誤っている所は想像力を発揮して読んでもらえば幸いです。
★誤字誤用報告ありがとうございます。
■ 姫川梨沙1
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翌朝、俺は母さんの出勤に合わせて管理局の練習場に来ていた。
「母さんは仕事に行っていいよ。」
「あら、局内にいるから問題ないのよ、ナギ君の雄姿を見なきゃ!!」
「ふぅ、まあ、いいけどね、...じゃ、始めようか、折角母さんがいるんだから、母さんが護衛対象役で俺が暴漢役って設定でいいかな?」
「良いわよ。」
「じゃ、母さんたちは向こうから歩いて来て。俺はこっちから一番オーソドックスなパターンで行くよ。
TAKE1 Start
俺は対象に向かって歩いていく、腕を取られたくないので後ろへと隠しながら。雫は2,3歩踏み出すと、掌底で顎を突いて来た。おいおい、暴漢かどうかも分からないうちにそれはハードだろって思いながら彼女の股間に蹴りを入れ、俯いたところで巨乳へパンチ...雫を倒す。
「コノヤローッ」
雫をやられて頭に来たのか向かってきた。殴りかかって来たので拳と肘をとって転ばした所に溝おちへ...
「はい、アウト!!」
「な、ナギ君、えぐいよ。強いけど、全然、かっこよくない。女の子のあそこを蹴ったり、オッパイ殴ったりしちゃダメ!」
「母さん、なにのんきなこと言ってんの?対象者を狙うのに邪魔な護衛は短時間で排除する必要があるのに反則も何もないよ。試合じゃないんだから...」
「でも、でも、なんかエグイ、ナギ君がそんなにエグイとは知らなかったわ。」
(何かナギ君には正々堂々と勝って欲しかったのにな。でもナギ君の言う通りかもしれないわ。怪我したり誘拐されたら大変だもの...)
「まず雫、お前、俺が暴漢と決めてかかっただろう、暴漢じゃないのに掌底突きはやり過ぎだ。それに薫、お前が戦ってどうするんだよ、雫と戦ってるうちに対象者を連れて逃げるのがおまえの仕事だろ」
「言われるとおりだな。お前ら研修で何を習った!」
少し離れて見ていた他の護衛官から声がかかった。どうやらちょっとは偉そうな護衛官らしい
「隊長~っ」
二人は一斉にハモった。
「お前らちょっとこい!」
二人は餌を与えられるサルの様に隊長に向かって走っていった。
「あのう私、警備課の課長の中川と申します。」
「はぁ、...」
警備のお偉いさんが文句でも?
「いや~とても男性とは思えない強さですね、それに警備もよく分かってらっしゃる。以前は警備関係のお仕事でも...」
「はぁ、俺、16ですけど...」
「あっ、やっぱそうですよね。見た目的にはそうかと思いましたけど、強さや雰囲気から、もしかしたらそういう見た目のベテランの方かと思ってしまいました。申し訳ございません。
実は彼女らは警備の精鋭という訳ではなく、一応警備の基本過程を終わった程度の新人なんです。当初はうちのエースコンビを用意していたのですが、上層部からの指示で、まあ何と言いますか「仲良くなりやすい人選で」との指示でしたので...」
「あら、ひど~い。上層部って誰かしら?文句言ってやらなきゃ...」
(大方、手を付けられたサンプルが欲しかったのね。それでうちのナギ君に何かあったらどう責任取ってくれるのかしら...)
プンプン...もう、ほんとに怒りでお茶が湧きそうよ。
「母さん、もう良いじゃん。俺は帰るよ、今日は予定も詰まってるし。」
「わかった。ナギ君が良いって言うなら」
母は不満そうだったが、仕方なく重い腰を上げた。
「じゃ私は職場に戻るわ...」
母は職場へと帰っていった。うん、母さんは護衛の事はどう考えているのだろうか、ま、いいかぁ...
さて、俺も帰るかな、里美を迎えに行かなきゃ。
「ちょっと待ってもらえないか、このままではうちの警備課の恥だ。
私と対戦してもらえないか...」
「え~警備課の名無しさん、お断りします。あんたにはメリットがあるんだろうが俺には勝っても負けても何のメリットないんでね。」
「私は警備課の主任警護官の姫川梨沙だ、決して名無しなどではない。私が勝ったら「卑怯な手で勝ちました」と土下座して詫びを入れてもらう。もし、私が負けたらならこの体好きにすると良い。」
「まて、まて、俺はA3Ωだよ?それだったらそっちにとってご褒美にしかならないと思うけど...」
「なに?私がお前に抱かれたいと思っているとでも?ちょっと顔が良いだけのAランクがうぬぼれるなよ。」
(そうか、そうなるのか?あぁ、そうだよな。高ランクと交渉を持つためには高額の謝礼が必要って言われてるわね)
「そうですか?じゃ、そう言う事でなかった事に」
「まて、まて、じゃあどういう条件を付ければ戦うのだ?」
「...そうだな?特殊専属従者契約を結んでもらおう...いま、お前が俺に戦えと言った時点で俺がそれとストレスに感じたと通報すればもう、お前は犯罪者だ。勝てば通報もしないし、そちらの条件を飲もう。負ければ契約してもらう。」
「ひ、姫川さん、止めておきなさい。君が負けるとは思わないけど、万が一の事がある。彼はさっきの様に卑怯...いや、失礼、思わぬ手を使うから・・・止めておきなさい。」
やっぱり金的とかこっちでも卑怯として忌諱されてるんだなぁ...後で知った事だけど、街のチンピラ同士のケンカでも顔、胸、マンコへの攻撃は最低な事として、まずしないらしい...まあ、俺はこの時点ではチンピラ以下って認識されたみたい。
「いや、このまま引き下がれないわ、やる」
「だめですよ、姫川さん、ただの専属ならまだしも特殊が付くんですよ、この意味わかるでしょ?特殊が付けば市民権も人権も失うのよ、はっきり言えば奴隷契約と変わらないわ。絶対だめです。相手はどんな卑怯な手を使うか分かりません。」
「わかった。そちらの条件は飲もう、但しこちらの条件も少し変更したい、そちらはルールなど知らないだろうからルール無しで竹刀の使用もありとさせてもらう、もちろん、そちらも使用してかまわない、私が勝ったらそちらがいくら怪我をしていても一切、責任を追わない、そしたそちらは私の特別代理人に就任するものとする、むろん、土下座の後でな...」
(うわっ、先輩も結構えぐい、特別代理人なんて...相手はA3Ωだもの一生左団扇だわ...)
「分かったと、言いたいところだがその特別代理人とは何だ?」
「そうか、知らないでは問題だろう、簡単に説明してやろう。私が就任した後の貴殿の交渉権は全て私が決定できる。報酬などは私から貴殿に払う事になる。拒否した場合は私は貴殿を拘束する権利も有する事になる。また、その権利を他所へ転売も可能だ。
まだ、細かいとこはあるが、貴殿に関係する重点はそこぐらいだろう。」
『た、隊長、これってどっちが有利な条件なんです?』
二人のやり取りを聞いていた薫が隊長に、こそこそと聞いていた。無論、雫も目を潤ませて聞いている。
『うん、そうだなぁ、姫川も姫川財閥の娘として価値にするのは難しい、跡取りではないからな。生涯賃金や、実家からの遺産相続を入れても50億~100億って事だろう。それでも一般人の数十倍だがな。だが、彼の場合はその気になれば一年もしないうちにそれ位稼ぐことも可能だろう。』
『うわ~っ、姫川先輩、めちゃくちゃお得じゃないですか?』
『勝てばな...負ければ一生奴隷だ...まあ、どう扱うかによって変わって来るが...、まあ、そういう点では彼も同じだ。負ければ一生、腰振って種馬として働かされるだろう。姫川財閥にとってはかなりのメリットになる。』
『どっちが勝つと思いますか?』
『徒手空拳で戦うのであれば全く予想は付かなかったよ、彼も底知れぬものがあるからね。しかし竹刀を持つとなれば9割以上の確率で姫川君だろう。この国で一番の使い手だからね。
剣を持った姫川君に勝てるものはこの国にはいない。』
『彼が剣の達人の可能性は?』
『それはない。男は幼少から成人になるまで剣を握る事はない。小中学校でも体育の授業で剣道や柔道は女子だけしか習わないし、街の道場でも男子は成人するまで通えないんだ。だから竹刀を握った事すらないはずだよ。』
「わかった。その条件で受けて立とう。」
「それでは、貴殿を信用しない訳ではないが、条件を明記して署名、捺印をしておこう。何せこちらとしては状況次第では犯罪者にされかねないので保険を掛けさせてもらう。」
(フフッ、武器無しでも負けるとは思わないけど、竹刀を持てれば負けはないわ。
この男知らないのかしら...まあ普通は興味なんてないから知らないでしょうね。剣道5段、昨年の全神国剣道選手権大会優勝者なんて...フフフッ、彼を持って帰ったらお父様に喜んでもらえるわね。なんといってもA3Ωですもの。利用価値は果てしないわ。)
「さあ、お互いに署名しましょう。」
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