蟲姦
洗脳
苗床
こちら側限定
13番しあわせのあったばしょ及び14番リマスター版に関連
綺麗だ、ネリネ。
花嫁衣裳……花騎士の活動に耐え得るジューンブライドPR衣装ではなく、純粋に結婚式に用いる為の衣裳を纏った花騎士を、頭の先から爪先まで眺めてから贈った、騎士団長の一言だ。
単純な褒め言葉。だが騎士団副団長として、彼の普段の言動、態度などを熟知するネリネには、それが彼女の騎士団長なりの最大限の賛辞であると分かる。
「えへへ、ありがとうございます、団長さん……じゃなくて、えと、その……」
左手薬指に嵌ったリングを撫でつつ、もじもじしながら照れ臭そうに言い淀み、逡巡の後に上目遣いで言う。
「だ……旦那、様……♪」
ネリネも騎士団長も揃って赤面しながら笑いあう。これからの人生に輝かしい希望を抱きながら。
この日、二人は結婚式を挙げる予定だった。人々の祝福を雨と浴び、花騎士が婚約の日から今日まで嵌めていた誓いの指輪……そこに籠めた花騎士の魔力や世界花の加護、騎士団長を愛する心を騎士団長に贈る。そして騎士団長がもう一種類の誓いの指輪、祝福の誓いの指輪を改めて花騎士の薬指に嵌める。
お互いがお互いを護るという誓いを以て、夫婦となる。そうしてこの騎士団長とネリネは良き夫婦、やがて産まれる子供達の良き父母として、スプリングガーデンの未来を築いていく。
何事も無ければ、そうなる筈だった。
挙式中の唐突な地面の揺れ、爆音と衝撃により意識の飛んだネリネが次に目を覚ましたのは、闇と異臭に包まれた洞窟の中だった。
「え……?」
きょとんとするネリネが周囲を見渡そうとして、自身の足を戒める何かに気付く。
その正体に寒気が背筋を走り抜ける。害虫の鋏だ。視線を上げると、その赤黒い体色で闇に溶け込んだ大型蠍害虫がいた。
「ひっ」
表情を恐怖が彩る。このまま足を切断されでもしたら、命が助かる見込みはない。もし巧く蠍を斃せても、こんなどこだか判然としない所では救助も望めず失血死一直線だ。
最悪な事に、大型蠍害虫は感情を読み取れないどす黒い目で、囚われの花嫁を真っ直ぐ見つめている。明らかにネリネに意識を向けていた。その上で足を斬らずに起きるのを待っていたとなれば、これはまず間違いなく脅しだ。
蠍害虫には何らかの目的があり、その為に結婚式場を襲撃してネリネを攫った。何をさせようというのかは解らないが、碌な理由ではあるまい。そして彼女が要求を呑まなければ。要求を呑んでも、いつか害虫が害虫毒による精神の狂乱を起こして殺されるやもしれぬ。
一つだけ切り抜ける策はあるが、それはこの閉鎖的な空間では万に一つの成功率で、八方塞がり同然だった。
「ひ、ぐ、うぅ、だ、団長さん……」
既にネリネの瞳からは絶望の涙が溢れ出していた。恐らく彼女の愛する人と生きて再会するのは不可能なのだから。
だが、事によっては、予想通り死による結末の方がマシだったかもしれない。
大型蠍が頭部を持ち上げ、顎部後方の蓋状甲殻内に隠れていたそれを突き出す。心を沈ませたネリネの眼前に突き付けられる、脈動する棒。害虫の内部から生えたそれを見て、少女は暫し呆然とした。
「え……なに、こ……れ……っ!!」
騎士学校の教科書で図にされている害虫陰茎の形とは違う、人間のものに良く似た陰茎だった。ただし、彼女が唯一見た事がある騎士団長の陽物より、数倍は大きかった。
ネリネは物事をポジティブに捉えたがる気質があるが、それでも副団長を務める程に経験を積んだ花騎士だ。大多数の花騎士達が目を背けている現実、害虫が花騎士に与える最悪な結末の一つに思い至り、ただでさえ悪かった顔色は一瞬で土気色に変じた。
「やだ、いやぁ……害虫の赤ちゃんなんていやぁ!」
意識を失う前と後、天国から地獄への落差にネリネはいやいやをしながら叫ぶ。
ただ殺されるのもたまったものではないが、貞操を奪われ虫の仔を産んだ末に殺されるなど、受け入れられる訳が無い。彼女の花言葉にもある『幸せな思い出』への冒涜、団長との間に築いた記憶を踏み躙る行いだ。
だがこれは害虫の要求を拒絶した事になる。すぐにでも殺されかねない。一か八かの脱出法……氷術ネレイスマーメイドの応用魔法による擬似的人魚化と鉄砲水の発生による強行突破、脱出路探索をするしかない。衝撃で狭苦しい洞窟が崩落したり冠水して泳ぎの苦手な自分が溺れてしまう前に。
そう決意して分の悪い賭けに臨もうとしたが。
「あ゛う゛」
足ではなく首に走った痛みに気勢を削がれた。いつの間にか近付いていた蠍の尾の毒針が、首筋に刺さっていた。
刺された、と思ったネリネの全身から力が抜ける。仰向けに倒れ、意識と身体の感覚が乖離していく。強制的な興奮状態を誘いつつ神経を過敏にする害虫毒、そして毒腺内に共生している寄生害虫までもが注入されたのだ。
異常に心臓の鼓動が早い。血流の音が煩いまでに耳朶に響く。全身が火照り、奇妙な疼きが沸き立ってくる。にも関わらず、思考だけはぼやけ、濁った微睡みを揺蕩う。
「はうう、あう、はふ、あふ……あううう……?」
横たわる身体は、花騎士の予想とは裏腹に傷付けられたりはせず、しかしそれ以上に忌避する悍ましき想像は確実に形となっていく。
次第に汗や涎、愛液を噴き出し始めたネリネのしなやかで愛らしい身体を睥睨したまま、蠍害虫は圧し掛かる姿勢で生殖器を近付けていく。花嫁衣装は花嫁簒奪の道中で襤褸切れ同然になっており、その冷酷な視線からも淫猥な欲望の塊からも少女の身体を守るものはない。
喘ぐように呼吸をするだけで精一杯のネリネ自身も操を守り切れず、前戯も何もあったものではない害虫の交尾の作法に則り、花嫁になれなかった花騎士の女陰へと邪悪な一物が突き入れられた。
「あ゛っ」
ネリネの身体が跳ねる。深々と貫いてきた虫の巨大肉棒を花騎士の蕩けるような粘膜壁が限界まで広がって包み込み、まるで本来受け入れるべき愛しい男の一物であるかのように吸い付く。
極太で長大なそれは、全てがネリネの胎に収まりきる前に子宮の入口に到達し、受け入れろと命ずるように乱暴に殴りつける。
毒の効力により異常に敏感にされた媚肉は、その衝撃を全て快楽に変換し、虚ろになった意識、理性の制御を離れた脳の本能部分へと叩き込んでいく。
挿入直後から異様な様子を晒すネリネであったが、元からこうする事が目的の極悪非道な害虫は全く気にも留めず、抽送を開始した。
「あ゛っ、お゛あ゛っ!! あ゛があ゛あ゛あ゛!! ん゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁっ!!」
涙が溢れ、ぐるりと目が上反る。とてつもない絶叫と共に舌が宙に伸ばされ、口内で収まりきらなかった涎が零れ出す。容赦無い前後運動の度に淫蜜が溢れ出し、尻を伝って滴り落ちる。
誰も見た事が無いあられもない姿と、聞いた事も無い獣じみた咆哮。何度も情を交わした騎士団長も、当のネリネ本人も知らない悲惨な有様。
事実、毒の効力でまるで壁を隔てた所に閉じ込められたようにぼやけながらも客観的に現状を見ているネリネの自我も、これは本当に私なのだろうかと困惑していた。
「お゛っほ、ん゛ぐお゛お゛お゛お゛お゛っ!! う゛ぐお゛お゛お゛お゛!! も゛っど、も゛っろ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」
獣の交尾でももっと上品であろう乱れ方、実際見るに堪えない無様さだが、仕方の無い面が多分にある。
哀れな被害者は知る由も無いが、この邪悪な蠍害虫の生殖器は媚薬効果を持つ毒を分泌する。粘膜に擦り込まれたその毒は、ただでさえ快楽に脆弱になっている女陰を更に弱くさせる。一突き毎にその効力は増し、どのような雌でも逃れられない。
そして今のネリネは脳を冒す毒により思考は夢現で、本能だけが行動の全権を握っている状態。知性無き野生動物。こうなるのが寧ろ当然なのだ。
「はふ、あ゛は、お゛う゛ぅぅ!! も゛、ど、おおお!! もっとお゛おお゛お゛お゛!! いっばい゛、おちん゛ちん゛っ、お゛ぢん゛ぼお゛お゛お゛お゛お゛っ!!」
雄が雌を嬲る音、雌が雄を更に欲する声が延々と響くが、段々と害虫の打ち付けが速くなってくる。
肉棒が更に肥大化し、媚毒成分が増え、暴走する雌は悦楽に溺れ歓喜し叫ぶ。
「ぐだじゃい゛っ!! がい゛ちゅーぢんぼから゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!! あづいの゛っ、い゛っぱい゛いっばい、だしてっ、えあ゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!」
言い終わる前に、害虫は花騎士の胎内奥底に、精を吐き出した。
最後の一突きは強引に子宮口を抉じ開け、熱い粘塊は子を宿す為の器官を満たしていく。
「あ゛ぢゅい、お゛お゛っ、お゛に゛ゃがあぢゅいいいいっ! がいちゅーに゛んしん゛っ、ぱんぱんおにゃかっ、しゅごい゛いいい゛いい゛っ!!」
吠えながら痙攣するネリネの腹が妊娠したように膨らんでいく。精液を充填された子宮では、世界花の加護が虫の仔を孕むのを拒むべく奮闘し、その力の発露が性感を刺激し更に花騎士を獣に貶めていく。
遂にはここまで堪えていた神経が限界を迎え、何度目かも分からない白目を剥いて失神する。
完全に置いてけぼりになっていた理性は、何がなんだか分からないまま闇の底に沈んでいった。
騎士団長と婚約した花騎士、あるいは婚姻関係にある花騎士を専門に攫い、性的な暴行を加えて精神を堕落、崩壊へと導く寝取り目的の害虫の一団。
それに所属するこの蠍害虫は、注入した毒により花騎士に極めて強い離人感を与え、身体と心を強制的に分割。凌辱を繰り返して先に身体と本能を屈服させた後、毒を弱めて理性の乖離を戻していく。そうする事で、頭では害虫との交尾など忌避すべきと解っているのに逆らえないという状態にしてしまうのだ。
更に寝取り害虫の大多数がそうであるように、この蠍害虫も花騎士の脳に侵入した寄生害虫と協力している。脳神経に馴染みながら弄び、それまでの人格を侵し、淫猥な苗床奴隷へと洗脳する。
ネリネに対しても、無情な心の凌辱は進められた。
意識を取り戻す度に毒を打ち込まれ、スラム街の最底辺の娼婦でもしないような交尾を繰り返され、ただでさえ弱っていくネリネの心身を寄生虫が侵食。
幾日も経過した頃には、花騎士の雌の本能は、尾からの毒無しでも害虫を自分のつがいとして悦んで受け入れるようになっていた。
「やだぁぁ、嫌なの、本当に嫌なのに、どうしてぇ」
見せつけられた害虫の一物。ネリネは言葉とは裏腹にそそり立つそれを熱っぽい目でうっとりと眺める。息も荒く、頬も赤らんでおり、性的興奮しているのは一目で解る程だ。
既に鋏での拘束も受けておらず、魔力も充分に蓄えられている。意識もはっきりしており、戦闘や脱出行動に移るのに支障は無い。
唯一、彼女の本能が、つがい、お婿さんと認めた相手に逆らう活動を全力で封じている事を除けば。
「おちんちん嫌ぁ、おかしいんですっ、なんでぇ」
はっとして、思わず害虫陰茎を熱烈に凝視し続けていた事を否定するように背を向ける。
それを見て何を思ったか、蠍害虫はそのまま進み出て、後背位になるように圧し掛かる。
「あっ、やっ、駄目ですっ、お願いですからっ」
そう言いながら、ネリネは自然と四つん這いの姿勢になっていた。瞳は淫らな期待に輝き、誘うように突き出された尻はいやらしくくねらされ、膣からは既にボタボタと愛液が垂れていた。
つがいからのお誘いに害虫が拒否する事はまず有り得ず、そのまま一息に、ネリネの子宮口まで害虫陰茎は侵入していった。
「あっ♡ ひいいっ♡ だめっ、だめですぅっ♡ こんなっ、気持ち良いの、だめぇぇぇぇ♡」
甘く艶やかに悶えるネリネ、その理性は抽送毎に突き崩され、本能が誘うままにどうやったらより交尾を愉しめるかに注力していってしまう。
今日までの交尾の時のような獣じみた狂乱こそしていないが、花騎士の心身が堕落していっているのは確実であった。
ネリネの幸福が塗り替えられていく。逞しい陰茎が秘裂を貫く度に、騎士団長との幸福な思い出は削られ、害虫との交尾が全てになっていく。
脳内の寄生虫の干渉も後押しし、純真でありながら堅牢な芯を備えていた花騎士の心、魂は完全敗北の一途を辿る。
そして胎内で害虫陰茎が覚えのある震えと脈動を以て射精が近いと示した時、合一した結論を出した本能と理性が、ネリネに屈服の証となる言葉を吐かせた。
「出してっ♡ 出してくださいっ♡ 蠍さんのオチンチンから、私のお腹にっ♡ 赤ちゃんの素、出してぇぇぇっ♡」
言い切ると同時に陽物は子宮の最奥を穿ち、震え、熱の塊を吐き出し始めた。
虫の精液が、ネリネの胎内を満たす。腹腔内に熱と快感が広がっていく。
「あっ♡ ああっ♡ ああああああっ♡」
害虫に貫かれたまま、言葉にならぬ悦びを謳う。騎士団長との性行ではここまで至れなかった、雌としての本当の幸福を知ったと。
事実かは判らない。今ネリネが感じているのは陰茎が分泌した媚毒と、脳に侵入した寄生虫に偏向された感覚であり、もしかしたら害虫との交尾より騎士団長との性行為の方が良かった可能性もある。
だが、もうネリネは手遅れの段階だった。今更人間の世界に連れ戻され、媚毒が抜けても、寄生虫を除去されても、捻じ曲げられた心は戻らない。騎士団長との性活に不満を抱き、やがて自分から花騎士を苗床とする変態害虫に身を差し出す。
その証拠を示すように、子宮の中で遂に世界花の加護の抑制を突破して受精した卵子が異様な体内魔力の乱れを作り出していたが、ネリネはそれに絶望するどころか、心底嬉しそうに口元を緩めていた。
人の喘ぎと硬いものが肉を叩く音が響く洞窟内に、珍妙な小型蝿害虫が浮遊していた。前足に奇妙な板状の物体、なんらかの害虫の体細胞片を持ち、前方へ向けている。
そしてその眼前では、一組の夫婦が、愛の営みを行っていた。有り得てはならない、人と虫のつがいであった。
「あっ♡ あはぁんっ♡ おちんちんっ、とってもあったかくて、気持ち良いですっ♡ 赤ちゃんに、おっぱい吸われるのもっ、凄く幸せな気分で、気持ち良くなってぇっ♡」
夫である蠍害虫に犯されながら、妻である人間は二体の子供に乳を与えている。
片方の子は大部分が蠍であり、しかし節足と尾の毒針が人間の手に置換された奇形。もう片方は、人の頭と虫の身体を持つ異形。
母乳を蓄えて見事に膨らんだ乳房を吸う悍ましき幼体共を愛おしそうに眺めつつも、激しく突いてくる肉棒の感覚を愉しんでいた雌に、小型蝿がなにか指示するように鳴き声をかける。
それに従い、元花騎士であり、今は害虫の苗床妻であるネリネが、板状物体に笑顔を向け、異様な赤ん坊共を護るように抱きしめ直しつつ、語りかける。
近い内にその板状物質を送りつけられる相手、彼女が本来結ばれる筈だった騎士団長への、そして人の世界への決別を。
「ごめんなさいっ♡ ごめんなさい団長さんっ♡ 私もう戻れませんっ♡ 私と害虫さんの赤ちゃん、育てないといけないしっ♡ なによりっ、害虫さんのこの素敵なオチンチン無しじゃ、もう生きていけないんですぅぅっ♡」
ネリネの言葉と共に、これは自分の女だと主張するように、背後から節足で抱き締めつつ肉棒で更に激しく突く蠍。
授乳しながらの熱烈な交尾に高揚したネリネの顔はだらしなく緩み、心に抱いている騎士団長への僅かな罪悪感すら肉悦のスパイスとしているようであった。
板状物体は魔力的な機構により、その悪夢の光景を映像として克明に記録する。花騎士の淫猥な幸福に堕ちた姿と、苗床としての宣誓を。
「団長さんっ♡ 私っ、本当に幸せですっ♡ 害虫さんのお嫁さんになれてっ、害虫さんのお母さんになれてっ、本当に、あっ、イクっ、オマンコとおっぱいっ、あああっ、イきますっ、イッちゃううううっ♡」
ネリネの絶頂と重ねて害虫も射精を果たし、吐精を受けた腹が膨らんでいく。
害虫による征服の証、立派な腹ボテ姿を見せつけて、最後に微かにさよならと呟く。それでネリネの中での異性としての騎士団長への対応は終わりとなった。
夫となる筈だった男に、自分の事は『幸せな思い出』として無関係に生きていってほしいと、残酷な考えを抱いてすらいた。自分はもう、この蠍害虫一家のお母さんなのだから、と。
この絶望を受け取った男はやがて狂気に堕ち、彼女の願いとは逆に『また会う日を楽しみに』ネリネの捜索と害虫抹殺に心血を注ぐようになる。
同様に婚約者を攫われた騎士団長の同志……異様に寝取り害虫に詳しい男の無理だやめろという忠告、自身の妻になる筈だった少女の願いを無視した捜索は結実し、二人は再会を果たすのだが……その悲劇の結末は想像に難くなく、言うに及ばないであろう。