※この作品はR-18です。

どこまでも醜い私は、ある日黒髪の少年を手に入れた   作:布施鉱平

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彼女たちと少年(リディア)2

「ふー……っ」

「○&$……」

 

 リディアは、少年を抱き抱えたまま風呂に入っていた。

 

 昼食を終え、その後はみんなでリビングに寝転がって、天窓から見える空や雲を眺めたりしながらのんびり過ごし、今は二人きりの時間である。

 

「ふふっ」

 

 リディアの口から、自然に笑みが漏れた。

 

 家族みんなで過ごす時間も大切だが、やはり少年と二人で過ごす時間は特別だ。

 

「△○$□#?」

 

 少年が振り返り、「どうしたの?」とでも言うように首をかしげる。

 

「いや、何でもない。ただ…………そう、ただ、幸せだなと思っただけだ」

 

 振り向いたことで湯船から出てしまった少年の肩に、手でお湯をすくってかけながら、リディアは微笑んだ。

 

 その笑顔に釣られたように、少年もにっこりと笑って、リディアの胸に頭をあずけてくる。

 

「あぁ……」

 

 思わず、ため息が漏れた。

 

 幸せが胸いっぱいに広がって、溢れ出したのだ。

 

 愛おしさを指先に込めて、リディアは少年の縮れた黒髪をゆっくりと梳(す)いていく。

 

 すると、少年が顔を上げて、濡れた瞳でリディアを見つめてきた。

 

 その目に込められているのは、疑いようもない愛情だ。

 

 リディアの、大好きな目だった。

 

 少年は、本当に心からの愛情を込めた目で、リディアたちを見る。

 

 醜い者を憐れむのではなく、強者に阿(おもね)るのでもなく、愛おしさと、尊敬と、憧れを込めた目で、リディアたちを見つめる。

 

 そして、触れる。

 

 大切なものをいたわるように、優しく、優しく、触れる。

 

 ただセックスをするだけでは、きっと足りなかっただろう。

 金や物を貢(みつ)ぎ、その対価として得られる愛情では、リディアたちの心は救われなかっただろう。

 

 少年が心で繋(つな)がろうとしてくれるから、リディアたちは満たされたのだ。

 

 救われたのだ。

 

 少年に出会うまでのリディアたちは、死ぬまで続く地獄の中で生きていた。

 生きることがなによりも辛く、苦しかった。

 

 だが、今は違う。

 

 まるで、長いあいだ沈んでいた冷たい水の底から浮かび上がって、思い切り息を吸い込んだような心地だった。

 

 生きている。

 

 それを嬉しいと思える。

 毎日が楽しいと、幸せだと思える。

 

 その全ては、少年が与えてくれたものだ。

 

 リディアが思わず少年を強く抱きしめると、お腹のあたりに熱くて硬いものが当たってきた。

 

「…………ふふっ、なんだ、部屋まで我慢できないのか?♡」

 

 からかうように、リディアは少年の頬をつつく。

 

 だが、ほんとうに我慢できないのは、リディアだ。

 

 濡れていた。

 風呂に入る前から、ずっと。

 

 そこに耐え切れないほどの昂(たか)ぶりが加わったのは、少年に見つめられた時からだった。

 

 リディアは少年を腕から開放すると、湯船の中に立ち上がった。

 

 そして湯をかき分けながら歩いていき、両手を浴槽の縁につくと、腰を少年の方に突き出した。

 

 そのまま、大きく足を開いていく。

 

「&△$○……」

 

 ぽたり

 

 と、お湯とは違う液体が脚の間から湯船に滴(したた)り落ちるのと、少年が立ち上がるのは同時だった。

 

 少年の腰の高さまで下げられたリディアの尻に、小さな両手が添えられる。

 

「あぁ……っ♡」

 

 そしてリディアの中に、風呂の湯よりも熱いものが入ってきた。

 

 太く、硬く、反り返ったそれは、リディアの膣壁をぬるぬるとかき分けながら、奥に、奥にと進んでいく。

 

「うっ♡」

 

 そして、最奥に到達すると、子宮を押しつぶしたまま、その動きを止めた。

 

「ふっ、ふっ、ふっ、ふっ……♡」

 

 チンポと子宮口。

 密着した二つの粘膜からはじわじわと疼きが生まれ、耐え難いもどかしさとなって二人の呼吸を荒くしていく。

 

「んんっ♡」

「□○$%……!」

 

 堪(こら)えきれず、先に動いたのはリディアだった。

 

 少年のチンポの形を膣壁全体で感じながら、腰を上下に動かして、快楽を貪(むさぼ)っていく。

 

「うぁっ!♡ あぁっ!♡」

 

 少年もまた、すぐに動き出した。

 

 リディアの尻に強く指を立て、水しぶきを上げながら腰をぶつけてくる。

 

 バシャバシャという水音。

 

 パン、パンという肉のぶつかる音。

 

 そして、幸せそうに喘ぐ、リディアの嬌声(きょうせい)。

 

 反響して木霊(こだま)するそれらの音は、少年がリディアの中に三度果てるまで、風呂場に響き続けるのだった。

 

 

 

 ◇

 

 

 ────それから、数時間後。

 

 風呂から上がり、部屋に入ったリディアと少年は、バスローブを脱ぐ手間さえもどかしくベッドに倒れこむと、またセックスを開始した。

 

 最初は正常位で、はだけたバスローブの隙間から胸を弄(いじ)られつつ、二回。

 

 次は後背位で、アナルに指を抜き差しされながら、一回。

 

 そしてそのまま、アナルで一回。

 

 最後は騎乗位で、リディアが少年にキスの雨を降らせながら、二回。

 

 風呂場と合わせて、計九回のセックスを終えた二人は、汗ばんだ体を抱きしめ合っていた。

 

「……愛してる。これから先も、ずっと」

「……○&△#$」

 

 互いに愛を囁き、何度もキスを交わす。

 この時間が、リディアは好きだった。

 

 セックスが激しい愛をぶつけ合う行為だとするならば、セックスの後のこの時間は、穏やかな愛を互いに浸透(しんとう)させる行為だ。

 

 見つめ合い、囁き合い、触れ合う。

 

 その一つ一つに込められた愛情が、セックスで昂ぶった体と心に、スッと染(し)み込んでくる。

 

「私たちは、世界一の幸せ者だな。君のような優しい男に愛されて、愛を受け取ってもらえる。それに…………」

 

 と言葉を一度切って、リディアは自分の腹に手を当てた。

 

「……私も、そろそろかな」

 

 リディアには、予感があった。

 

 研ぎ澄まされた冒険者としての感覚ではなく、ひとりの女として、リディアはそれを感じ取っていた。

 

「きっと君は、いい父親になるだろうな。私も…………私も、いい母親になる。なってみせる」

 

 腕の中で安らかな寝息を立て始めた少年の額にキスをすると、リディアはもう一度、大切なものを労(いたわ)るように、自らの腹に触れた。

 

 優しく、優しく、触れた。

 

 明日になったら、朝一番でマリアベルに診断をしてもらわなければならない。

 

 自分の命よりも大切なものが、もう一つ、増えるかも知れないのだから。

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