鬼人の兄の溜まりに溜まった性欲処理を手伝う転生TS娘 作:TS大好きっ子ぬきぬきぽん
二千二X年、約三百年振りに復活した妖怪や化け物、妖魔、幽霊を巡って世界は大いに変わった。
多数の命が失われ、数多の人が露頭に迷い、世界は混迷を極めた。
大頭する退魔師、陰陽師、何でも構わないからととにかく出来るだけの対処が施され、世界がようやく落ち着いたのは妖怪たちの復活から十数年の月日が過ぎた頃だった。
人は減ったが、代わりに妖怪たちも減っていった。
そんな中で一際活躍を見せた一族がいた。
それが鬼灯家、鬼の血が宿るとされていた由緒正しき血統の一族。
今では血が薄れ過ぎてその才能を発揮出来る者は直系の人間のみとなったが、その実力は妖怪が復活した当初から猛威を振るい、一地域だけだが妖怪の魔の手から人々を守り抜いてきた守り人の末裔。
多額の報奨金の代わりに生死を賭けた死闘を繰り広げる守り人の一族に人々は深く感謝し、しかし深く恐れを抱いていた。
都心の一角に広大な土地を貰い、二人で隠れ住むようにして暮らす。
両親は既に死んだ、強敵との相打ちだった。
そうして一族の仕事を引き継いだ二人の兄妹は誰もいない屋敷の中で日々暮らしている。
政府からの呼び出しの連絡がなければいつまでも寝ていて構わない、ある意味で夢のような生活。
しかし、その実態は強敵との疲れを癒すだけで一日が潰れるような過酷な日々の連続だった。
∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇
「れいめー、傷はどう?」
霊力がぐんぐん減っていくのを感じながら、いつも傷を負って帰って来る馬鹿兄────鬼灯黎明に気遣いの言葉を向ける。
「あぁ、少し楽になってきたよ。いつも済まないな、暮葉」
「そういうなら怪我して来んな!」
回復用の霊力を込めた呪符を傷口に叩きつける。
「ぐほぉあっ!?」
こちとら回復用の呪符を作るのに何十分も休ますに霊力を込めなければならんというのに、この馬鹿兄はいつもいつも、一日で何日分の呪符を消費しやがる。
予備の呪符を作ったって、緊急で退治に呼ばれては怪我をしてくるからいつも在庫はからっけつ。
その度に寝る間も惜しんで呪符を作ってる俺に感謝をするなら怪我をしないべきである。
「そんな怪我して回復出来なかったら俺が出る羽目になるんだけど、そこらへん分かってるのか? おい、兄よ!」
「痛っ!? 傷口叩くのは反則だって!?」
肉体的にはオリンピック選手も目じゃない程に身体能力はずば抜けているはずなのに毎度のごとく怪我を負っているのは、ひとえに彼の性質の問題だ。
黎明が呼び出される時というのは大体が人が襲われている時が多い。
その時、毎回彼が近くにいることはあり得ないし、人間も妖怪も動き回っているので手遅れの場合だって少なからずある。
兄が怪我を負う大半の理由はその時に被害者を庇ってしまうところにある。
お人好しで正義感の人一倍強い兄は目の前で誰かが傷つくのは耐えられないし、嫌だと言って憚らない。
そのお人好しをほんの少しでも俺に向けてくれれば、目の下の隈も取れるというものだが。
「だったら怪我すんな! お前が死んだら俺が戦うことになるんだぞ! 馬鹿野郎、戦闘と呪符の生産と両立出来るかってんだ!」
生憎と俺には超人的な肉体はなかった。
あったのは兄よりも優れた霊能力と、それを扱うことに長けた女性の体。
そう、俺の肉体は正真正銘の女体である。
男としての前世の記憶を持って生まれた俺は心の底から神を恨んだね。
物心ついた時には妖怪なんてものが世にあふれていやがるし、性別は心とは逆に生まれてしまったんだから。
ついでに戦う能力もあまりなくて、戦闘用の呪符を作ればなんとかなるかもしれないが馬鹿兄のせいで生産が追い付かない。
なのでやることと言えば専らが霊力の回復の為の祈祷に呪符作り、それと他に家に人がいない為に炊事洗濯掃除と一日がハードスケジュールで埋め尽くされている。
とてもではないが妖怪退治に赴けるような生活サイクルではない。
かといって誰かを雇うのも無理だ。
霊能力の低い人間には鬼灯家の人間が住まう屋敷で生活するのは困難を極める。
何より力を解放してしまった鬼灯家に対しては、本能的な恐怖感で大抵の人がまともに話すことも出来ないのだから。
こうして古き良き木造の日本家屋に住み、二千二X年とは思えない和服姿で過ごしている。
なぜかって、俺もよく分からないがこの方が霊力の回復が早いのだそうだ。
本当になぜかは分からないが、効果は確かなので色々と変な仕来りが鬼灯家の間では代々続いているそうだ。
「それは本当に済まないと思っているんだ! だけど……っ」
「だけどもだってもない! オン!」
「ぎゃぁぁぁぁぁあああ!!??」
これ以上傷口を開かれては堪らないので雷術式を込めた呪符をぶつける。
下手をすれば人を殺してしまうほどの威力だが、黎明に対しては結構痛いレベルで収まるので安心して使うことが出来る。
元々の全身の痛みと電撃によって完全に体の自由を失ったのでそのまま眠るだろう。
「ふぅ、これで集中して出来るな」
日々の買い物に関しては政府が買って出てくれて、必要な物を随時支給してくれるので外に出ることはない。
高級品ばかりになった屋敷。
兄や死んだ両親は質素な生活を好む人たちだったが俺は違う、いくらお金を貰ったって使う場所がないのだからこういう時は高額な物を支給品にしてもらうのが正しいお金の使い方というものだ。
最後に一度、黎明の方を見る。
そそり立った兄の息子を見て、何とも言えない気持ちになった。
黎明は鬼人と呼ばれる鬼と人が交わった結果生まれた人間でありながら人間でないもの。
それは俺も同じだが、身体能力という面だけで人々は彼を畏怖している。
鬼の力に何のリスクもないと思っているのか、羨ましがる声は多い。
実際、その種を貰おうと色々な人たちが鬼灯家にあやかろうとしたが、本能的な恐怖の前には何も出来ずにいる。
黎明とまともに会話が出来るのは世界でも俺だけ。
他の退魔師と共に行動することもあったらしいが結果は同じ。
こんなんで次の世代はどうするのかと言いたいのだが。
リスクに話を戻そう、黎明は鬼の力を使う度に理性を失い力の限り暴れてしまう。
それを抑えて戦うのが彼の役目ではあるがその状態だと力が何割か減衰してしまう、怪我はそのせいでもあるし、近くに足手纏いがいる状況が多々あるという理由もある。
そうして力の限り戦えない鬼は知らず知らずのうちに体に不満を溜め込んでしまう。
溜めた欲求が何らかの形で発散されないと、いつかその力が人間に及んでしまう可能性がある。
書物にあった解決方法の一つが全力で戦うこと、相手は雑魚でもいいので好きなように暴れまわるだけでいい。
もう一つは性欲、要は溜めた不満を吐き出してスッキリさせるというものである。
両親はその方法で発散していたし、それは理に適ってると思う。
しかし黎明に彼女はいないし、全力戦闘をする性格でもない。
ちなみに自家発電ではいくらかの不満が溜まってしまうらしく、自分の意思ではない外部の協力が必要だという研究結果もある。
従ってこれでオナってろとオナホール渡してはい終わりということにはならない。
となると、方法は一つしかない。
起きる気配はない。
こうなった黎明は最後まで起きないのはもう知っている。
「ったく、今日はさっさと吐き出せよー」
兄を寝室に寝かせ、パッパと裸に剥いていく。
呪符だらけの体の中でも一際元気そうに起立している一物にローションで濡らしたオナホを突っ込ませる。
狭い隙間と柔らかい材質、その中に糸を引くほどの粘度の高い液体と反り立った一物が入り込み、一度奥まで突っ込んだだけだというのに隙間から抜けていく空気の音が部屋の中に卑猥に響いた。
「てかデカすぎなんだよな、これ。大根とまではいかないけど……太目のサツマイモくらいはありそうだよなぁ。しかもまだ成長途中っていうね」
女性となった俺の〇学生の小さな手では親指と人差し指がくっつかないほどの太さの一物を手前勝手に扱くことは出来ない。
だから自然と両手でオナホを持って全力で上下に振る。
ぐっぽぐっぽぐっぽぐっぽ
直視したくなくて横から顔を背けながらやっていたが、その方向に向けてしまう耳から聞こえる淫猥な音が脳にまで染み渡るのが気持ち悪い。
「うっ……くぁ!?」
気を失いながらも与えられる快楽には体が勝手に反応してしまうらしく、黎明の腰が勝手に動いている。
快楽を得る為に自分から腰を無意識に振って暴れようとするのだ。
「くそっ、動くなって!」
黎明の胸に跨り、体を押さえつけながらさっさと終わらせるためにピストンの速度を速める。
「いいからさっさと一発出しちゃえって!」
大人しくなった黎明の一物を力の限り思いきり擦りあげ、彼の好きな全力での手での締め付けも行う。
ぐぽぽぽぽぽぽっぎゅぅぅ
「ぐっ……あ゛ぁっ」
「うわっ!?」
どびゅるるるるるるるるるるるるる
オナホールの中身を精子で満たしてもなお、入り口から溢れ出る白濁液が根本まで突き刺した時に勢いで手にまでかかる。
「うぇぇぇ……ばっちぃ」
何が悲しくて男の精液を搾り取らなければならないというのか。
まぁ兄名義でオナホは注文したので俺の名誉的には何ら問題はない訳だが。
ここに人が寄り付かなくてよかった、これを目撃されては俺は生きていけないかもしれない。
「って袖にまで飛んでるし! これ落とすの大変なのに!」
とはいえ今から止めることは出来ないので、洗うにはさっさと終わらせるしかない。
ずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅ
「えっと……あと何発出せばいいんだっけ」
黎明の溜まり具合は前回の絞り出しからの戦闘回数に比例するので扱きながら考える。
「う゛あぁ……っ!?」
どぴゅぴゅぴゅ
二発目は少し早かったか。
ローションと精液が混じって更に液体成分が増したオナホは再び隆起した一物を擦る度に聞くだけで脳まで犯すような気持ちの悪い音を奏で続ける。
両手で扱いているからか、すぐ近くの眼下にある一物から漂ってくるツンとした刺激臭が鼻をつく。口で呼吸しても匂いを感じてしまうような強い雄の匂いだ
これがたまらなく嫌だった。
なにせ、自分の体が女だということを嫌でも自覚させられるから。
「くそっ……俺もオナりたくなってきた」
性欲というのは本当に抗いがたい。
人間の本能であるし、それは仕方がない。
しかしこうして理性的な人間であっても勝手に発情させるほどのものでなくてもいいだろうに。
「ディルドーでも買うか? ……でもオナホと違って用途は明確だしなー。それは恥ずかしいし」
いっそのこと自分で買いに行くか。
横にある姿見が目に入る。
古き良き日本風黒髪和服美少女、それが今の俺の姿。和風美人とでも言うべきか
百人中九十九人は美人か美少女だと絶対に答える俺の容姿で外を出歩けば絶対に目立つ。
普段から外で活動している黎明ならばともかく俺は全く外に出ることもないし、ここまで人との接触を断っていると逆に人と会うのが怖いまである。
生まれた時から妖怪はいて、鬼灯家として学校にも行けなかったし。
「それもこれもお前がちゃんと性欲発散しないからだ! このっ、このっ、このっ」
ずぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ
「っ……がっ、あ゛ぁっ」
どぴゅるるるるるるるるる
「うわぁ!? うっ……うぇぇぇ」
あまりにも勢いよくやり過ぎたせいで精液が口に入った、マズいしキモいし最悪だ。
「はぁ……はぁ……うっ、おえぇ」
あと何回すればいいのだったか、忘れたけど止め時は一物が勃たなくなるだけなので分かり易い。
こうなったら中途半端に止めずに最後まで絞りきってしまうか。
「あーぁ、片方でも手が使えればオナりながら出来て一石二鳥なのになぁ」
そこで、いっそのこと直に触ればオナホの分の幅が減って片手で扱けるのではないかと考えた。
が、直接は流石に触りたくないので却下。
「さっさと出させて俺もオナろうっと」
「う゛あぁぁぁ……っ!」
三発目、今日は少し長くなりそうだった。
その日は都合七発連続射精を達成し、黎明は深い眠りについた。
勿論だが終わった後の下の世話も俺の仕事である。
裏方で安全とはいえ、前線で命を張って戦っている黎明の力になりたいと始めたことだが、初めの頃にはなかった自分の性欲が芽生え始めてきてちょっと後悔してきている。
いつか彼には自分でしてもらおうと思いながら、自分についた精液を落とす為に入った風呂場で自分の秘所をシャワーで刺激しながら指で擦って達した。
∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇
黎明は自分の体に起こっていることを知らない。
流石に自分の妹に性欲処理をされていて何も思うところがないほど枯れた人間ではない。
とはいえ自分から「兄の体調管理は俺が精子絞りとって調整してる」なんて言える訳がない。
なのでこのことは公然の秘密、所謂優しい嘘というやつだ。
「れいめー、体の調子はどう?」
「あぁ、何か驚くほどいいよ。暮葉が何かやったのか?」
「ちょっと毒抜きをしておいただけ、肉体的には悪影響はないよ」
「そうか、いつもいつもありがとうな」
「……別に」
そのことで礼を言われたくないので言葉を濁した。
朝食は昼食となっていた。精のつく食べ物が中心となり、夜は大抵が肉となっている。
絶対に毎日という訳ではないが、レパートリーに悩むのは主婦としての悩みの種か。
「そういえば、少しの間だけど家を空けることになりそうなんだ」
「うん? そんな話は聞いてないけど」
黎明は携帯の画面を俺に見せる。
発信時刻は彼が起きてすぐ辺り、内容は他県で大型の妖怪が出現したから退治して欲しいという出張依頼だった。
「そんな妖怪が? それに二県も隣なんて」
色々と職業は多いがここでは総称として退魔師として呼び、その退魔師には当たり前だが強弱は存在する。妖怪も同様だ。
しかし基本的に他人の強さを測る方法など存在しないのでどれだけ強い敵を倒したかで退魔師の格、一般の人々はランクと呼ぶ呼び方で退魔師としての力量を測る。
一等級だとかA級だとか色々と呼び方は多いものの、戦いなんてものは個人の強さは絶対的なものではない。
相性の悪い相手、数の有利、地形条件、体調管理、メンタルと敗北の為の条件などいくらでも考えつく。
そんな中で条件を問わない絶対的な強さを保っているのが鬼灯黎明という男。
圧倒的に強靭な肉体は相性の差をものもともせず、数で押すような相手は敵ではなく、地形条件など取るに足らない問題だ。
そんな彼に依頼が殺到するのは当然のこと、退魔師とは世間ではヒーローもされている英雄的存在だが、一方でブラック企業も真っ青の命賭けの連続の職業だ。
過酷な職場に嫌気が差して引退してしまった退魔師の数は知れない。政府も退魔師の確保と保護を優先し、急に現れた退魔師に排他的な人物に対して法的に罰則を科すなどの実力行使に出たのも間違いではない。
だからこそ、この二県隣の妖怪退治に行けというのは俺には解せない。
その間を埋める人材もいないというのに、貴重な戦力を送り出してもいいものなのか。
「メールの後で電話で聞いたんだけど、どうやら鬼が現れたらしい」
「それで鬼には鬼をって? 現地の人は確か退魔の忍だったっけ、情けないったら」
妖怪の中だと大妖怪に分類されるものがいくつかあり、鬼はその中で有名なものでもある。
その分だけ強いということだが、強靭なだけの相手に今の人類の知恵で負けるとは思えない。相手は特殊な力を持つような他の妖怪とは違い、ただただ力が強いだけの人間と大差がない相手のはずだ。
「そう言わないでさ。こっちの方も最近は落ち着いているし、退魔師を派遣してくれるらしいから」
「そういうことならまぁ……。あっ、俺は出る必要はある?」
「いや、大丈夫だよ。運が良ければ着いてすぐに退治して帰ることになるからね。捜索と打ち合わせとかを考えて一週間は帰れないってことになってるらしいから、その間は済まないとは思うけど一人で食べて欲しい」
「それはいいけどさ。れいめーがそこらの人たちを怯えさせないか心配だわ」
出動した時のいつもの光景を思い出しているのだろう、流石の黎明でも苦笑いするしかない。
「とりあえず分かった。荷造りの方は俺の方でしておくから、れいめーは何時にここを出るかとかちゃんと話してきてよ」
「ありがとうな。それじゃ、ごちそうさまでした。ちょっと行ってくる」
「はいはい」
空になった食器を俺の分も含めて片づけ、そのまま電話を始める黎明。
その間に旅行用の大き目のバッグに数日分の衣服と下着、生活必需品を入れてついでにオナホも入れておく。
ちゃんと他人の目につかないように箱の中に新品のものを入れておいた。緊急時には自家発電してもらうとしよう、流石に出張してまでぬきぬきぽんはしたくない。
黎明が電話は終えて戻って来てすぐに家を出ることになったらしいこと話した。
既に車も表に停めているらしく、準備が整い次第出発して欲しいとのことだ。
こんなこともあろうかと準備していたよかったというべきか、パンパンに詰まったバッグを持って黎明はさっさと家から出ていった。
だだっ広い家に〇学生の女の子がぽつんと一人、兄は一週間は帰って来れないらしいので事後対応の為の呪符作りでもするとしよう。
その前にオナるか。
∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇
あまりにも暇だったので試しにと攻撃用の呪符を量産して他の退魔師に護衛して貰いながら妖怪退治をしてみた。
黎明に対して使ったもののように雷撃は生物を模したような相手には効果的だし、生きているものであれば火炎もよく効いた。数の多い相手には防御結界を構築して中からチクチクと攻撃出来たし、なんだかんだと俺でも退魔師としてやっていけそうなことは実証することが出来た。
難点が一つ、俺は鬼灯家の中でも鬼としての性質は薄い。黎明のような体力の代わりに、術を使う為の霊力が発達している巫女タイプと呼ばれる人間だ。
なので俺を本能的に嫌う人間はおらず、黎明のように他人に怯えられることはない。
だが、この容姿はとても目立つ。
霊力を高める機能付きの巫女服姿で妖怪相手に無双していたら観客たちがキャーキャー言いだして、さっさと逃げるべき状況なのに応援してくれたくらいには人を集めてしまう。
こういう時は黎明の人間逃がし装置としての機能を羨んだものだ。
護衛の退魔師が求婚してくるくらいには俺の容姿は整い過ぎていて、尚且つ世間で最も必要とされている霊力が豊潤にある。
俺から生まれてくる子は漏れなく霊力を持つ子になるだろうし、その子供は将来のヒーローとして期待されるだろう。
その親になってちやほやされたい人というのは存外多い。兄に近寄れない分、俺に皺寄せが来るのだ。
もう政府の方で黎明の種を孕んでもいい女性を厳選して送ってくれたらいいのに、という程に妖怪と対峙してくれる人というのは貴重で数が少ない。
俺の携帯にもいくつかの妖怪退治のお誘いが入っている。
一応、俺はまだ〇学生ということで妖怪退治の義務も義理もない。
そこまで小さい子に無理やりやらせると却って反発を生んで、妖怪退治に否定的になる子供もいるからだ。
だが、俺の能力は晒してしまった。
これは後が面倒だな、と思いながらお誘いには呪符が足りないので無理と返事をして携帯を放り投げる。
黎明が出発してからまだ四日。
このままではアイドル退魔師として活動するか、せこせこ呪符作りに専念するか、オナるかしかやることがない。
「あー早く帰ってきてくれないかなーれいめー」
∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇
黎明が帰宅するという連絡があった日のこと。
彼の帰宅の手伝いをするという政府の人間の人から黎明の様子がおかしいという連絡を受けた。
なんでも体に傷自体はないが、精神面が非常に不安定であるとのこと。
暴れたり物を壊したりすることはないが、何かをぐっと堪えたりしていて激しい発汗、呼吸も不規則に荒くなったりしているらしい。
思い当たる症状なのでこちらで面倒を見るから早く帰宅して欲しいと告げると、焦ったような声色で承諾する職員。
流石にわざわざ他県にまで出張させたのに帰ってきたら謎の病気を発症してしまいましたなど、とてもではないが外聞が悪すぎる。
黎明は数少ない上級の退魔師、失うにはあまりにも惜しすぎる。
あちらでも原因を究明しようとしていたみたいで、鬼を退治したのはなんと二日前だったが治療法を探していて遅れたとの報告があった。
俺が心配するから連絡しないで欲しいと黎明が言ったそうだが、結局はこれだ。折角オナホを授けたというのに、なんたることだ。
「では後はこちらで面倒を見るのでここで大丈夫です」
「この度は誠に申し訳ありませんでした。このお詫びはいずれ必ず。黎明様にも感謝の言葉をよろしくお伝えくださると幸いです」
ではと言って職員が去っていく。ペコペコ頭を下げる姿が中間管理職のようでとても悲しい。
ともあれ黎明を自宅へと運び、寝室にて寝かせる。
処置には寝ていてもらった方が都合がいいので用意しておいた呪符で雷撃を当てて黎明の意識を刈り取る。
苦しそうな悲鳴には悪いが、意識がある状態ではしたくない行為だからだ。
「さーてと、悪い毒は抜いてしまいましょうねー」
黎明の荷物に入れていた未使用のオナホを開けて、用意していたお湯に浸けて温めてから水気を拭き取り、同じように浸けて温めていたローションを流し込む。
たっぷり塗り込んだら冷めないうちにさっさと一物をぶっこんだ。
政府の人たちも黎明のアソコが起立しているのは知っていただろうが、流石に本人の同意なくぬきぬきすることは出来なかったに違いない。
俺は疑われたりしないだろうか。少し心配になってきた。
ずっぽずっぽずっぽずっぽずっぽずっぽ
最初はゆっくりと、後から激しくが黎明の好みなのでご希望通りに扱いてあげる。
ローションが泡をたてながら激しく音を響かせ、今度は暴れないように最初から乗りかかってオナホを扱き倒す。
「うぐぁ……ぁぁぁああああああ!!」
どぴゅっどぴゅっどぴゅるるるる
人肌ほどに温めるといいとあったがオナホまで温める必要はあったのか、それは知らないが僅か三分ほどの扱きで一発目が出てしまったところを見るに気持ちはいいらしい。
黎明の顔色もとりあえず一発出したことで落ち着いてきており、このまま出し切ればまぁ大丈夫だろう。
「んっ…………くれ、は?」
「────は?」
何故か、気絶しているはずの黎明が瞼を擦って起きようとしていた。
今までこんなことはなかったはずだというのに、一体全体これはどういうことだ。
「とりあえず眠ってろ!」
「ぎゃぁぁあああ!?」
予備の雷撃の呪符で黎明を攻撃、再び眠りについた────
「痛いんだけど! 何をするんだくれ………………は?」
それは黎明にとっては目覚ましの一撃でしかなかったようで、ぱっちりと開いた目は今の惨状をはっきりと目撃してしまっていた。
「暮葉、これは一体……どういうこと?」
「…………」
妹が兄の上に乗っかって一物をオナホで扱いていました。なんて口に出せる者がいるのだろうか。
とりあえず逃げ出そうと腰を浮かしたが、黎明は得意の身体能力で俺の腕をガッチリと掴んで離さない。
こういう時だけ勘がいい奴。
「暮葉っ!」
最早言い逃れは出来ないか。
「どういうことも何も、今やってることが全てだよ。黎明は鬼退治に行って体調がおかしくなって、俺はそれを何とかしているところ。これは治療行為の一環で、鬼として欲求不満になった黎明を俺が抜いてあげてるところ。まさか起きてくるなんて思わなかった。鬼退治で何かあったの?」
「質問をしているのは俺だよ。……それにしても、そうか。今まで体の調子が悪いと思った後に暮葉が毒抜きだと言ってたのはこれのことだったんだね」
今も元気な息子様だが、俺は手を離している。流石にこの状況でシコシコするほど馬鹿ではないし、そんな勇気もない。
「そういうこと。あまり気負わせたくなくて勝手にやってたけど、バレちゃったら仕方ない。じゃあ今度からは一人でお願いね」
「あぁ、こんなことを今まで妹に処理してもらっていただなんて。恥ずかしくて死にそうだ」
「そこはノーコメントにしておくね。じゃあ、今度からは自分でするか彼女にしてもらってね。れいめーの体、何だか知らないけど丈夫になっちゃったみたいで気絶させられないからさ」
気絶するほどのダメージを与えたはずなのに、本人からしたら気付け薬にしかなっていないとは、これではもう俺が致してあげることは出来ないだろう。
こっちもずっと恥ずかしさを堪えていたのでさっさと立ち去ろうとしたところ、何故か体が動かない。
先ほど、黎明に握られた腕がそのままだったからだ。
「れいめー? 腕、ちょっと痛いんだけど」
「うぐっ……」
「黎明? ちょっと!?」
突然に狂暴になった黎明が俺の腕を折れそうなほどに握りしめ、そのまま自分の側へと引っ張り込んだ。
「うっ!? ちょっと、黎明!!」
「うるさいッッ!!」
もう片方の腕も掴まれ、人間離れした膂力でもって無理やりに地面へと押し付けられる。決して抵抗出来ないままに、黎明は俺の上へと伸し掛かり、俺が彼にやっていた体位とは逆の形になってしまった。
違うのは、顔と顔とが向き合っていること。
つまり、俺の眼前には今まで目にしてきた黎明の巨大な一物がいきり立っているということ。
「黎明、これは流石に洒落に────な゛っ!?」
腕を引っ張り、黎明が自分の内側へと俺の体を動かすと当然目の前にあった一物が顔と接触する。
それは狙いすませたように俺の口へと押し入った。
今まで大きなものなど入れたことのない〇学生の口に顎が外れそうなほどの巨大な一物が挿入されている。
「おごっ!? ごぁっ、がっ、あ゛っ、ぶぁっ!? ぶじゅるるるる……ぷはっ!? ……はぁ、はぁ」
喉の奥まで突っ込まれそうになったがギリギリのところで回避出来た。危うくマジで吐くところだった。
「おい黎明! いくら俺が自慰行為の手伝いをしていたとしてもこれはないだろ!」
「うるさい、今更こんなモノで満足できる訳ないだろ! 今までのように黙って俺のオナホになれよ!」
「誰がオナホだって!? いくら黎明でも言っていいことと悪いことが────ぶごっ!?」
「いいよ、俺が勝手に使うから。あー……暮葉の喉あったかくて気持ちいいな。オナホよりも何倍も気持ちいいだろこれ」
ずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅ
さっきまでオナホで扱いていたからローションと精液が混じったものを纏う一物が口の中いっぱいに突っ込まれて、奥まで何度も突かれているせいで呼吸が困難になり、必死に鼻で呼吸をしようとすると鼻をつんざくあの匂いが頭の中にじわぁっと広がっていく。
段々と頭が空っぽになっていく感覚。
「う゛っごぼっごぼっ……お゛っお゛ごっお゛っお゛っ!?」
息苦しいのに、体は勝手に一物を受け入れる。
思い出した、鬼灯の一族の女は鬼の巨大過ぎる一物を受け入れる為に様々な改造を施されたと書物で読んだことがある。
ごぢゅごぢゅごぢゅごぢゅぅっどぴゅるるるる
「ごぼっ……がっあ゛っごぼぉぉぉおお!?」
そうじゃないと子供を産めないからだ。
こんなもの、普通の人間が受け入れられる訳がない。
「ごぼぉ!? お、溺れじぬ゛っ────ごくっごくっごくっ」
無理やりに亀頭を喉の奥まで突っ込まれても吐かない人間なんているだろうか。
都合のいいオナホ、確かにそうかもしれない。こんな風に乱暴に扱われても体が勝手に男にとって都合がいいように動いてしまうのだから。
「ん゛っ……ごくっごくっ……ぞぞっじゅるるるるる」
精液をたらふく飲みながらも口を窄めて精巣の奥から絞り出すように全力で一物を吸いつく。
断じてやろうとしてやっている訳ではない、体が勝手にそう動いてしまうだけで。
腕が解放されれば今すぐにでも逃げ出してやるのに、こうでもしないと精液で溺れ死んでしまうから仕方がないだろう。
「ぷはっ……ごほっごほっ……おえぇ……はぁ……はぁっ」
一物がひとしきり吐き出して萎えて垂れる。そうして縮んだお陰でやっと口から離れてくれた。
口で呼吸する度に胃に入っている大量の精液の匂いが食道を逆流して鼻を突く。
気分は最悪だ。男の一物を無理やり突っ込まれた上に射精までされたのだから当然だ。
「はぁぁぁ……気持ちい……い? く、暮葉!? これは一体……っ!?」
「はぁ……はぁ……やっと戻った? うっ……おぇっ」
腕が解放されたが黎明が俺の上に乗っかっている状況は変わらない。
何とか茫然自失の彼を上から退けて、退けようとして、気付いた。
体が思うように動かない。
まるで体が痺れたように力が上手く入らないのだ。
「ちょっと、早くどいて」
「あ、あぁ!? だ、大丈夫か暮葉!?」
「そう見える?」
兄のベッドの上で荒い呼吸をして倒れ込んでいる妹の姿を見て大丈夫だと思える奴がいたら来い、殴ってやる。
「何で、何でこんなことに……っ!」
まさかの妹を強姦という所業を犯してしまった黎明が頭を抱えて蹲っている。
しかし今の俺に彼を慰めてあげられるような余裕はない。
頭はガンガンするし、思考がぼぉとしてままならない、このまま続きをされては禄に抵抗も出来ずにされるがままになるに違いない。
嫌な予感がする。
早くこの場を逃げないといけないような嫌な予感が。
「とり、あえず……っ! 逃げない、と……っ」
ガクガクと震える足に叱咤して何とか部屋の外に出ようとする。
「早く……しないと……ひゃっ!?」
ドアばかり見て足元にドロッドロになって投げられたまま放置されていたオナホに気付かなかった。
足を取られてすっ転んでしまい、激しく体を打ち付ける。
「暮葉っ! だいじょ、う……ぶ」
「いつつ……だから、大丈夫じゃないって────ちょっと、何でこっちに来る!?」
背後からこちらにずんずんと歩いてくる気配を感じて声を掛けるが返答がない、それが異様に恐怖感を駆り立てる。
そして黎明は地面に倒れた俺の体を抱え上げて、再びベッドの上に乗せた。
警報が最大アラートで頭の中で鳴り響く。今のこの状況でわざわざ俺をベッドに乗せる必要性を感じないからだ。
「暮葉」
「な、なに……? 俺、早く風呂に入りたいんだけど」
壁と隣接したベッドの端まで逃げるが、それを追って黎明もベッドの上に乗っかった。
俺は一応、和服を着ているが黎明は裸のままだ。一物がぶらんぶらんとしていて非常に目の毒だ。
「どこを見ているんだ?」
「はっ……!?」
ついついそちらに目がいっていたことを指摘される。
頭がカァッと熱くなるのを感じる。
「下、見えてるぞ」
更に黎明の視線は俺の下半身に向けられる。慌てて足を組みなおして下着を隠すと、黎明はその間にずいっと近づいてきた。
「暮葉。お前さ、俺に犯されて興奮してただろ」
「はっ? 意味分かんないんだけど? 出張先で頭でも打った?」
俺もだが、黎明も正気とは言えない状況にある。
彼も息は乱れているし、紅潮させた顔は明らかな理性を失った興奮状態にある。所謂暴走状態といったところか。
しかしこの状況で冷静に諭したとして聞き入れるだろうか。
「俺は正気だよ。寧ろ、おかしいのはお前の方だろ。こことか、さ」
「んっ……あんっ」
思わず自分の口元を押さえた。まるで自分の声ではない声色に自分が一番驚いた。
「分かっただろ? ここをこんなに濡らしといて興奮してない訳ないし」
「んぁっ……やっ、触るなぁ……っ!」
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ
閉じた足に無理やり手を突っ込んで秘所に這わせた指をこすこすと擦り合わせ、下着の上からなのにも関わらず粘着性の混じった液体の音を発して何度も何度も割れ目に沿って指が這う。
全力で黎明の腕を押さえようとしても、両腕は彼の手のひら一つで押さえつけられ、思うがままに秘所を弄られ続けた。
くちゅくちゅくちゅくちゅ
そしてついに下着の上から手を侵入させた。
「それは本当にマズいっ……てぇっ!?」
男性の太い中指がずぷっと中に侵入する。
今までボールペン程度のものを入れてオナっていただけの弊害か、黎明の武骨で硬い指先はすんなりと膣へと入っていき、第二関節ほどまで入った後にその角度を九十度折り曲げる。
「ひっ……んっあっあっあっあっ」
指を何度も出し入れされ、たまにクリっと膣壁を刺激されてはまた出し入れを再開する。
抵抗も出来ないまま、与えられる快楽に体は正直になって勝手に反応してしまう。
壁に腕を押さえつけられ、足を無理やりに開かれた状態で好き勝手に秘所を弄られる。
嫌なはずだ。生理的嫌悪感もあるはずだ。男にアソコを触られるなんて想像もしたくないはずだ。
しかし体は勝手に快楽を貪ろうと腰をへこへこと動かして指先を更に奥へ誘おうとしていた。
「あっあっあっあっ……! もっと、もっと擦ってぇ……っ!」
そして返答代わりに人差し指が追加で挿入され、二倍の太さになった指たちが膣内で思うがままに暴れまわる。
胃に溜まった精液の匂いで発情しきった体は容易に絶頂へと至り、膣壁をぐりぐりと弄られる度に秘所からびゅっびゅっと潮を吹いて黎明の手を汚す。
しかしそんなことお構いなしにいきなり三本目まで入れた黎明は勢いよく膣壁を刺激し出した。
ぐちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅちゅ
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ーーーーッッ!!?? イクイクイクイクッ……あ゛っ」
ぷしゅぅぅぅぷしゅっぷしゅっ
「あっ……あぁ……」
びくんびくんと腰が痙攣している。割れ目からは糸を引くほどの粘度の高い液体をベッドに垂れ流して全身を弛緩させて壁にもたれ掛かる。
黎明が膣から指を抜き放つと、それすら激しい快楽を発生させてもう一度腰を痙攣させた。
「感度良すぎじゃないか? まさにオナホって感じがするな」
「言う、な……っ! この、強姦魔!」
「そう言うなよ。俺とお前の仲じゃないか」
「うっさい。さっさと離せ────おいっ」
放していた腕を再度掴まれ、ベッドに横倒しにされる。
そして俺の足の間に体を捻じ込んで入り込ませ、膝を力任せに開かされる。
水平になった足を、黎明の足で押さえつけて体を倒して俺の上にのしかかってくる。
俺の和服の交差している部分に手を入れて無理やりに開させた。
「ちょっと! 黎明何をっ!」
帯が外れ、内側の衣まで晒した俺の姿は黎明と同様に生まれたままの姿だ。
外気に晒された未発達の小振りな乳房を見た黎明は我を失ったようにむしゃぶりつき、その何度も舌を這わせては乳首を捩じり、摘まんで、噛んだ。
「ひぎぃ……っ!? い、痛い……っ!? 噛まないで、よ…っ」
そこはまだ性感帯として発達していないからか、刺激があるだけで気持ちは良くない。
だがその女性特有の感触はとても好きなようで、黎明は掴み切れない乳房を手のひらいっぱいに掴んでは思い思いに捏ねくり回している。
「このっ、変態……っ! 〇学生のおっぱいに夢中とか、ほんと軽蔑するわ!」
「じゅるっ……お前だって、俺のちんこ弄り回してただろ」
「それは治療行為の一環だって……んんっ」
乳首から鎖骨へ、鎖骨から首、顎まで舌を這わせては俺の態度に満足げに笑う。
「正気かどうか分からないけど、後で覚えてろよ!」
「怖い怖い。じゃあ今の内に心置きなくやっちゃうか」
「はっ? いやいや、いやいやいや! そこはマズいだろ! やるなら口とかにしろって!」
もぞもぞと黎明の腰が動き、開ききった股の間で秘所にナニカが擦りつけられる。
言わずもがななソレは、俺の記憶しているソレよりも太く、長く隆々としていた。
びくんびくんと何度も反応している黎明の一物は今正に俺の秘所に挿入されようとしていた。
割れ目を何度行ったり来たりして、暴れる俺を押さえつける為に両腕を使っているからか挿入に手間取っている。
俺も必死になって腰を動かして逃げようとしたが、その時は案外早かった。
ずっ……ずちゅっ……ずちゅっ……ずずずずず……ぶちっ
「痛っ……い! から! そんなの入る訳ない! や、ヤリたいならもう少し待って────あ゛っ!?」
自分の中で何かが破られるような音がした。
処女膜が破れた秘所からはきっと血が出ているだろう、それでなくとも大きすぎる一物のせいで膣壁が損傷している可能性もある。
しかしそんなことよりも、今は体を蝕む痛みにぐっと堪えるだけで精一杯だった。
ベッドのシーツを思いきり握りしめ、体に突き入れる熱い鉄棒のような一物からの刺激にただただ耐えるだけ。
「うぐぁ……っ! い、た……っ! はや、く……抜いてっ!」
「あぁ、毒を抜くってことだよ、なっ!」
「がっ!? ちがっあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ」
俺が痛みで動けないのをいいことに、腰を掴んで思いきり打ち据えてきた。
一突きごとに高いカリ高が膣壁を容赦なく削り取り、残った処女膜の破片すらも削ぎ落して傷跡さえも考慮しない。
「ぐっ、あ゛っ、ぎっ、い゛っ、だいっ、や゛めっ……ほんとに、い゛だいの……っ!」
意思とは関係なく勝手に零れる涙を見せて懇願する。
鈍い痛みは思考を麻痺させ、快楽など感じない暴力的な性交はただただ痛みしか感じない。
大体からして規格が合っていないのだ。
十八歳の巨大な一物と〇学生のキツキツ穴が合う訳がない。
だというのに、男性側はこちらの意思に関係なく快楽を貪るために腰を振り続ける。
腰を掴まれ、宙に浮いた足腰では禄な抵抗も出来やしない。
正にオナホールとなった俺の膣を何度も何度も何度も何度も何度もピストンしては気持ちよさそうにして笑っている。
「お゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っ」
気絶してしまいたい程の想像を絶する痛みに最早人間としての喘ぎ声ではなくなっていた。
全身の力を抜いて、ただ与えられる痛みに耐える。それだけしか俺には出来ない。
「おっ……出るぞ出るぞ! オラッ、イケよっ!」
ずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅ
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ぢゅどん、どぴゅるるるるるるるるるるるる
今日一番の射精、一際勢いよく溢れ出た精子が容赦なくまだ初潮も来ていない俺の未発達の子宮を埋め尽くす。
そこには何の意味もなく、ただ快楽のためだけに放出された無駄な精子が満たされただけ。
しかし、そこに鬼人の血が混ざった二人がいたことが唯一、普通ではなかった。
「あっ」
これは駄目だ。これは駄目だ。これは駄目だこれは駄目だこれは駄目だこれは駄目だ。
子宮から精子を取り込んだ肉体がその影響で何かしらの急激な変化を遂げようとしてる。
髪の毛の先から足の先まで、まるで全身の細胞という細胞が入れ替わってしまったような、そんな感覚。
弱かった肉体はその殻を捨てて新しい肉体へと生まれ変わる。
何のために、それは決まっている。
熱い。
熱く火照った体が潤いを求めている。
「もっと……もっと、もっと頂戴!」
欲しい。もっとあれが欲しい。
体の芯から求める渇望が思考を全て塗りつぶし、今までの痛みも嫌悪も怒りも全て飲み込んで真っ新にしていく。
その代わりに沸き立つ渇望の名は性欲。或いは情欲。
「れいめー、もっとしよ」
「暮葉?」
「もっとせーしちょーだい。これじゃ足りないの、ほらっ早くっ」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぎゅうぅっ
体を動かすことなくただ意識して膣を締め上げるだけで、挿入されたままの黎明の肉棒が俺の膣の変化に応じて再び硬さを取り戻す。
「あはっ、おおきなくなったぁ」
再び巨大になった一物が膣一杯に満たしてぎゅうぎゅうに押し上げる。
見れば未発達の体ではその巨大すぎる一物が入りきらないようで、お腹の上にボコっと一物の形を隆起させていた。
中にあるソレをお腹に肉越しに触れば、まるで生きているみたいにびくんびくんと震える。
「ふふっ、ほらほらはやく動かしてっ」
生憎と体の痺れはまだ続いているようで、自分から思う通りに動くことは出来ない。
しかしある程度は動かすことも出来るので誘うように腰を円を描くように回すと、黎明はその気持ち良さに思わず腰を引いていた。
それを逃さず足で腰をホールドし、自分の側へと引き入れると離れかけていた一物が再び膣の奥へと挿入される。
「おっ、そんなにされると出るっ」
「んっ……あんっ、もう出ちゃうの?」
どぴゅるるるる、どぴゅっどぴゅっびゅるるる
二度目の膣内射精も全部子宮に注ぎ込まれ、それもまた俺の中でナニカへと変換されて体が作り替えられていく。
キュンと膣が締まる気がした。それと共に感じる膣内の快楽の度合いが増し、まるで最初からそうであったかのように初挿入時の痛みを忘れて今ある快楽に浸っていた。
「はぁ……はぁ……これ凄い、頭真っ白になっちゃう」
今まで前世が男だのなんだのと考えていた俺が馬鹿だった。
こんなに気持ちのいいことがあるのにそれを放棄して一生を無駄にするところだった。
きっとあのまま黎明のモノをオナホで扱き続けるだけの生活だったらこんな快楽を味わうことはなかっただろう。
もう無理だ。こんな気持ちいいことなしで生きられない。
今だって締め上げた膣の中で一物が復活を果たし、今度は負けじとその高いカリで俺を逝かせようとゴリゴリと膣壁を刺激している。
「れいめー。ほら、私の腰を持ちあげて」
「急に積極的になってどうした」
「いいから、さっさとするっ」
「分かった分かった。……そらよ!」
「お゛っ!?」
黎明の首に手をかけ、態勢を崩さないように耐えていると、俺の体が宙に浮いて一切に抵抗が出来ないようにされた。
薄い尻肉を鷲掴みにして乱暴に腰を打ち据える。
「うっあっぐぁっ、あっあっあっあっ!? あっいぐっ!? いってるのにっ!? とまらな……お゛っお゛っお゛っお゛ぉ゛ぉ゛っ!!」
抱っこされた状態では抵抗らしい抵抗も出来ずにただ黎明の好きなように弄ばれるだけ。
腰から伝わる衝撃をベッドに逃がすことも出来ず、衝撃はそのまま体を駆け巡って全身を刺激し続け、脳まて犯していた。
「ひぐっ、い゛っ、ぎぎぎっ、これっ、もうっ、もどれ、なっ」
「もうお前は俺のモノだろうが、逃がす訳ないだろ。堕ちろ! 堕ちろ!」
「い゛やっ!? わだじはっ、私のものだもん! だからそんな奥まで突いちゃだめっ……あ゛っいぐいぐっ」
腰が痙攣して絶頂している。
なのに黎明はお構いなしに全力で腰を打ち付けて何度も何度も子宮をノックしていた。
繰り返される行為によって掻き混ぜられた精液のせいで音だってもう酷いものになっている。
ずぢゅんっずぢゅんっずぢゅんっずぢゅんっ
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ」
精子が大量に溢れ出た膣内では一物が擦れる度に大量の卑猥な音を奏でて静かな部屋の中で荒い息遣いと共に聞こえて、頭の中を満たすようにこびり付いて離れない。
黎明が打ち付ける角度を変えた。正面からではなく、足を持ち上げて大きく開いた足を支え棒のようにして全力で打ち付ける。
「ぞんなとこっ……! 引っ掻かないでぇ……っ! あぁっ、また……っ!?」
連続でしているからか俺の絶頂する速度が加速度的に増加していた。
段々と快感のボルテージが上がっていく、今はずっと天辺から帰って来れないでいる。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!? もうっ、だめになるぅ……っ! マンコバカになるぅ……!」
既に頭はバカになっている。
何せ男に犯されて喜んでいるのだ、これがバカじゃなくてなんだというのか。
ならばとことん堕ちるところまで堕ちたって今更構いやしないだろ。
「あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛!」
パンッパンッパンッパンッパンッパンッ
体を密着させているせいか体の前面のあちこちが擦れて、それがとても気持ちがいい。
先ほどは痛みしかなかった乳首も擦れる度にジンジンと熱を帯び始め、もっと欲しいと体を支えるのを片手に任せてもう片方の手で乳房を擦り上げる。
「あ゛ぁ゛ぁ゛! これ、いい! 気持ちいいの! もっとパンパンして! もっと奥を突いてぇ!」
もう何も考えられない。
処女であったはずなのに、自分の腕ほどもありそうな一物を咥え込んで善がり狂っている。
「あんっあんっあんっあんっ」
心は男であったはずなのに、男に抱きしめられて心の底から喜んでいる。
「もっと強く! もっと激しくして!」
しかも相手は肉親の兄であるという、もうどう考えても狂っているとしか言えない。
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ」
だがそれすらもうどうでもいい。
だってこんなに気持ちいいのだから。
「うっ……出すぞ!」
どぴゅるるるるるるるるるるるるるるるるる
「あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛! 私もいく……っ! ……ッくぅぅぅ~~~!!??」
思考がハジけて、視界がパチパチしていて何だかとても綺麗だ。
快楽が思考が全て塗りつぶされて体の感覚がない、きっと今の俺はだらしのない顔をしていることだろう。
背筋から足の先までがピンと伸びて体が抱き着いている状態とは言い難い体勢となっているのにも関わらず、黎明との結合部とその後ろで支えている尻肉を鷲掴みしている手だけで俺の体が宙に浮いた状態で支えられている。
しかし重心は全てが結合部にのしかかり、更に深く、決して離れないように咥え込んで離さない。
「あ゛っ…………あ゛ぁ゛」
吸収しきれなかった精液が結合部から逆流してゴボゴボと音を立てて隙間から溢れ出ている。
あまりにも射精した量が多いせいで子宮部分のお腹がぽっこりと膨らんで、〇学生なのに妊娠初期の妊婦のようにも見えた。
黎明がゆっくりと一物を抜いた。
抜き出す際にも刺激で絶頂した。
精液が子宮から出る刺激で絶頂した。
精液が膣から外に溢れ出る刺激に絶頂した。
黎明が精液を押し出そうとしてお腹を軽く押しただけで絶頂した。
どぼぼぼぼぼと床を精液で汚し、精液を出し切った頃には体が完全に言うことが利かなくなっていた。
初めてなのにも関わらず、無理をし過ぎたせいだ。
体は勝手に男を誘う為にへこへこと痙攣しているが、それは決して俺の意思ではない。
「暮葉」
「はー……はー……な、に?」
「まだしたいんだけど」
直接的過ぎる言葉にははっと乾いた言葉が出た。
どうやら彼もまた女体という絶好の性欲発散装置に興奮を隠し切れないようだ。
最早、それが自分の妹であるということすら興奮する為のスパイス過ぎない。
ここで嫌だと言っても、どうせ止めるつもりはないだろうに。
「もう……好きにして」
なけなしの力でベッドの上でうつ伏せになる。
お尻を掲げた状態で、いかにも今の黎明が好きそうな体位になった。
うつ伏せのまま自分の股の間から彼の様子を伺うと、一度射精して萎えていた一物がみるみる元気を取り戻して天を穿つように直立していく様を目撃してしまった。
復活具合が早いということは、経験上先が長そうだ。
先ほどの言葉が了承だと受け取ったのか、言葉もかけないで一気呵成に一物を奥まで突き入れられる。
今度は手や足やシーツでも噛んで快楽を若干は緩和出来るかもしれない。
視界が再びパチパチと輝いた、綺麗な光景だが、どこか不安を覚える光景でもある。
黎明がこれはいい体位だと好き勝手に高速ピストンをかまして、射精の準備をしている。
しかし、その前に俺の体力の方が先に尽きた。
「もっ、だ……め」
子宮が精液で満たされる快楽に心ではなく体が耐えられなくなっていた。
テレビの電源を切ったように、突然と意識がプツンとなくなった。
∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇
「何か言いたいことはある?」
「誠に申し訳ありませんでした」
黎明は正気に戻った。
今は土下座をしていて、その上に俺が乗っている状態だ。
どうやらあの時の彼は鬼を退治してその力を体内に取り込んだ状態だったらしく、荒れ狂う強力な鬼の力を制御しようとして失敗してしまったらしい。
ずっと彼の心の中には戦った時の鬼がいて、頭の中で何度も何度も黎明を暴れさせようと暗示を掛けていたという。
そうして俺がぬきぬきして少し自我が戻った状態で目を覚まし、あの時の状況に繋がったそうだ。
黎明の中の鬼も目の前にいる女を犯したいという欲求に目的を変更して黎明を操り、俺を襲わせた。
今はその鬼は鳴りを潜めているらしく、声は聞こえないらしい。
「実妹をあれだけ散々犯しておいてそれだけ?」
「何でもするので許して下さい」
「何でも……ねぇ」
黎明が正気に戻った時、度々正気に戻っていたとはいえ彼は心底驚いただろう。
お尻を高く掲げたまま精液を股から垂れ流して失神している、全身精液まみれの妹がいたらそりゃあもう驚きどころの騒ぎじゃない。
俺が起きたのはその数時間後で、髪までべっとりとついた精液を落とすのには苦労した。
ちなみに和服はもう駄目になっていた。
黎明が乱暴に扱って、さらに俺の体を拭くため行為中に何度も使用したせいで鼻をつく刺激臭が抜けなくなってしまったのだ。
あんなものを着て生活していたら万年発情する変態娘になってしまう。
お気に入りだったので苦渋の決断の末に捨てることに、あれでも一着何万円もするというのに。勿体ない。
そんなこんなで正気に戻った黎明は常時、俺に頭を下げている。
逆の立場だったら首でも吊りたい衝動に駆られているだろう、それほど衝撃的な出来事だった。
「……まぁ、私も何も言わずに色々とヤってた訳だし。ちゃんと言ってたられいめーも自分で処理するなり、彼女探しなりしてたかもだし。あまり私から一方的にあれこれ言うつもりはないけど」
「それでも俺を罰してくれ」
ごんと額をぶつけて謝罪をするが、その際に体ががくっと傾いたので乗るのは止めて椅子に座る。
必死になって謝る黎明の姿を見ても、俺としてはあまり怒る気持ちは沸いてこなかった。
あんなにも乱暴にされたというのにだ。
黎明が正気ではなかったからか、それとも単に気持ち良かったからか。
終わってみれば、別に物語の悲劇のヒロインの如く「私、汚されちゃった」なんて感じにもならないし。
これが完全に見知らぬ他人からのレイプなら別なのかもしれないが、もしかしたら俺にとっては黎明なら話は別なのかもしれない。
そうなると、彼の気持ちの方が気になりだした。
「じゃあ、罰として私の質問に正直に答えること」
「分かった」
寸分の間もなく答えた。贖罪の気持ちに変わりはないということか。
「私との行為は気持ち良かった?」
「えっ……いや、えっと……その」
「はっきり答える!」
「はい! 最高でした!」
「よろしい」
何がよろしいのか全くもって俺も分からないが、何故かそこは重要だと感じたのだ。
「次。次回も私とヤれるならヤりたい?」
「……っと、意味がちょっと」
「一時的な暴走とかじゃなくて、平時でもいいから私とセックスしたいか聞いてるんだけど。ちゃんと正直に答えて」
「……たい」
「もっとハッキリ言う!」
「暮葉とセックスしたいです!」
もう恥も外聞も捨てて、ただただ正直になって全てを赤裸々に語った黎明。
顔を真っ赤にして内心をぶちまけ、内容としては近親セックスしたいというトンデモないことを言ってしまった。
「なら、仕方ないから私が相手してあげる」
「えっ」
「どの道、誰かがれいめーの欲求解消を手伝わなきゃだし。それともさっさと彼女でも作ってくれる?」
自分が人から避けられていることを知っている黎明は頭を横に振る。
すぐさま出来るようなものではないということは彼が一番良く知っているはずだからな。
「今のご時世、特に日本じゃ昔と違って慰安婦なんて認められてないから自由意志がどうたらこうたらで無理やりという訳にもいかないし。まぁ、世の中の為と言えば政府が用意してくれるかもしれないけど、その時は私たちの名声は地に落ちるよね。生贄だーとか言って。そうしたら、或いは私たちも妖怪認定されちゃうかも」
妖怪が世に溢れ出してから、様々な能力を持つ人たちも世間の注目を浴びた。
その時に世論の中には彼らが妖怪を解き放った原因だとか言い出す輩もいたし、彼らも妖怪の仲間だとも囁かれていた。
そういった輩は漏れなく庇護の対象から外れて妖怪たちに駆逐されていったが、その時に心の内に反感を持った連中というのは潜在的にどれくらいいるのか分からない。
だからそういった連中から身を守るためにも自衛として不要な醜聞を広めたくはない。
黎明も俺より長く深くその世界に浸っているせいか、その問題はよく分かっている。
「…………それは」
「だから、今までのように私が処理してあげるって言ってんの。その代わり、条件が一つだけあるけど」
「条件?」
「そっ。もしもれいめーの性欲が溜まってどうしようもなくなったとしても、その時はれいめーからしたいって誘うこと」
もう雷撃による気絶が出来ないのだとしたら、こっそりとぬきぬきしてあげることは出来ないだろう。
刺激が強ければすぐに睡眠から目覚めてしまうし、鬼の体には睡眠剤などの薬は効かないのでその案も却下。
とはいえ、黎明自身が処理が必要なのに俺からしたいと頼むのは話が違う。
「れいめーが私とどうしてもセックスしたいって言葉に出して言うこと。そうじゃないと私は絶対にしてあげない、それが条件。もしも言い出せなくて不満が溜まりすぎて今日みたいに爆発しちゃったら、次は許さないから」
「つまり、定期的に申し出ろと」
「生理が来たらその日辺りは無理だけど、それ以外なら毎日でもいいよ」
起きてみて分かったことだが、黎明の精液を取り込んだ場合は霊力の回復が著しく早いということ。
体を清めて滝壺で精神集中しながらの祈祷よりも遥かに効率的ともなれば、性行為の快楽を差し置いても一考の余地があった。
とはいえ、とはいえだ。
それを口にすると何だか俺の方から求めているみたいで嫌だったので、あれこれと理由をつけてあちらから求めてくるように仕向けている。その自覚はある。
黎明はそんなことを知る由もなく、唾をごくりと飲み込んで言葉を必死に絞り出そうとしていた。
「……分かったよ。もしも暮葉が嫌じゃなければ、俺から誘わせて貰う」
「じゃあこの話はここまで。れいめーも鬼退治お疲れ様。今回は大した怪我もなくてよかったね」
黎明も承知して、この話は終わった。
今からと言われるのではないかと少し怯えていたが、どうやら完全に賢者モードになっているらしく、どこまでも落ち着いた黎明はある疑問を口にした。
「そういえば、暮葉の一人称って"俺"じゃなかったっけ? 母さんも父さんもいつも直そうとして結局直らなかったのに、どうして今頃になって変わったんだ?」
「…………………………察してよ。いや察しないでいい」
「ど、どっちなんだ……?」
例え俺から行為を求めたとしても、それだけは俺から口にはしたくはなかった。
とりあえず、避妊具をどうやって手に入れるかが今後の課題となりそうだ。