俺は先程の彼女の反応が一番良かったのは彼女の内で掌を開いて指を伸ばしバラバラに動かす事だったので更にそれに腕の捻りを加えてみた。
案の定、彼女は感じきり、呻き悶え捲った。
しかし、同じ刺激は繰り返されると段々感じなくなる事を知っていた俺は彼女の子宮に触れるという禁断の行為に出たのである。
解剖図などでどの辺にあるのかは検討を付けていたつもりだったが幾ら腕を彼女の中に送り込んでも子宮はおろか、行く手を遮る壁の様な物は何時まで経ってもぶつからない、
俺の腕が第一関節の近くまで呑みこまれても底に行き着かないのである。
なんだか怖くなった俺は彼女の中から腕を抜き出し通常のキスやペッティングに行為を
切り替えた。
すると彼女は彼女の中に入っていた俺の腕を取り、鼻を近づけて匂いを嗅いだ。
「やっぱり、あそこの匂いって随分生臭いのね。」彼女は半笑いしながら感想を言った。
「そんな事無い! 俺は香しいと思うよ。」俺はむきになって反論した。
「そりゃ、あなたは男だもの、女の匂いに惹かれるのは当然でしょ。」彼女は俺の言葉をバッサリと切り捨てた。
「じゃあ、君の欲しい物くれてやる!」俺は無造作に彼女の股を割り今度は右足を肩に担ぐ様にして貫いた。
「くっ、ふ、深い・・・。」彼女はこの体位は初めてだった様で結合の深さに驚きを隠せなかった。
ひとしきり彼女の奥を責め立てた後、今度は担いでいた足を降ろさせ、代わりに彼女の両足を俺の太腿に絡ませる体位を試した。
この体位、普通の正常位と殆ど変わらない様に見えるが実は非常に大きな違いがある。
それは彼女の足と俺の太腿が絡む事によって支点が生まれテコの原理で今まで俺が腰を動かして得ていた男根を動かすのに使っていた力の半分?で彼女を責められるのだ。
俺だけでなく彼女の方も男根の力の入り具合が大きく変わった事により今までより刺激が強くなり悶え方が激しくなった。
大部疲労した二人はやがて睦愛を一端収め、後は服を着て軽いキスとペッティングだけをしてその場は別れた。
しかし、俺は彼女の内をもっと探索したいと言う欲望が膨れ上がるのを抑える事が出来なかった。
翌日はちょっとした事件が起こった。
俺が彼女の部屋を訪ねてそこで寛いでいる時、彼女は突然、大家に呼ばれた。
そして彼女は大家を伴って部屋に帰って来た。
大家は俺がいつ訊ねて来たのか知らない、勝手に上がり込んだのか?と俺に詰問した。
俺と彼女はその日まだ日が明るい内に部屋に入っていたし、挨拶の言葉もきちんと掛けていた。
もちろんこれは嘘偽りのない事実であったが、俺をこっそり部屋に泊まらせた前科のある彼女はしどろもどろで大家はその様子から何か隠していると踏んでいるようだった。
こういう時はハッキリしないといけない、過去はどうあれ今日はきちんと手順を踏んでいる、やましい事は何も無いと大家を突っぱねた。
何度も「本当?」を繰り返す大家。 その度に「本当です。」と爽やかに応える俺の態度に大家も気不味くなったのか、その場から引き揚げた。
「有難う! あなた、やっぱり男ね!」彼女は俺の手を取って礼を言った。
「別に大したことじゃないよ、特に今日はやましい事まだ遣ってなかったんだら・・・。」と俺は言った。
「この状況でも”やる”つもり?」流石に彼女も呆れた様だ。
「冗談だよ。この状況下では(SEXに)身が入らない。 河岸を変えよう。」俺はそう言うと帰り支度を始めたが彼女は俺の言葉の意味を掴み切れていなかった様で俺に促されて外出の用意をした。
二人は越生線の車中の人になっていたまだ夕闇が迫る前の薄暮と呼ばれる時間帯を二両編成の列車が走る、「今晩はどこで食事をするの?」彼女が聞いて来た。
「いつも長瀬か、越生だから、今晩は俺の地元、鶴ヶ島のレストランを考えている。」と俺が応える。
「またフレンチ、血まみれの肉はもうたくさん!」彼女はレア・ステーキに挑戦し玉砕していたのだ。
「今度はイタリアンだ、難しい事は何も無いよ。」と伝えると「イタリアン!そんなの食べた事無い! 楽しみ!」彼女のテンションは一気に上がった。
坂戸駅で二人は東上線の上りに乗り換えて一駅、鶴ヶ島に着いた。 長瀬に比べると鶴ヶ島は都会のテイストに溢れていて彼女はキョロキョロしていたのが可笑しかった。
目的のイタリアン・レストランは駅前通りを少し下った所の地下に店舗を構えていた。
ここでもコース料理が用意されていたが、今度は魚料理を選んだ。
彼女は前のレストランでの事を覚えており、魚料理は二番目だと思い込んでいた。
「ふふっ、何故、魚を選んだのか不思議かい?」俺は悪戯っぽく彼女に訊ねた。
「あなたの事だから、何か理由があるんでしょ?教えて?」彼女はテーブルに肘を付きながら聞いて来た。
「理由?理由も何も俺が食べたかったからさ。」俺はサラリと言った。
「ええ~っ、それじゃあの時、肉じゃなくて魚を選んでも良かったって事?」彼女は、驚き半分、怒り半分で混乱していた。
「”レンガ亭”の場合は説明した通りさ、あまり注文されない魚の鮮度があまり良くないんだ。でもここは肉も魚も循環して使われているから鮮度は最高とは言わなくとも状態はかなり良い、と思う。」俺は彼女の疑問を解いてやった。
やがてコース料理が運ばれ食事が始まった。
最初に運ばれて来たグラス・ワインには氷の欠片が浮いていた、この辺りにやはり鶴ヶ島が田舎だと思わせるものがあった。
ワインに氷を入れるのはイタリアンだけで無く、フレンチでもタブーである。
氷が融けてワインが薄まるのを嫌うからだ。
まぁそれ程騒ぐ事では無い、さっさと氷が融ける前にワインを飲んでしまえば良い、と俺は考えたが彼女は後で飲むつもりか、ワイン・グラスに口を付けなかった。
俺は彼女の前でワイン・グラスに口を付けさっさと飲み干した。
その様子を見た彼女も訳の分からないまま、ワインを飲み干した。
次に出て来たスープを見て流石に俺も給仕を呼んだ。
魚コースなのにスープはコーン・スープだったからである、本来ならコンソメ・スープが出てくるべきなのだが、どうゆう事か説明を求めた。
「コンソメ・スープは我々の命、コース料理で出したら何千円のコースになりますよ、お客さん。」シェフが出て来て説明した。
「じゃぁ、スープを外して下さい。その分値段も下げてね。」いつもはこんな場面で口出ししない彼女が強気の発言をした。
「おい、ケンカするつもりかよ。」俺が彼女を窘めるとシェフは笑って快諾した。
「お嬢さん、いいキップだね。特別にコンソメ・スープを定価でで提供しよう。でもこの一回だけだぞ。」とシェフは一本指を立ててカラカラ笑いながら厨房に消えて行った。
食事を無事済ませた俺達は会計を済ますと寒風吹きすさぶ駅前通りに出た。
時計を見るともう午後八時に迫ろうとしていた。
彼女の下宿には門限がある、それが八時だった。
ただきちんと連絡すれば多少の融通は効かせてくれるので直ぐに下宿に電話する様に彼女に伝えた。
いい加減飽きました?