※この作品はR-18です。

FGO 第四特異点 仙界魔霧都市ロンドン   作:吉貝 雷

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熱出してましたが、字数が膨らんだので、熱出さなくても分割にはなってました。

イベント四連はやめろー


第五節 廃神 2/3

私は今まで、マシュに四四八さんに、人殺しをさせていたのか

「しゃあねえっ、撤退すんぞ」

「良いんですか、モードレッドさん?」

「良くねえよ。でもなあ、お前らのマスターがそんなザマじゃ、戦ってられねえだろ。

人類最後のマスター様が死んじまったら、俺らが何したって無駄になるんでな」

「大丈夫だ、私は戦えるっ」

「その言葉は、青白い顔を少しはマシにしてから言え。はっきり言って足手まといだ」

私を背にそういったモードレッドは、私を片手で抱えて引き返した。

 

「お帰り。もしかして的中かい?」

「おう。マシュ、そいつは任せた」

マシュに向かって放り投げられ、よろめくマシュに抱き止められる。

私はマシュに連れられて部屋に戻り、ベッドに倒れ込んだ。

静かに扉が閉じる音がした。

 

廃神の真実を知って、後悔する。

馬鹿じゃないのか、私は。

三つの特異点を乗り越えて、少しはマスターらしくなれたんじゃないかって思っていた。

今回は一番の憧れの英雄が仲間になって、共に並び立てて浮かれていた。

これは、そんな楽な戦いじゃないって分かっていたはずじゃまいか。

 

そうやって、枕に顔を押し付けていると、扉がノックされる。

無視していると、扉が開く音がする。

「少し良いか、マスター」

入ってきたのは四四八さんだった。

 

四四八さんは、甘粕事件のことや、両親との因縁とその結果を語りながら、私が決めるべきことを教えてくれた。

体を起こして、四四八さんが持ってきてくれた紅茶を飲みながら、愚痴を吐き出す。

憧れの人に聞かせるのは、恥ずかしいと思ったのは最初だけで、四四八は私から次々に悩みを引き出してくれた。

 

「そうだ、私は決めたんだ。どんなに困難で辛いことがあっても世界を救うって」

 

ーーなんだ、辛いのか。ならばもっと良い夢をみてくれよ

 

霧の中で、私は硬質な冷たい何かにもたれ掛かっていた

「おかあさん、おねえちゃんに会ったよ」

「うん、そうだね。早く帰ってくればいいのに」

 

まて、こいつは誰だ

 

わたしは、誰の夢を見ている

 

ーーどうした、俺(私)。寝ぼけているのか

ーー俺(私)の夢を見るのは俺(私)に決まっているだろう

 

何を言っている

 

私はお前ではない

 

 

ーー俺(私)がそう思うのなら、そうなのだろうよ。好きに思い描くと良い

 

「どうしたの、おかあさん」

「へえ、そうなの。おねえちゃんが来てるんだ」

「そうだ、おかあさん。私たちじゃない私(特異点のサーヴァント)がもっと霧を濃くして欲しいって言ってたよ。

やりたいことに足りないんだって」

 

ーーそうか、あいつも、もっと夢が見たいのか

ーー愛い愛い。幾らでも用立ててやるぞ

 

まさか、霧を生み出したサーヴァントか?

おい、やめろ

なあ、"俺"よ。霧など要らないだろう。阿片など毒でしかない

やがて化け物に成り果てる幻覚の霧を、いったい、誰が望むんだ

 

ーーどうした、俺よ。夢が足りていないのか?

ーー皆を見ろ、願いを叶えて幸せに過ごしているじゃないか。これ以外の何が要る

 

......何故、自分のサーヴァントでもないのに繋がったんだ

............こういうのは初めてじゃないんだ、情報を引き出そう

 

......、なあ俺よ。俺の名前は何だったか

 

ーー俺の名は黄錦龍(ファンジンロン)だろう

......っ、そうだったな

俺は今何処に居たんだったか

 

ーー何処も何も俺ならここにいるだろう

 

なあ

俺は誰に呼ばれたんだーーーー

 

急に私の意識が揺さぶられ、霧から遠ざかるように意識が浮上していく。

待ってくれ、まだ問いただしたいことがあるんだ。

 

「すみませんっ、先輩。緊急です!スコットランドヤードが襲撃されています!」

マシュに揺すられて目を覚ました私は、忘れる前にと口に出す

 

「敵は黄錦龍(ファンジンロン)だ!」

 

持ち帰った言葉を吐き出しながら、マシュに言われたことを思い返す。

 

「夢の中で、また何かあったんですか?」

「ああ、だが、現実に起きていることを優先しよう」

 

途中で眠ってしまったはずだが、ベッドで布団をかぶって寝ていた、四四八さんに気を遣わせてしまったようだ。

どうせなら、一緒に寝てくれれば良かったのに。

 

合流して現場に向かうと、そこに白衣の髪の長い男と白髪の少女が立っていた。

「あぁあっ!てめえ、アサシンっ」

「さっきぶり。おねえちゃん」

「ん?ああっ、そうだ、アサシン!忘却させる能力か!お前、黄錦龍(ファンジンロン)と居ただろう、奴は何処にいる!」

「おかあさん?ふふっ、ないしょ。おしえなーい。だって、生まれたくないもの」

 

「マスター」

突然、静謐のハサンが私の横に現れ、耳元で囁く。

「あの男、おそらくキャスターです。ロンドン市内のホムンクルスを作り出したのも彼でしょう。

今回が初対面ですが、私の霊基がそう感じています」

「静謐のハサン、こっちに来て良かったのか?何か、ジキルに頼まれていただろう」

「そちらは報告まで終えております。スコットランドヤードの元に先行して向かいましたが、残念ながら壊滅しておりました」

 

「ほう。そちらの黒い女性、初めて会う気がしませんね。どこかの聖杯戦争でお会いしていたのでしょうか。

どうでしょう、人類の滅びは既に決まっているのです。

無為に足掻かず、速やかな終焉をもたらしませんか?

こちらにつけば、貴女の願いも叶うかもしれませんよ」

 




原作との経験とか状況の違いで、台詞が変わってたりしますが、誤用の可能性もあります(゚∀。)y─┛~~

子孫ではなく四四八本人なら、さん付けになるはず?
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