ここは人里の僕の家。他の家と違って雪かきが行われておらず、周りの人間は家主が出てきてこないことを訝しんでいるだろう。
まあ、理由としては僕が風邪をひいてそれどころじゃ無くなってしまったというのがあるんだけどね。鈴仙が薬を持ってきてくれたし、魔理沙がそのあと看病に来てくれたので大助かりだ。二人がかち合った時色々と騒ぎはあったけど。
「さて、それじゃあ私が特製キノコ粥を作ってやるぜ!」
腕をまくって我が家の台所を物色する魔理沙。
「あー……お米の場所は知ってる? 鍋は上の戸棚の右に」
「何度も来てるからそのぐらい把握してるぜ。なめるなよ!」
別になめてないんだけど、教える手間が省けるのならそれに越したことない。かなりしんどいから。
「薬膳キノコ粥で、風邪なんてあっという間に吹き飛ぶぜ」
「薬膳……キノコ?」
「そうさ。私も風邪ひいたときによく作るんだ。ああ、味も保証するぜ。少なくとも日ごろ私が持ってくるキノコが食べられるのなら、食えないわけがない」
「意味深なセリフ……いろんな意味で」
実は、僕は魔理沙に人体実験でもされていたのではないか。という突拍子もないことを考えてしまう。たぶんないとは思うけど。
「私も手伝うわ」
今まで座っていた鈴仙がお粥づくりに参加する。この場での話し合いで魔理沙と僕の意見が一致し、恋慕の感情を押し込めることなく僕に向けることを許可された鈴仙。いつも永遠亭で料理を作っているのか、手際よく具材を切って刻んで、魔理沙がその隣でお米を炊く準備をする。
「……」
こうしてみると、妻が二人になったように思える。一見ひねくれてはいるが根はまっすぐな魔理沙。好奇心旺盛だけど誠実で善良な鈴仙。どちらも好意を持てる気質だ。
「手際がいいじゃん。習ったのか?」
「日ごろの手伝いのたまものよ。薬作るときに材料を正確に切ったり……もちろん料理もね」
エッヘンと胸を張る鈴仙。魔理沙が「良妻アピールかよ」と愚痴をこぼす。確かに魔理沙が手料理を作ってくれた時は、具材の大きさがバラバラだったり同じ料理でも味付けにばらつきがあったりと安定していなかった。
それは長年自分で食べる分しか作らなかったが故の弊害というものなのだろう。今ではしっかりとそこのところを直そうと努力しているのを僕は知っている。
「薪の代わりにミニ八卦炉をセットして……と」
みなさんご存じマスタースパークから、シチューを煮込むとろ火レベルまで火力調整可能なミニ八卦炉。屋外コンロとしても優秀だが、依然それとなく聞いてみたところ、「油で汚れるからいやだ」と断られてしまった。まあそうだよね。
「鈴仙は、こいつのことを見ててくれ。火は私が見る」
「いいの?」
「こいつのこと、もっと互いに知るんだろう?」
「……ありがとう」
魔理沙、僕は今の君のことが聖母に見える。一番のパートナーとして選んで本当に良かった。
魔理沙の姿が、台所と和室を隔てる障子によって隠れる。すぐ隣にいるとはいえ、これで僕と鈴仙の二人っきりとなったわけだ。
「じー……」
「……あのー」
鈴仙が横に座って文字通り、僕のことを見始めた。すごい気になるんだけど!
「……はっ、そ、そうですよね。見つめられ続けるのって気分がいいものではないですよね」
「当たっているような外れているような……」
別に見てくるのはいいんだけど、もうちょっとこう目力を押さえてもらって欲しい。
「……あっ、汗……かきましたよね?」
「あっ……うん、そうだね」
室温は高くして厚着をして寝ているし、元から体温も高いものだから汗が物凄い量出ている。病気になると体温が上がるのは、人間がもつ免疫力を高めるためだと言われている。そのため冷やすことは本来ダメなのだけれど、頭が痛くなるのでそこだけは冷やすようにしている。
「体……拭きましょうか?」
「えっ……ええっ!? 大丈夫だよ、自分で出来るから!」
「いけません! あんまり動くと体力を消耗しますから! ……これぐらい、やらせてください」
「……しょうがないなぁ」
少しでも僕とのかかわりを深めたいという欲求もあるのだろう。僕はタオルと着替えをしまっている場所を伝え、布団から這い出た。
「それじゃあ脱いでくださいね」
「う、うん」
上に着ているものをすべて脱ぎ、上半身裸になる。女子にまじまじと見られることに慣れていないので恥ずかしい。
「それじゃあ失礼して……ん、しょっ」
早速鈴仙が水を含ませて絞ったタオルで、僕の体を拭き始める。まずは背中から。
「結構しっかりしていますね。鍛えているんですか?」
「まあ、ここで暮らすにあたって自然と鍛えられているって感じかな。時々妖夢とかに剣道の練習を付き合ってもらうけど」
「妖夢と?」
「毎回コテンパンにやられる」
やっぱり積んできた経験というモノが桁外れに違う。僕なんか赤子を手玉に取るかの如くだ。
「それじゃあ今度は前を」
「う、うん」
背中の時とは違い、お互い向き合う形になって体を拭いてもらう。鈴仙の表情が直接見えて少々落ち着かない。
(やっぱり綺麗だよね、鈴仙も)
薄紫色の長い髪に赤い瞳。特徴的なウサギ耳が頭から突き出ていて、目の前で鈴仙が動くたびにゆらゆらと動いている。普段のブレザーやブラウスの姿もにあっているけど、変装のための甚平のような格好もなかなか新鮮だ。
結論、鈴仙は何を着てもかわいい。
「……」
「きゃっ、な、なんですか?」
僕は無性に撫でたくなり、失礼ながら勝手に頭に触れさせてもらった。
「こう、うさ耳が目の前で揺れていると撫でたくなって」
「もうっ、こっちは体拭いているのにっ」
「ごめん、ごめん」
しかし悪びれることなくそのまま撫で続ける。
「仕方ないですね……拭き終わるまで好きにしてください」
こうしてお許しが出たので、僕は遠慮なしに鈴仙の頭をなでる。
「ん……はっ、ふ、はっ」
(声が……)
距離が近い分、体を拭くときの妙に色っぽい声を意識してしまう。鈴仙の匂いや吐息も感じ取れるほどの距離。暖かい室内ではその格好は暑いのか、鈴仙の肌が汗ばんできて、その姿はとても魅力的で――。
(あっ、ま、まずいっ!)
「どうしたんですか?」
下半身のある場所に血が集まってくるのを感じとっさに布団で隠す。幸い鈴仙にはバレていないようだ。
「さて、上の方は拭き終わったので、今度は下の方ですね」
「下!? そっちもやるの!?」
「当然ですよ。お尻の方とか、汗がすごいんじゃないですか?」
「だ、大丈夫だよ、あとで自分がやるから……」
こんな痴態を見られるわけにはいかない。少し心を落ち着かせれば、こんなの鎮められ――。
「私はあなたの恋人第二号なんですから。しっかり最後までお世話させてください!」
……だめだ、全然治まらない! 鎮めようとすればするほど鈴仙の魅力的なところに意識が向いてしまって、むしろよりサイズが大きくなってしまう。
(僕、こんなに見境がない男だったのか……)
魔理沙も認めたことだとは言え、認めてから数十分しか経っていないのに他の女の子に欲情するなんて、まるで獣ではないか。後で魔理沙に罵倒されても文句はない。
「ほら、布団なんかかぶってないで、早くズボンを――」
ソレを見て、鈴仙は硬直した。男のヤツを間接的にとはいえ見ることは初めてだったのだろう。
「……盛り上がって、いますね」
「……うん」
「ひょっとして、私に、その、興奮したんですか?」
「……うん」
ああ、終わった。絶対に幻滅される。魔理沙もこの場面に出くわしたら絶対嫌われるだろう。
「そう、ですか……それでは」
「……えっ、ちょ、ちょっと鈴仙?」
鈴仙が僕を押し倒して、膨らんだソレをズボン越しに撫でた。
「こんなに硬くして……ふふっ、嬉しいです」
「れ、鈴仙……」
「もちろん私は、殿方のモノを奉仕したことはありませんけど……このまま鎮めなければ身体に悪そうですから」
そう言って鈴仙は、頬を赤く染めながらも、ためらうことなく僕のズボンを下ろした。
「あっ……わあ……」
「じ、じろじろ見られると恥ずかしいよ」
「これが男の人の……医学書で見たのとは全然違う……なんて立派な……」
熱気を発する僕の愚息に、鈴仙の不思議なものを見るかのような視線が刺さる。
「これが、女性の性器に入って、子作り、するんですよね」
「う、うん」
「今日はあなたの具合が悪いので、本番はやめておきますけど……出したい、ですよね?」
「……その」
「ふふっ、言い出しにくいですよね。でも大丈夫です。知識としてなら持っていますから」
そういうと鈴仙は天に向かってそそり立っている僕の愚息に指を這わせた。冷たい指が絡まる感覚は、敏感になっている僕の怒張に与える刺激をより鋭敏にした。
「びくびくって、手の中で動いて……すごい熱いですね」
「鈴仙……」
「あなたはそのまま、寝転がっていてください。全部私がやりますよ」
そう言うと鈴仙は、手の動きを開始した。
「うっ、くうっ……!」
「こうすると気持ちいんですよね。どうですか?」
「うん……いいよ、鈴仙……!」
右手で張り詰めた怒張を上下にこする鈴仙。彼女のすべすべな手による責めは初めてとは思えないほど的確で心地いい。
「あっ……先端から透明なのが……。では、これを塗り広げて……」
「ああっ!?」
怒張の先端からにじみ出てきた先走りを指で塗り広げ、更に手の動きを加速させる鈴仙。ぬるぬるした感触が怒張全体を包み込み、更なる快感が走る。
「かわいい声を出して……私の方もぞくぞくしちゃいます」
「意外と、そういう気質が、あったりするの?」
「そ、そんなわけありませんよ! 変なことをいうあなたには……えいっ!」
「うわぁあ!」
鈴仙は僕の怒張の先端を、指先で弾いてきた。ビリビリするような感覚が全身を襲い、布団の上で悶える。
「本当に敏感なんですね……ごめんなさい」
「うう、あ、そ、そうだ」
僕はある思い付きを口にした。
「手でしてもらうのもいいけど……口でやってくれないかな?」
「く、口、ですか?」
「ダメ、かな?」
手の動きを止めずに戸惑うしぐさをする鈴仙。今日初めて想い人に自分の胸の内を打ち解けたばかりなのに、こんなことを頼まれるとは思わないはずだ。
でも、鈴仙はしっかりと頷いて。
「……分かりました、は、初めてですけど頑張ります。はぁー……んっ」
「ううっ!」
ぱくっと僕の先端を咥えた。その瞬間訪れるのは手でされていた時よりも、もっと鋭敏な刺激。ぬるぬるとした口内と恐る恐るといった感じで、舌先で舐め回される感覚。
「んうう……んっ、んっ、んっ、うむぅっ……!」
「うああ……これは、すごい、よ……!」
一度喉の奥まで咥え込まれてから、歯先がエラのあたりまで引き抜かれ、また勢いよく奥まで……そんなことを繰り返される。窒息しないか心配になるが、鈴仙にそのような兆候は見られずに奉仕を続けている。
「ずっ……じゅるるる……んっぷふっ、じゅるうううう……」
怒張を根元までの咥え込んでの吸引。今まで感じたことのない未知なものだけど、与えられる快楽は強烈だ。下品な音を立ててすする姿もいとおしく、思わず征服感が生まれてくる。
「あっ……舌で、舐め回したら……!」
小さな舌でチロチロとエラの裏を舐め回し、それと同時に頭全体を動かして愚息をまんべんなく刺激する。本当に初めてなのかと疑いたくなる。
「じゅる、じゅぼ、ずじゅ~~っ!」
「れ、鈴仙、もう、僕は……!」
急激にこみあげてくる射精感。慌てて鈴仙に顔を離すように言おうとした。しかし。
「ふぁひへ……ふふぃい、ふぁひへふらはい」
「えっ……」
咥えているので聞きづらかったが、確かに「口に出して」と言っていた。戸惑う間にもどんどん快楽は蓄積され続け、もはや臨界を超えそうになる。
「……奥で、お願いっ!」
「うむぅっ、じゅるるるる……!」
僕の願い通りに一気に根元まで咥え、強烈なバキュームを行った鈴仙。そして、僕は限界を迎え、溜まった精を彼女の喉の奥に放出した。
「ん、ん~~~~っ!?」
ビクビクと震えながらも、口を離さずびゅるびゅると放出される熱いほとばしりを鈴仙は飲み込んでいく。僕は彼女のことを気にする余裕などなく、本能のまま口の中に一滴残らず注ぎ込んだ。
「は、はあ、っぐ……」
「ん、んん……じゅる、けほ」
尿道に残ったドロドロのソレを残さず吸い出した鈴仙は、ようやく口を離した。
「……出しすぎ、ですよ」
少々ふくれっ面になった鈴仙だが、すぐに微笑みを湛える表情へと変えた。
「無理してない?」
「そんなことないですよ。むしろ……私の方も体が火照って……」
腰をもじもじさせる鈴仙。よく見ると甚平の股間のあたりがうっすらと湿っていた。
「ごめんなさい、本番は無しと言っていましたけど……やっぱり、我慢できないです。あなたも、全然まだ張り切っているようですし……」
そう言われて意識を向けるはわが愚息。あれだけ大量に出したというのに全然萎えていない。
「な、なんで……」
「まあ、私が波長を操って、興奮状態を抑えられなくしているだけなんですけどね」
この淫乱ウサギめ! なんてエッチなことをしてしまったんだ! これじゃあもう一度出さなければ収まりがつかない。
「もう、私も限界なんです、ですから――」
「お前らーっ! 何をやっているんだぜ!?」
完成したキノコ粥を持った魔理沙が、障子を開けて現れた。
「ま、魔理沙……」
「お互いのことを知れって言ったけど、さすがにやりすぎだ!」
憤慨した魔理沙は、お粥が入った土鍋を置いて僕を抱き寄せた。
「認めるといったけどな、お前がこいつと肉体関係を築くのは十年早いぜ!」
「あら、それって独占欲? 器を広くしなきゃいけなかったんじゃなかったの? それに……その言い分だとあなたはすでに、彼とシタことあるっていう感じね。……ずるい」
「う、うううううるさい! 大体私でも、く、口でやったことなんか……」
「あれ? 私よりリードしていたあなたが? それじゃあ先取点は私ね」
「そんなわけないだろ! そんなこと言うんなら、キチンと最後まで……あっ」
しまったと、魔理沙が口に手を当てた。
「そう、順番は違えど、立場が同じになるというのなら……私だって、この人とエッチなことがしたいの。体が、この人のことを求めているの。あなただってそうだったんでしょう?」
「……」
むすっとした表情で何も言えなくなる魔理沙。
「お願いします。私のここに……子種をください」
鈴仙が、するすると服を脱ぎ、自身の下腹部――子宮を指しながら言った。
本編でハーレムルートに入ったので、思い切ってタグを変えてみたりしました。自分にはただ恋心を抱かせるだけで終わらすなんて無理だったんじゃ……。
というわけでウドンゲが恋人連盟(仮)に入りました。一対一の絡みしか嫌だ! という人は、作者の顔を適当に想像して、適当にドロップキックをかましてください。見切り発車の本編ですので、今後こっちもどんどん増えていく……かもしれません。