重たいコートを脱いで、エリィはブラウスにネクタイ、下着という扇情的な出で立ちでソファに腰を下ろす。ハイブラッズはそれを生唾を飲んで見守る。目の前の光景が非現実的で、オマワリを揶揄するような余裕は男たちにはなかった。それに対し、エリィは頬を膨らませる。
「…自分達が裸踊り、なんて言い出したのに、盛り上げてはくれないの?」
はっとハイブラッズの一人であるサイクスが我にかえる。
「の、ノリいいじゃんか」
「そ、そうだな。これで終わりじゃないんだよな?裸踊りっていうくらいだからな」
「ええ……でも、それは貴方たちの盛り上げ方次第、ね」
「ね、願ってもないぜ。」
鼻息を荒くしたまま、体格のいいレジーが手拍子をはじめる。リーダーのユーリやサイクスも手拍子に合いの手をいれる。
「……♪」
まるでストリップでもするかのように腰をふりはじめるエリィ。ピンクのショーツがブラウスからチラチラのぞけば男たちの鼻の下がのびる。ネクタイをほどき、ブラウスの首のボタンをはずしはじめると、サイクスが口笛を吹く。それにあわせて一つ、二つ、三つと外すとショーツとあわせたピンク色のブラジャーがブラウスからのぞく。豪奢なレースのブラは、たわわな乳房をおさえて窮屈そうな谷間をつくる。
「でっけ…」
「やば…」
「マジでグラビア顔負け…いくつだよ」
不躾な質問にもエリィは顔を上気させたまま指で教える。右手を開いて、左手で三本指をたてる。
「はちじゅう?…」
すぐさま指をもう一本たてると、三人の声が唱和する。「「「きゅう…」」」
こくんと頷くとハイブラッズはふたたび生唾をのみ飲む。ぱちん、という音をたてて、エリィは窮屈そうな谷間のホックを外すと、するり、とレースのブラジャーをテーブルの上におく。窮屈さから解放されても、谷間は深いままである。豊満なそれの頂きはブラウスで隠れたままである。
「Gカップ…」
自己申告をおえると、ブラウスの上から自らの乳房を持ち上げるようにする。
「ん…」
艶かしい声色に思わず耳をそばだてる三人。もちろん眼差しはブラウスの上から乳房をもみこんでいるエリィの指先に集中している。
「ど、どう?練習のかいはあったかしら…」
「れ、練習?」
「ええ…ここから見える私の部屋で。夜にこっそり、ね?」
指を指した先は隣の屋敷である。夜な夜なこのようなことをしていた、ということを妄想して、男たちの鼻息は一層荒くなる。
「勉強家じゃないか。オマワリ…」
「ああ、ほんと見直したぜ」
「そう?見直してくれた?…」
「ああ、俺達の仲間にいれてやってもいいくらいだぜ?」
「へへ、そりゃいいや」
「貴方たちの…ハイブラッズ、だったかしら」
「ああ、これからも仲良くしようぜ?」
「…そうね。紅一点、ってとこ?」
「ああ。決まり、だな。」
もう、勝手なんだから、とひとりごちつつ満更でもなさそうにはにかむエリィ。
「じゃあ、今日から、貴方たちの前では、ハイブラッズのエリィ、ね」
「ああ、よろしくな。オマワリ…じゃない、エリィちゃん」
はにかんだまま、太ももを大きく広げるとショーツをみせつける形になるエリィ。男たちの歓声も一段とあがる。
「それじゃ、ハイブラッズの紅一点、<裸踊り>のエリィ、いくわよ?」
片目をつぶると、おもむろにユーリの空のグラスを手に取る。意表をついた行動に目を丸くする一同。胸元にまでグラスを近づけると、グラスを傾けてブラウスの上に、底にのこった僅かなワインをこぼし、しみらせる。すると男たちから自然と歓声があがる。ワインの雫を吸ったブラウスが濡れ、肌にはりついて淡い桃色の先端が透けてみえる。ブラウスの染みをなじませるようにするエリィの指は、まるでブラウスごしに乳首を弾いているようにもみえた。