静ぐだ子は、反英霊と相性悪そうだけど、たぶん反英霊に好かれるとかそういうの。
モードレッドの提案で、彼女の拠点に移動して情報共有をすることになった。
アーサー王だけでなく、モードレッドまで女性だったのは、驚いたが、実際目の前にいる以上、伝説の方が間違っていたのだろう。
四四八さんも夢界での戦いは歴史書に載っていないし、書いてあることより、事実の方を信じるべきだろう。
叛逆の騎士は正道の勇士と折り合いが悪いようで、四四八さんに度々ぶつかってくるが、四四八が慣れたようにあしらってくれているので、問題にはなってない。
「戻ったぞー、ジキル」
「お帰り、セイバー。......、後ろの人達は?」
モードレッドに案内された場所は立派な邸宅だった。
「モードレッド、協力者がいたのか」
私が問いかけるとモードレッドは軽く答える。
「言ってなかったか?そうだ、ジキル。お前の方が詳しいし任せた」
「待ってくれ、セイバー。せめて、彼女らの紹介をしてくれ。それと、なんで真名バラしてるんだい」
連れてきた本人はさっさと休憩に向かってしまい、ろくに紹介もされないまま、初対面同士が残された。
彼はジキルという名前のようだが、それ以外何も知らないんだが。
ジキルはこの邸宅の家主で、霧に対抗するための協力者と情報を集めていたところ、モードレッドと出会ったらしい。
「三日前から夜毎に霧が出るようになってね。今、ロンドン内でまともに動けるのは魔術師ぐらいで、殆どの一般市民は深度の差はあれど、すっかり麻薬中毒者で政府機能は麻痺している」
「薄い場所ならマスクをすれば動けるけれど、気づけないだけで蓄積されている可能性はあるから、モードレッドみたいに防ぐ手段のあるサーヴァント以外は無計画に出ない方が良い」
途中、この特異点に来てから、気になっていることを聞いてみる。
「どこかから視線のようなものは感じなかったか?」
「視線かい?モードレッドが霧の中で会っても覚えていられないアサシンが出没してるとは聞いているけど」
今のところ、視線を感じたことがあるのは、私だけだ。
霧の所為で神経質になっているだけなのだろうか。
彼の好意で、部屋をいくつか借りて拠点に使うことになった。
都合の良いことに霊脈の上にあり、ターミナルも設置できた。
ロマニとダヴィンチさんが出した今回の召喚候補は、神性を持ち、耐性も高いマルタさん、あらゆる毒に耐性のある静謐のハサンだった。
他には、茨木童子やアステリオスのような人外の存在も上がったが、耐性と都市での活動を考慮しての選出らしい。
アルトリアはモードレッドが居ることから、除外された。
マルタさんと静謐のハサンを召喚したところでジキルに声をかけられる。
「今日のところは、もう休んだ方がいい」
召喚した2人との挨拶の後すぐに、顔に疲れでも出ていたのか、その意見に同意したマシュにぐいぐいとベッドへ押し込まれた。
ーー善い夢がみたいだろう?
四四八が高級そうな応接室にいた。
同じように戦争を止めようと動いている私に招かれたんだ
向かいには私が椅子に全身を委ねてもたれ掛かっている
四四八は私と言葉を交わす度に表情が険しくなる
なぜだ?
目的は同じだろう
私は四四八と同じく人類を救いたいというのに
次回、1/10 0時
榊カッス「お楽しみはぁっ、これからだぁぁっ!アクションマジックッ、奇跡ィィ!」丁度4分割だし、行けないだろうか(゚∀。)y─┛~~