの四柱(?) LV55
サポート 柊四四八 LV60(固定)
宝具「
常時「破魔の剣」 柊四四八のクラス相性を「?」に対して有利にする
開始時「憧れの形」柊四四八にガッツ付与(3回)、NP獲得量アップ(極大)
毎ターン「メメント・モリ」 敵全体に5000ダメージ
Finish▶▶
「――宝具、
「はっ、御大層な口上の割には大したことなかったなあ!」
「ふん、思い上がるな。今のは、一撫でにすら満たない、精々しょんべん程度だ。貴様らは全ての特異点を修復して、ようやく"私が解決すべき案件"に成り得るのだ。精々、足掻いていろ」
そういうと、ソロモンの姿が消えた。
「む、私もか。元より今回は時間も残されていないようだからな。次はお互い生身か、聖杯を持って再会しよう、四四八」
それに続くように突如現れた第三盧生は去っていった。
「あー、くそっ!ソロモンの野郎逃げやがって!!なんだ、ロンドンは俺を消化不良にしないと気が済まねえのか」
「しかし、奴の言っていたことは事実だ。あのまま続けていれば、いや、ソロモンが直接手出ししていれば、こちらは全滅していた可能性が高い。宝具を当てたとき、手応えが全く無かった。英霊としての格どころか、出力そのものが違った。
だからと言って諦める気は毛頭ないが」
「おっと、俺もここで退散か。気分わりいが、オレにしちゃあ上出来だ。無念なのはここで終わりってコトだが、ソロモンの野郎を絞めるときは絶対呼べよ。優等生にばっか、美味しい思いはさせねえ」
そう言ってモードレッドが還っていった。
『とにかく、みんな無事でよかった。事件は解決したけれど、大団円とは行かなかったね』
「え、ダヴィンチさん?Dr.ロマンはどうしたんですか」
『ちょっと落ち込んでいるだけさ。まあ、天才に任せたまえ』
「あら、わたしも帰るじかんみたい。少しはおやくに立てたのかしら?」
「俺もだな。まあ、達者でな。俺は呼ばんでいいぞ」
四四八さんが私の頭に優しく手を置く。
「流石に俺もここまでのようだ。石神静乃、一人の少女が背負わせるには重い未来だが、
「はい、ありがとうございました、四四八さん。みんなに迷惑もかけたけれど、それでも貴方に会えてよかった」
今度こそ本当に終わったのか、特異点に呼ばれていたサーヴァントたちが還っていく。
残ったのは、カルデアとロンドンの住人だけだ。
「あの、そういえば緋衣南天さんが見当たらなかったのですが」
『ルーラーのサーヴァントだったんだろう、マスターが居なくなって還っていたんじゃないかい?』
「手伝って頂いたのに、お礼が言えませんでしたね。先輩」
「感謝しづらい態度だったがな。私が腑抜けていた所為でもあるだろうが」
『二人とも、今度こそレイシフトの準備が整ったよ』
「なんだか、寂しくなるな。向こうでも元気で」
「ジキルさん、協力してくださって、ありがとうございました」
「いや、最後はむしろ足手まといになってしまって済まない。メディアさんの忠告をもっと考えるべきだった」
「いえ、あの時は他に手が無かったと思います」
「ああ。今までありがとう」
「ウー!ウー......」
「はい、フランさんもお元気で」
そうして、私たちは漸くカルデアに戻ってきた。
「お帰り、二人とも。今回も無事......とは言い難いけど、とにかく良かった」
そういってダヴィンチちゃんが出迎えてくれる。
「一晩そっとしておこう。明日になってもダメになってるようなら、気合を入れなおしてあげてくれ。
君たちも疲れただろう、今夜はゆっくり休むと良い」
「......部屋に到着しましたね。先輩、お疲れさまでした」
「大丈夫だ、そんなに疲れてはいない」
「それでも。部屋でゆっくり休んでくださいね」
「ああ、ありがとう。マシュ」
翌朝、部屋を出ると廊下に柊四四八さんがいた。
「予想より、随分と早い再会になってしまったが、これからよろしく頼むぞ。マスター」
「柊、四四八さん......」
[ストーリークリア加入]
☆☆☆
柊 四四八(ルーラー)
スキル① カリスマA
宝具(バスター)『勇気を示す者』対人宝具
対象:自身より後ろに配置されている味方全て(控え含む)
状態異常を全て解除。NPチャージ(小)
特異点としては今回で完結
次回は蛇足です
次作はVチューバーになっていただく予定(゚∀。)y─┛~~