竈門炭治郎には、最近のっぴきならない悩み事があった。
これはなかなかに珍しいことだった。というのも、普段は困難にぶつかることはあっても、努力を惜しまず時には人の手を借りて正攻法で突破してきた炭治郎にとって、悩んだままどっちに足を踏み出していいかわからないような事態は思い出す限り、初の経験であった。
しかもそれが、中々相談しにくいことだからなおさらだ。
性質上、家族は論外。同期を見渡してみても、善逸は「ああ嫌だこっちはまだ禰豆子ちゃんとキスもできてないのにそんなこと相談されたってわかるわけないじゃない惚気やがってくっそこっちは遊びで恋愛やってんじゃないんだよこのでこっぱちめが!」となってセルフ阿鼻叫喚の未来しか見えないし、伊之助は隠し事ができない故に、アオイさんからカナヲへのルートが開通してしまうのが怖い。玄弥は顔を赤くするだけで逃げ出しそうだ。
ならば年上はと見渡してみて、最終的に炭治郎がすがったのが兄弟子である冨岡義勇であった。
………はずなのだが。
「なんで不死川先生が?」
卒業してしばらく経つ高校近くの喫茶店を指定されて手土産片手に訪れてみれば、いたのは義勇さんではなく不死川先生だった。
もしかしてお説教なのだろうか。なるべく他の人には、とくにしのぶさんには言わないで下さいと冨岡へのメールには書いておいたが、もしかして冨岡、しのぶ、カナエ、不死川と一直線に情報が筒抜けたのか、と冷や汗が止まらない炭治郎。
不死川はそんな炭治郎を見て小さく笑うと、対面を顎で示した。
「とりあえず座れェ」
「し、失礼します」
「あと、知ってるのは俺と冨岡だけだ。女衆には抜けてねぇから安心しろォ」
「ほ、本当ですか。よかった………」
「そうだよなァ、良かったよなァ。つーかお前あれ素面で打って素面で送ったのかよ」
あれ、とは昨夜、義勇さんに送ったメールの事だろう。しかし何か恥ずかしいことを送っただろうか。首をかしげて炭治郎は言う。
「俺はただ、誤解させないようにありのままを書いただけです。特に、義勇さん相手ですし………」
「だからってお前、あれはねぇだろう。『カナヲが可愛すぎてついつい意地悪く抱いてしまうのですがどうやって自制したらいいですか』ってお前よォ………」
「事実です!」
そしてはたと思いつく。胡蝶家美女三姉妹、その長女を嫁にもらった男、不死川実弥。目の前の人も相談相手にうってつけなのではないかと。
「不死川先生っ!」
「あーもううるさいわかってんだよ言いたいことは。だから俺からお前にアドバイスをくれてやる」
そう言って不死川は「誰にも言うなよ」とスマートフォンを炭治郎に手渡した。表示されているのは。
『不死川実弥殿
俺を助けろ。最近甘露寺と同棲することになってそれ自体は感無量というかこれ以上の幸せはないぐらいのことなのだが、いかんせん矮小な男との二人暮らしだ。絶対に甘露寺は何かを不満に思っているはずなのだが俺から聞いてもそんなのないの一点張りで話にしてくれない。ないはずがないのだ絶対に至らぬところがあるはずなのにそれを自力で見つけられないこの無力さがお前にわかるかわかってたまるか。状況はわかったか俺は今、窮地に陥っている。それがわかったら助けろください。
伊黒小芭内』
目の前の炭治郎の頬が引きつるのを見て、不死川は目を逸らした。やっぱり誰が見てもそうなるよな。というかこれが高校教師って、そして元教え子に向ける目線ってやっぱりまずいよな、と。
「………なんというかアレですね。この自分で作った沼に自分で落ちていく感じ、善逸に通じるものを感じます」
「甘露寺が絡むとあいつはダメなんだ。強迫観念じみた思考と第六感しか機能しなくなる」
「でも、これがどうしたんですか? 確かに甘露寺さんには良くしてもらいましたが、俺が力になれるとはあんまり………」
「それがそうでもねぇんだよ。伊黒も満足してお前にも活路が見えるかもしれねぇ。俺が教えるのはそういう策だ」
「そんな方法があるんですか!」
真っ直ぐな目は不死川を尊敬しきっているそれで、ああ冨岡にもこれぐらいのわかりやすさがあればなあと、鱗滝門下のこの雲泥のコミュニケーション能力を嘆く。
不死川は指を三本立てて、ゆっくりと言い聞かせた。
「一、甘露寺とお前が二人で飲む。とくに甘露寺にしこたま飲ませる」
「二、酔いつぶれる寸前に、伊黒への不満がないか聞きだす」
「三、伊黒には栗花落相手に同じことをやってもらって、お互いの成果を共有する」
これで終いだ。
数秒、意味を咀嚼していた炭治郎は、やがて確認するように手を挙げた。
「向こうは、伊黒先生とカナヲの二人で飲むんですよね」
「そうなるな」
「終電前には終わるんですよね」
「安心しろォ、伊黒が浮気しない方になら俺は命懸けてもいい」
「じゃあ、まあ」
しぶしぶと言った調子で頷く炭治郎に、不死川は苦笑する。まあその気持ちはわからないでもない。こっちだっていまだにカナエが冨岡と飲む日は内心苛々している。
「ああ、あと最後にこれをやる」
「なんですか、これ?」
「幸運のボールペンってやつだ。飲み会始まったら一回だけノックしろ。効能を相手に知られないうちは願いが叶う願掛けだよ。初詣の願い事みたいなもんだ」
「ありがとうございます! 何から何まで」
ひらひらと手で返事をして、不死川はさてと息をはく。
あっちは上手くやっているだろうか。
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「なんで冨岡めが来るんだ、おれは不死川に助けを求めたのに恥を忍んで忍んで忍んでのことだったというのにあろうことかあいつ俺を見捨てたのかおのれ不死川。見捨てた挙句冨岡にバラして差し向けるだと。そんな鬼畜な仕打ちを受ける覚えはないぞどうなっているんだ答えろ冨岡」
「………」
大失敗であった。
まずもって集合場所に冨岡が現れた時点で伊黒は帰ろうとし、それに冨岡が「逃げるのか」なんて言ったもんだから最初からすったもんだである。結局店を変えることになってしまった。
明らかに問題を孕んだ苦肉の采配を考えたのは不死川実弥であった。
二人同時に相手をするのはしんどいし、一人ひとり面談じみたことをするのも不死川としてはごめん被る。だからどちらかには冨岡を差し向けるしかなかったのだが、炭治郎と冨岡を合わせると天然コンビでいかにも不安であった。
その上、炭治郎には、録音ボールペンをソレだと伝えて渡してはいけないという縛りがあった。そんなことしたら甘露寺に「そのペン素敵ね!」なんて言われた瞬間にあの馬鹿みてぇな顔して全部終わる。
絶対に人を騙せないお人好しと絶対に人の罠に気付かない鈍感の矛盾対決を見るのは今度でいい。
というわけで。
甘露寺限定の神通力者、一を言わずとも十を知る伊黒の第六感に全てを掛けた次第であった。
「………以上だ。伊黒は栗花落と飲んで潰せば良い」
不死川からのメールを見ながら、冨岡は伊黒にとりあえず伝えるだけ伝える。
「ふむ、不死川にしては悪くない策だ。だがしかし待て、それだと甘露寺は竈門と飲むことになるのか」
「そうなる」
「すると酒が回って上気した甘露寺が竈門の眼前に晒されるということか」
「そうなる」
「認められるかそんなもの! 甘露寺の相手は胡蝶がすればよいではないか。なんで異性なんだなんで竈門なんだ」
「胡蝶家をこちら側に巻き込むのは炭治郎が酷だ。それに安心しろ。甘露寺は伊黒の隣が一番楽しそうだ」
「………絶対に終電前に迎えに行く。今回だけだぞ」
なんとか伊黒も納得してくれたな、と冨岡はムフフと笑う。見たかしのぶ。俺だってやればできるんだ。もう天然だなんて呼ばせはしない。
勝利の余韻に浸りながら、備え付けのテレビを見てのどを潤す。曰く、キスに最適な身長差は十五センチだなんだと。だが伊黒からは背面でテレビは見えていなさそうだ。
「伊黒は甘露寺に合わなそうだから、もっと牛乳を飲むと良い」
「冨岡死なす」
親切心はキンキンのお冷で返ってきた。
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「そうなのよ! 伊黒さんが自分はあんまり食べないのに私のためにたくさんおいしいもの作ってくれてもう幸せすぎて溶けちゃいそうだわ! この前だって伊黒さんがね」
―――やっぱり伊黒先生、杞憂じゃないですかね。
大衆居酒屋のちょっと奥まった個室で、甘露寺は盛大に惚気ていた。
もうだいぶ飲んだ。甘露寺の胃袋を考慮しても大ジョッキで三杯は充分酔える量だろう。
嘘でも何でもなく、甘露寺さんは伊黒先生に不満がないから不満がないって言ってるだけなんじゃないかな、という炭治郎の予感は当たっていた。
「伊黒さんはねぇ、いつも優しくて紳士的でねぇ、相手のことを慮って絶対に傷つけるようなことはしないし笑った顔も素敵だし、あの左右違う目の色もとっても素敵で! 絵に詰まった時はいっつもあの目を描いて心を落ち着かせるの」
「そうなんですね! 伊黒さんの目は大きくて綺麗ですよね」
「そうなの! そしたら黄色い絵の具を切らしちゃったことがあってね。そしたら伊黒さん。私の絵の代金って言ってあふれるぐらい絵具角材買ってきてくれて! キュンキュンして死んじゃいそうだったわ」
―――伊黒先生ぜったい杞憂ですって。
炭治郎の知っている伊黒先生とはだいぶ違う評価を甘露寺はしているようだったが、やっぱり不満はなさそうである。
興が乗ってきたのか、ぱしーんと呼び鈴を押して甘露寺が叫ぶ。
「店員さーん! ウイスキーの―、ウイスキー割りくださぁい!」
「落ち着いてください割れてないです原液です」
「そうよぉ、わらしだってもう現役ばりばりの絵描きさんなんだからあ」
そして届いたウイスキーを、甘露寺は流し込む。
どんどん飲む。
長い髪はほどけてテーブルに広がっており、冷たいのが気持ちいいのかおしぼりに頬をのっけて笑っている甘露寺を見て、炭治郎はそろそろかなと口を開く。
「甘露寺さん。起きてますか」
「ふえ、起きてるわよぉ、どしたのー?」
「甘露寺さん、伊黒先生に不満に思っていること、本当にないですか?」
これでないと言われれば炭治郎の役目は終わりだ。カナヲを迎えに行って帰るだけだ。
と思っていたら、甘露寺の唇がもにょもにょと動いた。
「う、あるー。一つだけぇ」
「本当ですか! それはどんな?」
うー、あー、としばらく唸ったのち、甘露寺はこちらに目を向けた。
「伊黒さん。自分のしたいこと、ぜんぜん言ってくれないからぁ、いつか捨てられちゃうんじゃないかってぇ………」
―――ああこっちもこっちで杞憂ですよ甘露寺さん。
「大丈夫ですよ! 伊黒先生はいつも甘露寺さんと一緒にいて本当に幸せそうですから! 甘露寺さんといることが伊黒先生のしたいことですって」
「でもぉ、同棲だってぇ、私が無理やり押しかけたのを伊黒さんが受け入れてくれただけだし………」
それは確かに不安にもなるかもしれない、と炭治郎は首を傾げる。カナヲも最初はそうだったが、自分のしたいことを言うのは相応の勇気がいる。重要な事であればあるほどだ。
だから大事な決断は二人でするか、あるいはこちらから申し出るのが相手を思えば大切ではないかと、炭治郎は思っていた。もちろん、考え方はいろいろあるのだろうけど……、伊黒先生ちょっと受け身すぎませんか……。
とはいえ、お世話になった先生だし協力者だし、と炭治郎はフォローを忘れない。
「伊黒先生の方から言い出すのは難しかっただけですよ! もと生徒教師ですし」
でもー、と甘露寺は恥ずかしそうに、もにょりと呟いた。
「まだ初めても、してないしぃ………」
あ、そうなんですね! それは確かに不安ですね! まだ初めても………。
「え?」
酔いがさめた。完全に冷めた。何ならちょっと背筋が凍った。
嘘ですよね伊黒先生。もうすぐ三十路ですよね? あんな呪詛まがいのメール出すほど甘露寺さんのことが好きなのに? 未だに? え? そんなまさか……。
「甘露寺さん? ちょっと甘露寺さん⁉」
炭治郎を混乱の渦に叩き落とした甘露寺はと言えば、酒が回りきって今度こそ深い眠りに落ちていた。
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ところ変わって、かつてしのぶとカナエが夫たち(当時は片方が婚約だったが)に連れられた静かなバー。
店内の静けさに溶け込むようにあくまでも静かに、栗花落カナヲは飲みやすいくせに度数の高いワイン類を次々と空けていた。
「炭治郎は、ずるい」
「ほう、何がずるい」
「長男だからって頼りがいのあるところしか見せてくれない。私が何かしようとしてもぜんぶ終わった後で、ゆっくりすると良いなんてパンと紅茶出され続けたら絶対ダメになってく」
「ほう。というか貴様ら学生の分際でもう同棲しているのか。俺だって甘露寺と同棲したのはつい最近だというのにうらやましい奴め」
「そのくせに、一回スイッチが入るとすごくいじわるになる。やめてって言ってもやめてくれないし、してって言ったら今度はしてくれないし。あんな笑い方、知らない……っ」
「たまに亭主関白になるということか。ふむ、竈門め、そんな体たらくで惚れた女を家に住まわせるなど言語道断だな。小学校の道徳からやり直させるべきだ」
どうやらカナヲは顔に出ないが酔いは回るタイプらしい、と伊黒はお冷で唇を湿らせて分析する。顔に出ないあたり、口論ばかりの鉄拳体育教師を髣髴とさせて不愉快になるが、鏑丸が懐くということは悪人ではないらしい。
バーで自らは一切注文せずに女子大生に酒を飲ませ続ける高校教師、というスレスレな状態は意に介さず、伊黒は己のやることと、甘露寺の事だけ考える。
「しかしだ栗花落。普段は家事掃除など全部やってくれるんだろう。何が不満なんだ」
「だから、それが不満なんです」
「なぜだ。家事など体力のある男が務めるのが基本だ。いやたとえ体力がなかろうとも甘、女性の手を煩わせるべきではない」
「そんなの嫌。分担できるところは分担したい。おんぶにだっこなんて求めてない」
「何を言う。甘露、女性はそこにいるだけで意味があるのだ。それが仕事に等しい。日々の活力はそこから生まれるのだから俺の労働は実質、甘露寺の労働といえる。なぜこんな簡単なことがわからない」
「もう甘露寺さんの名前出しちゃったじゃないですか」
そこから先は無限ループであった。
酒が回ってほろ酔い状態の、半分惚気のカナヲの不満に、伊黒小芭内はあろうことか素面でついていく。そうするとカナヲは会話が弾んで酒も進み、さらに糖度が増していくわけだが、伊黒も延々と追随する状態が続き、続いて、続きに続いて………。
「うぅー、たんじろー………」
「おい、おい寝るなテーブルに突っ伏すな耳から酒を入れようとするな。曲芸師かお前は」
「だって炭治郎に会いたい………ぃぃー」
「それが何でスマホを引っかくことにつながるんだ、何がどうなって紙ナプキンを食べようとするんだお前は!」
「………炭治郎来てくれるー?」
来てても帰るんじゃないだろうか、といったらより面倒臭そうなことになるので、伊黒は話題を変えることにした。
「さて栗花落。俺は誰にも言いはしない。竈門について不満に思っていることがあれば洗いざらい吐け」
「ない!」
「………お前、さっきあるって言ってただろうが」
「ない! ないないないったらない!」
「たまに亭主関白になるんだろう」
「亭主関白になんてなったことないもん。炭治郎はねぇ、普段はとっても優しくて、暖かくて、お日様みたいでねー。頼りになって大好きなんだけど………。夜になるとねー、意地悪でかっこよくなるんだから………」
「は? 夜?」
「うん、夜。………んう?」
カナヲは唇の端をゆがめて、壁に状態をもたれさせて言い放った。
「伊黒先生、もしかして童て、んむっ」
『不死川、録音機材の説明書の写真をよこせ、音声の一部切り取り機能あるだろうその欄だけでいいから即刻よこせ』
目にもとまらぬ速さでメールを送り、伊黒は水を含む。ぼたぼたこぼしていたが頑張って飲む。
「ふ、ふん。まるで自分は経験済みのような発言だなこの小娘」
「んふー、当たりぃ。炭治郎は伊黒先生と違ってへたれじゃないもん。かっこいいもん。意地悪なたんじろーも大好きだよぅ」
残っていた水は全部テーブルの上にこぼれた。
「い、いやいやそんなまさか。お前ら学生だろう。どうなっているんだ最近の貞操観念は。こういうのは段階を踏んで結婚してだな。そもそもバージンロードと英語の基礎知識があればおまえらのやっていることの罪深さなんてすぐわかるだろう」
「冨岡先生と不死川先生も学生の時に姉さんたちを抱いてるけどー?」
「…………………は?」
栗花落、おい栗花落! と呼びかけるが時すでに遅し。
高校教師を混乱の渦に陥れたカナヲは、夢の世界に落ちた後だった。
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そして酔いつぶれたお互いの彼女を交換した竈門炭治郎と伊黒小芭内は、体は元気だが心が疲れていた。
「………伊黒先生、甘露寺さんを大事にするといっても限度があると思います」
「お前絶対言うなよ。誰にも言うなよ。特に冨岡あたりに知れてたらお前を末代にしてやるからな」
「あ………ああー。それは。俺もさっき、不死川先生に聞いたんですけど」
飲んだ炭治郎の代わりに、甘露寺の送迎は不死川が担当していた。
その不死川は車から顔を出し、伊黒の胸元にあるボールペン型のあれを指さし、次いで自分の耳に刺さっているイヤホンを指さした。
それだけで脳味噌が沸騰しかけたが、次いで不死川が指さしたのは、伊黒の背後。
振り向くと、ドラッグストアの紙袋をこちらに差し出す冨岡が、ムフフと笑って立っていた。
「避妊は必要だ。せいぜい頑張るといい、伊黒」
冨岡ァァァ! という珍しい大声が深夜の街に轟いた。