ここは魔理沙の家。秋の一件があってからというものの、僕がここに訪れる頻度は増加している。単純に遊びに来ているというのがほとんどだが、例えばこうして片づけても片付けても散らかる彼女の家を、掃除のために来ることもある。
「毎回どうしたらこんなに散らかるんだか……」
「あっ、おい、それはそこで定位置なんだから動かすなよ!」
「はいはい。それじゃあこの棚に……」
「返事しながら別の場所に動かすんじゃないぜ!」
魔理沙の主張を聞いておくと一向に整理できないので、適当に聞き流しつつ自分が思う効率的な配置にしておく。定期的にごみは捨てているので、一度に出るごみの量はそんなに多くない。出したままの道具類が散乱しているのだ。
「あっ、パチュリーの本がまた増えてる」
「外の世界のオカルト本だってな。見てると笑えるから何冊か借りてきた」
「『必見! 月の裏には宇宙人の基地がある!?』っていうのはいつのやつだろう」
「月に基地なんか作ってどうするつもりなんだ? あそこはだだっ広い海と月の連中の都ぐらいしかなかったぜ」
「オカルト話に真正面から挑むねぇ」
というか月に行ったことあるんだ。まあ人が空を飛ぶのが当たり前の世界では何も変じゃないと思うけど。
「おっ、そろそろ昼の時間だな。私が飯を作るぜ」
「あれ、魔理沙が作るんだ。今日は何を作るの?」
「オムライスだ! 咲夜からケチャップ貰ったし、卵も今日貰ったやつがあるし」
そう言って同じく片付けをしていた魔理沙は、台所のほうに行ってしまった。確かにお昼の時間であるが、掃除という責務から一時でも解放されたいという思いが多分に含まれていると思われる。
「オムライスか……懐かしいな」
ご飯にケチャップと数種類の焼いた具材を混ぜて焼いた卵で包む。百年ほど前から存在する、オムレツが元となっている料理だ。デミグラスソースをかけたり、卵をふわとろ触感にしたりと様々なバリエーションがあるが、やっぱり僕はシンプルなオムライスが好きだ。
「出来上がるまで、ある程度片づけないと……」
ここはリビングルーム。背の低いテーブルとソファも大量のガラクタに埋まっている。少なくともこのスペースだけでも今のうちに片づけるべく、僕は作業の手を早めるのであった。
「さあできたぜ! 『魔理沙特製三種のキノコ入りオムライス』だ!」
魔理沙と言えばキノコ、キノコと言えば魔理沙だ。この幻想郷では。僕が好んだ形のシンプルなオムライス。ケチャップライスを包む黄色い卵の膜にケチャップがたっぷりとかかっている。
「魔理沙って意外と料理上手なんだよね」
「意外とは心外な。こう見えて一人暮らしは長いんだぜ?」
「お父さんのお店から飛び出してきたんだっけ? ……挨拶に行かなきゃダメかな」
「いいって、絶縁されたのもおんなじだから。それに恥ずかしいだろ」
そう言いつつ早速魔理沙がスプーンでオムライスを切り取って口に運ぶ。頃合いがよく腹がすいた僕も、我慢できずにオムライスを口に運んだ。
「う~~~ん、我ながらいい出来だぜ」
「うん、美味しいよ魔理沙」
ケチャップとケチャップラスの組み合わせは味が濃いが、卵によって程よい味に仕上がっている。ニンジンや玉ねぎ、ピーマンというこの季節手に入りづらい野菜が入っているし、鶏肉もしっかり入っている。スライスされたマッシュルーム、刻んだシイタケ、それとなんか見覚えがあるキノコも入っているが、はて、このキノコは何だっけ。
「ほらほら、冷めちまうぜ」
「あ、うん、食べる食べる」
作った当人の魔理沙は何の躊躇なく食べているし、たぶん大丈夫だろう。という事で僕はその後もオムライスを頬張り続け、数分後にはきれいに空になった皿だけが残された。
「ごちそうさま」
「おう。んじゃ、私はこれから洗い始めるから、片付けの続き頼むぜ!」
そう言って魔理沙は立ち上がり、食器を片付けてキッチンへと姿を消した。
「……さて、じゃあさっそく続きを――あれ?」
なんだかちょっと暑い……気がする。ストーブは焚いているが、そこまで部屋の温度が高いわけではない。片付けて動き回っている最中でもちょうどいいぐらいの室温であったし。
「あっ……ま、まさか」
オムライスに入っていたキノコ。どこかで見た覚えがあると思ったが、あれはたしか以前魔理沙がアリスとパンを作っていた時に……。
「同じ間違いをするわけがないし……もしかして……」
そのキノコの効能を思い出して、僕は魔理沙が何を想ってそれを入れたのか予測した。
そして僕はいったん片付ける手を止め、彼女にその真意を確かめるべくキッチンに向かった。
「はぁ、はぁ……少しだけだったのにもう、回ってきやがった……」
洗い物の片づけをしている最中、私は股をすり合わせて必死に耐えていた。自分が仕組んだこととはいえ、この疼きは予想外だ。以前のパン作りの時に間違えて入れた、あのキノコ。古くから子作りのための生薬の材料として用いられていたそのキノコは、単品でも高い効力を持つ。むしろ行き過ぎた効力を弱めるために生薬として調合するぐらいなのだ。オムライスに混ぜたのは少量だとは言え、効果てきめん。向こうもきっと同じだろう。
「……私に気を使ってくれているのか、なかなか手を出してくんないもんな、あいつ」
恋人となったわけだけど、性に関してはがっつく様子が見られない彼。もっと積極的になってもいいと思うが、かといってこっちから切り出すのも恥ずかしいし癪だった。だからこうして、ちょっとした策を講じさせてもらったわけだ。
「魔理沙」
「わっ」
いつの間に近づいていたのか、背後から私は抱きしめられた。
「ったく危ないな、食器を落とすところだったぜ」
「僕がこうして抱きしめた理由について、思い当たる節があるんじゃないのかな?」
「何のことかな……ひゃん!?」
私らしくもなく、乙女な悲鳴を上げてしまった。急に耳元にふっと息を吹きかけられたのだから。
「知らないふりをしても通用しないよ。それに、魔理沙だってこんなに熱いじゃないか。服越しからでも体が火照っているのが分かるよ」
「んくっ……だとしたら、どうするつもりだ?」
「魔理沙はどうされたい? 隠れた行動より言葉で示してほしいな」
「はあ、ああ、んっ」
抱きしめてくる手で、私の体をまさぐるように撫でる。キノコのせいで体はすっかり発情状態となっている身体には、ただ触られているだけなのにすごく敏感になっていた。
「あっ……! お尻に、熱いのが……」
密着しているため、私のお尻に固く、熱い棒状のものが押し当てられているのを感じる。服越しだというのに、その存在感は圧倒的だった。
「ほら、僕のがこんなになっちゃったんだよ? 魔理沙だって、きっとすごいことになってるはずだよね」
「んううううう!」
ついに、明確に私の敏感なところを、彼の指先が捉え、つまみ上げた。ブラジャー越しに乳首を抓られ、鋭い快感にびくびくと体を跳ねさせてしまう。もはや洗い物をするどころではない。
「ここ、すっかり固くなっちゃっているね。じゃあ……こっちはどうかな」
「はっ、はっ、ま、まてっ、下はダメだ、あん! まくり上げて……んん、入れるなぁ!」
両腕をスカートの中に入れられて、そのまましとどに濡れてしまっているショーツ越しに局部を刺激される。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が、スカートによってくぐもりつつもキッチンに響き渡る。
「やっぱりすっかり濡れてるね。対して触っていないのにこんなに……太ももまで垂れてるよ」
「ああ……はあ、ん、はあ……誤算だったぜ、知っていれば耐えれるって、思ってたのに……ふあぁ!」
勃起した陰核をつままれ、更にひねられたことにより軽く達してしまう。プシュップシュッと小さく秘裂から愛液が噴き出し、もうこれ以上濡れることはないと思っていたショーツをさらに汚した。
「大丈夫、魔理沙?」
「お前がやっておいて、よく言うぜ……」
「前に間違えて使ったあのキノコ、魔理沙がコッソリ混ぜていたのがいけなかったんじゃないか」
「だって……全然、私のこと、二人っきりの時、求めてくれないものだから……」
「少し前に、鈴仙と一緒にしたじゃないか。それからも、時々三人で……」
「デリカシーのないやつだな……二人っきりって、言ってるんだぜ」
私は振り返り、そっとこいつに口づけをした。
「……食器洗いは後回しだ、ソファまで移動するぜ。お前も、滾って仕方ないだろ?」
「そうだね……抑えきれるかどうか。そろそろ僕も限界だと思っていたところだったんだ」
「それと……悪いけど、私を運んでくれないか? キノコの成分が予想以上に回って……布がこすれるだけで、気持ちよくなるぐらいで……」
「男女で効力に差があるのかな? やれやれ、仕方ないなぁ」
そう言って彼は私をお姫様抱っこして、リビングスペースのソファまで移動することになった。
「服を着たまま……?」
「うん。パンツだけ脱いでほしいんだ」
そういう要望が出されたのは二人掛けのソファの上。いつもの帽子は取って傍のテーブルに置き、私は少しでも熱を逃がそうとボタンを外して胸元をあらわにしていた。
「別にいいけどさ……もしかしてそういうプレイに興味があったりとかするのか?」
「少し……」
べしょべしょになったそれを下ろし、両足から抜き取る。彼もズボンを下ろして、臨戦態勢になっているそれを取り出した。
「うわあ……なんだか、いつもより大きい気がするぜ……」
「そうかな?」
先端から透明の液体をにじみだしたそれ、男性の象徴、おち〇ちん。グロテスク風貌のそれは、私にとってはとても愛おしくて、見るだけでキュンと子宮がうずいてしまう。
「今日は、えっと……対面座位っていうのを、やってみようか?」
「どういう体勢なんだ?」
「お互いが向き合って、座りながらする方法だよ」
意外とそういう知識は豊富な彼に促されるままに。ソファに座る彼に跨いで座り、固くなったそれと私の秘裂をこすりつけ合う。
「こ、こんなに密着するなんて……」
「魔理沙の表情、よく見えるよ」
ちゅっとほっぺにキスをした彼は、私の耳元にささやいた。
「僕は、これから、魔理沙を犯すよ」
「……!」
その言葉が、鼓膜を震わせ、私の脳髄を痺れさせ、子宮の疼きがさらに強まるのを感じた。その言葉は、反則だ。体が、膣が、自然とこれから来るであろう快楽に期待して、彼を受け入れるための準備を整えてしまう。もう、前戯はいらないと言わんばかりに、私のソコはトロトロになっていた。
「入れるよ」
「……優しく、して」
私のささやかなお願い。彼はそれに優しく微笑みつつ分かったというと、強張って動かせない私の腰を、代わりに彼がゆっくりと降ろさせるのだった。
たまーにこういうのを書いてガス抜きをしたい自分がいる。深夜テンションで書いたから口調とかおかしいか気になるけど、そん時はそん時だ!