※この作品はR-18です。

FGO 第四特異点 仙界魔霧都市ロンドン   作:吉貝 雷

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行間が来い


第二節 ロンディニウムの騎士

「柊......、四四八......さん?」

大正時代の日本の軍服をはためかせ現れた彼は、マシュと協力して、瞬く間に敵性体を倒してしまった。

「助けて頂き、ありがとうございました。私はマシュ・キリエライト、こちらはマスターの石神静乃さんです」

「英霊、柊四四八、セイバーのクラスで人理の危機に遅ればせながら参上した。人類最後のマスター、石神静乃、よろしく頼む」

周囲に他の敵性体がいないことを確認し、自己紹介をする。

 

「先輩、失礼ながら私は存じ上げないのですが、どのような方なんですか」

「柊四四八さんは、私の最も尊敬する英雄でーー」

マシュに四四八さんの英雄譚を語る。

大正時代、第一次世界大戦後に2度目の世界大戦を食い止めた英雄。

彼は未来が見えたのだというオカルト誌もあったが、私は育ての親より真実を聞き出していた。

 

柊聖十郎という男が編み出した、夢の中で遥か未来まで歴史を辿り、試練を乗り越えて盧生という救世主としての資格を証明することで、理想を現実に持ち帰ることの出来る邯鄲術。

それを巡って、四四八は様々な困難を乗り越え、最後には盧生としての資格を返上し、経験と未来の記憶だけを持ち帰ったのだ。

 

考えようによっては、用途の限定された聖杯といえるかもしれない。

 

途中、また視線を感じたが、最初ほど嫌な感じはしなかった。

 

「先輩、兜を被った騎士の方はどうしますか?先程のような大群に遭遇しないとも限らないので、そろそろターミナルを設置したいところですが」

マシュのその言葉に四四八さんが返す。

「この霧の中だ。追うのも探すのも困難だろう。ターミナルを設置したいのも分かるが、ひとまずマスターが休める仮拠点を用意したい」

話し合った結果、緊急措置として生体反応のない空き家を探して借りることにする。

 

一休みして、再び探索に出たところ、ロマニが反応を検知する。

 

「生体反応3つと動体反応6つだ。敵性体がいる可能性が高い。そろそろ解析のためのデータが欲しいところだから、よろしく頼むよ、二人とも」

そこに騎士の姿はなく、6体の敵性体と3体のホムンクルスの姿があった。

「敵性体とホムンクルス?」

それらはお互いと戦っていたが、私達に気がつくと両方とも襲いかかってきた。

相手が連携していなかった上、戦力が増えていたことために難なく撃退することができた。

 

「今回の特異点はまるで意味が分からないぞ。2勢力、いや騎士も合わせれば3勢力か、この中に焼却側、人理側がいるとして、あと1つはなんだ?ただでさえ霧で状況が分からないのに第三勢力?ああもう、今回の特異点のことを解説してくれる助っ人が欲しいっ」

「ドクター、データ送信しました」

 

データ送信後、再び探索に戻る。

しばらくしてロマニから通信が来た。

 

「データ解析の結果が出たよ。ホムンクルスは急激な肉体の衰えがあった。敵性体は品質より生産性を重視している粗製のようだけど、霧の影響は何も無いようだ。この2つを元に霧の精査をすれば、霧についてもう少しわかるかもしれない」

ロマニからの報告を自分なりに考察しようとしたところで、マシュから警告の声があがる。

「先輩、何か来ますっ!」

四四八さんが私を守るためにマシュの隣に立つ。

 

現れたのは、際どい黒い服を来た白髪の幼い少女だった。

「どうして、産まれたままなの?おねえちゃん」

思わず見下ろして、衣服を確認する。

「ここはおかあさんの中。私たちはずっとおかあさんと居たい」

少女は物騒な大振りのナイフを手に持っている。

「だから、夢から覚めないで」

少女が消える。

 

次に少女が見えたときには、マシュの間近で四四八が刃を防いでいた。

そのまま戦闘になるが、あと一歩のところで少女の姿を逃がしてしまう。

 

「無事かい!?霧についての追加情報だ。

この霧には高濃度の阿片が含まれている」

 

「阿片、ですか?」

 

「そう、阿片、芥子から作られる麻薬だ。今じゃとっくに過去の産物だけど、18世紀頃のイギリスは中国とかに輸出して財源にしていたようだね。

自国では暗黒街や中華街ぐらいでしか流行っていないはずだ。少なくともここまで、町中に溢れるなんてありえないのは間違いない」

 

「魔力反応があることからの予想だけど、サーヴァントにも影響が出るかもしれない。

今後、サーヴァントを召喚するときは、毒が効かない体質か、人外の存在がよさそうだ。

そこに居て、3人とも何ともないのかい?」

「はい、私は何ともないですし、先輩も普段通りにみえます。先輩の体が心配なので、ここよりも霧が濃い場所がないと良いんですけど」

 

「ちょっと待った。生体反応が1つっ」

 

現れたのは、先程の騎士だった。

「ちっ、またあの野郎を取り逃したか。ん、お前らあのときの。さっきの戦闘音からして敵じゃないってことでいいのか?」

 

「私はマシュ・キリエライト。こちらはマスターの石神静乃さんと、途中で出会ったセイバーです」

「セイバーの柊四四八だ」

「ひいらぎ?知らねえ名前だな。俺はセイバー、モードレッド。父上の愛したロンディニウムの危機に馳せ参じた」




次回、1/9 0時
じんたんの阿片はママの温もり(゚∀。)y─┛~~
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