※この作品はR-18です。

鬼人の兄の溜まりに溜まった性欲処理を手伝う転生TS娘   作:TS大好きっ子ぬきぬきぽん

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今回ハートマークを使用します。苦手な方はご注意を












鬼人の兄の真の強さを知る転生TS娘

 

 妖怪の大発生から少しの時が経った。

 

 専門家の間では今回の大量発生が何故起こったのかが頻繁に議論として持ち上げられている。

 

 その話題には専ら、妖怪が現世に現れるには妖穴と呼ばれる穴を通ってくる話が用いられる。

 

 その向こうには妖怪の住む世界、ありきたりに地獄と、又は妖の生きる世界とということで妖生界とも呼ばれる場所に繋がっているらしい。

 

 妖穴の発生は大量発生の時でもなければ一瞬で閉じてしまって中にはとてもではないが入れないし、もしも入れたとしても帰って来る方法がなければ犬死となってしまう。

 

 しかし今は二千二X年。小型偵察ドローンを飛ばすことによって内部の情報を得ようとする試みが行われ、退魔師の協力もあって内部撮影に何とか成功したが、その結果が公開されることはなかった。

 

 何故なら、その世界は文字通りの地獄であったから。

 

 俺が何故そのことを知っているのかと言うと黎明から聞き出したからである。ふとした時に俺から「自分たちで妖穴に入れないか」と提案したことから話さざるを得なかったのだろう。そのことを聞いて行こうとはとても言えなかったし。

 

 妖怪が再び現れたのには理由があると専門家たちはしきりにそう主張しているが、その理由については結局分かっていないことが多い。

 

 ネットの世界にも憶測が飛び交うだけで、これだという決定的な情報はない。

 

 だが人類は時間を掛けて妖穴の出来る場所を特定し、比較的発生しやすいポイントの近くに退魔師の集まる建物を建てるなどの対処をしてきた。だから昔よりも大幅に退魔師が減った現代で今日まで人類が生き残ることが出来たと言える。

 

 

「じゃあ、行ってくるな」

 

 

 そういった背景もあって、いち退魔師では退魔師の集まりからの招集には出来るだけ応じなければならない。

 

 前回、他県にまで出張退治に行った時と同じように他県で強力な妖怪が発生したため、またしても黎明が行かなければならなくなった。他の強力な退魔師も同様に出張に行っていて、今は常時退魔師不足となっているらしい。

 

 

「う、うん。……留守は……んっ……任せておいて。……な、長くなったら今度は自分で処理するんだよ?」

 

「分かってる。暮葉の方もアレ、忘れるなよ?」

 

「分かってるってば! んん゛っ……お、大声出させないでよ……っ! それよりは、早く行ったら? 職員の人、待ってるし」

 

「あぁ、了解だ。じゃあ、行ってきます」

 

「はいはい。いってらっしゃい……ちゅっ」

 

 

 一時のお別れのキスをして家から出ていった。

 

 黎明のストレス問題については、いざという時の為に自分でストレス発散出来るようオナホで自己処理出来るように訓練した。そのお陰でストレスを全てとはいかずとも幾らかは軽減出来るという訓練結果がある。

 

 前みたいに暴走が起こる心配はないと考えていいだろう。

 

 加えて、今回は秘策としてある方法で処理をするみたいだから当分の心配は必要ないと断言していた。

 

 そして俺の方だけど、黎明はここ最近はお尻の方の開発に勤しんでいるみたいで、前戯として浣腸とお尻の穴のストレッチ(?)を日課としていた。

 

 その為、彼の性的欲求も大体は解消されていて、本人もいい笑顔で満足だと言い放っていたので溜め込むような心配はいらないと思っている。

 

 自分にはまだ膣内射精への抵抗が少しばかりあるので代わりにと毎日何発も腸内に出されてしまい、お陰様でお尻の穴で感じる快楽指数が絶賛爆上がり中で困りものだ。

 

 お尻で挿入しようが秘所にぶち込もうが、どっちみち全力で腰を振って射精するだけなのでストレスも何もあったものではない。ぶっちゃけ妊娠云々は要らぬ心配だったと思う。

 

 ともあれ、久しぶりの一人きりだ。最近は何かと黎明と一緒にいることが多かったので一人でいる時間の方が少ないと感じるくらいは共に過ごしていたと思う。

 

 黎明がいる場合の生活サイクルは大体がセックスとセックスっぽい何か、そしてセックスに関することばかりなのでこうして暇になると逆にそのことばかり考えてしまう。

 

 特に最近はお尻で気持ち良くなることを覚えたばかりなので猶更。

 

 そんな肉棒のない寂しい生活を送るのを何とかする為に、例の認識妨害の道具を使ってアダルトショップへある物を買いに行ってきた。ただし、黎明が。ここ大事。

 

 そうして今の自分の二つの穴には双頭ディルドーの貞操帯が彼のお願い──というか命令で突き刺さっていて、そんな状態で彼のお見送りをさせられたという訳である。

 

 やはり黎明は鬼畜の中の鬼畜だ。

 

 しかもそれらは一定時間毎に微振動を繰り返す仕掛けが機械仕掛けで出来ていて、わざわざ見送りの時間に合わせて振動するよう設定した安定の鬼畜ぶり。

 

 常に秘所とお尻に異物が入ったまま普通の生活を送る、なんていう淫猥すぎる生活を強いられて断れなかった自分はもう本当にダメになっているのかもしれない。というか、もうダメ。

 

 

「…………~~~ッッ!!?? いっ……くぅ……っ!?」

 

 

 まだ近くに黎明や職員の人がいるかもしれないので、口元を抑えて体が震えないように蹲って絶頂する。

 

 微振動は丁度、女性が絶頂に掛かる時間を計算して作られているようで、自分もいいように弄ばれてしまった。

 

 ディルドーは流石に黎明のサイズではない。あんなものを入れて生活なんて出来るはずがないから。もしもあれを持ってきていたら叩き落としていたと、それは絶対に言える。

 

 その辺りを読んで、丁度良い具合の物を選んでくるのが彼の鬼畜なところ。

 

 

「はぁ……はぁ……っ! もうっ……! もうもうもうっ!」

 

 

 それでも嫌いになれないところが本当に恨めしい。

 

 淫紋がきゅんきゅんトキめいて仕方ない。

 

 今回の妖怪退治にかかる時間は二日と予定されている。それ以上は黎明が嫌だと申し出ているから。

 

 だから二日間だけ、たった二日耐えればいいだけ。

 

 耐えたら黎明がご褒美をくれるとか言っていたけれども、どうせエロいことなのであまり期待はしていない。

 

 期待してないったら、してない。

 

 

 

 ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇

 

 

 

 事態が急変したのは翌日のこと。

 

 再び妖怪の大発生が起こり、各地で退魔師の緊急招集が行われたのだ。

 

 前回の大発生時の影響での呪符不足により今回に関しては不参加を告げさせて貰った。何だか嫌な予感がしたからだ。

 

 そして、その予感というのは本当に的中してしまうこととなった。

 

 

「…………鬼」

 

 

 黎明には既に連絡をしておいた。メールと留守電だが、すぐに気づいてくれるだろう。

 

 まず屋敷の周囲を囲む結界が壊された。

 

 殴り込みだ。しかも確実に狙いをつけてここに来たことなんて火を見るよりも明らかだ。

 

 

「イタゾ」

 

「……私を探していた?」

 

 

 紫色の肌、筋骨隆々な体躯、背丈は二メートルを優に超え、歩く度に地面が揺れそうなほど大きい。そして一番特徴的なのが額に飛び出ている一本の角。どんな鉱石よりも硬そうで、一番前にいる鬼には一際大きい角が備えられている。

 

 

「ハラミコ、ミツケタ」

 

「はらみこ? 孕……巫女?」

 

 

 もう彼らの目的が分かってしまった。

 

 あれだ、これはわざわざ鬼の血を探して浚いにきたというやつだ。

 

 既に防御結界はフルで作動している。これがいつまでも持つかどうかは分からないが、どうやら話す知能があるようなので会話で時間稼ぎをすることは出来そうだ。

 

 戦いになったら勝てる可能性は低いと思う。何せ、本当に呪符がないのだから。

 

 これを見越しての大規模発生かと疑うくらいにはタイミングの良い登場だ。

 

 

「私に何か用なの? 聞くだけ聞いてあげるから言ってごらんなさい!」

 

「ハラミコ、オウ、ハラマセル、キマッテル」

 

「王ってどういうこと?」

 

「イウ、ヒツヨウ、ナイ」

 

 

 バッドコミュニケーションだったらしい。こちらを完全に下に見ている下卑た笑いをしている。

 

 

「どうせ捕まえて孕ませた子が鬼の王になるんでしょう? そんなことくらいはすぐに分かるわよ。貴方たちほど馬鹿じゃないもの」

 

「イワセテオケバ!」

 

 

 なるほど、かなり直情的な種族のようだ。こうして無理やり女性を向こう側に浚って繁栄してきたのだろう。確かに彼らと相対出来るのは並大抵の相手では務まらない。

 

 挑発はすぐさま暴力に発展する悪手と見ていい、ならばここは下手に出てみるのが彼らの下心を満足させることが出来るかもしれない。

 

 

「……ごめんなさい。鬼さんが強そうで怖くて強がってしまいました。どうせ連れていかれるのでしたら、その前に弱い私に一つだけ教えては頂けないでしょうか?」

 

「ハッ、イッテ、ミロ」

 

 

 コイツ、馬鹿である。

 

 

「はい。鬼さんがどうして私の居場所が分かったのか、それだけが知りたいのです。どうか、どうか教えては頂けないでしょうか? お願い致します……っ」

 

「カンタン。ソノ、インモン、コタエ」

 

「はい? これが鬼さんには分かるということなのでしょうか?」

 

「ソレハ、ワレワレ、ノコシタ、タネ、ダカラダ」

 

 

 理解した。なんということだ。鬼灯家が鬼を倒す為に鬼の力を得た一族ではなく、いずれ生まれるだろう鬼の王を生む為の孕巫女という存在を回収するためにあえてこちら側に残された人の末裔だったとは。

 

 

「で、でもこの淫紋は決められた一人しか子を産めないようになっているのでは?」

 

「ワレワレ、ツクッタ、カキカエ、カンタン」

 

 

 確かに黎明もそんなことを言っていた気がする。鬼が作った術式だとか。

 

 

「お答え頂きありがとうございます。この後、私はどうなってしまうのでしょうか?」

 

「オウ、ハラム、ツレテイク」

 

「ですよねー。……それじゃあ、仕方ありませんね。どうぞ、連れて行って下さい」

 

 

 家の中から中庭にいる鬼たちに告げる。

 

 鬼たちもその気になったようでこちらに向かって手を伸ばしてくるが、それは結界によって完全に阻まれた。

 

 

「ナンダ!?」

 

「あぁ、そうでしたそうでした。結界があるのでした。けれど、怖くて外したり出来ませんし、頑張って壊してみて下さいね?」

 

 

 ふっと笑ってその場に座ってお茶を飲む。流石にディルドーは外していた。

 

 どうせ結界が破られればどうしたって捕まってしまうだろうし、今家を覆ってる結界は黎明の霊力を用いているので今までの中でも最も強固なもので出来ている。だから一瞬で壊されることはないので安心して様子を見ることが出来る。

 

 鬼たちも結界があることに怒り狂って結界を殴りつけているけど、一向に割れる気配はない。

 

 つまりこの時点で鬼としての格が黎明以下であることが確定した訳で、そんな相手には欠片も興味なんてなかった。

 

 例え連れていかれたとしても、こんな鬼たちの子を孕むことはないだろう。

 

 だって黎明より弱いし。

 

 そう、彼らは黎明より弱い。

 

 

「あぁ、そういうこと」

 

 

 そして弱い者が考えることなんて人間にとっては手に取るように分かる。

 

 

「貴方たち、黎明を遠ざけたんでしょう?」

 

「……ッ」

 

「鬼の癖に、戦わずに遠くに連れ出すようにして。だから逃げたのでしょう? 彼と戦いたくなかったのでしょう?」

 

「ダマレッ」

 

「だって負けるのが怖いんだもの。一人の人間がこわいいこわーい……雑魚、なんだものね?」

 

「ダマレェェェェェェェ」

 

「あはははっ! 鬼にも図星ってあるのね! あははははっ」

 

 

 鬼が全力で結界を殴る。しかし割れない。霊力残量だって全然減ってないし、これなら黎明が到着する時間は余裕で稼げるだろう。結界は何重にも張ってあるのに一枚も割れないとは、本当に鬼なのだろうか。

 

 と思っていると妖穴が突然開いて、中から一際大きい体格をした鬼が現れた。

 

 

「マッタク、ナニヲヤッテイル。マチクタビレタゾ」

 

「あらあら? 何かちょっとは強そうなのが来たかも……」

 

 

 目の前にいる鬼たちが膝まづいて頭を垂れる。となるとあれが今の鬼の王といったところだろうか。

 

 あれが結界を破れるのかどうかは分からない。だが楽観視はしない方がいいだろう。すぐさま黎明に電話を掛ける。

 

 

「…………繋がった。れいめー。今どこにいるの? 今ちょっとピンチかもしれないんですけどー」

 

 

 少しの間を置いて出た黎明の声は二つの場所から聞こえた。

 

 

「今着いたよ」

 

「れいめー……っ」

 

 

 顔も確かめずにその声に主にひしと抱き着いた。

 

 連絡してからどのくらいの時間が経ったのかは分からないが、少なくとも県一つ分の距離はあったはず。

 

 恐らくは機械類なんて一切使わずに全力疾走でやって来たのだろう。体から流れる汗が肌の熱によって気化して水蒸気となって黎明の周囲から湧き上がっている。もう厚い胸板にただただ逞しさしか感じられなかった。

 

 黎明は軽く貴方を撫でて、優しく声を掛けてくる。

 

 

「遅くなって、本当にごめん。一人ぼっちで怖かっただろ?」

 

「うんっ。凄く怖かった! あとでいっぱいいっぱい慰めてね?」

 

「勿論だ。後で沢山ハグしよう。……だけど、その前に暮葉を泣かせたアレを片づけるとしようか」

 

 

 パキポキと指の骨を鳴らして黎明がゆっくりと鬼たちに近づいていく。その姿から本能的な恐怖を感じたのか、下っ端の鬼たちは明らかに狼狽えていた。

 

 鬼の王らしき妖怪は悠然と構えているが、明らかにビビっているのが分かる。

 

 それほど今の黎明は怒りで満ちていて、今の彼は自分ですら近寄りがたい雰囲気がある。

 

 

「お前ら一匹も生きて帰れると思うなよ?」

 

 

 言ってから、下っ端の鬼か一瞬に内に全滅した。あっという間だった。

 

 拳で、手刀で、蹴りで、足刀で、衝撃破で鬼たちは瞬く間に全滅した。王を除いては。

 

 

「ククク、ヤルデハナイカ」

 

「御託はいいから来い、三下。格の違いというのを教えてやるよ」

 

 

 あれは効くだろうな。上から目線アピールしたところを素気無く一蹴されると。

 

 

「イイダロウ」

 

 

 王は明らかに怒り、肩を震わせて渾身の一撃を黎明に向けて叩き込んだ。

 

 

「デハ、シネェェェェェェ」

 

「ハッ、弱いな」

 

 

 しかし、その拳は黎明の指一本によって止められる。王の拳から発生した衝撃が風を生み、地面を砕き、本来の威力を想像させるが、それは黎明には一切何の関係もないことだった。

 

 

「雑魚が……とっとと、暮葉の前から────消えろぉッッ!!!!」

 

 

 反対に黎明の拳は鬼の王を一撃で絶命に至らしめた。頭を狙った拳が首から上を跡形もなく消し飛ばしたのだ。

 

 それは初めて見る光景だった。

 

 今までは危険だからと強い妖怪のいるところには決して行ったことがなく、同行も許されなかったために黎明の本来の力を見る機会がほとんどなかった。

 

 黎明の強さに関してはただ漠然と強いことを肌で感じるか、彼の活躍を人伝に聞くかネットで検索するくらいしかなかった。

 

 それをこの目で直接に最上級に強いとされる鬼の王を一撃で倒した姿を見た。自分の瞳には黎明が鬼の王よりも強いという列記とした事実だけが映っていた。

 

 彼こそが最も強い存在なのだと、誰が否定したとしても自分だけは確信を持って信じることが出来る。

 

 強者が血の海に立つ。その雄々しく逞しい英雄とでも呼ぶべき彼の雄姿に、胸が今までにない程に激しく高鳴った。

 

 

「あっ……」

 

 

 まるで初めて恋をした子供のように、決して抑えきれない感情が波のように押し寄せる。

 

 多分、これが一番重要だったのだと思う。

 

 だからだろう、心のどこかで何かがカチリと嵌った音がした気がする。

 

 欠けていたと思っていた最後のピース。それが今、見つかった。

 

 

「そういうこと……だったんだ」

 

 

 鬼の"女"とは、ただ強いオスの子を産むための存在。

 

 今まではその強いという部分が曖昧なままでいた。

 

 今になって分かった。強い男の精が欲しいという本能的な原始的欲求こそ、足らなかった最後のピースだと。

 

 黎明と自分はずっと対等な立場でいた。それが、最後の最後で彼の"女"になりきれなかった要因。

 

 ピースがピタリと埋まった。保留にしていた答えが今なら簡単に出た。

 

 そう、鬼灯黎明という最強の男の精を受けて孕みたいと。それだけは決して間違えたりはしない、確信に満ちた答えだった。

 

 

 ────"私"は、彼の子が欲しい。彼の子を孕みたい。

 

 

 今すぐにでも孕ませて貰いたい。彼の愛をこの身に受けたい。いっそ、この場で裸になって愛し合って授精したい。

 

 けれども、そんなのはただの動物の牝であって鬼の"女"ではない。

 

 私は黎明の、彼だけの"女"でありたい。

 

 動物のように理性なく交わるのではなく、鬼のように暴力的な交わりでもなく、あくまで人間として黎明に尽くしたい。

 

 尽くして、尽くして、尽くし尽くす。

 

 彼の子を産み、家を支え、共にただ在る。

 

 それが今の私の望み。それが全て。

 

 何だか解放された気分だった。何をこんな簡単なことで悩んでいたのかと、過去の自分に問いかけたいくらいに。

 

 けれども、これは必然だった。

 

 こんなことがなければ黎明の本気を知ることはなかったし、鬼たちが私を浚いに来るのも必然だった。

 

 けれど、黎明がいる限りもう鬼が襲って来ることはない。

 

 強い"男"の"女"であるということが、これほど安心できるなんて。

 

 

「…………ま」

 

「暮葉?」

 

「えっ……!? あっ、うん。何かあった?」

 

 

 鬼退治から戻ってきた黎明に呼ばれたのでそちらを見てみる。彼は私を見た後に目を見開いて驚き、すぐに元に戻った。

 

 

「ああいや、何でもない。何か、雰囲気が違ったように見えてな。ただの気のせいだったようだ」

 

「ふふっ……なにそれ? それよりもお疲れ様。返り血もあるからお風呂の準備をしてくるね」

 

「あぁ、暮葉も疲れているだろうに済まないな」

 

「ううん、気にしないで。……として当然のことだから」

 

 

 少し聞こえないところがあったと黎明が言っていたが、何でもないと今は誤魔化しておいた。それは後でのお楽しみだから。

 

 黎明が庭の片づけをしている間にパパっとお風呂の準備をしてから掃除を手伝い、お風呂に一緒に入って黎明の体を洗い流す手伝いをする。

 

 お風呂には一緒に入ろうと言われたけど、今お互いに裸になると歯止めが効かなくなるので辞退する。それは夜までとっておくことにした。

 

 それと私が呼んだせいで急遽黎明が抜けたことについてだけど、退魔師の集まりに対しては私が直接鬼に襲われたことが黎明によって通知されたので、警戒のため暫くは黎明が出動することはなくなった。

 

 流石に退魔師の、しかも鬼灯家の本拠地に鬼が直接攻め込んできたとあってはその場を離れる指示を出せないはずだろうとのこと。

 

 どうやら今回は大量発生したものの、黎明を遠くへ連れ出すためだけに呼び出された、本当にただの寄せ集めのようなものだったらしく大した被害はないとのことでそこは安心出来た。市民の奮闘もあって被害は大幅に減ったらしい。

 

 明後日にも終息宣言が出されるだろうとのことだった。

 

 

 

 ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇ ∇

 

 

 

 そうして普段の通りに過ごしては時が過ぎ、黎明の傍を離れて準備をしていると夜の時間はすぐに訪れた。

 

 黎明には時間になったら例の部屋に来て欲しいと伝えてあるのでいずれ来てくれると思う。

 

 先ほどからずっと胸は激しくドラムを叩いたかのように激しく高鳴り、傍に置いたタオルで冷や汗を拭いている。

 

 緊張をしないはずがなかった。今までと違う自分の在り方を黎明が受け入れてくれるかどうかなんて、やってみなければ分からないことだから。けれど、後戻りなんてしたくなかった。なかったことになんて出来るはずがなかった。

 

 だから、ベッドの上でただその時を待っているとやがて部屋の戸が叩く音が聞こえて、黎明が入って来る。

 

 

「入るぞ。暮葉、今日くらい休んでも俺は別に────」

 

 

 入ってくるなり、薄い灯りだけ点けてベッドの上で正座をする私を見て黎明が驚いて固まった。

 

 自分の人生の中で、まさかこんなことをするだなんて自分でも驚きで一杯だ。けれど、こればかりは今日この時に言わなければならない。したいと、義務でも義理でもなく自分がそう思うから。

 

 

「ようこそおいで下さいました。旦那様」

 

 

 三つ指を着いて頭を垂れる私の姿に黎明があたふたしている様子がしている。

 

 

「だ、旦那様……? い、いきなりどうしたんだ?」

 

「先日は答えを出せず、申し訳ありませんでした。しかし今日、やっと答えが決まりました。お聞きください。…………私、鬼灯暮葉は貴方の子を為し、孕むことをここに誓います。故に今、この瞬間から私は貴方の妻となります。貴方だけの"女"となりたいのです。ですからどうか、私に子を孕ませて下さいませ。旦那様」

 

 

 頭を下げたまま言葉を待つ。

 

 

「…………ごくっ」

 

 

 いきなりとはいえ、黎明にとっては願ってもない話。しかも私の方から強請っている状況は彼にとってはどれほど待望していたことだろう。拒絶の言葉はなく、思わず生唾を飲み込む程度には期待をしてくれているらしい。

 

 しかし、本当にいきなりなので相当に困惑している様子でもある。

 

 

「いきなりで困惑なされたかもしれません。ですが、これは私の紛れもない本心なのです。今日、あの時、旦那様の雄姿をこの目にした時、私がどういう存在であるのかを思い知らされたのです」

 

 

 絶対強者。それが彼の呼び名として最も相応しい言葉に違いない。

 

 そんな男に選ばれた自分は世界で一番の幸せ者だと胸を張れるし、張っていきたいと、そう思う。

 

 

「それは、吊り橋効果という奴……」

 

「拒否なされても構いません。その時は、旦那様が寝ている間に勝手に孕ませて頂きたく思います」

 

「…………っ!? 本気、なのか……っ?」

 

「はい」

 

 

 例え黎明に睨まれても、凄まれても、殺気を飛ばされたとしてもこの意思は絶対に変えられない自信がある。

 

 こちらの決意を目にした黎明はやがて、ため息を吐いてこちらに向かって来る。

 

 

「……妻だって、言ったよな?」

 

 

 ベッドの傍で、黎明が私を見下ろしている。頭を上げてくれと頼まれたので、見上げた彼の顔を見ながら言う。

 

 

「はい。幼な妻という奴ですね」

 

「…………凄く卑猥な感じがするな」

 

「しかも妹、実妹とか。旦那様は本当に鬼畜でございますよね」

 

「言わないでくれ。それについては、本当に言い訳のしようもないから」

 

 

 黎明は頭を抱えている。でも実妹の〇学生を妻にして孕ませようとか、そこらのハーレム王や鬼畜王でもそうそう成しえないことだと思う。流石は鬼の王を一撃で倒した猛者なだけあると褒めるべきか。

 

 

「というか、その口調は何なんだ? さっきから違和感が凄いんだけど」

 

 

 聞かれるとは思っていたので予め用意しておいた答えを返す。

 

 

「ダメ、でしたか? 未熟で拙いなりに妻になったつもりになってみたのですけれど。やっぱり、ダメでしょうか……?」

 

 

 なんとなく前世の知識がたぶんに影響していると思われるが、夫に対して従順な妻というイメージがこれだった。

 

 今までの元が男だとずっと意固地になっていた自分を変えたいと、そう思って捻りだした答え。

 

 これこそが今の私にピッタリだと思った。

 

 けれども、どうやら以前の私と差が大きすぎて違和感が凄いのかもしれない。以前の私の馬鹿。ばーか。

 

 

「いや、そう聞くとぐっとくるものがあるな」

 

 

 やっぱりナイスかもしれない。見れば一物もぐっときているようで何より。

 

 

「良かったぁ。まぁその……いずれは慣れてくれば戻ってしまうかもしれませんけれども。ですが、今だけでも新妻の気分を味わえると思うのでこのままでもよろしいですか?」

 

「構わない。寧ろ、なんか暮葉が妻っていう実感がぐんぐん湧いてきたかも」

 

 

 単純だなぁと思うけど、そこが可愛いので仕方ない。

 

 

「では旦那様、妻として最初のお願いなのですが。……今宵は私にご奉仕をさせて下さいませんか?」

 

「任せる」

 

 

 キリッとした表情で言ってのける黎明は既に夫の気分になっているに違いない。役に入るのは早いからね、彼は。

 

 

「では、まずはこちらへ」

 

 

 立ったままでは何も出来ないので、ベッドをぽんぽんと叩いて促す。薄い灯りの中に白い布一枚だけを羽織った私を黎明は凝視している。

 

 向かい合うようにベッドの上に座るが、お互いにまだ一枚服を着たままでいた。しかし、着ているからこそ感じるエロスというものもある。

 

 

「緊張しているのか? 汗で少し透けているようだけど」

 

「もし断られたらと思ってしまって。あっ……これは旦那様に失礼でしたよね」

 

「前にも言ったけど、暮葉は何も悪く思う必要はない。暮葉が何を言おうと、何をしようと、俺は決して否定したりなんかしないから。子供を産みたいと言っていたよな。だったら命に賭けて約束をするよ、暮葉が望む限り何人でも子供を作るって」

 

「旦那様……」

 

 

 前に聞いた時とは違い、感動が胸に溢れる。以前はそれでもと自立していたい心が残っていたが、今はその言葉に安堵して心の底から全てを預けられる気がした。

 

 

「旦那様は私をトキメキで殺さないように気を付けて下さいね?」

 

「なんだそれ」

 

 

 このままでは心臓が張り裂けてしまいそうだったので、何でもないと言って会話を中断することにした。

 

 

「では、まずは唇に失礼しますね。ちゅっ、ちゅっ……ちゅぱっ……んっ……れぉっ……ちゅっ……ちゅぱっ!」

 

 

 貪るのではなく、啄むようなキス。唇にだけ触れ、舌先だけで突きあうような軽いキス。

 

 じれったいという気持ちはなかった。いくらでもこのままでいられる気がした。

 

 けれども、もっと奉仕をしたいから口へのキスだけでは終われない、終わりたくない。

 

 

「ちゅぷちゅぷ……ちゅるるっ……ぷはぁ……はぁ……お体の方にも失礼しますね」

 

 

 すぐにディープキスに移るのではなく、舌を下に向かって這わせていく。頬から首へ、首から鎖骨へ、鎖骨から乳首へと。舌を満遍なく這わせていき、黎明の体から私の唾液の匂いが立ち込める。そのことがとても嬉しいと感じる。

 

 黎明もそのことに快楽を感じてくれていたようで、しきりに体を震わせては快楽に耐えているように見えた。

 

 

「では下の方もご奉仕させて頂きま……あぁっ、もうこんなに大きくなって……っ!」

 

 

 我慢をしなくなった一物は暴走して犯された初めての時よりも成長してより凶悪になっていて、正に女性を射殺す形をしている。

 

 彼の一物は小さな手では片手で親指と人差し指の先が全くくっつかないくらいに太く、お臍の奥まで届くほどの長さを誇り、血管が浮き出て脈動し、深い陰影を作る高いカリがどうしようもなく女性器を破壊する想像をさせる。

 

 そして極め付きが精子を作る速度と圧倒的な射精量。それが強靭な肉体と相まって女体を貪り尽くす、正に鬼となる。

 

 

「……ごくっ。……っ! し、失礼致しました」

 

 

 こんなものが自分の中に入っていたという事に今度はこちらが生唾を飲む番だった。慌てて一物に当てた手を擦り上げる。

 

 

 しゅっこしゅっこしゅっこしゅっこしゅっこ

 

 一物を擦りながら口づけを交わす。どちらも手を抜くことはなく、心を込めて奉仕をするようにして。

 

「んっ……ちゅっちゅっ……れろれぉ……ちゅぱぁ……んぶっ……ぢゅるるっ……ぷはぁ……っ!」

 

 しゅっこしゅっこしゅっこしゅっこしゅっこ

 

「旦那様のオチンポっ……んちゅっ……ちゅぱっ……熱くてっ……火傷してしまいそうですっ! はぁっ……はぁっ!」

 

「う゛っ……どっちも上手くなって……っ! このままだと出そうだ……っ!」

 

 しゅこしゅこしゅこしゅこしゅこしゅこ

 

 ちゅっちゅっちゅるるるるっちゅぱっちゅぱっちゅぅぅぅぅぅっ

 

「出そうなんですか? いいんです、まだ夜は始まったばかりですからっ! ですから遠慮なく出して下さいっ……! 」

 

「暮葉……っ! 暮葉ぁ……っ! 手でちゃんと受け止めろよ! でっ、出る……っ!」

 

 どぴゅるるるるっどぴゅるるるるっどぴゅっどぴゅぅぅっ

 

「あぁっ……お射精ありがとうございます。ティッシュにあげるのが勿体なく……んじゅるるるっ……ちゅぷ……ちゅぱっ……! んんっ……やっぱり、匂いは凄いですねっ……すんすんっ……れろれろ……あぁ、匂いだけで頭がクラクラきてしまいますぅ」

 

 

 舌先を刺激する霊力がとても甘美な味わいで、いつまでも舌先で転がして味わうことが出来る。

 

 

「暮葉、口を開けて」

 

「……? ふぁ~ぃ」

 

 

 とりあえず言うことを聞いて口を開いてみるけど中にある精液の粘度が凄まじいため、口を開いた時にねちゃっとした淫靡な音が響いた。

 

 

「相変わらずエロいな。〇学生がここまでするか……?」

 

 

 黎明は手を伸ばして口に中に手を入れる。三本も指を入れてすることは口の中のあちこちを触れていくこと。

 

 

「あ゛がっ……ぐぁ……ん゛っ……お゛ぇ゛っ……ん゛ぁ゛ぁ゛っ」

 

 

 しかし、中には精液が入っているため指が動く度にぐちゃぐちゃっという音が口の中から聞こえてきて、それがまるで脳を犯すように頭の中で鳴り響いて痺れさせる。

 

 

「吸っていいぞ」

 

「はむっ……んっ、ちゅるるるるっ……ごくっごくっ……んんっ……れぉれぉ……ちゅぅぅぅっ……はむはむ……ぴちゃぁ」

 

「指をしゃぶれとは言っていなかったけどな。指が涎塗れだ」

 

 

 責めるような物言いにぞくぞくしながら黎明の手を取ってその甲を舐める。

 

 

「ちろちろ……私のマーキングです。旦那様は……私のものだってっ……れろれぉ」

 

「くっ、暮葉からそんなことを……っ!」

 

「私だって……っ! 他の誰にも渡したくないんですもんっ! 旦那様は色々な人を助けてきましたから好意を抱いている女性は多いんですよ!」

 

 

 それに直接助けられた一般人に加えて退魔師たちであっても鬼灯家のこの血を欲している者は多い。

 

 黎明は他県への出張がそうであるように他の退魔師への救援任務も多数こなしているから、数ある退魔師の中でも比較的有名で、それでいて一部には絶大な人気もあるほどだ。

 

 だって、それはそうだろう。

 

 彼が帰ってきた時に怪我をしているのは常に誰かを庇った時に負ったもの。ならば当然、その誰かは黎明によって助けられたと思う訳で。身を挺して助けてくれた人にどうして悪意や敵意を感じることが出来るのか。

 

 そうでなくても母親がそうであったように、霊力が豊富にあるか精神が強ければ鬼の血が平気な者だっている。

 

 鬼の血に耐えられなかったというだけで、鬼の血ではなく黎明個人を好きだと思う者は確かにいるのだから。

 

 

「だとしても俺には暮葉だけでいい」

 

 

 そう言ってくれるだろうとは思っていた。

 

 自分の外見には自信はあるし、性格だって悪い訳じゃない。今の私ならば疲れた彼を癒す為に献身的に奉仕をする自信だってある。

 

 けれども、やはり自分の元が男だということだけは変えられないから。そこだけが私の心の弱いところだから。

 

 

「ですからこうして────はむ」

 

 じゅっぷじゅっぷ、じゅぷじゅぷ、くちゅくちゅ、じゅるるるるるるっ、じゅるぅぅぅぅじゅっぷじゅっぷっ!

 

「ろうれふか? ほえへも、へんふーひはんれふお?」

 

 

 大きさこそ違うものの、どうやったら上手なフェラチオが出来るのかは練習をしなければ分からないこと。

 

 黎明が買ってきたバイブを練習台にして、黎明の秘蔵映像を参考にしながら練習した成果がこれだ。

 

 

 じゅぷぷぷっ、じゅっぷじゅっぷじゅるるるるっ、くっちゅくっちゅくっちゅ、ちゅぱっ、ぢゅぅぅぅぱっ

 

「ああっ……! 凄い気持ちいい……っ! いつの間に……こんなっ!? くぉぉぉっ!!」

 

「いふへもはひへふらはいへ」

 

「しゃ、喋ると振動が……っ!? も、もう出そうだ……っ!」

 

「ふぁ~い」

 

 

 旦那が出したいと言うので喋るのは止めてフェラに専念することにした。練習によって合間合間に鼻で呼吸する術も会得していたので口を離して息継ぎをする必要もないのでずっと口の中に一物を感じていられる。

 

 

「じゅっぷじゅっぷじゅっぷじゅっぷ、じゅるるるるるるっ! じゅるじゅるっ、じゅっ……ぽっ、じゅっぽっじゅっぽ!」

 

 

 あえて卑猥な音を出しながらの方が男性は燃えるらしいので実践してみたけど、結構効いているみたいに見える。

 

 それに一物だけに集中しないで上目遣いで彼を見上げてやると一層興奮していた。

 

 興奮を煽ると同時に彼の射精のタイミングも見ていたので黎明が限界になる瞬間を狙ってラストスパートをかけることにした。

 

 

「じゅぷじゅぷじゅぷじゅるるっ、じゅぞぞぞぞぞっ、じゅるぅぅぅじゅるるるるるるっ」

 

「う゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛っ!? す、凄い……っ! 全部吸い取られる……うっ! 出るっ!」

 

 どぴゅるるるるっどぴゅぅぅぅっどぴゅるるっ!

 

「ん゛ぶぅ……っ! ん゛っ……ごくっ、ごくっ、ごくっ……ん゛っ……ごくんっ」

 

 

 頑張った甲斐あって精液を一滴も零さずに飲むことが出来た。

 

 飲めなかったからお仕置きというパターンも期待していなかった訳ではないが、やはり精液が美味しいせいで思わず全てを飲みたくなるのが悪いと思う。

 

 

「ぷぁ……っ! 凄い味です……んん゛っ……!? ごほっ……ごほっ!」

 

 

 いつもは大半は流れ出ていたから精液の全部一気飲みは初めてだったが、やはり喉に対して過負荷を与えるものだったらしい。精液の濃度が高すぎて喉にへばり付いてしまっていたみたいだ。

 

 近くに置いておいた水を素早く飲んで胃の奥へと流し込む。吐いてどうにかするという選択はないも同然だったから。

 

 

「む、咽るくらいなら別に全部飲む必要はないんだぞ」

 

「私が飲みたかったのです。出来たら妻としての試練に一つ合格が出来るような気がして……」

 

 

 実際には果たしてどれだけの人が飲み切れるのかという話だけど、この世でただ一人しかいないというのなら、それは私がいいと思った。ただそれだけの理由だった。

 

 

「そんなことしなくても、俺にとっては常に最高の妻だよ」

 

「嬉しいです……。あの、少しの間だけでいいので抱きしめて貰ってもよろしいでしょうか」

 

「お安い御用だ」

 

 

 自分を覆い隠すほどの体格の男性に覆いかぶさるように抱きしめられる。

 

 実は、鬼の王がやってきた時、ほんの少しだけ怖いと思った。黎明への信頼の方が強かったけれど、心の一部ではもしかしたらという可能性を捨てきれずにいた。その先の未来だけは考えないようにしていた。

 

 けれど今こうして彼の腕の中にいるという事実、それさえあれば怖いものはなかった。

 

 

「……ありがとうございます。旦那様、続きをしてもよろしいでしょうか」

 

「もういいのか?」

 

「はい。旦那様成分を補給しましたので」

 

 

 黎明は何だそれ、と言っている。実際、この不安定な世の中で彼ほど他人を安心させることが出来る人物はそういないと思う。

 

 胸が暖かい。不安や悩みも全て預けてしまったように消えてしまった。

 

 服の帯を解き、前をはだけて彼に向けて全てを曝け出す。私を見る黎明が喉を鳴らしていた。

 

 

「見てください。私が旦那様の妻になると決めた時、淫紋がこんな風になったんですよ」

 

 

 今まではただのハートマークのような紋様だった淫紋。それが更に中にハートの印が刻まれ、ハートの中にハートがある状態になっている。加えて大きなハートの周りには子宮を模したような模様が浮かび上がり、中には卵子のようなものまで描かれている。

 

 正に、女が子を孕む為だけの淫紋。

 

 

「後は…………霊力が溜まるだけ」

 

「旦那様でしたらすぐに可能となるでしょう」

 

 

 今日、今すぐに孕むわけではない。しかし、遠くない内に確実に孕む。それだけは絶対に、絶対だった。

 

 

「触ってもいいか?」

 

「ご存分にどうぞ。私は旦那様だけの暮葉ですから」

 

 

 自分で言っていてぞくぞくしてきてしまう。

 

 内心に思うだけではこうはならない。言葉に出すとそれが事実であると、自分自身で納得し理解してしまうから。

 

 淫紋を紋様に沿ってなぞられるとその深部にある子宮まで触られているかのように感じて興奮が止まらなくなってしまう。

 

 

「暮葉」

 

「あっ」

 

 

 腕を引かれて体を反転させられながら彼の腕の中に収まる。そのまま体を強く抱きしめられて。

 

 

「ありがとう。暮葉が今まで支えてくれたからやってこれた。知らないところで手伝ってくれていたことも含めて、ありがとう」

 

「感謝するのは私の方ですよ。旦那様が身を粉にして働いてくれているお陰で何不自由なく暮らせているのですから」

 

 

 黎明からすればそれは当然のことだと思っているのかもしれない。しかし、その恩恵を受けて何もせずにぬくぬくと過ごしていたのは他ならぬ私。それを思えば、彼にしてあげたことなど本当に些細な事でしかなかった。

 

 

「暮葉は俺に怖がることなくいつも自然体で接してくれていた。それがどんなに嬉しかったことか……。あの時、俺が暮葉を襲ってしまった時、それがなくなってしまうんじゃないかって怖かったんだ」

 

「えぇ、他の女性だったら凄く怒っていたでしょうね」

 

 

 鬼の精に耐えられたかではなく、レイプという状況に。

 

 

「それでも暮葉は変わらなかった。ただ一人の肉親に見放さると思っていた俺がそのことにどれだけ救われたか……」

 

「私はそんなことで見放したりはしませんよ」

 

「だから俺は暮葉が好きだよ。他の人なんて、考えたこともない」

 

 

 そうして頭上から唇を奪われる。

 

 口が触れ合うだけのただのキス。

 

 それだけでも、私たちには十分に幸せになれる時間だった。

 

 

「────旦那様」

 

「なんだ?」

 

「私はやっぱり、旦那様の……れいめーの子を産みたいです。だから……」

 

 

 今もなお怪しい光を放つ淫紋とは関係なくそう思う。孕めるから孕むのではなく、孕みたいから孕むだけ。

 

 淫紋に目がいきがちだったが、その下には黎明から貰った貞操帯が付けられている。だから黎明の体からそっと離れ、膝立になって貞操帯を外す。

 

 

「よく、見ていて下さいね。……んっ……あぁっ……はぁぁぁんっ!」

 

 

 手を使わずにお腹に力を入れる、それだけで二穴に入っていたディルドーがずるっと抜け落ちる。見るとベッドに落ちたディルドーと二穴とは透明な糸を繋げていた。

 

 ぶるぶると震えるディルドーが私の秘所をずっと刺激し続けていたことを理解させてくれた思う。

 

 明らかに興奮状態となった黎明を見てディルドーを横に避けてからベッドに寝転んで秘所を思いきり広げる。

 

 発情して熱と水気を帯びた秘所がくぱぁと開き、今すぐにでも一物を受け入れる準備が整っていることを主張していた。

 

 

「どうぞ、私のオマンコに思う存分射精して孕ませてください……私の旦那様♡」

 

「もう、止められないからな」

 

「はい♡ 私のオマンコはいつでも旦那様の素敵なオチンポを咥え込むためだけにありますから♡ ですので遠慮なく射精していいんですよ♡ 私のオマンコをぐちょぐちょにして嫌だと言っても無理やり孕ませて下さいませ♡」

 

「あぁ……そのつもりだっ!」

 

 

 黎明も衣服を脱ぎ捨てて、いきり立った一物を秘所に当て、すんなりと奥まで突き入れる。

 

 

「あぁぁぁん♡ やっぱり凄いですっ♡ 旦那様のオチンポっ♡ 狭いオマンコを押し広げて無理やり拡張してきた極悪オチンポ♡ 凶悪なのにっ♡ あんっ♡ あんっ♡ どうして気持ちいいのっ♡ あぁっ、旦那様っ♡ 旦那様♡ 旦那様ぁぁぁっ♡♡」

 

 

 極太過ぎて狭くて苦しいはずなのに、お腹だって一物の形に盛り上がるほど未成熟で彼の一物を受け入れるには不適格な体であるのに、この体はどこまでも快感を感じさせるのか。

 

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 奥までズンズンっしてっ♡ わっ、私も頑張らなきゃっ♡ オマンコぎゅうってして♡ ねっ♡ 凄いでしょっ♡ あっ♡ オチンポびくんってしてる♡ 私の中で気持ちよくなって♡ もっと味わってぇ♡」

 

「暮葉のマンコも最初と全然違うよなっ。この絡みつく感じ、俺のモノを吸い出そうと蠢いて……っ!」

 

「そうなんですっ♡ 暮葉は旦那様の子種が欲しくてオマンコきゅんきゅんしちゃってるエッチな女の子なんですっ♡ だからいっぱいな中に注いでください♡ 妊娠オーケーな準備完了オマンコの中に出してっ♡ 孕ませてぇっ♡ あぁぁぁん♡ 奥をこんこんってしてるっ♡ そんなところっ、小突いちゃ……あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッッ♡

 

 指を絡め合い、正常位で一物を打ち付ける音が他に響く。

 

 激しい行為でこそないものの、お互いにお互いを気持ちよくさせようとする意識が相乗効果のようなものを生んでいるのか、激しいピストンと同等かそれ以上の快楽物質を生み出しているに違いない。

 

 ここ最近育ってきたまだ小振りな胸も以前よりもふるふると震えていて、たまに黎明の視線がそちらに向いている。

 

 そういえば子を孕めば胸も大きくなるとか。

 

 それに母乳だって出るようになるかもしれない。

 

 

「急に締め付けがよくなったなっ。何か考え事でもしていたのか……っ?」

 

「あ、赤ちゃんが出来たら……って♡ 旦那様はおっぱい大好きですからっ♡ あっ♡ あっ♡ おっぱい赤ちゃんの分まで取ってしまわないか心配なんですっ♡」

 

「それはいいなッ! 暮葉のモノは俺のモノだから! 全部飲み欲してやるよ!」

 

「やぁ……っ♡ そんなことされたら赤ちゃんが困っちゃうまいからぁ♡ そんなこと絶対ダメなんです♡」

 

 

 挿入の速度を緩めて黎明が乳房にキスをする。強く吸い付いてキスマークを残し、両方の乳房にまたマーキングをされてしまう。

 

 

「そんなことされたらっ♡ あんっ♡ まだおっぱい出ないのにぃ♡ そんなに吸っちゃやぁ……っ♡」

 

「いつになったらおっぱいが出るか楽しみだな。それまでずっと俺が揉み続けてあげるからな! 俺好みに育て上げてやる!」

 

「はいっ♡ はいぃぃぃっ♡ 暮葉を旦那様のお好きに育てて下さい♡ 染め上げて♡ 自分のモノだって刻み付けてぇっ♡」

 

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッッ♡

 

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 強いピストンっ♡ 私を孕ませようとしてるっ♡ いいですよっ♡ 暮葉は既に心の準備も完了しておりますから♡ あっ♡ 今度は無責任射精は駄目ですよ♡ ちゃんと責任取って貰いますからっ♡ 責任取って娶って赤ちゃん作って既成事実の射精して下さいっ♡ あっ♡ ふっ、ぎぃっ♡ いきなりつ、つよぐっ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡」

 

 どっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅどっちゅ♡

 

 

 水気が増した秘所へと無遠慮に一物が叩きつけられている。

 

 手を繋ぐのを止めて、黎明が掴んだら折れてしまいそうな私の細い腰を思いきり掴んで離してくれない。

 

 あまりも強い快感に思わず傍にあったシーツを掴んで何とかこのまま維持を続けようとするけれども、黎明の腰使いが上手くなっているのと、調教によって感度の増した膣ではどうあっても与えられる快感に耐えることが出来そうなになかった。

 

 

「子宮に注ぎ込むからな! 妊娠のためだけの射精だ! 俺だけのっ! 妖怪め! 暮葉に目を付けやがって!」

 

「でもっ、旦那様が助けて下さいましたからっ♡ お強い旦那様のお陰で暮葉はっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ 暮葉は旦那様と一緒にいることが出来て幸せなんですっ♡ 傍にいてっ♡ ずっとお傍にぃっ♡」

 

「妖怪退治にだって連れていく! 遠出しても暮葉で処理をすればいい! オナホなんかで満足出来るかっ!!」

 

 ぢゅどっぢゅどっぢゅどっぢゅどっぢゅどっぢゅどっぢゅどっぢゅどっ

 

「お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ お゛っ♡ 子宮っ……♡ ズンズンってさりぇてぇ……っ♡ い、虐めないでぇ♡ そこっ……赤ちゃんを産むための場所だから滅茶苦茶にしちゃダメなのぉ……っ♡」

 

「今まで散々咥え込んでおいて何を言ってやがる! これが好きな癖に! そうだろ! おら! おらッ!」

 

「ひぃぃぃん♡ そうなんですぅぅぅっ♡ 旦那様の大きなオチンポでズンズンってされるとっ♡ 頭の中が旦那様を好き好きってなって何も考えられなくなるのぉ♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ オチンポっ♡ あんっ♡ 凄ぉい……のぉっ♡」 

 

「俺の取り柄はチンコだけかよ! もっと他にもあるだろうが!」

 

「あぁぁぁぁっ♡ あぁぁぁあああっ♡ い、今はぁ……今だけはオチンポだけでいっぱいなのぉ……っ♡ ぶっといオチンポ以外考えられないのぉぉぉ……っ♡ ダメダメなお嫁さんでごめんなさいっ♡ あんっ♡ あんっ♡ もうっ、腰がっ♡ 痺れて動かな……っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 

 もうずっと突かれているせいで膣内が甘イキを繰り返していて絶頂を待つ状態になっている。

 

 お腹はずっと痙攣していて碌に力が入らないけれど、膣が中に入る一物から精子を絞り出そうと自らの意思とは関係なく勝手に拡張と収縮を繰り返して私にもその刺激を与えてくる。

 

 

「俺も……っ! もう限界だっ! 鬼なのにサキュバスみたいに絞り出そうとしやがって! どれだけ気持ち良くさせやがる……っ!」

 

「旦那様の専用オチンポ穴ですからっ♡ いつも私だけ気持ち良くなってごめんなさい♡ これからはもっと旦那様を喜ばせることが出来るよう頑張りますからっ♡ あっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ 旦那様♡ まるで獣みたいです♡ 獣の交尾♡ ただ繁殖のためだけのセックス♡ でもそれがいいのぉっ♡ しっかり孕ませて♡ 旦那様だけモノにしてっ♡」

 

「言われ……なくてもッ! 刻み付けてやる……っ! 出すぞ出すぞ……っ!」

 

「はい♡ はいぃ……っ♡ 子宮に旦那様の精子でマーキングして下さい♡ いっぱいいっぱい孕ませてぇ……っ♡」

 

 

 一物が射精の為に一回り巨大化し、絶頂の直前に熱を伴って脈を打ちながらラストスパートに全力のピストンを仕掛けてきた。

 

 

「出るっ! 孕めっ!! 暮葉ぁ……ッ!!」

 

 どぴゅるるるるっどぴゅぅぅどぴゅっどぴゅるるるるっ

 

「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛♡♡ 子宮……刺さってぇっ♡ 焼け……っ♡ あっ♡ あぁぁぁぁ♡ イく♡イく♡イくっ♡ イっくぅぅぅぅぅ~~~ッッ♡♡♡ イっちゃいますぅぅぅっ♡♡♡ あぁぁぁん♡ 凄っ……いぃ……っ♡ お腹たぷたぷってしちゃってぇ……♡ こんなに精子出されちゃったら孕んじゃいますぅ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ またイきますっ♡ 精子で溺れイきますぅ……っ♡」

 

 

 最後の一突きで子宮口に亀頭の先っぽが侵入して、全ての精子を子宮に直接吐き出されてしまった。

 

 今までにないくらいの量の精液が子宮に出されたせいでまるで妊娠初期の妊婦のようにお腹が膨らんでしまっていた。

 

 それで人間の臓器は大丈夫なのかと心配になるくらいお腹に溜まってしまっている。

 

 それでも少しずつ霊力として体に取り込んでは淫紋に蓄積されていっているので次第にお腹は元の大きさに戻っていく。

 

 

「旦那様……見て下さい。淫紋が……っ」

 

 

 紫色に発行しながら怪しく光る淫紋が霊力を蓄えていることが分かった。

 

 母親も優秀な退魔師だったと聞いたけれども、淫紋が発現してから私たちを産むには相当な時間が掛かったと聞いている。それをこんな短時間でさせる自分の孕巫女としての適性が高いのか、黎明の精液が霊力を多く含み過ぎているためなのか。

 

 どちらにせよ、順調すぎるほどに成長している淫紋を見れば私の妊娠がいつかなんて想像することは容易い。

 

 

「……暮葉。よく聞いてくれ」

 

「はい。なん、でしょうか」

 

 

 出し切って賢者モードにでもなっているのか、やけに真剣な顔でこちらを見ていた。

 

 大事な話だろうと震える足腰を無理やり動かして正座する。彼も同じ体勢だ。

 

 

「俺は暮葉の妊娠について、一つの結論を出した。それは十五歳、それも暮葉が中学を卒業するまでは今後一切膣内射精はしないこと。暮葉の体がちゃんと子供を産めるように育つまで待つことにしたんだ」

 

「私は今日、この時子を孕んでも構いませんが……」

 

「もしものことがあったら俺は死んでも死にきれなくなってしまうから。いつでも作れる子供のことよりも、この世でたった一人しかいない暮葉のことを大事にしたいんだ」

 

「……旦那様がそう望むのでしたら私はそれで構いません。私も旦那様と……れいめーと離れ離れになってしまうのはとても怖いですから」

 

 

 もしも子が出来たとしても鬼の体ならきっと大丈夫、その程度にしか考えていなかった自分が恥ずかしくなる。

 

 子供を産むということがどれだけ母体に負担を掛けるのか、その結果帰らぬ人となったらどれだけの悲しみを彼に与えてしまうのか。それは私だって嫌だ。もっとずっと一緒にいたいと願っているのだから。

 

 確かに今、衝動的に子を孕むことは出来るかもしれない。

 

 親としてやっていく覚悟は出来たし、その為の生活基盤だって既にあるようなもの。

 

 けれど、そこには私の年齢という必要不可欠な要素が抜けている。

 

 それを解決出来るのは物でも方法論でもなく、ただただ過ぎていく時間だけ。それは鬼の力でもどうしようも出来ないことで。

 

 

「……分かりました。では子を孕むのは中学を卒業してからということですね」

 

「それでも全然早いと思う。それ以上は俺が待てそうにないっていうのは情けない話になるけど……」

 

「散々孕め孕めって言っておいてですよねー」

 

「うぐっ……」

 

 

 あの言葉を受けて私は孕む気満々だったというのに。

 

 

「それでもやっぱり孕ませないと言われるよりはましというものですね。…………それに」

 

「それに? それに、何なんだ?」

 

 

 こちらが言い淀んでいるのにぐいぐい来ないで察して欲しいものだけど。

 

 

「その……新婚、旅行……とか」

 

「新婚旅行」

 

「ハネムーンというやつですね」

 

「ハネムーン」

 

「それに他に呼ぶ人はいませんけど、結婚式とか」

 

「結婚式」

 

「ウェディングドレスは和洋どちらがお好きですか?」

 

「どっちも着よう」

 

 

 お金持ちだけあって実現出来るのが怖いところ。えっちな目をしているからきっとその後のことまで考えているに違いない。

 

 

「まだまだ二人だけでやりたいこと、二人じゃないと出来ないことも沢山あると思うのです。それらを全てとはいかずとも、二人で納得して次へ進もうと思えた時に子を産めばいい……と私も思います。旦那様の案に乗っかっただけのようなものですが」

 

「いや、俺もももっと出来ることがあることを再認識した。一生に一度なんて言わない。やれるなら一年に一度結婚式をやるでもいいしな」

 

「それはちょっと大げさですけど。……はい、そのようになっていけたらいいですね」

 

 

 有言実行が服を着ているような男が言うと現実になりそうで怖い。

 

 まぁ、言われて悪い気はしない言葉だけど。

 

 

「……けれど、避妊具をすれば膣でもセックスは出来ますけど、私もいざ中出しがないとなると我慢出来るかどうか」

 

 

 精液中毒者と言われても仕方がないほど、私は精液が好きだ。何だかバカみたいだけど。

 

 膣内に射精される感覚はさっきも味わった通り、気持ち良すぎて簡単に抜け出せるものでもないし。

 

 これではどっちが我慢が出来ない子供なのか分からなくなってきたけれど。

 

 そういえば黎明は淫紋の封印について口にしていたけど、その方法は淫紋を刻んだ者以外との性交をしないこと。

 

 果たしてそれは本当に意味のあることなのか。どちらかと言えば霊力が溜まらないことの意味の方が強く、本来の意味は霊力を持つ者との性交をしないことなのではないだろうか。

 

 

「……そもそも淫紋に霊力が溜まらなければ子を産むことも出来ないのではありませんか?」

 

「うん? それはそうだけど……」

 

「では淫紋から何かしらの方法で霊力を取り出されば中出ししても何も問題はないのでは?」

 

「うーん……淫紋には子を守る機能もあるし」

 

「それは孕む前には効果がないのでは?」

 

「……確かに」

 

 

 授精もしてないのにそんな機能を働かせる意味はない。そして、私はどうのようにして呪符を作っているか。

 

 私は自分で術を行使することは出来ないけれど、その代わり呪符に自分の霊力を込めて術式として行使することが出来る。

 

 その霊力を取り出す先を淫紋にすれば万事解決、するかもしれない。

 

 

「後で確かめますね。もしも実現出来たら……」

 

 

 そっと黎明に擦り寄って、耳元で囁く。

 

 

「これからの数年間、オマンコの中に出し放題ですね♡」

 

 

 一物が復活した。

 

 

「今日は私が妻になる初夜ですから♡ もしもダメだったとしても今日だけは全部オマンコに中出ししてもいいんですよ♡」

 

「ふー……っ! ふー……っ!」

 

 

 ビギビキィっと凶悪に進化していき、もう辛抱ならんとカウパー汁を垂れ流して臨戦状態に突入した。

 

 

「新妻の旦那様専用オマンコですよ♡ いくらでも生ハメしていいタダのオマンコなんですっ♡ もしかしたら旦那様の精液が濃すぎてすぐに孕んじゃうかもしれないですけど、それはもう仕方ないですよね♡ だって私は旦那様の妻なんですからっ♡」

 

「こんなエロい娘が新妻だって? まるで娼婦みたいなに誘いやがって……っ!」

 

「きゃーっ♡♡♡」

 

 

 勢いよく肩を押されてベッドに押し倒され、肩を掴まれたまま覆いかぶさられる。

 

 

「こんな逃げ場のないようにして♡ そんなに私を孕ませたいのですかっ♡」

 

「お前が孕みたがっているんだろ? 今日は限界なんて無視して出してやるからな。孕んでも文句言うなよ……っ」

 

「あっ♡」

 

 

 一物が再び入れられる。先ほどと少し違うのは手を繋いで体を起こして対面座位の形になること。

 

 腰を掴まれて黎明の好きに抽送されながら、私は何とかそれを彼の肩を掴んで耐えようとする。

 

 

「あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ これっ♡ オマンコの奥がジンジンッてして♡ あっ♡ あっ♡ これ好きっ♡ オチンポが私のオマンコにキスしてるみたいに……っ♡ あぁぁぁん♡ いいのぉ……っ♡ これっ、すぐにイっちゃいますぅ……っ♡」

 

 

 跳ね上げられる腰が地面で迎える一物とタイミングよく打ち付け合い、一瞬だけ、しかしその分より強く一物の先端が子宮口を激しく打ち据える。

 

 その度にお尻の肉もおっぱいもぶるっと震え、振動で中まで掻き混ぜられるみたいに気持ちがいい。

 

 

「くそ……っ! イってる時のマンコの締め付けが……っ!」

 

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンっ♡

 

「はしたなくイっちゃうオマンコでごめんなさいっ♡ でもでもっ♡ やっぱりオチンポが凄すぎてイくの止められないんですぅっ♡ あぁぁぁん♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ あんっ♡ パンパンってされると気持ち良くなっちゃうからぁ♡」

 

 

 何度も潮を吹きながら喘ぎ声が止まらない。愛液に咥えて精液の混じった膣は抵抗なんてないようなものでしかない。

 

 しかし一物が奥まで突いた後に抜ける時に膣壁をカリが引っ掻く感覚だけは全然慣れなかった。

 

 狭い膣内は彼の一物が奥まで入った時にもう話さないとばかりに彼の一物の大きさにフィッティングされる。その状態から無理やりその深い溝のカリでゴリゴリと膣壁を引っ掻きながら一気に抜けきるのだから快楽の度合いが本当に凄まじく、その快感は次第に精神を絶頂へと近づけていく。

 

 

 パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ♡

 

「あっ……イっ、くぅ♡ うっ♡ あぅっ♡ あんっ♡ イってるのにぃ♡ 少しも止めてっ、くれないなんてぇ♡」

 

「俺はまだまだいけるから……なっと!」

 

「ひゃんっ……! んっ♡ 体勢を変える時はぁっ……あんっ♡ ちゃんと言って下さいよぉっ♡」

 

 

 ぐるっと反転させられて後背位になって腕を掴まれながらのセックスに移行する。

 

 体勢を変える途中で一物が中を抉る時にもイってしまった。しかもすぐにピストンを再開されて膣が本当に休まる暇がない。

 

 

「あんっ♡ 腕で振り子みたいにしないでぇ……っ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ これっ、私がなにも出来な……あぁぁん♡」

 

「髪が前に流れるとうなじがよく見える……っ! こんな色気をムンムンさせる〇学生とか! 最高過ぎだろっ!」

 

 ずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅずっちゅ

 

「こんな風にしたのは旦那様ですよっ♡ 私は元々こんなじゃなかったですものっ♡ 旦那様がそうしたんです♡」

 

 

 確かにえっちなことに興味はあったけど、黎明とこんな関係にならなければ私は一生独身でいたかもしれない。

 

 そんな女の子をここまでにしたのは他ならぬ彼自身で、私はちょっと足を踏み出した程度に過ぎない。と思う。

 

 

「嘘を吐くな! バニーガールであんな誘い方をする奴がエロ娘じゃない訳がないだろうが!」

 

「あぁぁぁん♡ ごめんなさいぃぃぃっ♡ そうでしたっ♡ 私はえっちなことに興味津々の女の子だったんですぅ♡ 旦那様とのことはきっかけに過ぎませんでしたぁ……っ♡ ひんっ♡ だからっ、謝るからそんなに乱暴に突かないでぇ♡ あっ、やぁっ♡ ズンズンってされるとオマンコすぐにイっちゃうからぁ……っ♡」

 

「その感触がいいんだよ! 何度でもイっちまえ! 俺のモノで絶頂しろ!」

 

「はいっ♡ しますぅ♡ もうしちゃってるけどっ♡ またしちゃいますぅぅぅぅ♡ あっ♡ あぅっ♡」

 

 

 黎明が腕から手を離したので支えをなくしてベッドに手を付いて四つん這いの態勢になる。

 

 代わりに腰を掴まれて無理やりに腰の位置を一物とフィットする位置まで持ち上げられる。

 

 まるでオナホールのように扱われ、体に力を入れているつもりでも実際のところは彼の力で四つん這いの体を保っているだけで、手を離されればすぐにでもベッドに沈むくらいに体は絶頂し過ぎていた。

 

 

「出すぞっ! 緩んだマンコを締め付け直せ!」

 

「ふぁ……ふぁぃぃっ♡ んん゛ん゛っ♡ あああぁぁぁぁぁっ♡ じゅぽじゅぽすごいいぃぃぃぃ♡」

 

「うぐぁ……っ!! まだこんなっ!? で、出る……っ! 搾り取られる!!」

 

 どぴゅるるるるっどぴゅるるるるっどぴゅぅっどぴゅっ

 

「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛♡ 射精凄いのぉぉぉぉっ♡ どくんどくんって子宮にっ……いっ♡ 注がれて……あっ……♡」

 

 

 力が抜けてベッドに倒れる。一物も一緒に抜けて、開脚したまままるでカエルのような恰好で快楽に無様に打ち震える。

 

 二度目の膣内射精。先ほどは霊力の一部は私自身に吸収されていたけれど、今は満杯になった器から溢れる霊力を淫紋が全て吸収している。

 

 

「あぁぁぁんっ♡ 子宮が……っ♡ きゅんきゅんが止まらないのぉ……っ♡ ひんっ♡ ひぃぃぃんっ♡」

 

 

 その強烈な霊力を吸収する過程で生まれる熱のような快楽が子宮を絶頂に導き、それを私は全く止められない。止まらない絶頂のせいで体がびくん、びくんと震えて女の子のしてはいけない顔をしているに違いなかった。今がベッドに顔を押し付けていて良かったと思う。

 

 

「おーい、暮葉?」

 

「ふぁぃ……ちょっと、回復する時間をくりゃさい」

 

 

 このままでは奉仕するどころかされる側になるくらいには色々と消耗し過ぎていた。

 

 今は少しでも動けるようになる為に淫紋に霊力を送り込んで体内の霊力飽和状態を緩和している。例えるとなるとアルコールを抜くようなものに近いだろうか。

 

 

「それは構わないよ。俺も少し休憩しないとな。よっと」

 

「あっ……旦那様の体、熱いですね」

 

「暮葉もな」

 

 

 抱き起こされて、黎明がベッドのヘッドボードに背を預ける。私は彼の腕の中だ。

 

 

「だからって胸は揉むのですね。……んっ♡ 触り方がえっちすぎですよ♡」

 

「ちょっとプルプルするようになってきたからつい触ってしまうのは仕方ないだろ? 男の性ってやつだ」

 

「お母さんは爆乳でしたもんね。私もあれくらいの方が好きですか?」

 

 

 亡き母は地域の中でも有名人だった。主に男性に。その胸の豊かさで妖怪と闘う姿は男性にとっては宝物の映像らしい。

 

 

「パイズリには興味がある」

 

「正直ですねぇ……♡ ですが、ちっぱいならちっぱいなりのパイズリもあるってことは知っていましたっ?」

 

「是非お願いします」

 

「だから正直過ぎますって♡ もうっ♡」

 

 

 シーツの下に隠しておいた回復用の呪符を使って体を癒して一生懸命にパイズリをして、全力の射精で喜んで貰った。

 

 それ以外にもその夜は自分に出来る奉仕を可能な限りさせて貰い、夜が明ける頃には全てを出し切って心底満足したと思う。

 

 お互いに精も根も使い果たし、ベッドの上に大の字になって寝ころんでいる。

 

 

「そうだ」

 

 

 そろそろ寝ようかという段階になって、そう言って黎明が部屋を出ていって五秒で戻って来る。

 

 寂しいとか思う暇すらなかった。そこのところは評価してもいいと思う。

 

 そうして畏まった雰囲気を察して正座になって待っていると、彼は手のひらサイズの小さな箱を私の前に差し出してその蓋を開ける。そこには銀色に輝く輪っかのようなものが一つ。

 

 

「……ゆびわ?」

 

「本当は結婚指輪のつもりだった。けど、さっき暮葉に言われた通りに俺たちはまだ結婚式を挙げていないよな。だから、これは言わば婚約指輪だ」

 

「婚約……指輪」

 

「受け取ってくれるか?」

 

 

 切実な目で見られて、それが本気であると分かると心が堰を切ったように涙をぽろぽろと零しだしてしまう。

 

 

「泣くほど嬉しい、と見ていいんだよな」

 

「はい゛っ! 嬉しいんでずぅっ!」

 

 

 ちゃんと形になるものがあるということがこれほど嬉しいことだなんて思いもしなかったから。

 

 

「良かった。結婚指輪はもっと豪華にするから期待してくれよな」

 

「う゛ぅ゛っ……! やっぱりときめき殺すつもりだったんだぁ……っ! この鬼畜ぅ……っ! 色情魔ぁ……っ! 男前ぇ! イケメンっ! この旦那様ぁぁぁぁ……っ!」

 

 

 泣いて動けない私に黎明が指輪を付けてくれる。ちゃんと、左手の薬指に。

 

 それを見て思わず彼に抱き着いてまたわんわん泣いた後、気付けばいつの間にか眠ってしまっていた。その間、ずっと抱きしめていてくれたことはとても嬉しかったのでしっかりと覚えている。

 

 起きた時に最初に確かめた指輪を見てまた泣いて、それを隣にいた黎明が慰めてくれた。

 

 そうして朝からえっちをして一日を過ごすことになって。

 

 今日という日は決して私の思い出からなくなることはないだろうと、そう確信が出来る一日だった。

 














・鬼襲来までの経緯

 数百年前 退魔師との戦いの末に数が激減。王の子を孕む女の確保が難しくなる

 なので捕まえた退魔師に鬼の子を沢山孕ませてから解放。人間の社会の中で育てさせる

 残した鬼の血が他の退魔師等と繋がって、時間を掛けて強くなった頃に回収する計画を立てる

 しかし退魔師によって妖怪たちが追放、封印されて一切の干渉が出来なくなる

~~~~~~~~

現代   

 妖怪復活。が、平和な時代が続いて鬼の血筋は退化して使い物にならない、アンド血が途絶えていてほぼ全滅

 黎明出張時に暮葉が妖怪退治をした際、鬼の血を引く女がいることが妖怪に知れ渡る

 この時はまだ淫紋がないため、正確な位置情報を知る為に大規模侵攻をして暮葉の存在を把握

 その後、淫紋が発現したので拉致を決行、大規模侵攻再び。鬼灯家に鬼襲来。黎明、気配察知してすぐさま帰宅

 鬼の王を孕む要因その一、鬼の血を引く女性であること

 鬼の王を孕む要因その二、霊力を大量に溜め込むことが出来る孕巫女としての適性が高いこと

 鬼の血を引く女性が淫紋を発現した場合、淫紋の追跡機能を使いその人物を回収して王を生ませるという計画だった

 該当者は現代では暮葉ただ一人だけ。仮に捕まっていたとしても黎明が殴り込みをかけるので黎明存命は鬼の負け確

 以上の計画はそれら全てを黎明によってぶち壊された。終。







これにて完堕ちしました!

誤字報告いつもありがとうございます。助かります。

感想、評価よろしくお願いします。



次回以降について、アンケートを設けました


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