ガチャガチャッ
鍵が回る音が鳴り玄関の扉が開く。
「はー。疲れましたぁ。今日も一日お疲れ様ですねぇ」
園城炎火が一日の仕事が終わって帰宅してきたのだ。時間は既に23時を過ぎており、大分遅い時間だ。お仕事である握手会が長引き、その後の打合せもかなり時間を要したせいで帰るのがこんな時間になってしまっていた。
「色々大変でしたけどぉ、結局なにが……ってあれ、なんか握手会も打合せも記憶が曖昧、なような。あぁ、違いますよねぇ。ちょっと疲れてすぐに思い出せないだけですよねぇ」
うんうんと頷きながら自身の不整合な記憶に蓋をする炎火。
ポイポイとカバンや手荷物を玄関脇に置きながら、変装用のサングラスや私服のジャケットを脱いで投げていく。思った以上に疲れているようで身体はくたくただった。特に辛いのが下腹部だ。
「あいたたた。うーん、なんでお股が痛いんですかねぇ。炎火はまだすっごく若くてぴちぴちですから腰痛なんてババくさいのはないはずなんですけどぉ」
痛む腰と、ともすれば簡単に震えそうになる脚を引きずってリビングへと入っていく。
実家を出てアイドル業に励む一人ぐらしの家で出迎えてくれる者はいない。それでも反射的に呟いてしまう。
「ふー、ただいま帰りましたっと」
本来ならただの独り言。誰も返さないのを分かっていながら虚空に消えていくはずの言葉。
だが、そこに返答があった。
「おかえり、炎火」
「!!?」
狭いリビングに中ほどまで入った所で突如背後から聞こえてきたのは野太い男性の声。
突然の人の声に驚いた炎火が振り返るよりも早く、背後から伸びてきた手が彼女の背を乱暴に突き飛ばし、炎火を床に押し倒してしまう。
「ひゃぁ!?」
「遅かったね炎火。こんな時間まで何をしてたんだい?」
衝撃に悲鳴をあげることぐらいしか出来ない炎火の腕が素早く後ろに取られると、肘から先同士を重ね合わせるようにしてガムテープの音がビーッと鳴り、たちまち炎火は拘束されていく。
手首から炎を噴き出そうにも能力拘束用のテープだったのか、彼女自慢の炎はスンとも言わずに消えてしまう。
「な!? なんですかぁ!? 誰なんですかぁ!?」
「ひどいな炎火。僕だよ。君の旦那様じゃないか。炎火の帰りが遅いから心配してたんだよ。暴れたら困るからちょっと押さえ付けてるだけじゃないか」
「なに言ってるですかぁ!? お、重っいぃ、どけですぅ放せですぅ!!」
わけの分からない事を言いながら手早く炎火を無力化していく男の目は血走っていた。
両足も膝を曲げさせ太ももとふくらはぎがくっつくようにした上で、ぐるぐるとガムテープが巻かれていき足で暴れる事すら既に炎火は許されていない。
「お仕事から帰ってきて疲れただろう炎火。ご飯にするかい? お風呂にするかい? それとも……」
「ひっ、それとも。なんだっていうんですかぁ!?」
「炎火をいただこうかなぁぁぁぁ????」
「いやですぅぅっっっ!!?」
翌日。
手足をガムテープで拘束され叫ばないように口にはショーツを詰められた炎火が、仕事の時間になっても連絡が取れない事を不審がったマネージャーによって発見された。
発見当時、全身をイカ臭い白濁液で汚され、ビクリビクリと痙攣する炎火の目はひどく開かれながらも何も映してはいなかった。
あそこにも後ろの穴にも極太のバイブを刺されご丁寧にガムテープで固定されていた彼女は放置されている間にどれぐらいイキ狂わされたのか、あたりには炎火が漏らしたと思しき雌の淫臭が狭いアパートの一面に立ち込めており、マネージャーに発見されたその瞬間にも透明なイキ汁をまき散らしていたのだった。
腹や太ももにはナイフでつけられたと思われる傷が走っており、それは相合傘で炎火と誰か男性の名前が書かれていたり、『I LOVE 旦那様♥』といった痕が不格好に刻まれていて、その傷の深さはもはやそれが消えない痕になってしまうであろうことを確信させる惨さだった。
「ふぐ……っ、ふごぉ。ひぐぅっ……っっ♥」
耳には遮音性の高いごついヘッドホンがつけられており、そこからは炎火自身の声で「旦那様が大好きですぅ」「旦那様を愛していますぅ」「炎火は一生旦那様の奴隷ですぅ。だから許してくだ、ひぎぅっ!?」などといった明らかに言わされたであろう愛の言葉や、中にはアイドルでは絶対に口にしないような淫猥な言葉までもが記録され、彼女の耳に垂れ流され続けていた。
高い事件性ゆえに被害届の提出も検討されたが、すべてが終わりショックから立ち直った炎火が記憶を封印してしまい全てを忘れ自分が処女のままであることなどを主張し、傷跡も見えないふりをしだした為に秘匿されることとなった。
そこには炎火を介抱する際に呼ばれた人員達がほとんど意識も無い炎火を見てしまったがために起こったセカンドレイプ、サードレイプなどを隠蔽しようという意識も働いてしまっており、全ては炎火自身はなにも覚えていないままに闇へと葬り去られてしまった。
そうして、炎火の家には彼女の旦那を自称する純愛ストーカーレイプ魔が頻繁に現れ、その度に炎火は未婚の新妻となって汚辱にまみれた嬌声をあげ、その瑞々しい肢体を妄執によって新婚レイプされ続けるのであった。
(はっぴーえんど!)