彼女の布団に潜ると彼女は首をもたげ腕枕を要求して来た。
俺はそれに従い、彼女を腕枕してやった。
俺はしばらくその態勢を維持していた、と、彼女が俺の方に顔を向けて微笑んだ。
俺は彼女の望みを察したが敢えて知らんふりを決め込んだ。
俺が動こうとしないのを布団に入る前の約束「布団に入っても何もしない。」を律儀に守っていると解釈した彼女は深い溜息をついた。
「キスして」それだけ言うと彼女は目をつぶって俺の方に顔を向けた。
俺は彼女の首の下から腕を抜く事無く彼女の顔の上に自分の顔を持ってゆくとひねる様に彼女の唇を捕らえその表面を舌でなぞった。
やがて焦れた彼女の唇が割れ俺の舌を誘う様に彼女の舌が俺の舌を迎えようと下から伸びて来た。
俺はそれをねじる様に捕らえると彼女の歯と歯茎をゆっくりと舌の先で刺激し彼女の反応を待った。
初めは俺を拒んでいた彼女だったがひとしきり歯と歯茎への刺激を加えるともう耐えられないと言う様に閉じていた上下の顎が緩み隙間が出来た。
俺はそれを俺を向かい入れる意思と考えためらう事無く舌先を彼女の口腔深く差し込み彼女の舌を根元から絡み取り彼女を味わい尽くした。
この間、俺の右手は自由なので彼女の胸をもんで刺激していた。
彼女の胸はほとんど脂肪がついておらずまるで少年の様な”まな板”だったが、成熟した女性が持つ性感を司る神経は充分に発達しておりたちまち「あ゛っ、あ゛っ」と鼻濁音混じりの嬌声を上げ始めた。
そろそろ本番に移ろうかと俺は考えたが”夜は長い、じっくりと攻めよう”と考え直し、彼女の胸を巧妙に責め立てることにした。
まず彼女の乳房全体を掌に包み込んでゆっくりと回す、そしてその間に何度か軽く乳首をつまんで直ぐに離す動作を繰り返した。
彼女の鼻濁音が高くなり彼女の性感が切羽詰まって来ている事を俺は感じ取った。
そこで俺は彼女の唇から自分の唇を離し、彼女の乳首に吸い付いて舌の先で転がしたり乳首を前歯で軽く噛んだりして新たな刺激を加えた。
前にも言ったが彼女には俺の前に二人も”男”がいた、だから彼女が処女である確率は低い、しかし俺の性技を受けて悶える彼女はこうした濃厚なそして官能を呼び覚ます愛撫を受けた事が無い事を示していた。
こうした屈折した勝利への思いは俺が繰り出す技を更に複雑なものにしていった。
彼女の乳房への愛撫はオーラルまで行ったのだから本来なら次の段階、下腹部への愛撫に移るのが順当である。
しかし、俺は今晩、必ず彼女とSEXすると決めていた、そのためにわざと終電を見送って彼女の部屋に泊まり込む事に成功したのだ。
こんなチャンスは二度と訪れないだろう、しかも今の俺は彼女の布団に潜りこみ濃厚なディープ・キスと彼女の上半身に対する愛撫を欲しいままにしている。
たぶんこのままSEXに持ち込んでも99%成功するだろう、しかし、以前にあった”けだもの事件”(後述)が俺を慎重にさせた。
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二両編成のヂーゼル列車が武州長瀬駅に着いた。
俺は一段高くなっている列車の床から砂利を敷き詰めた粗末なホームに降り、彼女の手を取って降車を助けた。
しかし彼女は態勢を崩し「きゃっ」と小さな悲鳴を上げた。
俺は某大学、分析研究室の学生だった。彼女も同じ研究室の学生だ。
今までは研究室で顔を合わせた相も無い世間話屋や化学屋ジョーダンに華を咲かせるだけの間柄だった。
そして彼女は「別の研究員生と(深い)仲だと噂されていた」がどうやら別れたらしいとの噂が耳に入った。
俺は中学生の頃から親が出張の度に駆って来る男性週刊誌を親に隠れて読み漁っていた。
特に愛読していたのは「女との付き合い方」だった。
当時はNetも無く”性”に関する情報はこれらの週刊誌に限られており、その分、内容は今では考えられない位に詳細で深く生々しいものだった。
これを”青春のバイブル”として研究、記憶、実践しようと常にチャンスを伺っていた。
俺は彼女に恋した訳ではなかったが、「彼氏と別れた今がチャンス」だと思った。
つまり今までの勉強成果のおさらいと評価、そして出来れば…である。
第一には彼女にとって俺が本当に必要であると思わせる事。
教えの一つ目は本当に女が男を必要とする場面は要らない。 「出会って直ぐに深い絆が出来るなんて考える方がおかしい。」とバイブルにはあった。
ではどうすれば良いのか、楽しさを演出すれば良い。
当時は「カラオケ」も「ディスコ」も無く、「スナック」など酒を出す店は近寄り難かった。
そうなると勢い「飲食店」が選択肢として残る。
俺の場合は「レストラン」(と言っても洋食屋に毛の生えた程度だったが・・・)を彼女の接待場面に選んだ。
こうなる事を知っていた訳ではあるまいが、親父は俺に中学生の頃からテーブル・マナーを仕込んでいたのだ。
本来、川角の駅が大学の最寄駅だったが隣の武州長瀬には小さいながらも商店街があり、レストランも存在する事を俺は事前に調べ上げていた。
俺の左腕に掴まりつつ俺の腕に頬を寄せて彼女は悪戯っぽい眼差しで俺を見上げて言った。
「どこに連れて行ってくれるの?」彼女は何の躊躇いも遠慮も無く俺に聞いてきた。
「君がまだ行った事の無い世界さ。」おれは少し気取って言った。
「私、美味しい物なんか食べつくしているわよ。 しかもこのいなか、「長瀬」に何があると言うの?」彼女は俺を挑発して来た。
「まぁ黙って付いてこいよ。」俺は自信ありげに応えた。
今日行く予定のレストランは「レンガ亭」長瀬の街ではちっとは知られた店だ。
それに俺の目的はこの店の料理ではない、たぶん彼女が本当は知らない洋食とテーブル・マナーの世界を見せつける事だ。それはやがて俺への敬意に繋がるはずだ。
そうこうしている内に俺達は「レンガ亭」の扉の前に立っていた。
俺がその扉を開き彼女を内へ誘った。彼女は恐る恐る扉を潜り内に入ると口に掌を当て感極まったという様な所作をした。
恋愛(SEX)に悩む方への手引きとなれば幸いです。
但し内容的には古い場面も多々ありますので
その辺りは応用力を発揮して対処して下さい。