ショタ主(しょたるじ)さまがプリンセスたちとコネクトしまくる話 作:古井京魚堂
上 コッコロ&ペコリーヌ&キャル
「……ん。あさでございますか」
窓から差し込んだ朝日に応じてコッコロは目を覚ました。
チュンチュン、チチチと囀る窓外の小鳥の声や階下でペコリーヌが振るう包丁の音がだんだんハッキリして来る。
「とても善い夢を見ていた。そんな気がいたします」
夢の余韻に頬をほころばせる。
初夏の日曜日。快い風の吹く公園で、棗こころは『夢の世界』の主さまと二人でお弁当を広げてピクニックをしていた。
夢の自分は張り切って朝早くからお弁当を作ったのだが、張り切り過ぎて睡眠が足りなかったのだろう、お腹がくちくなるとともに眠くなり、誘われるままに主さまのお膝を枕に眠りに落ちた――覚醒したのだった。
同時に『現の世界』に帰還する途上、夢現の端境に住まわれるアメスさまから聖処に招かれ、神託をいただいたような気もする。
確かなのは主さまと一緒だったということだ。
それは間違いない。
夢中の記憶は既に霧の向こうを見るような模糊とした物と成り果てていたが、かえって胸に残る喜びの情動を無垢なる物としていた。
心がぽかぽかとしてくる。
そして起きた後も喜びは続く。
「おはようございます。主さま」
自分の身体を包む温もりに幸福を感じながら、コッコロは同じ布団の中で抱きついて眠る主人を起こさない程度にそっと抱き返す。
朝起きて最初に目にするのが主さまの寝顔で、身体に触れるのがこのお方の
わたくしは幸せ者でございますね。朝起きるたびに彼女は想いを新しくする。
夢の世界でも主さまのおそばに置いていただき、現実でもこうして主さまと触れ合うのを許されている。
「おぁよ」
「起こしてしまった……わけではないようですね」
ユウキは一瞬だけ小さく目を開くと、呂律の回らぬ声で一言発した後、くかーと太平楽な寝息を立ててまた眠ってしまった。
「まだ早うございますからね。いましばしお眠りださい。わたくしは朝の支度をしてまいります」
本当は片時も離れたくはないのだがそういう訳にもいかない。
コッコロは主の抱擁から、名残を惜しみながらも抜け出すと、いとまごいをする。
それで「おや」と思った。「あーあー」と喉の調子を確かめる。少し声がかれている。
「裸で寝ていたから風邪を引いたでしょうか。ではありませんね。思い出しました。昨夜は主さまのお子種を飲み干した後、睡魔に負けてそのまま寝入ってしまったのでした」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「おはようございますコッコロちゃん。あやや、体中がカピカピになっていますよ」
「コロ助。あんた、全身ザーメン塗れじゃん」
二階の寝室から下りて来たコッコロの惨状に、朝ごはんを準備していたペコリーヌと、食卓につっぷして半ば二度寝していたキャルとが揃って目を丸くした。
それくらいコッコロの状態はすごいことになっていた。
汗と唾液と精液でぐちゃぐちゃのどろどろ。
おまけにそれが乾いている。
さらさらの銀の髪もだまになった体液で固まって、糊づけされたようになっていた。
「大変なことになってますねえ」
「何がヤバイってその状態で幸せそうな顔してることよ」
キャルはちょっと引いていた。
「なんの不思議がありましょうか。主さまのお子種と思えば、ひりつく肌の痛痒さもいっそ愛おしく感じます」
「いや。拗らせたマゾヒストの坊主どもの妄言かっての」
そろそろ慣れたつもりだが、この小娘の主さまフリークには大概ついていけないものがある。
ユウキとつるみだしてから、頭のおかしい奇人変人とエンカウントする頻度が爆上がりしたが、結局一番狂ってるのはコロ助の奴なんじゃないかしら。
「荒野に好き好んで引き籠る変人たちでももう少しマシな苦行をしてるわよ。ほら痩せ我慢してないでとっととお風呂場で身体洗って来なさいよ」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
浴室へと追いやられたコッコロは湯船に浸かりながら昨夜の御奉仕を思い返していた。
キスから始まって互いの性器を舐めあうシックスナイン。執拗に指と舌で乳首を楽しんだ後、カウパーの涎をたらす亀頭を繰り返し擦り付ける、ふくらみかけの乳房を使ってのパイズリ。コッコロは白い迸りをお腹と乳房、顔で一度ずつ受け止めた。
それから、顔を拭いて、口をゆすいだ後、ふたりは肩を寄せ合い、日中あった楽しいことや、明日やりたいこと、思い出話などしながら、まったりとした時間を過ごした。
そうする内にお風呂上がりのペコリーヌさまとキャルさまも順次合流して、大きなベッドの上で夕べの食卓での団欒の続きをした。
そしてセックス。
愛と絆を確かめ合う素晴らしい行為だ。
昨日の夜も主さまはコッコロたちを激しく愛してくれた。
腹ペコ王女と黒猫娘、二人の家族に見守られながら、コッコロは主さまの若々しい陽物を受け入れた。
少女のおちょぼ口のような小さな女性器が、長くて太い男性器を一口に飲み込む。
主従は正面から抱き合って、接吻を交わしながら腰をくねらせる。
対面座位。正常位と同じく主さまの顔を見つめながら胎に精を受けられるこの体位が好きだった。
いつもの凛々しくも愛らしい顔。女の肉を貪る時の獣性に満ちた精悍な顔。限界の直前で暴発に耐える健気な顔。すべてが愛おしい。
幸福に包まれながら、コッコロは絶頂した。
気をやって、腰砕けになり、横になって息を調えながら、主人が年上の女たちを愛する姿を眺める。
今はちょうどペコリーヌさまとふたりがかりで、ベッドに抑え込んだキャルさまの体を全身くまなく愛撫しているところだった。
「あははっくすぐったいっての。ちょっ尻尾っ! 尻尾の付け根はやめて! ……! バカッそこお尻の穴ぁ!」
「うっふっふ。逃がしませんよお、キャルちゃん」
「あんた、ほんと、いいかげんにしなさいよ、アホリーヌ」
ペコリーヌさまがわざとらしい悪っぽい作り声で笑った。
涙目で睨みつけるキャルさま。
「いつものように主さまよりもペコリーヌさまの方がより積極的にございますね」
彼女たちは実に仲が良いなとコッコロは常々思っている。
「では。わたくしもそろそろ回復して来たことですし、お手伝いいたします」
「おっ。コッコロちゃん参戦!」
「コロ助ー!」
そこからは三人がかりで、キャルさまの小振りで形の良い乳房やおへそ、未だ女に成りきっていない肉付きの、硬さの残るふとももやお尻を優しく揉みあげた。
笑い混じりの悲鳴がだんだんと艶めいた媚声に移り変わっていった。
コミカルでいて淫靡なマッサージは、意地っ張りな黒猫が蕩けきって自分から挿入を懇願するまで続いたのだった。
「それから主さまは、キャルさまと後背位でお楽しみになった後、ペコリーヌさまのあの豊かな乳房で挟んでもらっていらした……ところで記憶が途切れています。どうやら、わたくし、そこで疲れて眠ってしまったようでございますね」
回想終わり。
そして丹念に肌を磨いたコッコロは浴室を出て、主さまを起こしに寝室に向かった。
美食殿タグがタグ詐欺になってしまっているので、それを解消しようとしたのですが、どうしてもコッコロちゃんが登場すると彼女をメインに書いてしまいますね。好きなので。
続く中編・後編ではキャルとペコリーヌとがそれぞれ活躍する予定なので御期待ください。
●アンケート
現在実施中のアンケートですが「3月20日の23:59」で締め切りとします。
票の動きがわりと予想外の成り行きで、作者はちょっと驚いています。
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