※この作品はR-18です。

煌めく花壇に注ぐ汚穢   作:虫饅頭

14 / 29
NTR
蟲姦
人体改造
洗脳
苗床
ニプルファック
産卵
こちら側限定

ノイズである団長の台詞をリマスターにより全てキャンセリング
一部ジューンブライド花騎士を被害者として追加


しあわせのあったばしょリマスター版

 6月の花嫁は幸せになり、逆に花婿は地獄に落ちる……というのは、どこで聞いた話だっただろうか。

 阿鼻叫喚。絶望。狂気。

 悲嘆に暮れる騎士団長らの暴走により、会議室は滅茶苦茶になっていた。

 

『えへへ、パパ、見てぇ♡ 私、害虫様のお嫁さんになったの♡ お腹がぐにゃぐにゃって動いてるの、わかるよね♡ この中にね、いっぱい、いっぱい、害虫様の赤ちゃんがいるの♡』

 

『兄様、ごめん……誓い、もう、守れない。だって……っ♡ 害虫様の赤ちゃん産むのっ、こんなっ♡ あううっ♡ こんなに、気持ち、よくてぇっ♡』

 

『新たな門出には、慶祝と寿ぎが必要なんです。団長さん……いいえ、元旦那様。害虫様の苗床奴隷としての、私の新たな門出……祝って下さいませ♡ それと、センリョウに……あの団長さんとの仲が、もしうまくいったら……ご主人様とご同胞の皆様が迎えに行きます、とお伝え下さい♡』

 

『元ご主人様、ご覧頂けてますか♡ 私、メイドからメイ奴隷になってしまいました♡ これからは此方の新しい……いえ、真にお仕えするべきご主人様と、お子様方のお世話を致しますので、どうぞ元ご主人様は諦めて寂しく独り身を過ごして下さいませ♡ ……間違っても、私を連れ戻そうなどという、無様な寝取られ男らしい型に嵌った企ては、なさらないで下さいね』

 

『ぬし、さまっ♡ ぬししゃまぁっ♡ ごぇんらしゃいっ♡ こんらろ、あじわっちゃころ、ら、あああ、ああああっ♡ がいちゅぅしゃまとっ♡ かりゃだのっ♡ あいしょ、よしゅぎへっ♡ わらひっ♡ もぉっ♡ もろれにゃ、ひいいいいっ♡』

 

 普通の人間では子宮が引き裂けているであろう大きさにまで臨月腹を膨らませた花騎士サクランボが、母乳を噴きながら幼虫犇めく妊娠線だらけの腹を心底嬉しそうに見せつけてくる場面。

 桃源郷所属だった花騎士ハゼランが、臍の緒で繋がった巨大な芋虫……寝取ラーヴァを立て続けに出産しながら絶頂する場面。

 蟷螂害虫ディプレヴィティカドールとの間に成した人頭虫体の異形を優しく抱きながら、元良家御令嬢のマンリョウがにこやかに元夫への三行半と妹への犯行予告を叩きつけている場面。

 自分を騎士団長から奪い去った兜虫トゥグボッレーナーに害虫体組織製の首輪で繋がれたメイド花騎士スイレンが、産んだ仔害虫に母乳を与えつつ元夫に決別する場面。

 数多の男を手玉に取ってきた桃源郷の花魁ゲッカビジンが、蛹型害虫クリサリュドネスの皮に包まれて無数の触手で嬲られ、目を白黒させて幾度となく絶頂を迎えさせられている場面。

 此処に集まった騎士団長達全員が手に持つ、とある特殊な害虫群が体細胞から作る長方形の板状物質。そこから魔力的な機構により空中に投影される、花騎士という尊い存在を冒涜する光景。

 騎士団長と婚姻関係、あるいは婚約している花騎士だけを如何なる方法に依ってか判別して密かに付き纏い、ある日突然大群で襲撃して連れ去る害虫共。種類は蟻や蜂、蝶等と千差万別ながら、目的は合一している為に結託している害虫の中でも最底辺の屑の集団。

 そいつらに攫われた花騎士達が穢され孕まされ、害虫の仔を産みながら騎士団長に別れを告げる。対花騎士特化媚毒に塗れた虫陰茎に女陰を穿たれ、人間では与えられない快楽に屈した花騎士が害虫への服従を宣誓する。そういった最悪の場面を記録し、配偶者が行方不明となり焦燥する騎士団長に送りつけ、精神を崩壊させる。

 此処に集まっているのは、その屑害虫共に妻を、婚約者を攫われた被害者ばかり。力を合わせてどうにか居場所を突き止めんと手を尽くしていたが間に合わず、こうして幸福だった世界の終わりをまざまざと見せつけられている敗北者の集まり。

 花騎士達の末路と、寝取られ騎士団長達の椅子や机を巻き込んでののたうち回りと慟哭に絶望が広がり、追い打ちをかけるように別の媒体が次なる地獄を映し出す。

 

『おぉっ♡ やっぱり、ふとっ、太いぃっ♡ 団長なんかと全然違うっ♡ やっぱり勝てないっ♡ こんなのっ、無理ぃっ♡ また負けちゃったっ♡ 皆の思いっ、団長の思いっ、受けたのにぃっ♡ 害虫のオチンチンに負けちゃったぁぁっ♡』

 

 フォスの花嫁として表彰された花騎士サボテンが、一目で妊娠していると判るボテ腹を抱えたまま、蜘蛛害虫……エヌティーアラーニャに組伏せられて犯され喘ぐ姿。

 

『ひぎいいっ♡ おへええっ♡ おしりっ、そんなに一気に入られたらっ、プルメリアのおしり壊れちゃいますっ♡ 急がなくても、プルメリアのお腹にはいっぱいウンチが溜まってますからっ♡ 沢山食べて、大きくなって下さいね♡ ママの可愛い赤ちゃん達♡』

 

 一部の花騎士と騎士団長から母親扱いを受けているプルメリアが、蝿型害虫のスレイブーンとの交尾の末に産んだ蛆虫共に腸内を漁られ大便を貪られる姿。

 無理矢理見せつけられる、悠遠にして絶遠の、既に終わってしまった惨事。サボテンと婚約を結んでいた騎士団長が言語不明瞭な呟きを漏らして卒倒し、プルメリアの夫であった騎士団長が頭を床に打ち付けながら泣き叫ぶ。

 この害虫共の道具が送りつけられて来た時点で皆予想は出来ていた。だが愛した相手が堕とされた様を見せつけられるなど、受け入れられる筈が無い。それでも無情に次の魔力仕掛けが起動する。

 

『ハスはこれまでの全てを捨て、奴隷として、苗床として、ご主人様に仕えます。国も団長も、もうどうでも良い。だから、どうかもっと……あああ、もう、もう我慢出来ないぃ! 犯してっ、犯して下さいご主人様ぁぁ! また孕ませて下さいぃ!! 苗床奴隷のハスにお情けを……お゛ほぉっ♡ オチンポしゃまきちゃぁっ♡ お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♡』

 

『ごめんなさいっ♡ ごめんなさい団長さんっ♡ 私もう戻れませんっ♡ 私と害虫さんの赤ちゃん、育てないといけないしっ♡ なによりっ、害虫さんのこの素敵なオチンチン無しじゃ、もう生きていけないんですぅぅっ♡』

 

 ロータスレイク水中都市の女王ハスが、傍らに彼女との血の繋がりを思わせる桃色の毛髪の生えた蛞蝓の仔を控えさせ、汚らしい蛞蝓害虫……花騎士孕マースの前で土下座までして必死に性行為を懇願、漸くの挿入にたちまち絶頂して品性下劣なアヘ顔を晒す。

 幼い風貌の花騎士ネリネが、妊娠出産を経て豊かになった乳を人と虫の混血児に吸わせながら蠍害虫の躾ルピウスの陽物を受け入れ、元夫の騎士団長に多少申し訳なさそうにしながらもそれ以上の肉悦で幸福そうにしている。

 寝取り害虫共は基本的に体内に共生する寄生害虫がおり、それが人体に侵入すると脳まで到達して冒し、思考を変化させる。花騎士に特効を持つ媚毒体液と合わせると、恐らくどんな花騎士も抵抗は出来ないのではないだろうか。現にロータスレイクの女王が、こんなにも無残で無様な惨状を晒しているのだから。

 洗脳同然の行いであって、本来の彼女らの意思で犯されているのではないというのが多少の救いにはなるだろうか。いや、一度弄られ、変質が完了してしまった脳は寄生害虫を除去した後も元に戻らない事の方が多い。そしてこれが送られてくるのは変質がとっくに終わった後だ。一度攫われてしまった時点で救いなどほぼ無いのだろう。

 私にも救いは無い。この手の中に不格好な文字で『クルミ』と刻まれた板がある以上、結婚式の朝に行方不明となったクルミもまた、映し出された堕落花騎士達と同じ運命を辿っているのだ。

 

『あぁっ♡ 私、おかしくなってますっ♡ おかしいって分かってるのに……っ、団長さんより、この害虫の……害虫様の方が欲しくなって……♡ ん、むぅ…っ♡ こうしてっ、私の身体を、害虫様に捧げるのがっ、あぅっ♡ 嬉しくてっ、気持ち良くてっ、しょうがないんですっ♡』

 

『お腹の中から害虫の……私の、子供達の、鼓動と動きが伝わる……痛くて、騒がしいのに、なにより敵である害虫の子供なのに、どうして……こんなに、愛おしくなってくるのでしょうか……♡』

 

 凶悪凶暴、冷酷非道等と悪評がまことしやかに囁かれるオオオニバスが、ぶよぶよした醜悪な見た目の芋虫型害虫の洗脳しま虫と熱烈な口付けを交わしつつ胎内への射精を受け、腹を膨らませる。

 静寂を愛する花騎士ツバキが、先のサクランボ並み……いやそれ以上に悲惨な膨張を果たし、傍から見ても内部の幼虫の蠢きを確認出来てしまうボテ腹を抱え、慈母の如き安らかな表情を汗みずくの顔に浮かべている。その様子からするに、恐らく蝶型、雌奴隷にしま蝶の幼虫の出す大量の媚毒体液に因るものだ。

 これで私以外の団長が持つ記録道具は全て動いた。自傷を始めたり心を失ったように一点を見つめたまま動かなくなったり、それぞれ違う反応を示しているが、まともな精神を保てている騎士団長はもういない。私も既に狂いそうだ。

 いや、もう気が狂ってしまっているに違いない。そうであってほしい。

 そうでないならば、私はどうして……この手の中にある魔道具が、クルミを壊される記録を映し出すこのゴミが、早く起動してくれないかと思ってしまっているのか。

 自分自身の心すら分からない程に惑乱してしまっている私だったが、突然会議室の扉が開き、一人の男が飛び込んできた事で正気に戻った。

 その男、年若い騎士団長は酷く絶望した、しかし何か一縷の望みを抱えているかのような表情をしていたが、空中に悍しき光景を投影し続ける室内の有様を見て、絶望一色に染め上げられた。

 手には鉱石のような板状物質がある。『ラベンダー』と刻みつけられた、我々の物と同じ具現化した不幸と災厄の塊が。

 彼もまた敗北した被害者であり、同じ境遇の我々に助けを求めに来たのだろう。寝取り害虫に攫われた、彼の妻か婚約者を助ける術があると信じて。

 立ち尽くす彼に、私が声をかけようとした瞬間、その『ラベンダー』の板が光を放ち。投影されたものを見て、つい、もう彼女は助からない、と告げてしまった。

 

『うっ、ぎ、いいいいっ♡ おなかがっ、お腹の中身がっ、蕩けてますぅっ♡』

 

 巨大な蝸牛害虫、エグカラゴゥの半透明の触手を肛門に深々と突き立てられ、どくどくと体液を注がれている紫髪の女性。彼女が花騎士ラベンダーなのだろう。

 目の焦点が合っておらず、全身脂汗塗れで腹は妊婦同然の張り具合。内部に害虫体液を湛えた腹腔からは汚らしい音がひっきりなしに鳴っている。

 寝取り害虫には浣腸をするものがいる。生殖の為でなく、趣味嗜好で花騎士を貶めるべく。だが、この蝸牛害虫だけは違う。見た目が酷似する寝取り蝸牛害虫もいるが、そいつとは触手の色で区別がつく。別種は凌辱を愉しむ為の体液浣腸だが、此方は生殖の為、ひいては囚えた苗床が万が一にも逃げられないようにする為だ。

 ラベンダーの発言……腹腔内が蕩けるというのは、比喩表現ではない。実際に内臓が作り変えられ、腸と子宮、卵巣が完全に融合させられてしまっているのだ。生存の為には、このエグカラゴゥの生成する特殊な蛋白液を必要とする。かつて一度だけこの苗床状態から回収された花騎士が居たという話だが、残念な事に特殊蛋白液を生成出来なかった為に数日で衰弱死したそうだ。

 合一させられた生殖器官に生じた変異卵子は、この蝸牛の不浄な精液と結合すると非常に頑丈な卵を形成する。苗床花騎士の魔力や生命力、世界花の加護を材料として。それこそ熟練の花騎士が全力で放った渾身の一撃が直撃しても、僅かな傷が出来る程度に頑丈だ。幼虫が産まれる際には、内側から特殊な酵素を用いて溶解させるらしい。

 何故そんな卵を作るのかと言えば、このクズ蝸牛、なんと子育てをしないのだ。卵が産まれたら、そのまま巣の外へと放り出す。幼虫は自然の中で勝手に産まれ、大多数が死にながら勝手に育ち、勝手に花騎士達を拐かして苗床にして、そのまま成虫になった奴が親と同じ事をする。害虫にしてもとんでもない最低のゴミカス野郎共である。

 とはいえ、そもそもこいつらが生活している環境が環境であるから仕方無い面もある。なにせ、海底なのだから。ロータスレイクの湖の底などではない。れっきとした海の底、狭苦しい海底洞窟にこいつらは生息し、コダイバナ奥地にいる害虫共のような空間転移能力を使って餌となる植物や苗床となる花騎士を持ってくるのだ。尤も、コダイバナの連中のような強い力を持っている訳ではないので、自分達が海の底から出ていく事はできない。ラベンダーの騎士団長に掌サイズの記録道具を送りつける程度は可能だが。

 そういった事柄を唖然とするラベンダーの騎士団長に説明していると、記録内のラベンダーの腹がボコボコと蠢き、隆起と陥没を繰り返しだす。ラベンダーも髪の毛を振り乱しながら喘ぎ悶えている。

 

『う゛ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ♡ ごろごろするっ♡ おにゃがっ♡ ぐ、ぎ、ぎひっ、ぎいい゛っ♡』

 

 卵が形成されてしまったんだ。そう言うが早いか、ボンッと奇妙な音がしてラベンダーの腹が一回り膨張し、一瞬びくりと身を震わせて気絶した。

 ラベンダーの団長は、宙に描かれた記録へ腕を振り回して飛び掛かり続ける。愛しい相手を取り戻そうとするかのように、ラブちゃん、ラブちゃんと叫びながら。恐らく、ラベンダーの愛称だろう。

 その様子を嘲笑うように、記録は一瞬で別の場面に移り変わる。

 

『う、産まれますっ♡ 私と愛しい旦那様の卵っ♡ ずっとずっと一緒にいて、愛情を注いで作った卵っ♡ 私、いっぱい産みますからねっ♡ 旦那様が望むだけ、どれだけでも卵産んで、代わりに旦那様からの愛情を貰って……♡ うふ、うふふ、うふふふふふっ♡』

 

 狂気的としか表現を思いつかない笑顔を浮かべたラベンダーが、たんまり卵を蓄えた腹を撫でる。正直に言って、もう下半身は人間の態を成していない。限界突破ボテ腹に上半身を乗せた様は、さながら彼女自身が軟体動物系害虫に変貌したと言われても疑問が浮かばないだろう。

 

『奥、からっ……どんどん、来てるっ……あ゛あ゛あ゛っ、ひっか、からない、でっ……さっさと、出てきなさ……い゛ぃっ♡ お゛お゛っ♡ お゛ほおお゛おお゛っ♡』

 

 産道と肛門、両方から勢い良く卵が溢れ出す。一つ一つがラベンダーの握り拳三つ分程あるそれらは、胎内で互いに引っ掛かり合いながらも出口に到達し、強引に両穴を押し広げて排泄されていく。

 産卵は時間にして数分程。羊水と腸液だった液体の混合液に塗れた卵の山。父親である蝸牛害虫が触手で抱えて持っていくそれらを見やるラベンダーは、何か成し遂げたような、それでいて自分の中から出ていったものらへの寂寥感を抱えているようでもあった。少なくとも、地上にいた頃に愛していた相手への感情は、欠片も見いだせなかった。

 ラベンダーの産んだ卵はこれから海中へと放り出される。研究者達の打ち立てた仮説の一つでは、その卵が海上に到達し、子々孫々が地上で生きるようになるのを望んでいるのではと言われているが、害虫の言葉なぞ分からないので未だ奴らの本心は分かっていない。そもそも害虫がそんな未来の事を考えるだろうか。

 今分かっているのは……自分の嫁が、害虫に滅茶苦茶にされるのを見せつけられていた若い騎士団長が、俯きながらぶつぶつ譫言を呟くだけの生き物になってしまった事だけだ。

 闖入者により悲しみは増し、それによって未だ自分だけが結果を提示されていない事が更に辛く思えてきた。地獄を見せるんだろう。もうさっさとしてくれ、終わらせてくれ。

 自棄になって願った通り、板は動き出し、宙に描かれ続ける花騎士達の堕落の記憶に新たな一枠を加えた。

 頭が、真っ白になった。

 

『ああんっ♪ いいっ♪ これっ、とっても気持ちいいっ♪』

 

 ああ? なんてことだ? なにがおきているんだ?

 クルミが、結婚式直前で奪われた私の嫁が、私のクルミが、クズ害虫共に囲まれ、膣と肛門へ、グロテスクな陰茎を受け入れていた。

 だがここまで見せつけられてきた光景より尚酷い箇所があった。サクランボ並に大量の害虫を身籠っているであろう臨月腹は兎も角、殆ど膨らみの無かった乳房が頭と同等かそれ以上に肥大化させられ、乳首にまで陰茎を打ち込まれていたのだ。何らかの人体改造を施されたらしい。

 

『えへぇ♪ だんちょぉ、さぁんっ♪ これっ、すごいのっ♪ 団長さんとっ、えっちな事した時より、ずっと、ずっと、おおおおっ♪』

 

 両乳首に挿入していた害虫共が震え、クルミの肥大化乳房内に精を迸らせる。余程の量だったのか、それとも既に他の害虫共の相手をさせられていた分なのか、陰茎を抜かれると同時に大量の精液が母乳のように噴き出していた。

 

『はぁ、はぁ……♪ ごめん、ね、団長さん……クルミね、害虫と……害虫さん達と、結婚する事にしたの』

 

 覚悟など、この一言の衝撃の前には無力だった。絶望が全身を冒し、骨と筋肉が腐ってしまったかのように力が抜け、頽れる。

 だが、それも次にクルミが放った言葉に比すれば優しいものだった。

 

『でも、団長さん、きっと嬉しいよね? クルミが酷い事されるの見て、喜んでくれてるよね? クルミ、馬鹿だからよく分からないけど、団長さん、この害虫さん達が花騎士さん達に酷い事してるご本、いっぱい持ってるから……だからね、クルミ、害虫さんにお願いして、こんな体にしてもらったの』

 

 過去の自分を、ここまで激しく呪う日が来ようとは。まさかクルミにあれらを見られていただなんて。

 確かに私は、卑猥な雑誌や絵画を収集している……それも、花騎士が害虫に犯され孕まされ堕ちていく様を描いたものばかり。寝取り害虫共に詳しかったのも、その資料を見て淫猥な妄想に耽ったりしていたからだ。

 だが違うんだクルミ。いかがわしい用途で作り話に求めるものと、実際に自分の愛する嫁に求めるものは違うんだ!!

 まともに言葉を発せなくなった口に代わり、心の内で叫ぶ。

 だがふと下半身に強烈な違和感を覚え、視線を向け……クルミが賢い娘だと良く言われていた事を改めて実感した。

 ズボンの中で、私の一物は、痛みを覚える程に激しく屹立していた。妻になる筈だった女性が、とことんまで貶められているにも関わらず、その惨状に興奮していた。

 私の愛しい彼女は、私自身すら気付けなかった最低最悪の本性を、見抜いていたのだ。

 そして呆然とする私の目の前で、記録の最高潮が訪れる。

 

『あ、あああああああっ! 出てくるよおっ、産まれちゃうよぉぉっ! だんちょぉさんっ!! クルミっ、お母さんになるからっ!! 幸せになるからっ!! だんちょ、お、お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!!!』

 

 獣じみた吠え声は、私の記憶の中の愛らしい婚約者の姿からは想像も出来ないものだった。そして、それに次いで起きた悪夢のような現実も、結びつかない……結びついてほしくなどなかったものだった。

 甲虫。芋虫。蛆虫。蛞蝓。蟷螂。孑孑。凄まじい量の害虫が、まるで破裂した水風船のようにクルミの産道と乳房、肛門から溢れ出す。私の秘匿していた冊子に良くあるシチュエーションの通り、腸内まで改造されたらしい。

 私との子を育んでくれる筈だった所から産まれてきた醜悪な害虫共は、等しく胡桃色の髪毛を持ち、母親の血を確かに引いているのが判る外見をしていた。

 

『えへへぇ……♡ クルミはね……♡ もう団長さんの所に、帰れないけど……♡ クルミが、えっちな事されてるの、全部団長さんに届けてくれるんだってぇ……♡ 害虫さん達に可愛がられてる所を見て、害虫さんと一緒に、団長さんも喜んでくれると、嬉しいなぁ……♡』

 

 大量出産を終え、私への離別を告げたクルミへ、再び害虫達が覆い被さっていく。クルミの艶やかな嬌声が響き渡る。

 えっちな事されてるのを届ける……とは、恐らく、こういった記録を私に届けるという意味だろう。

 ああ、なんてことだ。確かに今、私はその忌むべき筈の肉欲の記録を、見たいと思ってしまった。

 目の前の絶望的にして甘美な光景と、数カ月おきに齎されるであろう未来の歪んだ幸福。

 本来求めていた幸せが二度と手に入らない事を理解しながらも、健全な未来では決して手に入らなかった狂った悦びを想い、私は陰茎に触れる事無く、射精してしまっていた。

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