鬼人の兄の溜まりに溜まった性欲処理を手伝う転生TS娘 作:TS大好きっ子ぬきぬきぽん
「これの方がいいかな……それともこっち? あぁでもこっちも捨てがたいし……っ」
鬼灯家には黎明の分も含めて和服しかないので外出用の服も和服で統一されている。一度洋服も買って着てみたことがあったのだが、その時は体がムズムズするというか、落ち着かなさ過ぎて一時間も着ていられなかった。
原理は説明出来ないけど、あえて言うならば魂が受け付けないのだろう。恐らくはそういった理由で代々の仕来りによって和服の着用が義務付けられているのであると体感して理解した。
似たような仕来りというのは他の退魔師の家系でも重要視されていると聞くし、そういったものとだけ解釈すれば納得も出来るというもの。
そんな訳でデート用の服を選んでいたのだが、部屋の中があちこちが和服で溢れてしまった。
そもそも俺はあまり外には出ないし、最近に出た時は戦闘用の巫女服という決まったパターンのもの。つまり全く全然これっぽっちも自分で服を選んだことがないから、今回のデートはどんな服を着ていけばいいのか凄く悩ましい。
一応、生前に母に買って貰ったものはあるのだが、別に一子相伝のものということでもないから貰った数がとにかく多い。
悩んだ末にあまり目立たないように基本色を艶やかな紅色にして、模様は可愛らしい蝶にした。
その上から落ち着いた色の羽織を着て、髪の毛は後ろでお団子で纏めて紫陽花の髪飾りを付けた。仕上げに後で下駄を履けば完全に時代を逆行した和風美少女の出来上がりという訳だ。
「……うん。これでいいかな」
薄い口紅も付けて、完全におめかしした俺は世界一可愛いと胸を張って言える。
まだまだ顔から幼さは取れないものの、これはこれでといった感じで様になっているように見えるし、特にうなじが綺麗に良く見えるようになっているのもポイントだ。少なくとも初めてのお着替えで頑張って背伸びをした子供には見えないと思う。
いや、ちょっと気合を入れ過ぎたか?
明らかに渾身の力作過ぎてどういう理由でこれを着ているのかモロバレな気がする。
この服でここまで着飾るのに一時間は裕に掛かるし、別のものを考えている時間なんてある訳がない。
「って本当にもう時間がないし!?」
時計を見ると、気付けば集合十分前になっていた。
まぁ同じ家だから、別にどこかで待ち合わせとかはないので時間に遅れるなどということはないが。
その代わり目的地までは電車を乗り継いで、基本は徒歩で移動するという話だったので時間通りに家を出る必要はあるだろう。
お色直し用の道具の入った手提げ鞄を持って急いで玄関へと向かう。
玄関のガラスドアの向こうでは既に黎明が外で待っているのが見えたので、すぐさま下駄を履いてドアを開けると黎明がこちらを振り向いた。
「────────」
何も言わなかった。
目を見開いて、驚愕の表情のまま黙りこくってしまう。
「れ、れいめー? ど、どう? 似合う?」
何も言ってくれないのはちょっとばかりだけど不安になる。自信作だった自負があるからこそ、期待していた言葉が聞こえないのは自分のどこかがおかしいのではないかという思考が過ってしまう。
体が冷えていくのを感じる。
やっぱり着替えてくる。そう言おうと思った時、黎明が突然、肩を強く掴んできた。
そして、そのままゆっくりと顔を近づけ────
「はっ……!? ご、ごめん。思わずキスするところだった」
黎明は顔を真っ赤にして言っていた。どこからどう見ても目に失望の色はない。
「えっ……と」
「えっちはなしだったもんな。衝動的とはいえ約束は守らないと」
頬を掻いているが、その顔はリンゴのように真っ赤に染まっている。なんだ、照れているだけか。
「そうそう、えっちはなしだからね? それと感想としては、どう? 似合うっ?」
袖を広げてくるっと一回転。視界が戻ってきた時には黎明の顔が再び驚愕していた。
狙い通り、うなじに視線がいっているのが丸わかりで面白い。
「────あぁ、凄く似合ってる。出来れば今すぐにでも部屋に連れていきたいくらいに。それとごめん、綺麗過ぎて中々言葉が出て来なくて。着物も凄くよく似合ってる。いつもと違う色の着物を着てるからか、何だか色っぽくて大人びて見えるな」
「ふふんっ。この私なら当然でしょう? まぁ、感想としては及第点といったところかな。そういうことなら許してあげましょう!」
「ありがとう。その……手を、繋いでもいいか?」
「ふぇっ!? え、えぇ……はい」
恥じらいながら手を差し出してくる彼の姿が妙に可愛く見えてきゅんとしてしまった。
しかも下から手を差し出して、まるでどこかのお姫様のような扱い方だった。
「れいめーの手、熱いね……」
「暮葉の姿を見たら急に熱くなっちゃって…………手汗とか気にならないか?」
「ううん、全然。寧ろ私のほうこそ……。お手拭き、持ってきてるから遠慮なく言ってね」
「あぁ……でも外したくないしなぁ、これ」
俺の左手と黎明の右手が腕を組みながら指と指を絡める、デート中での名称の恋人繋ぎをされて肩がぴったりと体に密着している。
ただの兄弟では有り得ないような距離感。誰がどう見ても自分たちの関係性を察するだろう。
「そ、そうね……。私もまだ暫くはいいかな」
お互いに下を向いて、何も言わない時間が過ぎる。
ひゅうと冷たい風が流れてきて、はっとなってようやく我に返ることが出来た。
「それじゃあ、行こうか」
「うん」
下駄がコンクリートの地面を打つ音が聞こえるだけ、何とも言えない時間が過ぎていく。
「そ、そういえばれいめーの姿も凄くカッコイイよっ。何だか大人の男性って感じがして頼り甲斐があるっていうか」
「あ、ありがとう。でも暮葉に比べたら見劣りしないか心配になるよ、やっぱり。着付けとか大変だっただろ? 俺の為にそこまでしてくれて本当に嬉しいよ」
そうしてえっち判定に触れない程度に、繋いだ手の甲にキスを落とす。
「……っ! ……っ!」
再び沈黙が訪れる。その代わりお互いの指が更に深く絡み合い、ちょっとやそっとじゃ決して離れないくらいに固く繋がっている。
沈黙が破れたのは市街地に近づいてきて人並みが増えてきた頃だった。
今は二千二X年、今の時代の人々がわざわざ着物を着るのは新年や七五三などの特別な催しの時だけで、着物に興味のある人以外が着物を着ることはほとんどない。勿体ないとは思うが、利便性だけで言えば洋服の方に軍配が上がるのは仕方がないこと。
様々な人が行き交う街の中で俺たちという存在はとても目立つ。
着物だからといのもそうだが、何より隣にいる強烈な存在感を放つ人物がいるからだ。
半径五十メートルにいる人が自然と自分たちを避けていく光景はある意味では爽快。
また、超有名人である兄の隣で自然にいられる人物といえば世間でも一人しか該当しないので正解を確かめようと視線は俺に集まって来る。
「ッッ!!!」
だが、黎明が睨んだだけで全ての視線が散っていった。流石に絶対強者の威圧は怖いらしい。
周りの人には悪いけれど、今はそちらにあまり気を回している余裕がない。というか、それよりも重要なことをしている真っ最中なので心の中でごめんねと謝るだけにしておこう。
そしてその光景は歩けばそこかしこで見ることが出来て、何回も同じ景色を見ていればその内に気にならなくなっていった。
途中、度胸試しでもしようとしたらしい不良たちが前に立ち塞がろうとしたが、足がもの凄く震えていて可哀想に思えたので優しく帰るように促したら泣き喚きながら帰っていった。
俺のことを女神だとか叫んでいたが、違う鬼だよと言う暇もなかった。
不良に優しく微笑んだのがいけなかったのか、黎明が嫉妬して一般市民への当たりを強くしてしまったのは本当にごめん。
そうしてやっとのことで目的地へと到着。
「まずはここに入ろうか」
「果樹園かぁ……何だかお洒落な感じかも」
「あぁ、ここの果樹園では旬の果物を取ってそのまま食べていいらしいぞ。高いところにあるやつは言ってくれれば俺が取るから、いつでも言ってくれよ」
看板を見てみれば、そこにはテレビでも取り上げられるような観光地、兼美食の名所だと有名なところ。
しかもリンゴ数個で一万円とかいうレベルの高級店だったはず。
周りでも裕福そうな人たちがまばらにいてそれぞれが楽しそうにしている。
この中へ入っていって場の空気を壊すのは気が引けるが、確かに興味のあった場所でもある。
「気になるなら人を誘導してもらって俺たちのいるところだけ貸し切り状態にもしてくれるぞ。代金としてそのことも含めて多めに支払っているから遠慮なく行って欲しい」
「あっ、そうなの? それなら貸し切りにしてもらいましょうか」
他の人たちも気まずい思いをしながらよりは良いだろうし、その方がこちらの精神衛生上良いので遠慮はしないことにした。
「分かった。それじゃ先にルートを決めさせてもらおうか。順繰りに進んでいった方が向こうも楽だろうから」
「うん。……あっ! だからって私にばっかり決めさせちゃダメよ?」
「とは言ってもなぁ。俺はそれほど食べないだろうし」
「れいめーが欲しいって言ったものを、私があーんってして食べさせてあげるって言っても?」
そう言うと黎明は明らかに喜色浮かべて笑った。
「それでもいいけど、そうすると暮葉の食べる分がなくなりそうだからなぁ」
体力仕事の多い黎明は見た目よりも大食漢であるのでいつも料理が大変なのは身に染みて分かっている、黎明が果樹園の全てを食らいつくすという想像は容易かった。
「あー……あり得そう」
「そこはそんなことないって言ってくれる場面じゃないのか? 少し傷ついた……」
「はいはい、後でちゃんとあーんしてあげるからいじけないの」
ガッツポーズで喜んでいる。俺も相当に年齢は低いが、黎明だって別に高い訳じゃない。
鬼の特性のせいで学校にも行けず、家の中では訓練に次ぐ訓練の末、両親の早くの逝去で未成年での妖怪退治デビューだ。青春という言葉が彼には欠片もないほど色褪せた少年時代を過ごしたのだから、少しくらいこうして青春を取り戻していくのだって悪くはないはずだ。
それに今が一番幸せという顔をしている彼をそのすぐ傍で見ていたいとも思うし。
職員の人は心底ビビリながらも施設についてあれこれを説明してくれて、俺たちが決めたルートを移動する次の場所を先に開けておくという対処をすることで貸し切りにしてくれるそうだ。
その分何倍も多めに支払ってくれているからと職員はペコペコと頭を下げ、最後に退魔師のお勤めについてお疲れさまでしたという労いの言葉と応援していますという激励の言葉も添えて見送ってくれた。
ほっこりした気分で果樹園を見て回り、採った果実はほとんどが食べさせ合いになってしまったがとても美味しく食べられた。
次の人の分も考えて食べ過ぎないようにしたが、美味しそうなものは片っ端から食べていく。そこは遠慮なんてしない。
お腹が満杯になってもう食べられないといった頃合いで果樹園を後にする。
次の目的地は近くにある高台で、そこで暫くは景色を眺めながら雑談をしながら適当に時間を過ごしていった。
とても楽しい一日だったと思う。
黎明のエスコートは完璧と言っていいほど紳士的なものであったし、細かい気配りもしっかりしてくれていた。
豪華なところへ連れ回すだけでなく、落ち着いた場所で景色を眺めながら話すというのもお洒落が効いて和やかな時を過ごせたし、シートを敷いて二人で寝ころびながら空を見上げた時間は宝物と言ってもいいくらいに美しいものだったと思う。
果樹園の人たちからは食べた果実と支払った金額の差分の果実を後日送ってくれると言うし、心の中もぽかぽかした気持ちで一杯になっていた。
初デートは成功に間違いない。帰ったらうんと甘えさせてあげようと決めた。
∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇
帰り道、電車を降りて帰路のつく途中の道筋がいつもと少し違っている。
「あれ? こっちって……」
少し暗い路地を抜けて向かった場所はある特定の建物が集中して並ぶ場所。
やけにピンク色の街灯が目立ち、そこかしこに子供の目に入れたくないような看板が乱立していた。
そう、そこは紛れもなく色街と呼ばれるラブホの多く建つ街の一角。
「れ、れいめー? えっちはなしって……」
「本当にごめん。だけど俺が今すぐしたいんだ。初デート記念に暮葉からのプレゼントってことじゃ、ダメかな?」
「家に帰ってからじゃダメなの? そんなに待てない?」
「ダメって言われたらそこの裏路地に連れ込んで無理やり襲うかもしれないくらいには自分を抑えきれないかも」
黎明が視線でそこを見る。薄暗くて人通りの一切ない、人が二人通れるかといったくらい狭い路地。
誰か道を通る時にふと横を見たら見つかってしまうような不清潔な場所で犯すと、黎明は確かにそう言った。
「そ、そう……それなら仕方ない、よね」
「あぁ、仕方ないよな」
二人で仕方ない仕方ないと言い合いながら、少しずつ目的地へ近づいていく。
「でも年齢的にどうなの? 流石にこればかりは退魔師だからって許されるとは思えないけど」
「そこは考えがある」
黎明は懐から何かを取り出した。それは何かの道具だろうけど、俺には見当もつかない代物だった。
「これは相手の認識を鈍らせる道具だ。昔は鬼の一族であることがバレないようにこれを使っていたみたいだ。そしてもう一つ、これは人払いの結界装置で周囲に人を寄せ付けず、声が他に漏れることもないっていう代物らしい」
あの日、何やら道具箱を漁っていたのはこれが理由か。
「……それって最初からラブホに行く前提だったっていうことじゃない?」
「勘が鋭いな、正にその通り。……あいたっ」
それは約束を破っているのと同じだろとデコピンしておく。仕方ないと割り切った手前、口に出して怒ることはしないけど。
まぁでも、認識妨害のはともかく人払いをするというのは紛れもない嫉妬からくる行為だろう。自分たちの関係が人にバレてはいけないという条件はそもそも認識出来ていないのだから達成しているのも同じこと。恐らくは故意の事故も起こしたくないという意思の表れだと思う。
「調べたけど、ここは色々な道具が置いてあるところらしい。俺たちの家にはそういった小道具はあまりないからな。それで、ここに来たという訳なんだ」
「…………ふ、ふぅ~ん? そういうことぉ~?」
確かに先日に拘束具を使っていたが、それはあくまで退魔師として使うものであってプレイに向いたものではなかった。あの拘束具も後で黎明が強引に外したせいで壊れてしまったし。
俺もそういう知識には疎い訳ではないので、そこまで言われると色々と想像してしまう。
いけない、想像したら少し濡れてきたかもしれない。
黎明が今からどうしてやろうかという視線を俺に向けていて、俺の方もその視線を受けて背筋がぞくぞくしてしまっている。
これは朝までコースかな、と半ば諦めモードに突入しつつあった。
「最終確認だけど、暮葉は嫌か?」
「聞く気なんてないくせに……」
「期待している顔してるもんな。ごめんごめん。じゃあ早く行こうか」
「あっ」
ぎゅっと握られた手を引っ張られて黎明とラブホテルへと入っていく。抵抗なんてないようなものだった。
受付の人も俺たちの年齢について何も言わず、何も感じずに受付としての仕事をしていくだけで淡々と返事をしていて。
認識妨害の効果は確かにあった。すれ違う人も特にこちらに視線すら向けなかったし、昔の鬼灯家の人が使っていた道具なだけあるということらしい。
渡された鍵に書かれた番号の部屋に入ると、そこには一面がピンク色の世界が広がっていた。
天蓋付きの豪華なダブルベッドにシャワー室、トイレも完備していて、見えるところにはプレイ用と書かれたアイテムが入っている大きな棚が三つもある。ちょっと見てみたいかもと好奇心で胸が高鳴っていた。
とりあえず荷物を置いてから漁ってみる。棚の一つは小道具、もう一つは補助アイテム、最後は衣装棚だった。
「はぇ……すっごい品ぞろえ……」
もうこれだけでもここに来た価値があったようなもの。
衣装は後回しにして小道具を見てみる。ちょっと探してみたい物があったから。
「おーい、先にお風呂入るんじゃないのかー?」
「あっ、うん。ちょっと待って……あったあった」
「うん? 何を……」
箱にあったものからあれこれを探してみたが、これ一つしかなかった。色々と大きさは取り揃えられていたけど、やはりこの大きさのものはそう使える人はいないということか。
「ほらほら見てっ、れいめーと同じくらいのサイズの見つけたよっ。……けど、太さはちょっと足りないかも」
十本以上あったバイブの中でも一番大きいものでも黎明のサイズとどっこいどっこいといったところ。流石は黎明と褒めるべきか、そのサイズまで用意しているお店の方を褒めるべきか。
しかし、こういうお店でも一番大きくないと黎明とは張り合えないのか。
試しにバイブをお腹に当ててみると、普段どれくらいまで体の中へ入っているかが分かる。
「うわぁ……凄い。見てよこれ、こんなところまで入っちゃってる」
どんな顔をしているのかなと見てみると、彼は明らかに興奮した様子で息を荒くし服の上からでも分かるほど勃起していた。
先に汗を流したかったがここは流れということで一つ、彼を挑発してみようか。
「見てて、これ電源を入れると振動するの。あっ……んんっ……ブルブルって気持ちいいかも。……コレとれいめーのオチンポ、どっちが気持ちいいのかなぁ?」
「確かめてみるか?」
勢いよく全ての衣服を投げ捨てた黎明は既に臨戦態勢に入っていた。意地でもあるのか、手に持つバイブよりも一回り大きくしてまだ秘所に挿入出来ていないことにイライラしているように見える。
「まぁまぁ、ちょっと待って。んしょ……と」
このままでは勢いで服を破かれてしまいそうだったのでささっと脱いで部屋の端っこに寄せておく。流石に帰りも同じ服を着ていくので汚されたりするのは困るから。反省しよう、ちょっと挑発が効きすぎたかもしれない。
しかしいきなり裸で、というのもあれなので汗の匂い消しに香水をパパッと振りかけてから衣装棚を見て、これだと思ったものを着てみることにした。
お風呂はとりあえず置いておく。一回か二回した辺りで休憩として入ればいいだろう。
黎明には少しの間だけ後ろを向いているように言うと、案外素直に従ってくれた。しかしイライラゲージは上昇しているように見えるので早めにした方がいいだろう。
衣装は色々なものがあるが、同じものでも三着セットで置いてあってそれぞれが大中小と大きさが違うものがある。体格の違う人に向けてのサービスということか。粋な計らいである。
手にした衣装は一番小さいもので、それでも少し緩いけれどまだ着れる範囲で良かった。
同時に置いてあったコスプレ用のセットも着用してから、裸足でベッドに乗って準備完了を告げて黎明にこちらを向くように言う。
そして、彼がこちらを見て目を最大まで開いたのを見てから考えておいた台詞を口にする。
「今日は初デート楽しかった、ぴょん。ご褒美にこのうさぎさんが精一杯ご奉仕をするぴょんっ」
髪は解いてからウサ耳をつけて、ラバー製のバニーガール姿に手にはうウサギの肉球手袋を付け、ベッドの上でうさぎの真似をしながら言ってみた。うさぎの真似ってどんなだろう。分からないので招き猫みたいになってしまったけれどもこれでいいのかな。
「がぁぁぁっっ!!」
「きゃぁっ!? い、いきなりなんて────お゛っ……!?」
一瞬で距離を詰められ、後ろへ押し倒されたと思ったら一物が既に入っていた。
まだ十分に濡れていない秘所はいきなりの全力挿入に対応出来ていないのに。
「いつもいつも挑発しやがってッ!! クソッ、そうと分かってるのに効き過ぎるんだよ! 全部が全部、分かっててやってるんだろ!? なぁっ! おいッ!!」
ズパンッズパンッズパンッズパンッズパンッズパンッズパンッ
「お゛っお゛っお゛っお゛っ!? そっ、そうでしゅっ!? 分かっててやりましたっ!! だから許してっ! まだ濡れてな……お゛ぉ゛……っ!? 痛いのにっ……痛いのが気持ちいい……んきゅぅっ!?」
ズパンッズパンッヴィィィンズパンッズパンッヴィィィンズパンッズパンッ
「だったらさっさと濡らせっ! 自業自得だろうが!! こんなもの使って挑発なんかしやがって! そんなに欲しいのならくれてやるよ!」
「や、や゛め゛……っ!? バイブ当てな……あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ!? あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛! オチンポの上からバイブが……! これ凄っ!? ブルブルがオチンポと同時にっ!? あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛! ダメダメダメッ!? もうい゛ぐっ!? い゛ぐい゛ぐっ、イ゛グゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」
ぷしゅぅぅぅぅぅぅぷしゅぅぅぅぷしゅっぷしゅっ
「あ゛ぁ゛ぁ゛! ど、どまっへぇ……っ!? い゛っでる゛から゛ぁ……!? ひっ、ひぐぅ……っ!? あがっあぁっあっあっあっあっ……!!」
どぢゅんどぢゅんどぢゅんどぢゅんどぢゅんどぢゅん
「これが欲しかっただろ! いくらでもくれてやる! おらぁっ!」
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? お゛ぉ゛ぉ゛!? オチンポっ、オチンポ凄いっ!? イライラチンポ奥までズンズンしてるぅぅっ!?」
どぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅどぢゅっ!
「う゛っ……この発情牝マンコ、どれだけ搾り取る気だ! くそっ、この欲しがりめ……っ! そんなに欲しいなら、食らえっ!」
どっっぢゅん!! どぴゅるるるるるるるっどぴゅっどぴゅぴゅっどぴゅぴゅぴゅっっ
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~~ッッ!? オマンコ中出しされてイッグゥゥゥゥゥ~~~っっ!? あ゛っ……あ゛ぁ゛っ」
ごぽぽぽぉぉぉと一物と共に精液が秘所から流れ出ているのが分かる。
いつもよりも肥大した一物が入っていたのだから秘所の開き具合もまた大きかったのだろう。快楽のせいもあって、秘所を閉めることが出来ないので精液が垂れ流しだ。
「あっ……んっ……すごぉ……いっ……え゛っ!? んごぉっ!?」
腰が何度も快楽にのたうち回って動かせない。だというのに、黎明は殆どが精液で塗れた一物を倒れているままの俺の口の中へと無理やり入れてきた。
「はぁ……はぁ……あったけぇ! 言った通りにちゃんとご奉仕しろよ、ウサギちゃん!」
「んぶっ……ぢゅるっ、ぢゅるっ……ぢゅぶっぢゅばっ……ぢゅるっぢゅぞぞぞそぞ゛っ!」
あぁ、やはりこの匂いだけは駄目だ。匂いを嗅ぐだけでまだ濡れていなかった秘所をぐちょぐちょに濡らして、頭をトロけさせて強制的に発情させてくるから。
だからフェラチオは前戯の中では一番好きな行為の一つになりつつある。奉仕をしているという精神的高揚感も相まって、それ以降のセックスでは一段階更に気持ちが良くなれるから好きだ。
「ん゛ぶっ……んじゅるるっ……ぢゅるっ……ぢゅぞぞ゛ぞっ……ぢゅるぢゅる……ちゅぱっ」
「よし、綺麗になったからもう一回やるぞ。もう一度挑発してみろ、今度は別の台詞でな」
「ちゅる……っ。ふぁい……!」
口の中は精子の味と匂いで一杯でもう少し堪能していたかったが、命令なら仕方がない。
うさぎらしく四つん這いになって、秘所を指でくぱぁと開く。
「く、くれはの雑魚マンコに彼氏チンポでお仕置きをして徹底的に躾けて下さいぴょん。トロトロになったオマンコをバイブなんか目じゃないほど大きなオチンポじゃないとイケないようにして、ご主人様の専用肉便器にして下さいぴょん」
「言われなくてもそうするつもりだッ!!」
「あんっ……すごぉ……いっ、ぴょんっ! トロトロオマンコだとっ……極太デカチンポっ……あっあっあっあっ……気持ちいいっ! あっ! しきゅ、すご……っ! あっ、あんっ、あんっ!」
先ほどよりもヌメリがあって気持ちいい。一発出せば並みの男では暫くは勃たないだろうから、こういう時は黎明が彼氏で良かったと思える部分かもしれない。
「このエロウサギが! 一々締め付けて搾り取ろうとしやがる!」
「そっ……そうぴょんっ! えっちなうさぎさんだからっ……あんっ……あっあっ……せ、精子を子宮の中にどぴゅどぴゅって出して欲しい……ぴょんっ! あっあっあっあっ……早くなったぴょん。ご主人様のオチンポがごしごしって擦れて気持ちいいぴょん!」
「くっ……! この天性のエロ娘が!」
どぢゅぅどぢゅぅどぢゅぅどぢゅぅどぢゅぅどぢゅぅぅぅぅぅ
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? 全力ピストンで孕ませようとしてる!? 暮葉のオマンコ壊れちゃうぅぅっ!? お願いだからっ! お願いだからバイブは止めてぇぇぇぇぇ!? あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛~~~ッッ!」
一物が子宮突く度に頭を突き抜ける電流のような快楽が思考をドロッドロに溶かしていく感じがする。
しかも今回はそれと同時お腹の上から子宮のある場所を極太バイブの振動がブルブルと震えて子宮の中を掻き混ざるような感覚が膣内の快楽を倍増させている。
頭の中は既に何十回もイかせられた時のようにぐちゃぐちゃになっていた。
一物だけでも物凄い快感だというのに、弱点である子宮をピンポイントで二重攻撃されれば誰だってそうなるに決まっている。
「ちっ……じゃあ、仕方ないからこれでも咥えてろ!」
腕を引かれて体を密着した状態でバイブを口に無理やり入れさせられた。やはり黎明サイズだけあって口を精一杯まで開かなければ受け入れられず、挿入中で息が切れ切れなのでかなり苦しい。
「もがっ……んぶっ……う゛ぇっ……じゅるっ……んぶっ……ごっ……お゛ごぉっ……!?」
それに肉棒の暖かさもなければ精液すら付いていない疑似的な肉棒ではただただ異物を口に突っ込まれた圧迫感があるだけで全然気持ちよくなれなかった。これなら黎明の指でも舐めていた方がマシというもの。
「んぱぁっ……れ、れいめー! くるし……んぶぅぅぅっ!? じゅっぶじゅっぶ……お゛っ、お゛ごぉっ!?」
「お前が言ったんだろうが、つべこべ言わずに咥えてろ! ……あぁ、それともこっちに欲しいって意味だったか?」
「じゅぱぁっ……あぅっ!? な、なにをっ…………えっ」
血の気がサァッと引いていく。ベッドにうつ伏せにさせられて高く掲げられたお尻の穴に先ほどの口に入っていたバイブが当てられていたから。
「そ、そんなの入る訳ないよ! ダメダメっ、絶対ダメだからね!?」
「そうか? まぁ初めてでこれはちょっと可哀想か……じゃあこれならいいよな?」
「ひっ……な、何で持って……っ!?」
代わりにと差し出されたのはビー玉ほどの大きさの丸い球体が鎖を通していくつも連なった物体。
用途は言われずとも分かっていた。お尻がきゅっと締まると膣内の一物も歓喜に震えていた。
「入れ忘れか分からないが、さっき別のとこに置いてあってな。それをちょいと、な」
「お、お尻でしたいならお家でしてあげるから! 知ってる!? お尻でするのには浣腸とか色々準備が必要なんだよ!? そのままじゃ汚いんだから! だから、ねっ? お願いだからそれはまた今度にしよっ? それでもしたいなら後でちゃんと綺麗にしてからにしよっ?」
「んー……確かにな」
「うんうん! だからまたの機会────に゛っ!? お゛っ…………お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛……っっ!?」
どっっぢゅん!! ぷしゅっぷしゅっ! ぐいぃっぐいぃぐいぃぐいぃ
「あ゛ぁ゛……あ゛ぁ゛……あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…………っ」
不意打ちで子宮イキさせられて、イっている間にお尻に指を突っ込まれて腸内で一物をカリカリと引っ掻かれて無様にイッてしまった。
しかもイッて動けないのいいことにお尻の中にある指を好き勝手に動かしていて、初めての快楽なのに体はそれを喜んでしまっていた。初めてのお尻で快感を感じるどうしようもないような女だなんて自分でも思いもよらなかった。
「ちゃんとローションをつけているとはいえ、凄い絡みつきだな? 暮葉、本当は自分でも弄っていたりしないよな?」
「あひぃんっ……してない! ちょっと指を入れてみただけでっ!」
知識がある分、一度快楽を知ってしまったせいで興味が湧いてしまったのはもう仕方がない。
お尻は秘所と違って汚物を排泄する場所でもあるから事前に綺麗にしなきゃいけないというのも知っていたから今一乗り気にはなれなかった。
それに性癖としては完全なアブノーマルな部類だから、もしもお尻で感じてしまったらと考えて結局は一度だけ指を入れた程度で終わったという過去がある。
「興味あるなら大丈夫だろ。汚いのが心配ならこのまま風呂場で続きをやるとするか」
「んぎゅぅ……っ!? い、入れたまま立つなんて……っ! お゛っお゛っお゛っお゛っ!?」
体格の全く違う俺たちが繋がりながら歩くと自然と俺の方が浮いてしまう。一物で支えられて歩くたびに地面を踏む振動が膣内で暴れまわっている。そのせいで何度も潮を吹いてしまい、歩いてきた道筋に透明な液体が続いてしまっていた。
「この衣装ももう着れないな」
ズンッッ、ヂュドンッッ
「脱ぐから下ろし、でっ!? ────ひぎぃっ!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛~~~ッッッ!!??」
バニースーツは精液塗れになっていて脱いだ後に着るのは抵抗があるほどネットリとしている。黎明は俺を一瞬だけ突き上げて空中に放り上げ、刹那の内にバニースーツを剥ぎ取っていた。体が自由落下すると丁度良く待ち構えていた一物が再び膣内へと突き刺さり、盛大に潮を吹いてイき狂ってしまう。
「あ゛ー……あ゛ー……」
「あーあ、もうグロッキーになったか。まぁすぐに回復するだろ」
ウサ耳も外して、繋がったままの二人で半透明のガラスの向こうにある風呂場へと入っていく。
「起きないと今の内にアナルの方も開発しちゃうぞー?」
「あ゛ぅ……やぁ……もっ……らめぇ……あっあっあっあっ……!?」
やだと言っているのに、黎明は浴槽に縁に手を突かせてバックで犯しながらお尻の穴に指を入れて掻き混ぜる。
「もっとはっきり言わないと分からないぞ? おっ……丁度いいところにホースがあるな」
黎明は一物を引き抜いて風呂場に一角へと向かう。
「ひっ……まさか……っ!?」
彼の持っている緑色のホースが邪口を捻られたことで水が溢れ出している。これから彼が何をしようとしているのかなんて、わざわざ言う必要もない。今回ばかりは黎明の強引さが恨めしいと思った。
本当はお尻を洗浄するのにだって必要な水の種類というものがある。水ならば何でもいいという訳ではない。しかし、恐らくは鬼の体ならば何の問題はないだろう。
問題がないことはやっていいという意味ではないが、黎明は迷うことなく実行に移した。
「そのまさかだ。そらっ」
「んぎぃぃぃぃっっ!? お、お尻破裂しちゃ……っ!? お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~~っっ!?」
ぎゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるる
水流が腸内を逆流してお腹の中を駆け巡る。嘔吐感に似た不快感を催し、お腹が水でぼこぉっと膨らんだ。
「はい、抜くぞー」
「がっ……はっ……」
ぎゅるるるるるるるるる
「うん? 耐えるのか? 早く出さないと次を入れられないだろ」
女の子の排泄がそんな扱いの軽いものではないことくらい知っているだろうに気軽に言ってくれる。
俺だって女の子の端くれ、流石に排泄の様子を見せて喜ぶような趣味なんて持ち合わせていないし、見せたくないと意地を張っている。出た時の匂いを嗅いだ時に幻滅されると思うとお腹がいくら苦しくたってすぐには出したくはなかった。
「寧ろ、そうやって耐えている方が興奮するな」
「こっ……この鬼畜ぅっ!?」
苦しすぎて泣いている女の子を見て興奮するとか異常性癖過ぎるだろう。……あぁいや、割と初めからそうだったかもしれない。思えば黎明は天性のサディストのようなものだった。そして俺はマゾヒストにされてしまったという。
結局、そう長い時間耐えることも出来ずにお腹の物は全て放出されたが、黎明は特に萎えた様子もなく次の水を入れてきた。そのことは安心した方がいいのか、それとも絶望するべきだったのか。今でもちょっと分からない。
そうして何度も何度も腸内に水を入れては出すことを強要され、お尻から出る液体が透明になった頃合いを見てやっと解放された。その代わりに大切なものを失ったような喪失感が心を埋めていた。
今は、体が疲れ切ってしまって動けなくなったので黎明に支えられてお風呂でゆっくりしているところだった。
「それで? 妹のお尻まで開発しようとしている鬼畜さん? ご感想は?」
「週一でお願いしてもいい?」
「…………」
頑張れ、俺。ここは嫌だと言うべきだ。こんな苦しい思いを何度もして堪るかと。
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅっ
「あっあっあっあっ……ちょっとっ……ひんっ……お風呂の中でくちゅくちゅってしないでぇ……っ!」
「なっ? いいだろ? 気持良くなれるようにいくらでも付き合うからさ」
くちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅ
「あっ、アナル穿らないで……ってばぁ……っ! だめなものはだめなのぉ……っ!」
お尻の穴に大きな指が二本入れられて、根本までずっぼりと入ってしまっている状態で腸壁を捏ねくり回している。
黎明の手の力でそれをやられてしまうと体の力が抜けていってしまって、体を預けたまま呆けたように快楽に溺れてしまう。お尻の穴で感じるなんてと思うほど背徳的な行為に快感を感じてしまう自分が恨めしい。
「だめなの……っ! だからくちゅくちゅってしないで……っ! おっおっおっおっ……!? おねがいっしてるのにっ!? なんでっ……とめっ……あ゛ぁ゛ぁ゛……あ゛ぁ゛ぁ゛……っ!?」
「じゃあ、これでどうだ?」
「お゛ほぉぉぉっっ!? おっ、オマンコと同時なんて……っ!? あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ!? ひぃんっ……ひんっ……ひんっ!? これ凄すぎるからぁ!? 気持ち良すぎて……っ! あぁぁぁぁぁんっっ!?」
「ちゃんとオマンコの方も大事にするって約束するからさ。いいだろっ? なぁ?」
「はいっ! はぃぃぃぃ! 分かりましたっ! これからはお尻も使っていいですからぁ! ひぃぃぃぃんっ!? だからこれ止めてぇぇぇぇぇぇ!?」
ぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょ
「お゛ほぉぉぉっっ!? も゛っ……だめぇっ……んぶっ!? ん゛ぢゅっ……ぢゅるるるるっ……ちゅぱっちゅぱっ……ぢゅるるるるっ!! ぷはっ……さ、三か所攻めなんて……っ!? ぢゅるっ……! ちゅぱっちゅぱっ……ぢゅぞぞぞぞそっ」
秘所とお尻の穴を指二本ずつで滅茶苦茶に穿り回させながらのディープキスで舌を彼の口の中まで引っ張られそうなほど吸い込まれ、体は常に絶頂状態にあった。
一度上った絶頂のまま、降りて来られなくなっている。
それにこれで黎明が俺の体で触れていない場所は一切なくなってしまった。
まだやっていないことはあっても、触れていない場所はない。体の部位という部位は全て彼によって触れられていて、最後の砦のお尻の穴だっていつでも触れていいと許可を出してしまった。
心どころか体の全てを黎明に支配されてしまった感覚がぞくぞくとした恍惚感を生み、与えられる快楽の全てを愛情という名に書き換えて頭の中に刻み付けていく。
「れいめー! れいめー! れいめー! れいめー! れいめぇぇぇぇっ!」
「あぁ! あぁ! 俺がお前のことを嫌うはずないだろ! お尻の穴でもなんでも! 俺が全部受け止めてやる!」
「嬉しい……っ! ちゅっ……ちゅっ……嬉しいのぉっ! 胸が張り裂けそうなくらいれいめーが好きなのぉっ!!」
突然、お腹の辺りがきゅうぅっと切なくなっていく感覚がする。その次にカァッと熱くなっていって、体が感じている快楽の全てが急激に強くなっていき、体がその強すぎる快感に耐えられなかった。
「なっ……に……これっ!? お腹が……っ!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!? なんでなんでなんでっ!? あぁっ!? だめっだめだめだめっ!? イクイクっ……イクゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!? あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!? イ゛グゥゥゥゥゥゥゥゥ!?」
ぷしゅぅぅぅぅぅぅぷしゅぅぅぅぅぷしゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ
「暮葉!? なっ……これは!?」
「お゛っ……お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? ……あ゛っ……あ゛っ……あ゛ぁ゛……っ!? ひぐっ……ぁ……いっ……くぅっ!?」
ただでさえ凄い快楽を得ていたというのに、更に倍増されてしまっては耐えられないのも無理はない。
「れいめー……オマンコが切ないのぉ……オチンポが欲しいって、きゅんきゅんして止まらないのぉ……っ」
お腹の子宮の辺りが熱を持って、どうしようもなく一物を欲しがっていて止められない。
いつもはセックスの最後以外は自制心で以てある程度抑えることも出来たが、今回はそれとは比にならないほどの欲求が体の中を駆け巡って、理性を簡単に吹き飛ばしてしまうほど強く欲していた。
体でも心でもなく子宮が精子を欲しがっているような感覚。
全く抑えの効かない欲求のせいで心までどうしようもなく一物をはしたなく求めている。涎を垂らすように愛液を溢れさせ、強請るように指先を締め付けて、催促するために体を擦りつける。
「ねっ? 子宮にオチンポ入れて? ズボスボってして一杯精子を入れて?」
体を反転させて、黎明の首に腕を絡めさせながらセックスアピールをする。先ほどは思う存分に出せなかった一物が精子を溜め過ぎてビンビンに張っているので、可愛そうに、苦しそうとはずっと思っていて、それを何とかしてあげたくて。
その為なら自分の体をいくら使ってくれても良かった。お尻でも、口でも膣でも好きに使って欲しいと思っていた。
「暮葉、今のお前は正常じゃない。……が、理性を戻す為には仕方ない」
黎明は何やら呟いているが、俺は至って正常だ。正常に精液が欲しいだけ。
だって、それが鬼の"女"のするべきことだから。
「じゃあ、遠慮はなしだから……なっ!!」
ずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅ
「あんっ……オチンポ凄い! 極太オチンポっ! オチンポっ! オチンポっ! あぁぁぁぁぁんっ!!」
「うおぉ……っ!? 中がいつもりより……っ! ヒダが一つ一つ絡みつくみたいに……っ! くっそ!! これじゃすぐイきそうに……っ!?」
「んっ……あんっ……! えへへっ……オチンポきもちいーい? 私もこんなこと出来るんだよ? えいっ……えいっ!」
何故だか分からないけれど、自分の中の膣内の動きが手に取るように分かる。
筋肉に力を入れるのではなく、膣として力を入れることでただ締め付けるのではない膣としての気持ち良さを味わってもらうことが出来る。
その分だけ自分への快感も増しているけど、それは寧ろ歓びでしかない。
「こ、これがミミズ千匹ってやつか! 気を抜くとすぐに出るな……っ!」
「ひぁぁぁんっ! れいめーってば情熱的ーっ! あっあっあっ……そんなに必死に腰振っちゃってっ! あんっ」
「くっ……仕方ねぇ……っ! これを使うか!」
「それっ……入れたいのぉ? んぁぁっ……いっ、いいよ? それでれいめーが気持ちよくなれるならっ! ひゃんっ……!」
黎明はアナルビーズを手に持つと、腰を振りながら無理やりに埋め込んできた。
「くっ……ひぃぃぃ! お腹の中でっ……ゴリゴリってぇぇぇぇ! あぁぁぁぁぁんっ!? これ凄いのぉぉぉ!」
一つ、また一つと入れられる度に腸が壁越しに一物を圧迫していき、凸凹になった腸内で良い具合に一物を刺激している。
一物が出し入れをする度に球体が空いた隙間に移動しようとして互いを擦り合い、一物がなくなった部分の快楽を代替わりしていて常に膣内に快楽を提供していた。
ずっちゅずっちゅゴリィずっちゅずっちゅゴリィずっちゅずっちゅゴリゴリィィィ
「ひぎぃぃぃっ!? そんな連続で入れちゃ……っ!? あ゛っ……あ゛ぁ゛……あ゛ぁ゛ぁ゛!! あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
初めての行為にすんなりと体が適応してしまうほど心も従順に開発されてしまった。
お尻の穴でする行為への認識が百八十度反転する程の衝撃を、まだまだ快楽を貪りがっているこの肉体が抗えるはずがない。
「お゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っお゛っ」
「全部入ったぞ。…………って聞いてないなこれ」
「お゛っ……お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!! う゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……あ゛ぁ゛ぁ゛……あ゛ぁ゛ぁ゛っ!?」
「意識がなくてもマンコの締まりはすげぇっ!? うっ……出るっ!!」
どぴゅるるるるるるるっどぴゅるるるるるるるっ
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~~ッッ!? い゛っぐぅぅぅぅぅぅ~~~ッッ!!??」
子宮を精液が満たし、更にお腹がきゅんきゅんと疼き出す。子宮に精液が染みていく、それだけで絶頂していた。
「あ゛ー……あ゛ーあ゛ー……」
「ふぅ……おっ? 暮葉、見てみろよ」
体の向きが変えられる気がした。目の前にあるのは、多分鏡。
「鏡だ。見ろ。お前が今どんな顔をしてるのか、ちゃんと見るんだ」
「あ゛ー? あ゛っ……あ゛ぁ゛……これが…………わたしっ」
鏡に映るのは今朝おめかしをしてルンルン気分で家を出てきた時の自分ではなく、そこにいたのはただの欲に塗れた"女"。
舌までだらしなく出して、目なんかトロンとして男に媚びて、完全に発情しきってどうしようなく異性を求める牝としての女の姿だった。淫靡で淫猥で卑猥で淫らでふしだらな、そんな一人の女。
「そうだ。俺だけを求めて、俺だけを愛し、俺だけを見ろ。それがお前の在り方だろ」
「はい……はいぃ!」
そう、それだけが鬼の女の歓び。愛し、慈しみ、孕むことこそが至上の歓び。
「────あっ」
お腹が再び疼きだす。どくんと波を打つ波動。熱くなる子宮。急速に何かが出来上がっていく。
「これ……は……っ」
鏡には顔だけでなく、今もなお一物が入っている秘所まで隠すことなく全て映し出している。
その、子宮の部分。
「やっぱり、出てきたか……」
そこにハートマークのような文様が描かれていて。
「それは女が鬼の子を孕む準備をしているって証だ」
「…………っ」
ぞくぞくっとした感覚で背筋が凍り付いた。何を、何だって彼は言ったのか。
「俺と暮葉の年が離れているように、鬼の子というのは通常は本当に孕みにくいらしい。だからこうして淫紋で霊力を溜めておいて、溜まり切った時に射精をすると絶対に孕むように術式を組まれているらしい。これは鬼灯家の男と、その番となる女性にしか話されることがない秘密中の秘密だ」
「ぜ、絶対……? は、孕む……? ……ぁっ」
あっ、今イった。絶対イった。駄目だダメだだめだ、これ以上考えるな。
「そして、その淫紋が現れるのは番となる相手が男を完全に受け入れた時にしか発現しないんだ。ずっと性行為をしていればいつかは孕むかもしれないけど、確率としてはかなり低いらしいな」
「そ、そう……なんだ」
自分としてはとっくに受け入れていたつもりだったが、淫紋判定ではまだだったらしい。
「俺はどっちでもいいと思ってた。もしも暮葉が他の誰かを選んだとしても諦めようって。……けど、もうこの淫紋が消えることは絶対にないし、淫紋がある限り俺以外の男の精子で孕むことはなくなった。俺以外の子を産めないんだ」
「そんな……あぁ……あぁぁぁぁっ」
「ごめんな。でもこれは鬼の妖怪の使う術でもあって、封印も可能なんだ。……けど」
黎明は寂しそうに言う。
「でもその代わりに、同じ相手と二度と性交してはいけないっていう制約があるんだ」
「っ……!」
「だから、後でいい。選んでくれ。俺か、俺以外かを」
そうして黎明は最後に一言だけ口にして、その後に喋ることはなかった。
「だから、最後かもしれないから全力でヤるぞ」
「……~~~ッッッ!!??」
まだすぐには答えなんて出ないけど、最後だなんて言って、悲しそうにして、本当に勝手すぎる。
怒った。凄く怒った。こうなったら絶対に絞り尽くしてやると今決めた。
「その程度で私を娶れるとでも!? 孕ませるって、娶るって、自分のモノだって散々言ってたくせに! 情けないオチンポなんかで気持ち良くなれない! このダメチンポ! うっわ! 情けなさ過ぎて二回りは小さくなったんじゃない!? 情けないダメチンポで大きさもなくなったら、あの極太バイブにメロメロになって浮気しちゃうんだから!」
「────このっ!! 俺がどれだけお前を想って……っ!!」
「想ってるなら無理やりでも幸せにしてくれたらいいでしょ! その自信もないならさっさとなっさけない射精でもして一人で帰ったら!?」
「言ったな!? こうなったらもう抑えきれないからな!? 後で後悔するなよ!!」
「する訳な……い…………や、やっぱりするかも?」
ビキビキビキィィと黎明の一物が二回り以上も大きくなる。ちょっと萎えていた以前の時よりも更に大きくなった一物はそのカリも更に深いものとなって膣内を滅茶苦茶に掻きまわした。
「あ゛っ……あ゛ぁ゛……あ゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? お゛っお゛っお゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っ!? い、今まで全力じゃ……っ!? ひっぎぃぃぃぃぃぃぃ!? あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛~~~ッッ!!??」
どっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅ
「当たり前だろうが! お前の小さい体に俺がどれだけ気を使っていたと思ってる!!」
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!! お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? ダメダメダメェェェェ!? これ強すぎるっ!? 頭がバカになっちゃうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!! あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ーーーーーッッ!!」
秘所は限界だと思っていたが案外もっと広がるものらしい。その分、腰への負担が半端ないので明日は腰痛で確実と思っていい。それもこれも、今を乗り越えなければやって来ないが。
鏡に映る自分のお腹には淫紋が紫の色を爛々と放っていて、その下を巨根を何度も突いては淫紋の形を物理的に変えていた。
「あ゛ん゛っあ゛ん゛っあ゛ん゛っ!? あ゛ぁぁっあ゛ぁぁっあ゛ぁぁ!! オチンポ凄いですぅぅぅ! ダメチンポなんて言ってごめんなさい! 謝るからもっと優しくしてぇぇぇぇッッ!!??」
どっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅ
「今更手加減出来るかよ! もうこれからは容赦なんてしないからな!? 次からもずっとこの大きさで突いてやる!!」
「い゛ひい゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃぃ゛!? お゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っ!? このオチンポ以外もう考えられないぃぃっ!! バイブとか絶対雑魚だからぁぁ!! あ゛ぁぁ!! も゛う゛だめぇぇぇぇぇぇ!?」
どちゅんどちゅんどちゅんどちゅんどちゅんどちゅんどちゅんどちゅんどちゅん
もう潮を吹いた回数すら数えるのがバカらしくなるほど絶頂していて、泣いて喚いて体の水分がなくなるくらいに声を涸らして泣き叫んでいた。
だというのに、体は際限なく絶頂を繰り返す。いくらイったとしても、全然満足なんてしていなかった。心の方もまだまだ満たしきれてなんていない。
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ……あぐっ……う゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ!!」
あれほどこちらを不安にさせておいて、ちょっと一物で突いて終わりなんてほど安い女のつもりなんてない。
「うぎぎぎぃ……っ!! ま、負けてあげてなんて……っ! あげないんだからぁ……っ!」
「う゛っ……また絡みつきが……っ! けど、負けるかぁぁっ! 堕ちろ! 絶対に孕ませるからな!」
「お゛っほぉぉぉ!? ちゃんとぎゅってして!! 諦めるとか言わないで!! 離さないでよ!!」
ここまで変えられておいて、何かあればぽいっと捨てるなんて酷いことを言われたらとずっと胸が苦しくなって。
「俺は絶対謝らないからな! 暮葉のことを想ってのことだった! なのにダメだとか情けないとか言って煽りやがって!! 寧ろ暮葉の方が孕みたいんだろ! こんなマンコトロトロにしてよぉ! ちゃんと言葉にしろ! 言わなきゃ分からないだろうが!! この我が儘マンコがっ!」
「あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛! い、い゛わないもんっ!! れいめーが勝手に孕ませればいいでしょっ!!」
「この……っ!! そんなに言うなら全部くれてやる!! 出すぞ出すぞ出すぞ!! 孕めっ!! 孕めぇぇぇぇぇッ!!」
どぴゅるるるるるるるっどぴゅるるるるるるるっどぴゅるるるるるるるるるるるるるっ
「い゛ぐぅぅぅぅぅ!? アツアツザーメンで子宮が焼かれ……っ!? お゛ほぉぉぉっっ!? いっっくぅぅぅぅぅ~~~ッッ!!??」
どぴゅるるっどぴゅっどぴゅるるるるるるるっ
「どれ……だけぇ……っ!? お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? いんも……んっ……熱っ!? あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!?」
過剰供給された分の霊力が淫紋に吸収されて、もっと吸収するために更なる快楽を提供してこちらをもっと狂わせようとしてきて、頭の中が射精された快楽で全て埋まっていく。
子宮だけでなく体も心の精液漬けになっていくくらいの刺激。
「あっ……あぁぁぁぁっ!? ……あ゛っ……あ゛っ」
今までは霊力は体の全体に染みわたるような感覚で吸収されていて、自分という器に収まり切れない過剰な霊力は圧縮という形で体内に溜めていた。その過剰分がなくなって体が楽になったかと思えば、そうではなかった。
淫紋が霊力を吸収するほど発生する熱が子宮を焼くほどの性的快楽を強引に与え、終わらない絶頂を繰り返す。
「くっ、おぉ……っ! マンコが搾り取ろうって蠢いて……っ! なんだこの名器っ! 全然萎える気がしねぇ!」
黎明の言う通り、一物は一度出し切ったというのにその大きさは保ったままだった。
「おっと、これも抜いておかないとな」
そう言ってお尻に入っている球体を勢いよく引き抜いた。
腸壁が外へ向かって引き摺りだされる感覚で強制的に絶頂させられて。
「お゛ほぉぉぉっっ!? お゛っお゛っお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? お尻の中っめくれっ!? お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~~っ!!??」
お尻の穴が開ききったまま閉じず、同時に一物が引き抜かれて精液だけが秘所から泡を立てながら零れ落ちる。アナルビーズが抜けきったというのにお尻の穴が物欲しそうにパクパクと開閉していた。
全てを出し切った気分だった。もう精も根も使い果たして、がくっと足が力なく崩れた。
「はぁ……はぁ……っ! れ、れいめー……ちょっと、本当に休憩させて。これマジなやつね。フリとか言ったら絶交だから」
「あ、あぁ……ごめん」
「ん゛ん゛っ……あっ……ふー……ふー」
一物がずるっと引き抜かれてイった。支えられた腕が逞しくてイった。ぺたんと尻もちをついた時にもイった。もう、何をされてもイってしまいそうだった。全身が性感帯になったかのように体全体で快楽を感じていた。
少し時間を置けばかろうじてまだ自分の足で立てたので膣から精液を掻きだしてから体を洗い流し、風呂場を出て備え付きのドライヤーで髪を乾かす。十分ではないが、一先ずは体から精子の匂いは取れたと思う。
それから脱衣所にあったガウンを羽織って、二人並んでベッドに腰を下ろす。それと汚れていたシーツも交換しておいた。それまでにかなりの時間がかかったが、やっと落ち着いて時間を得られた。
何も言わないまま時間が過ぎて、遠くで水滴が落ちる音が聞こえた頃に黎明が口を開いた。
「……それで、答えを聞いてもいいか?」
それは孕んでもいいのかという問い。
答えは正直、出ていなかった。
「子供を産むのは怖い。……けど、れいめーとしなくなるのも嫌。…………その答えじゃ、ダメ?」
セックスを続ければいつかは出来てしまうかもしれない。避妊をすればいいのかという話ではない。
精液の匂いを嗅げばどうせ生でしたくなるに決まっていて、それを自分は決して抗えない。黎明が生でしたいと言っても、それを拒めない。
「……ダメだ。いつその淫紋が完成するか分からない。孕んでからじゃ遅いんだよ。淫紋には子供を守る機能も付いているから堕胎は出来ない。一度孕んだら、もう戻れなくなるんだ。だから曖昧な気持ちじゃ絶対にダメなんだ」
「…………」
それでもいい、と口に出せないことがとても悔しかった。
秘所に精液を入れて欲しいとなら口に出せる。けれど、その後の結果にまで今この瞬間に覚悟を決めるなんて出来ない。
でも、それでも譲れない一線だけは確かにあって。
「淫紋が完成するのはいつ?」
「分からない。ただ、発現してからはそう遠くない未来だということは確かだ」
黎明はあくまで優しく応えてくれる。腹は決まった。
「淫紋はそのままでいい。黎明とはセックスもする。子供のことは後でちゃんと二人で話し合おう? 私はちゃんと話し合ってから決めたいの。だって、子供ってそういうものでしょう?」
「……そうだな、その通りだ」
黎明は自嘲気味に笑った。そう、子供というのは二人で作るもの。一人では決して出来ないものだから。
「れいめーだってお父さんになる決意をし切れてないでしょう? そんな人の子供は産めませんっ」
「あいたた……手厳しいな。でも確かにその通りだ、俺もいきなりで気が動転していたのかもしれないな」
「ふふふっ」
「はははっ」
見つめ合って、それで笑い飛ばす。これくらいで丁度いい。今はこれくらいの距離感でいい。
「それで? お父さん候補のおちんちんはまだ全然元気なんですけど? これ、私が嫌だって拒否してたらどうする気だったの?」
ガウンをモリっと突き上げている一物をツンツンと突いてやると、黎明は気持ちよさげに呻く。
「くぅっ……実は、その為にお尻を開発しようとだな」
「は? 何でその選択肢を最初に出さないの!? 信じられない! もうっ! 出ちゃえ! えいっえいっ!」
「う゛ぉ゛っ……!? 凄いテクニックで……出るっ!!」
しこしこしこしこしこしこしこどぴゅるるるるるるるっ
「ひゃあっ!? いきなりだから手に掛かっちゃった……うわぁ、生暖かい感じがするぅ」
「はぁっ、はぁ……っ! が、我慢出来なかった。なんか分からないけど、突然上手くなってはないか!?」
「どうなんだろう? 自分じゃ分からないよ、そんなこと」
手渡されたティッシュで手を拭きながら考える。
確かに一物への握る強さだったり、どこを攻めたらいいのか、擦り上げる速さだったりが的確に出来ていたかもしれない。加えると、精液の匂いで頭がバカになることもないような気がする。
これも淫紋の力────は流石にないか。だが他に理由があるのかは分からない。
「マンコの方も格段に気持良かったし、何だか暮葉が前よりも更に……何というか、美しくなった気がする」
「なにそれー? 前みたいに綺麗でいいじゃないー」
先に褒めた方がアレなのでちょっと複雑な気分になる。
「上手い言葉が見つからなくって……とにかく、前よりもっと綺麗になったってことだよ」
賢者モードでもあるせいだろう。落ち着いた雰囲気のまま黎明は肩を抱いてきた。
「あははっ。言われて気分は悪くないけどね。……ねぇ、れいめー」
こてん、と黎明に頭を預けて寄りかかる。彼は頭を優しく撫でて落ち着かせようとしてくれて。
「さっきはごめんね? 心にもないことを言っちゃった。傷ついたかもって思って……それで」
「いや。俺の方が全面的に悪いんだ。妊娠っていう女性側の負担が大きいことなのに、俺は暮葉をしっかりと安心させてやれなかった。言われた通り、もっとドンと胸を張っていなければならなかったんだ。だから、暮葉は悪くないよ」
「……うん。ありがとうね」
「それに俺の方が何倍も感謝してるんだぞ? 何ならもっと全力で寄りかかってもいいくらいだ」
嘘でも誇張でもなくはっきりと言ってくれているのが痛いほど伝わってくる。それがとても暖かく感じる。
暖かい気持ちのまま、黎明を押し倒す。
「ふふっ。それなら全力で寄りかかってみようかな?」
仰向けになった黎明の胸に体を預け、力を抜いて寄りかかる。互いの心臓の音が高く鳴り響いていて、今の抱いている気持ちが自分だけではないことが分かってとても安心できる。
最初からこうしていれば良かったと思えるくらいに心が穏やかになっていく。
「……うん? どうしてまーた勃起してるのかなー?」
が、一気に穏やかな空気が流れていってしまった。黎明はバツが悪そうに頬を掻いている。
「いやぁ……ははは、我ながら情けない愚息で」
「えっと、今日はまだ四発しか出せてないからね。……うん四発も? まぁいいや、もしも淫紋のことが気になるならさ、さっきの案でやってみる?」
「さっきの?」
自分で言っておいて忘れるとか、精子と共に記憶まで飛んで行ってしまったのだろうか。
一応、初めてになるのだし向こうから言ってくれると心持ちが助かったのだけれども。
「そ、その……お尻で、とか?」
実はアナルビーズが抜けた時に感じた快感が忘れられないのは内緒。自分でもアナルで感じる才能まであるとは本当に思わなかったから心底驚いていた。
彼が言った通り、お尻でする分には妊娠のリスクは限りなく少ないと思うし、ある意味ではこれが一番の正解なのかもしれない。
ただ、やはりそれだけでお互いが満足出来るとは思えない。
どちらかが無理をした関係では本来の目的であるストレスの発散という目的を遂行出来なくなる。そんなことならば最初から関係なんて終わらせて、黎明が自分の相手を自分で見つけることに専念するべきだ。
だから結局のところはただの時間稼ぎでしかない。
自分の心が決まるまでの、ただの悪足掻きでしか。
「れいめーがどうしてもって言うなら、使わせてあげないこともないような? 気がするっていうか?」
「なんだ、あれだけ嫌がっていても結局感じていたのか」
「そんなことない……と思うけど、思わないでもないっていうか」
あの時は一緒に膣を一物で突かれていた訳で、その影響を受けていただけかもしれない。だから絶対ではない。
「れいめーがどうしてもっ言うなら……その、仲直りにって……どう?」
「そうだな、それで貸し借りはなしにするか。じゃあ、丁度良く潤滑油もあることだし、早速ヤってみるか」
「えっちょっ……ひゃぁぁぁぁ!? それはズル……ん゛ん゛ん゛っっ!?」
重なりあっている体をガッチリとホールドされ、ベッドに垂れている精液を指で掬ってお尻の穴に塗りたくられた。
時間が経っているからか、少し冷たくなった精液がお尻の中に侵入して、しかしその媚薬成分を如何なく発揮した。
「ち、腸の方が吸収が早いって……あんっ……本当なのね……ひんっ……!?」
「もう出来上がってるのか? 狭いくせにいきなり二本も入るじゃないか。それに、なんだかさっきよりも柔らかくなってるぞ? あれを入れてたからか? それとも……」
ぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょぐっちょ
「お゛ぉ゛……お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~っ……お゛っお゛っお゛っお゛っお゛っ!?」
膣に対してするよりも激しく引っ掻き、時には力を入れたまま腸内をなぞるように手を回転させて穴を穿り回す。
精液も入っているからか、少しの引っ掛かりもなく二本の指によっていいように弄ばれて。
「あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛! も゛ぉ゛っ! あ゛っ……あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛ぁ゛ぁーーーーっ!! おじり゛っほじらないでぇ……っ! イっちゃったからぁ……っ!!」
情けないことだがお尻の穴は気持ち良かった。第二の性器と言ってもいいほどに敏感に快感を感じ取って頭を痺れさせてくる。背筋がぞくぞくする感覚が快楽と交じり合うせいで快感が倍増されたかのような錯覚すら感じてしまう。
「もう少しイキ顔を見ていたかったけど仕方ない。ほら、疲れているだろうからうつ伏せに寝て」
「あ゛ぅ゛っ……は、はぃぃ……」
とは言っても腰に力が入らないので黎明に寝かして貰った訳だが。
「さて、中はどんな感じかな?」
「ひん゛っ!? お、お尻の穴なんて広げないでよぉ……っ!」
指を二本追加で入れて強引に四方向へと広げられて、真っ暗で何も見えないはずのお尻の穴をじっくりと見られてしまった。
恥ずかしさで枕に顔を埋めていると、黎明はガウンを脱ぎ捨てて一物をお尻の谷間に挟み込んだ。
「これから入れるけど、準備はいいか? いち、にの、さんで入れるからな?」
こくこくと頷いて枕をぎゅっと抱きしめる。気分としては注射を入れる前のドキドキに近かった。
ビー玉サイズのアナルビーズと特大サイズのバイブと同等以上の一物では比べ物にはならないので、これからどうなるのだろうという色々な感情がない交ぜになって頭の中でグルグルしっぱなしだ。
それでも時間はこちらの準備が整うのを無情にも待ってはくれない。
「それじゃ……いち、にの────」
ヂュドンッッッ!!!!
「お゛っ??」
ぷしゅぅぅぅぅぅぅぷしゅぅぅぅぅぅぅぷしゅっ……ぷしゅぅぅっ
分かったのはお尻の中にあの巨根が入ってきたということだけ。
ただタイミングがズレたせいでお尻の筋肉が緩んだ時に一気に突き入れられて、そのせいで一物を根本までずっぽりと入れられてしまったという、ただそれだけの話のはず。
「あ゛っ……あ゛っ……あ゛?」
だというのに、腰がベッドに押し当てられながら激しく痙攣して全く動けない。
これは完全にイってしまっているなと理解出来たのはお尻から一物を抜かれる感覚が襲い掛かってきた時だった。
「うおっ……中で吸い付くように離さないな! 流石は暮葉のアナル、これも名器だな」
「あ゛っ……そ、そんなの……ほめことばじゃ……っ! それに……なんでっ……!?」
何でタイミングをズラしたのか、その意図を汲み取ったのだろう。中途半端に抜けた一物を中に戻してから言った。
「だってさ、明らかにアナルが完全に閉まってたし。あれじゃ入れられないなぁと思って」
「ひんっ……!? だ、だからって……こんな……っ! ひ、ひどいよぉ……っ!」
不意打ちというのは心を抉る行為だ。サプライズとしてプレゼントを渡すならまだしも、こういった行為はただただ吃驚するだけで心臓がトキメキとは違う意味でバクバクとしてしまう。
「お陰でこうして入れられたからなぁ。暮葉がちゃんとアナルを広げていたらこんなことはしなかったさ。だから……」
ずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅ
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~!? これっ、どこもっ、逃げられ……あ゛ぉ゛ぉ゛!! あ゛ぁ゛ぁ゛! あ゛ぁ゛ぁ゛!」
「体勢的にマンコよりも入れやすい……なっ!」
一物は上から下へと突く形になっていて、腸壁を押して地面へと叩きつけるようにピストンをしていた。その先には当然膣があって、アナルへの挿入なのに腸壁と同時にベッドへと圧し潰されるような形になっていた。
しかも快楽値は相当高い。私的には膣の方が好きだが、これは二番目に好きかもしれない。
「お゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っお゛ん゛っ! やっぱりっ……オチンポ凄いっ!! お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛!? さ、さっきのとは全然違うっ! カリがっ……なか、引っ掻いて……っ!」
ずぢゅんっずぢゅんっずぢゅんっずぢゅんっずぢゅんっ……ズブブブフブッ
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛……抜かれ……てっ、お尻っ……めくれてぇ……っ!? あひぃんっ! ……あ゛っ……あ゛っ……」
膣よりも力が入れやすいからか、一物が引き抜かれる時に力を入れ過ぎて中を外へと持っていかれそうになって、その刺激で快楽物質が頭を支配していた。
しかも黎明の巨根のカリ高が凄すぎて引き抜く際に一々腸内を引っ掻き回すのは本当にヤバい。これを何度もやられると絶対に頭がバカになる。
「もう……限界だ! 出すぞ! 中に出すからな!」
どちゅっどちゅっどちゅっどちゅっどちゅっどちゅっどちゅっどちゅっどちゅっ
「お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~!? お゛ぉ゛っ……お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛っ……!?」
快楽が強すぎて言葉にならない声しか出ない。
「くっ……! 締め付けが強い……っ! う゛っ!! 出るっ……!」
どぴゅるるるるるるるっ
「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!! 中っ……奥まで入って……お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛~~~!! イッグゥゥゥゥゥ~~~ッッ!!??」
どぴゅるるるっどぴゅっどぴゅぅぅぅっ
「うぉぉぉ……搾り取られる……っ! まだ出そうだ……っ」
ずぢゅぅぅっずちゅっずちゅっずっちゅぅぅぅぅ
「ひん゛っ……い゛っ……あ゛っ……がっ……あ゛ー……あ゛ー……あ゛ー」
お尻の中は膣と違って奥行きがあって行き止まりはない。向こう口に出るまでいくらでも突き進むだけ。
勢いよく放たれた精液は後から後から注がれる新たな精液によっと更に奥へと押し流されて、ついに腸を逆流しきって胃にまで到達してきて。
「う゛っ……お゛ぇ゛……っ! うえぇ……精液の匂いがするぅ……っ! うぷっ……おぇ……やだも~」
吐いた息にまでイカ臭いものが混じってる。そのことに膣やお尻の中どころか、お腹の中全体まで黎明のモノで満たされた気がしてぞくぞくが止まらない。
「はぁ……はぁ……っ! ……どうだっ、アナルは?」
「うぅ……凄い疲れたぁ……でも結構……好き、かもっ? れ、れいめーは?」
「俺も気持ち良かったぞ。ってことでもう一回やるか」
「ひんっ……またぁ? あっあっあっあっ……!!」
今度はうつ伏せではなく、抱き上げられて背中を預けなが下から突き上げられる。
入れる位置関係のせいで膣よりもお尻の方が深く、奥の奥まで突き刺さってしまう。
「あんっあんっあんっあんっあんっあんっあんっ!? そんなっ……体勢でっ……突かなくてもっ……あっあっあっあっ……」
胸の中に抱えられた状態で黎明は自分だけ後ろに倒れて腕を支え棒して楽な姿勢になる。その為、こちらを支えられずに腰だけを振る姿勢になっていた。
「これ楽でいいぞ? 暮葉が勝手に動いてくれるからな」
「動いてなっ……あっあっあっあっ……体がっ……宙に浮いてるだけっ……あ゛っん゛っんっんっんっ」
ずこずこずこずこずこずこずこ
「あっあっあっあっあっ! 早くなって……っ! お尻……っ! 凄いのぉ……っ!」
黎明の膝を支えにしているが、体の力が抜けてしまって完全に寄りかかっている状態になっていた。
しかし下にいる黎明は腰をカクカクと動かすだけで勝手にこちらの体が持ち上がっては落ち、自動的にピストン状態に持っていく。楽な姿勢とは言うが、こちらは全然楽なんかではなかった。
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛ぁ゛ぁ゛! イクっイクイクイクゥゥゥ~~~ッッ!! ……あんっあんっあんっ!? イってるのにぃ……っ! 酷い人っ、なんだからぁ……っ! あっあっあっあっあっあっあっあっ」
潮を吹いて絶頂していてもお構いなしに腰を振り続けられたせいで、もう足は生まれたての小鹿のようにガクガクになってしまっていた。足は役に立たないので腕だけで何とか体勢を維持しようとするが、揺れるせいで縺れて前に倒れ込んでしまった。
「あ゛ぅ゛っ……! はぁ……はぁ……っ! も゛ぉ゛……力、入らな……っ!」
今日だけで絶頂した数は二桁後半に達するだろうか。それだけイキ過ぎていれば体に力が入らなくなるのも当然と言えば当然か。
「ふぅ……休憩終了っと……それっ」
「あんっ……い、いきなり入れないでぇ……っ!」
「ちょっとやりたいことがあってな」
「なにを゛っ!?」
秘所に強烈な刺激が走り、まさかと思って見てみるとバイブが秘所に刺さっていた。しかも、バイブレーション機能は全開にして。
「そ、そんな……っ! びぎぃぃぃぃぃ!? あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛ぁ゛ぁ゛! ごれ゛っ壊れちゃうからぁぁぁぁぁ!? ブルブルだめぇぇぇぇぇぇ!!?? あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!??」
お尻に一物と秘所に極太バイブ。しかもバイブは振動を繰り返して絶えず膣内を刺激していた。
ぷしゅぅぅぅぅぅぅぅぷしゅぅぅぅっっぷしゅぅぅぅっっ
「おぉっ……! 凄い反応だ! アナルの方まで振動が感じられるぞ! 俺も負けていられない、なっ!!」
ずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅヴィィィィィィン
「お゛っほぉぉぉぉ~~ッッ!!?? 同時なんてだめぇぇぇぇ!! 壊れちゃうからぁぁ!!?? 私っ、本当に……っ!」
あっ、もうダメかもしれない。視界がバチバチに光り出して脳が危険信号を出している。これは強すぎる快楽で頭がトんでる時に出るやつだ。こうなったらもう戻れない。戻れなくさせられる。
バックでお尻を突きながら、片手でバイブの取っ手を掴んで円を描くようにグリグリと膣内を弄り回す。それだけでもイきかねないほどの快感だというのに、加えてお尻を打ち付けられては女の子に耐えられるような刺激ではなくなっていた。
「あ゛っあ゛っあ゛っあ゛っあ゛っ……! もうっ、イキ過ぎてっ! れいめー! れいめー! もうっ限界なのぉっ!」
「俺も……もうイきそうだ……っ! 仕方ない……っ! ラストスパートいくか!」
パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ
「私もお尻でイっちゃいます! イケナイのにぃっ!! 本当は感じちゃいけないところでイっちゃいますぅぅぅ!!」
「これが最後だッ! 全部受け取れぇぇぇぇっ!!」
「はい! はいぃぃぃぃっ! イキますっ! イクイクイクっ!」
どぴゅるるるるるるるっどぴゅるるるるるるるっどぴゅるるるるるるるっ
「イックゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~ッッ!!??」
先ほど入れられた精液すら押し出して腸を逆流し胃にまで易々と到達した精液が吐き気を催してくるが、そんなことよりもお尻に感じる性的快楽の方がずっとずっと強かった。
まだ注がれている。びくんと震えながら最後の一滴まで出し切るとでも言うように、根本まで突き刺してお尻の奥に精液を吐き出していく。
「お゛っ……お゛ぉ゛っ……!? ア、アナルしゅごいぃぃ…………っ! これぇ……っ! も゛ぉ……やみつきにっ……ひんっ」
一物が引き抜かれる。やっとお尻での性行為が終わったということ。
「あ゛っ……!? ……~~~ッッ!!! ……~~~ッッ!!??」
抜かれたお尻の穴からは大量の精液が流れ出ていて、その量の多さのせいでまるで屁でも出ているかのように湧き出る空気が次々と音を響かせていく。何とかしてその音を止めたかったけれども、弛緩しきった穴ではそれも叶わない。
余韻に浸るよりも羞恥に耐える方が先決で、枕に顔を埋めながら体の調子が戻ってくるのをじっと待っていた。
「いやぁ、凄く気持ち良かったよな。お尻!」
パァンッッ、ぷしゅぅぅぅっっぶぴぃっぶぴぶぴぃぃっっ
「……~~~ッッ!! ……~~~っっ!!??」
完全な不意打ちでお尻を叩かれてイってしまったし、変に力んだせいでお尻からもっと大量の精液が溢れ出てしまった。
キギギッと振り向いて黎明を睨むと、彼はごめんとだけ冷や汗をダラダラと流して謝った。
∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇
その日はお互いに力を使い果たして、ラブホテルで一泊してから帰ることとなった。流石にあの後には一度もセックスはしていない。どんどん帰りが遅くなってしまうのは困るから。
代わりと言ってはアレだが、二人で家で使えそうな小道具についてあれこれと実物を見ながら相談していた。
途中途中で使おうとしてくる黎明をデコピンで撃退しながら選んだものを携帯でメモしておいた。これで後で通販でも利用して買えるだろう。黎明名義で。
衣装についても特にバニースーツが気に入ったらしいので恐らくは出張でもした時に内密に買って来るに違いない。
小道具と違って衣装はオーダーメイドの面が強いから、そう一度に何着も買うと着る機会がなく埋もれてしまうかもしれない。後でちゃんと言っておこう。
帰り道は来た時と同じ和服で帰宅したのだが、道中で男性や女性がこちらに振り向く回数がやけに多かった。
黎明が睨みを効かさないと絶対に外れないほどの視線をネットリと纏わりついて、思わず彼の体に体を密着させてしまったほど。
彼の推測だと自分の女度?が上がったのが原因らしい。そのせいで淫紋が発現したのだから間違いないと。
どうも、鬼の子を孕める女というのは極上の女である証らしく、そんな女を見れば思わず見入ってしまうのは人間としての性というやつらしい。ちなみに自制心の足らない男性のほとんどが往来の中で勃起していた。
和服という露出度がゼロの重装備であるにも関わらず、そこまでのフェロモンを撒き散らしているとは夢にも思わなかった。
今なら大抵の男は少し触れただけで射精しかねないほどの色気を纏っているとかなんとか。自分ではさっぱりだが、周りの反応を見ているとあながち嘘とも言い切れないので反応に困る。
正直、それについてはあまり嬉しくはなかったので曖昧に笑った記憶しかない。
帰宅後で淫紋についての鬼灯家の書物を見せられたが、まず淫紋が発現するのは今までは鬼灯家に嫁ぎに来た人だということが多かった。精を出すのは男性しかいないし、その精を受けなければ淫紋は発現しないからだ。
そしてその精を受けるのが同じ鬼灯家である事例は全く載っていなかった。
何故ならそれは近親相姦を意味していて、そのことを忌避する人が本人同士でも、世間的にも多いからという理由に他ならない。
そうなると、長い歴史の中で鬼灯家として鬼の精を受けた事例はあまりないと言える。
だからこんなに早い段階で淫紋が発現してしまったのか。それとも別の要因があるのか、それは分からないらしい。
黎明の予想だと早くても十六歳辺りになると思っていたらしい。妊婦としてもそれくらいの年齢ならば体に掛かる負荷も軽減されるはずだからと。だからこんなに早いのは予想外過ぎて戸惑ってしまったらしい。
とまれ、淫紋は既に発現していてそれを消すことはもう出来ない。それだけは確かで、そのことを前提にこれからのことについて話し合いをすることになるだろう。
けれども、話し合いは平行線のまま纏まることはなかった。
何かが足りない気がした。
決定的な何かが、自分をそれ以上先へと進ませてはくれなかったから。
評価、ご感想を下さり本当にありがとうございます。次回への励みになります。