妖怪旅館の温泉から上がり、ほかほか湯気もいまだ冷め切らぬ今。僕は魔理沙と対面で布団の上に座っていた。
「勢いでこう、同じ布団の上に座ったわけなんだけど……」
「うん」
「正直、展開速すぎないか? だって、私たちが告白したのって、夕飯を食べる前ぐらいだし……」
「何と比べているのかは分からないけど……。でも、そういうのって人それぞれだと思うし。僕の暮らしていた世界だと、小説とかでは結構一日で、その、アレとかに及んでいたわけだし……」
「落ち着きがないのかよ、外の世界は」
あんまり否定できない。過労死なんて言葉もあるぐらいだし、世の中は飛ばし過ぎな気もする。
「……でもさ、魔理沙」
「えっ、あっ……」
僕は魔理沙の体を抱き寄せる。近くで見る上気した頬は、湯上りもあるだろうけど、間違いなく恥ずかしがっている証だ。
「僕は、我慢できない」
「……っ」
少女の体が強張るのを感じる。緊張しているのだろう。今までこういった熱情を向けられることなんてなかったはずだから当然か。
「僕は何もわからなくて、本能のままに動こうとすると、もう歯止めが利かなくなるんだ。だから、その前に、魔理沙からも一言、許しが欲しいんだ」
「許し、か」
「うん、魔理沙が嫌なら、このまま離れるよ。でも、いいよって言ったなら、あとはお互い行きつくところまで行くだけ。本当に後戻りできないから」
これから僕が“したいこと”の重要さに対して改めて魔理沙にも認識させる。恋人というのは、口先だけのものじゃないから。
「……たくましいな、お前の体」
「え、それはまあ、日ごろから鍛えているようなものだし」
幻想郷中を、多少道具を使ってズルをすることはあるけど、基本的に自分の足で歩き回っているから自然と体力はつく。腹筋も少し割れてきたし。
「そうじゃないぜ。……ずっしりと安心する、こうして抱きしめられていると、な。ドキドキするけど、嫌いじゃない」
もぞもぞと動き、魔理沙の方からも抱き着いてきた。
「……好きにしていいぜ、お前が望むままに、私を、思う存分汚してくれ」
「……!」
待ち望んでいた言葉が聞くことが出来たと同時に、僕は魔理沙の唇を、自分の唇でふさいだ。
「んん!?」
「ん……くっ、じゅる」
それは温泉でやったような生易しいものではない。本とかで見たことあるようなやり方。相手の口の中に舌を入れて蹂躙する。
「ん、うんうむぅ、ちゅ、れろ……」
僕の豹変ぶりに驚いた様子の魔理沙だったが、数回僕が彼女の口内をなめ上げる動きをすると、おずおずと魔理沙からも舌を絡めてきた。
「じゅる、ちゅ……んん~~!」
お互い息もできないほどのディープキス。これはまずいと互いに顔を離すと、唾液による銀色の糸が口同士を繋ぎ、ぷつっと切れた。
「はあ……はあ……なんだ、これ。ただキスしただけなのに、すごく気持ちいい……」
「今の魔理沙、すっごくエッチだったよ」
「~~っ! お前はそういうことを何とはなしに言いやがってーっ!」
ぽかぽかと僕の胸を叩く魔理沙。かわいい。
「もっとかわいいところ、見せてほしいな」
「調子に乗って……うわぁ!」
僕は魔理沙を押し倒す、浴衣がはだけ、細い脚や胸元があらわになる。
「下着、着けてないんだ」
「……ブラジャーは、な。さすがに下は履いてるぜ」
「どれどれ……」
「確認すな」
口ではそう言ってるけど抵抗らしい抵抗はしない魔理沙。最初に言っていた、好きにしていいと。ならことごとく魔理沙を恥ずかしがらせて、気持ちよくさせる。
「うわぁ……」
浴衣の股の部分をめくると見えたのは、レースで出来たショーツ。純白のショーツは女性の最も大事なところ、陰唇のあたりがぐっちょりと濡れて、色がやや深みを帯びていた。そこから僅かに漂う甘酸っぱい性の香り。
「キスでこんなになっちゃったんだね」
「み、見るなっての!」
「エッチな匂いってこういう感じなんだ……触ってもいい?」
「……」
顔を真っ赤にさせて口をパクパクさせる魔理沙。沈黙は肯定と受け取って、僕は濡れたショーツのそこを、人差し指でやさしく、わずかに肌色に透けたスリットをなぞった。
「ひうっ!」
「わっ」
触れてなぞった瞬間、トプっと愛液が染み出した。軽く触れただけなのに。
「感じやすいんだね」
「な、なんでだよ、これ。一人の時はこんなには……」
「……一人の時は?」
「えっ、あ、なし! 今のはなしだぜ!」
そうは言うがもう遅い。僕は魔理沙の横に倒れ込み、首筋にキスを落とす。
「うっ、あっ、うん、あうっ」
「教えないと、ここから先のことはしてあげない」
「ひ、卑怯だぜそんなこと! ひんっ!」
ぬちゅぬちゅと指先でショーツの上から敏感なところをさする。開いた右腕を魔理沙の体に回し、浴衣の隙間に入れて、やや硬くなり始めていた乳首をはじく。
「こ、ら、やめ、あん!」
「何をしていたか教えてほしいな」
「お、お前本当に初めてなのか? 手慣れている感がしてならないんだけど!」
もちろん初めてだ。このようなテクニックはすべて本で手に入れた知識。でも付け焼刃の女性の喜ばせ方でも、しっかりと魔理沙は感じてくれているようだ。
「僕みたいな拙い男でも、魔理沙はちゃんと気持ちよくなってくれていて、嬉しいな。でも、さっきも言ったけど、もっと気持ち良くしてほしいのなら、白状してもらいたいね」
「わ、わかったから、お願いだからそんな力加減で、いじめないでくれぇ」
涙目になりつつも観念した魔理沙は、ぽつりぽつりと語り始めた。
「……いつも家で寝るとき、体が熱くてどうしようもない時があって、その時、自分で」
「シテたんだね」
「……」
こくんと無言でうなずく魔理沙。
「その時お前のことを一緒に考えると、もっと気持ちよくなって……。でも、さっきちょっと触れられただけなのに、今まで同じふうにしても、そんなことには……」
「……」
自分でも不思議と思えるほどに鼓動が高まっている。魔理沙が僕のことを想って、一人でシテいたなんて
「……幻滅したか?」
「ううん むしろ、もっと好きになれたよ」
「ん……」
一度責める動きをやめて、再び魔理沙の唇に口づけた。今度はさっきみたいな激しいものにはしない。優しくついばむように。
「……よし、じゃあちゃんと言えた魔理沙にご褒美を上げないとね」
「ご褒美……?」
僕は魔理沙ごと体を起き上がらせて、彼女の浴衣をはだけさせ、両胸をあらわにさせた。
「あっ……」
これまでの行為で羞恥心が麻痺していた魔理沙の反応は鈍い。しかしこれから何をされるのか想像したのか、胸元まで赤くしていた。
「胸が小さいと敏感だっていうけど、魔理沙はどうなのかな?」
「悪かったな、小さくて」
「僕は大きさにはこだわらないよ。……綺麗だよ、とっても」
素直な感想を述べた後、僕は魔理沙の右胸にしゃぶりついた。
「あっ、あああっっ!?」
「ちゅう、れろ……」
そして空いた左胸には、先ほどのように指で、しかしその時よりも激し目にいじめる。指先でつまんで、コリコリと押しつぶし、爪で引っ掻いたりもする。
「これ、だめっ……あっ、ひゃあ!」
(かわいくてエッチで、それに……暖かい)
密着しながらの両胸の責めに、嬌声を上げる魔理沙。男勝りな口調からは考えられないほど乙女な悲鳴。元々固くしていた僕の愚息が、さらに熱くたぎってくる。
「コリコリ……してぇっ、感じすぎてぇ、これはヤバい~~っ!」
(股をもじもじさせて……イキそうってことなのかな)
太ももをこすり合わせ、何かに耐えるようなしぐさをする魔理沙。僕は吸い上げていた右胸から顔を離して場所を変え、今度は今までとは反対のポジションで。唾液でぬるぬるになった右胸は、爪で激しく引っ掻いても傷つきにくいのでついつい激しくしてしまう。吸い上げる中で、舌先で左乳首をチロチロと刺激する。魔理沙はこれにはたまらずのけぞり喘ぎ声を出す。
「あっ、く、んあっだめ、ほんとにダメだからっ! くる、すごいのが、来る~~っ!」
ビクンビクンと体を痙攣したと思うと、くたりと魔理沙は体を弛緩させた。
「大丈夫? 魔理沙」
「はーっ、はーっ……胸だけで、イッちまうなんて……私としたことが」
「すごいかわいかったよ。よだれを垂らして、だらしない表情だよ魔理沙」
「見るんじゃねえぜ……」
魔理沙はすでに満身創痍だが、僕はまだ何一つ快感を得てはいない。彼女にはまだまだ頑張ってもらわないといけないのだ。
魔理沙の体を横たわらせて、僕は一度立ち上がる。目が慣れてきたとはいえ、月明かりしかない部屋の中では僕が何をしているのかよくわからないらしく、魔理沙はきょとんとした表情で僕を見上げる。
「……魔理沙」
「なんだ、何をして……っ!?」
僕の変化と言えば、ただ腰に履いていたパンツを脱いだだけ。でもそれだけで、魔理沙の目をくぎ付けにさせるには十分だった。
「それが……男の……」
その視線の先にあるのは男性の象徴。僕の愚息だ。今までの魔理沙に対する攻めや興奮によって、もはや破裂寸前と思えるまでに張りつめている。先端からは透明な液がにじみ出ていた。
「うん、そうだよ、女の子のエッチなところに入るようになっているヤツ」
「……」
怖気づいた、ように見えた。初めて見るそれは彼女にとっては未知で、ひょっとしたらグロテスクなものなのかもしれない。でも魔理沙はそれでも視線を逸らすようなことはしなかった。
「その、だな、すごく……大きい棒……だな。先端がキノコみたいだけど、採取するのはちょっと骨がいりそうなぐらい、大きい」
「感想をありがとう」
「でも……本当に入るのか? その、私の、お、お、お……に」
小声で自分の最も恥ずかしいところの名前を口にした魔理沙。恥じらっている姿がとってもかわいい。
「男と女は、そういうことが出来るようになっているんだ。大丈夫だよ」
「そ、そう、だよな。痛いって聞いたことあるけど、大丈夫だよな……」
「怖い?」
「私としては認めたくはないけど……うん、怖い。でも、お前相手なら頑張れるぜ。他の男だったら見せつけた瞬間、容赦なくソコを蹴り飛ばすところだったけど」
「魔理沙と仲良くしてよかったよ」
ひゅんと縮みこむような錯覚に襲われたが、ともあれ魔理沙もすることに関しては抵抗はないようだ。だったら。
「そろそろ……いいかな?」
「……うん」
最後の一仕上げが、始まろうとしていた。
魔理沙かわいいよ魔理沙。