もかは、オフ会でしこたま呑んだ。
普段はモニター越し、アバター越しでしか乾杯も会話もしてこなかったご主人方とのリアルな交流は、もかにとって楽しい時間だったこともあり、お酒がぐいぐいと進んだ。
おまえもか達が『も、もかたん、大丈夫?』と心配するぐらいには呑んだ。
そして、当然のごとく酔っ払った。
もか『ううゥ……ヤバひ。こレめっひゃヤバひよォ』
呂律の回らなくなった舌で『ヤバいヤバい』と連呼するもか。
足取りも微妙に怪しい。
おまえもかF『だから、何度も大丈夫?って聞いたのに……』
おまえもかG『もかたん、とりあえずお水飲んでもろて』
自販機で買ってきたミネラルウォーターを渡してくる者もいた。
もか『……ん。ありあと。やっぱりご主人様、優しいねぇ。大好き。エヘヘ』
その言葉に、その場にいたおまえもか達の魂が昇天しかける。
『俺、明日死ぬのかな』などと縁起でもないことをいうおまえもかもいた。
もか『ダメらよ。ご主人様が死んじゃっらら、もかたんが悲しむよ。もかたんが悲しむようなこと、しちゃらめらからね!メッ!!』
いちいち可愛い仕草に、おまえもかは骨抜きにされる。
幹事『それはそうと、もかたん、ちゃんと家に帰れる?大丈夫?』
もか『えー?ご主人様たち、もかたん置いて帰るのぉ?せっかくもかたん、皆に会えたのに。もかたんもっと一緒にいたいぃ……。もっといっぱいお話したいのぉ……』
おまえもかC『なら、カラオケとか行きます?』
幹事『あー、なら近所のカラオケボックスに移動しますか』
もか『何よぉカラオケって!こうして出会って、行くとこは一つしかないやろ!お前ら、そんなんだからチェリーなんだよぉ。もかたんがお前らのチェリー貰ってやるから、ホテル行くよホテル!』
そう言って、やや覚束ない足取りで先導する。
おまえもかI『え、20人いるけど、この人数で行くの?』
やや引いた様子のおまえもかもいれば、乗り気の者、そもそも性的行為を想定していなかった者まで十人十色の反応がある。
もか『誰か一人だけ、なんてしたら、不公平でしょ。もかたんそれは嫌だから。どうせなら、皆と一緒でもいいよ、もかたん的にはね』
そして、ニッと笑いながら、こう付け加えた。
『もかたん、大好きなご主人様達と……したいな』
必殺の殺し文句に、おまえもか達の気持ちは決まったのだった。
もか『あ、ここだよ。前にASMRでホテルのシーンあったでしょ。あの時の下見に来たのは、ここ。……にひひ、なんか、恥ずかしいな……』
もかたんの案内で着いたのは繁華街にほど近いラブホテル。
ロビーに入ると巨大なパネルが設置されており、空き部屋の状況が確認できるようになっていた。
おまえもかA『下見って誰と……まさか支配人……』
もか『何言ってんの!やめろ!違うからwww支配人となんか、こんなとこ来ないからwww』
おまえもかB『じゃあ、誰と来たんですかねぇ……』
もか『詮索すなwwwだいたい、1人でだってラブホテル入れるわwww』
おまえもかc『1人……あっ(察し)』
もか『察すなwwwもかたんを寂しい女みたいに言うなwww前にASMRの収録の時の下見に来ただけじゃwww』
そんなやり取りをしながら、部屋を選択する。
人数が人数だけに、空き部屋の中から大きめの部屋を選択する。
料金が割高にはなるが、この人数だ。割勘すれば大したことはないだろう。
もか『ほら行くよ!』
部屋を確定すると、ずんずんとエレベーターへと向かう。
もっとも、エレベーターは人数が人数だけに何人かに分かれて利用する羽目にはなったのだが……。
もか『ほら、この部屋だよ!皆、早く入った入った!!』
部屋のドアを押さえ、おまえもか達を押し込んでいく。
もか『全員入った?迷子のヤツいるか?大丈夫?』
銘々が『いるよー』と合図したのを聞いて、ドアを閉める。
もか『……』
おまえもか『『『『『……』』』』』
もか『…………』
おまえもか『『『『『…………』』』』』
もか『………………』
おまえもか『『『『『……もかたん?』』』』』
もか『……………ヤバいw……めっちゃ緊張してきたんだけどwwwヤバいwwwwww』
おまえもか『『『『『www』』』』』
エロ漫画やAVなどで知識はある。
しかし、実践となると話は別。
ましてやこの人数である。
ASMRで画面越しに相手にするのとは訳が違う。
そして悲しいかな、それはおまえもか達もそれほど変わらない。
もか『ヤバい、どうしよう……どうしたらいい?どうしたらいい?ヤバいヤバいヤバい……』
パニック状態に陥るもか。そしてそれを見てどう動くべきか逡巡するおまえもか達。
その時、おまえもかの1人が前に出て、もかを抱きすくめたかと思うと唇を奪う。
もか『っんっ!?んんっ!!』
突然の陵辱に驚く。
もか『……んっ、んふっ……ちゅぷ……れろ……あっ……あふっ……』
すぐに順応し、舌を絡ませた濃厚な接吻を始める。
もかからの反応によくしたおまえもかもまた、もかの口内を更に蹂躙し始める。
舌を絡ませたかと思えば、歯茎を舐め、歯の裏側をぐるりと舐め回したかと思いきや、今度は口蓋に舌を這わす。
そして、その陵辱は口内に止まらない。
抱きすくめていた腕はいつしかもかの胸を揉みしだいている
もか『んっ、あっ、やばっ……んっ、んっ…』
ぴちゅぴちゅと淫靡な水音を立てて行われる陵辱行為に、他のおまえもか達は(あの野郎!)と心の中で血涙を流す。
そんな彼らを尻目に二人の接吻は激しさを増す。
もか『んっ、んっ、んんっ、~~~~~~!?!?!』
小さな体をビクンッと震わせたかと思うと、ビクッビクッと痙攣する。
(…イった……)
(もかたん、イったよな……)
(キスだけでイけるのか……)
おまえもか達は感動していた。
モニター越しでの自慰行為は幾度となく見てきた。
アバター姿で音声のみだった時ばかりでなく、実写配信での自慰行為でも、何度も繰り返し見てきた。
しかし、モニター越しではない。
今まさに目の前で、もかが達する瞬間を見た。
1人の抜け駆けではあったが、皆を感動させるには十分だった。
そして、おまえもか達の愚息を奮い起たせたのである。
もかもまた、唇を蹂躙され、軽く達したことで程よく緊張が解けていた。
もか『……キスって、本当に気持ちいいんだね…』
ニヒヒ、と笑う。
それを見たおまえもか達は堰を切ったようにもかになだれ込もうとする。
もか『こらこらこらこら!待てお前ら待てや!ちょ待てよ!』
制する声に、ピタッと止まる。
よく訓練中されていた。
もか『シャワー浴びひんか?もかたん的には体を綺麗にしてからシたいんだけどな?』
その声に『もかたんは綺麗だよ!』という声が一斉に上がる。
もか『いや、嬉しいけどもwwwシャワーぐらい浴びさせろ!なんなら、一緒にシャワー浴びるか?ん?』
もかのその提案に、否やを唱える者はいなかった。
もか『ホントもう、えっちなんだから……』
ニヒヒ、とまた笑った。
あれ?
行為スタートするはずだったのに、これだけ…。
ちなみにラブホテルって防犯上、大人数での使用は原則として禁止されていることが多いです。
ま、そこはフィクションということで大目に見てください。