誤字誤用警報発令中です。
雰囲気で脳内変換してお読み頂けると嬉しいです。
謝辞:誤字誤用報告有難うございます。
誤字は後ほど修正予定です。
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■ 面会2
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留置所の受付で暫く遊んでいたら志保から連絡が来た。
何でも、近いうちに総理が温泉に招待したいらしい、ま、内容は想像つくけどね、それに参加するなら二人でも三人でもOKの許可が出たらしい。
既に人口対策庁を通じて管理局へ通達が行っているって事らしい。
上司に呼ばれていった真智が上司と一緒に戻ってきた。
「長畑の上司の小川と申します。正式に司法部、および総理から直接連絡が来ました。
今野里美と面会、そして状況によっては損害賠償請求における身代位弁済を行いたいという事で間違いありませんか?」
「はい、そうです。」
「では、長畑さん、今野里美との面会の用意をして下さい。」
「はい」
▼ 今野里美との面談
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先ほどと同じ部屋に今度は今野里美がやって来た。名前だけは昔の彼女と変わらないんだよなぁ、それだけでも、気になった理由でもあるんだけど...
「俺は夏目和人、君と少し話をしたい。」
「私とですか?私と話しても面白い事はありませんよ。それでよろしければ構いません。私自身のご存知通り、鉱山に送られるまでは暇していますから。」
「率直に聞きますが、男性に重傷を負わせたとの事ですが、どうしてですか?」
「はい、重傷と言うのは結果です。私は彼に交渉を求められて嫌だったので拒否しました。その結果として重傷という形になり、その責任の清算の為にここにいます。」
「重傷を負わせなくても拒否で済んだのではないのですか?」
実は事情は知っていた。あえて聞きたかっただけだ。
「何度も拒否しましたけど、納得してもらえなくて、強引に交渉に及ぼうとされたので突き飛ばしました。言い訳ですが、重症を狙って突き飛ばしたわけでありません。信じてもらわなくても結構ですが...結果はそうなりましたんで今更無意味な事です。」
里美は何か紙に書いた内容を読むように淡々と話し始めた。
「通常だと、男性の誘いに応じるのが普通なのではないですか?」
「そうですね、その普通の定義が私には分かりませんが、感情が拒絶しました」
「そうですか、では、今ここで私があなたと性交渉に及ぼうとしたらどうします?、あぁ、看守はいないとして、まあ、ここというよりは普通に部屋の中でと思って下さい。」
「うーん、その場にならないと分かりませんが、抵抗はしないんじゃないかと思います。嬉しくはありませんが...これは一つの運命でありチャンスなんだと思うと思います。私にもやはり子を持つという事に対して憧れがあります。」
里美はどこか遠い所でも見ている様でまるで他人の事の様に答えた。
「わかりました、質問ばかりしてすいません、質問はこれで終わりです。さて、本題ですが、あなたは私の専属従者になりませんか?正式には特定専属従者となりますが。」
「お断りします。」
「鉱山に行くよりはマシと思いますが...」
「そうですね、そちらでの待遇は分かりませんが、悪く見積もっても100倍はましだと思います。」
「なら、なぜ、断る?」
「それは私が罪を償う必要があるからです。国の宝である有生殖の男性、それも恐れ多い事にBランクの男性に重傷を負わせた責任は取らねばならないと思います。
ここで私が、あなたの所へと走れば、そもそもどうしてあなたの所へ行けるのか不思議です、私はあなたの加害者では有りませんから...
もし行けるとしても行けば、加害者は怒るでしょう、同じ男性であるあなたにもランク次第では迷惑が掛かります、相手はBランクです、そして母親にも迷惑を掛ける形になるのは避けたいのです。」
「まず、事実からお教えしましょう。
俺があなたを引き取っても俺に加害者が何か言ってくることは無いでしょう。俺はA3Ωです。むしろ文句を言ってきて欲しいぐらいです。
さて、あなたの母親ですが、被害者があなたの母親に文句を言う事は有りません、なぜなら、あなたの母親はあなたへの減免措置願いを出してもらう条件に自宅を売買して加害者に賠償金を払いましたが、加害者側は減免措置を出しませんでした。
ショックを受けたあなたのお母さんは自殺を試みましたが、発見が早かったので一命を取り留め現在は入院中です。」
「えっ、母さんが...自殺..入院...
か、母さん、母さんは大丈夫なのでしょうか?」
淡々と表情を表すことなく話していた里美だったが母親が自殺を図った事を聞くと急に怯える子猫の様にふるえて小さくなっているのを見ると保護欲が湧いてくる。
「えぇ、幸い発見が早くて危ない期間は過ぎたのですが、あなたの鉱山行きを苦にして生きる気力を無くしたみたいで、ボーっとしていたり、また、自殺を図ろうとするので現在は、拘束して入院していますが、このままの状態が続けば、精神病院で隔離される事になるでしょう。」
「そ、そんなぁ、母さん...母さん...会いたい...母さんに会いたい...一目だけでも良いから母さんに会いたい。」
「ねぇ、あなたの従者でも奴隷でも何にでもなる、私は何をされてもいい。だからお願い、母さんに会わせて、お願い一目だけでもいいの...あなたなら可能なんでしょ。」
里美は十分に理解していた、ここでどれだけ暴れようが叫んでも母には会えない事を...
「ええ、落ち着いて聞いて欲しいんだけど、犯罪者が専属従者になれば一生解放されることはない、市民権は当然の事、人権さえもない。そして君は俺に対して拒否権はないよ、辛くても自殺すら許されない、それでもいいのか?」
「いいわ、どうせこのままでも鉱山で死ぬのは分かってる。それならせめて母さんに会える道を選ぶわ。母さんに会わせてくれるのね。」
里美は当初とは変わって必死だ。死を覚悟の上で挑む獣の目をしていた。決してあきらめて死を受け入れてる者の目ではなかった。
「あぁ、約束しよう。」
「お願い...」
里美は手を合わせて目を固く閉じて必死にすがる様に言って来た。
「看守、聞いた通りだ、すぐに手続きに入ってくれ。」
「はっ、かしこまりました。」
「ありがとう、えっと、夏目様と呼んだらいいのかしら...」
母親と会えるって希望が見えた所為か落ち着いたみたいだ。
今までとは違ってこちらの目をしっかりと見て話をしてきた。
「それはちょっと、ナギトと呼んでくれ、様は気まずい。」
「では、和人さんでいいかしら、早速だけど私はどれくらいで出れますか?」
そりゃ、気になるだろうな、早く母親に会いたくてたまらないだろう。
「あぁ、早い方が良いだろう。今日中には出すよ。」
「えっ、そんなぁ...」
(えっ、いくら何でもそれは無理だと思う。たとえ冤罪でも釈放までは1週間はかかるだろうし、そもそも本当に出れるのだろうか?私と和人さんには接点がない。加害者と被害者の関係ではないから何とか法とかいう、体で賠償しますっていうのは適用されないんじゃ...)
「なんだ、不満か?」
「いえ、そうじゃなくて、本当に出れるのかと…
そもそも、どういう理由で出れるのかと...」
「直ぐに分かるさ...ほら来たぞ...」
「人口管理局司法部司法官の柳沢です。」
「夏目和人様の告発により今野里美の刑を通告する。」
『ひぇっ、な、なに?、また、私何かしたの?』
「今野里美は面会人、何の落ち度もない夏目和人に対し暴行を働いた容疑で被告、今野里美を鉱山への送致相当と思慮する。よって、前傷害罪との併合罪により今野里美に対して死刑を通告する。」
「なお、被害者の申し出により損害賠償請求に係る処置としてと身代位弁済として特殊専属従者になるものとする。なお、効力は現時点を持って有効とする。」
「夏目様、終わりました、もう、連れて行って結構です。」
「ん、ありがとう!、助かったよ、局長や総理にもよろしく...総理の件は了解したと」
「里美、行くぞ!!」
(えぇーーっ、どうなってるの?そ、総理って、総理大臣のことよね、そんなところにもコネがあったりするのかしら?なぎとさんって一体何者かしら?)
「あのう、私物はどうされますか?」
看守が里美の私物の件で聞いてきた。
「私物は何かあるのか?」
「洗面用具ぐらいです。」
「着替えは?」
「そのまま、拘束されたので私物は何もありません。」
「じゃ、行くぞ!受付で待っている。」
「さぁ、あなたはこちらからよ。」
二人の間には透明の仕切りがある為にそのまま一緒には出られない。
「あぁ、本当に出られるのね、母さんに会えるね、何だか嘘みたい。」
局の外に出た二人は呼んでもらったタクシーに乗り込んだ...
「取り敢えず、近所のショッピングセンターか洋服類を売っている店まで」
「あのう母さんの所には...」
「連れて行くよ、でも、その嘘汚れた格好で行けば母親も心配するだろう、とりあえず汚れてない服に着替えてから行くぞ!」
「はい」
タクシーが止まったところは激安のヤマムラだった。せめてウニクロに行きたかったがそうもいかない、タクシーを待たせて服を買う事にした。
「服は後でまた、落ち着いたら買いに来るとして、清潔に見えれば何でもいい、服と下着を数点選んでおけ...」
「はい、分かりました。」
▼ 里美の母親の入院する病院
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「お母さん!!」
「ふごっ、ふごふごっ」
母親は猿轡をされ四肢を拘束されていた。
看護師と医師が付き添ってきた。
「看護婦さん、外してくれ...」
「しかし暴れられると困りますので...」
「もう、心配の種の娘が来てるのだ、心配は要らない...何かあれば全ての責任は持つ」
「しかし...所定の検査をして安全が確認出来なければ拘束を外せない決まりなんです。」
俺は電話を掛けた。
「おい、...電話を替われってさ」
「はぁ?、えっ、はい、はい、ですが...所定の...はい、分かりました。」
「市村さん今野さんの拘束を外してあげて...」
「いいんですか?」
「いいのよ、外しなさい。」
「はい...」
「知らぬとはいえ大変申し訳ございませんでした。あのう今回の事は...」
「あぁ、なにもなかったでいいよ。」
「すいません、すいません、ありがとうございます。」
看護師が里美の母親の拘束を解いていく...
「里美~...里美、無事だった?どう、酷い事されてない?」
母親は拘束が解かれると直ぐに里美に抱き着いた。
「ね、大丈夫でしょう、とりあえず、お引き取り下さい、後で伺います。」
「分かりました、ナースセンターの方にお知らせください。」
二人は病室を出て行った。
俺は取り敢えず、二人を見守ることにした。
▼ 医師と看護師
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「ドクターあんなお子様の言う事なんか聞いちゃってよかったんですか?もっとこう、ビシッと断るかと思ってました。」
(こっちの気持ちも知らないで勝手な事を言う)看護師の口をひねってやりたい欲望に駆られた医師は思い直してとりあえず静観した。
「あなた首になりたかったの?」
「どういうこと何ですか?」
「私が電話を替わった相手は厚労省の局長よ。おまけにあんたが言う、あのお子様はA3Ωのランク持ちよ。うちの病院が厚労省とA3Ω相手に喧嘩を売って勝てるとでも?院長なんか喜んで裸踊りするレベルの相手よ。そうなる前に私とあなたなんかあっさりと首を切るでしょうね、それも懲戒免職付きで...」
「ひぇ~っ、知らないって怖いですね。確かにあの子、イケメンでしたもんね。あぁ、私の相手になってくれないかなぁ~」
「なに、寝ぼけた事を言ってるのよ。あんたなんか相手にされるわけないでしょ。鼻にも掛けてもらえないわよ。」
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