活動報告にて募集しますので、皆様の応募、お待ちしています。
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「十代先輩」
十代先輩が突然飛び出してから数日。
あれから色々な事があまりにも起きすぎた。
十代先輩がいなくなった事で丸藤先輩やティラノの元気がなくなり、万城目先輩はなぜか白い制服を身に纏って、可笑しくなった。
そんな、まるで十代先輩がいなくなったのがきっかけで崩壊したような気がした。
「このままじゃ、駄目だよな」
そう言い、俺は立ち上がり、寮から出ると
「カレーの匂い?」
普段の朝の食事では珍しいが
「・・・これは一体どういう状況なんだ?」
「あっ、勝気君」
「丸藤先輩、これは一体」
「なんか、よく分からないけど、カレーを配ってくれているようだけど」
「ふふっ、カレーを食べたければ、私に勝つんだルー」
「という感じだ」
「なるほど」
このデュエルアデミアに入って、色々な奴がいたけど
「とりあえず、デュエルだと聞いたら、俺がデュエルしようか」
「えっいや、イエローの生徒限定で「頑張るんだドン、勝気!」「負けるなぁ」うっう~む。
仕方ない!このデュエル、貴様とデュエルだルー!
勝ったら、イエローの生徒は大人しく自分の寮に帰るんだ」
「なるほど、別に良いか。
分かった!!」
「「「ええぇ!!!」」」
周りが何やら困惑しているようだけど、別に誰も困る訳ないから良いか。
「「デュエル」」
その言葉と共にデュエルが始まる。
「まずは俺のターン!
俺はモンスターを裏守備表示にして、魔法カードカレーポットを発動し、ターンエンド」
「カレーポット?
また変わった魔法だな、まぁ良いか。
俺のターン、ドロー!
まずは永続魔法、山の翁を発動する。
その効果により、俺の手札のハサンと名の付くモンスターはリリースなしで召喚できる」
「ハサンって、なんザウルス?」
「ハサン、確かイスラム教の伝承に残る「暗殺教団」の名前だったはず。
これまで勝気が愛用していたカードで英雄の名前が関連しているカードならば、その可能性はあるな」
「あっいたんだ、三沢君」
「いたよ」
「俺は手札から百貌のハサンを召喚する」
その言葉と共に出てきたのは紫色の髪の女性だった。
顔は骸骨の仮面で隠され分からないが。
「百貌のハサンで裏守備表示モンスターに攻撃」
その言葉と共に百貌は手に持ったナイフを投げ、伏せモンスターを破壊する。
その時に出てきたのは
「ニンジン!?」
それには俺は驚きを隠せなかった。
「くくっ、カレーポットの効果により、ニンジンマンはそのままカレーポットの中へと入る」
その言葉通り、そのままニンジンマンはカレーポットの中へと入っていく。
ただし、除外なので、一応ルールは問題ないようだ。
「さらに罠カードカウンタースパイス-クミン-、
その効果により、キラートマトを召喚する」
「今度はトマト!?」
一体どんなデッキが予想できずに、俺は困惑するが
「とりあえず、カードを一枚伏せて、ターンエンド。
ターンエンドと同時に百貌のハサンの効果により、アサシントークンを一体特殊召喚する」
その言葉と共に百貌のハサンの影から別のハサンが現れる。
「私のターン、ドロー。
私はモンスターを一体裏守備表示にして、カードを一枚伏せて、ターンエンドです」
「この時、百貌のハサンの効果により、アサシントークンを一体特殊召喚する」
「相手のターンでも出てくるのかっ」
「けど、カレー仮面はまた何もしないザウルスか?」
「いや、この戦略は何かしようとしているのか?」
油断はできない。
俺自身も同じ戦法を行った事があるので、下手な事はできない。
ならばここは
「俺のターン、ドロー。
まずは手札の呪腕のハサンの効果、相手モンスターを一体リリースする事で特殊召喚する。
俺はキラートマトをリリースして、現れろ、呪腕のハサン!」
「なっ」
それと共にキラートマトの中から現れたのは百貌のハサンと同じ仮面を付けたハサンだった。
『マスター、私自身の能力なので、あまり文句は言いませんが、さすがにトマトの中からはちょっと』
「あっ悪い」
そう言いながら、呪腕のハサンは仮面を付けているはずなのにトマトまみれの状態で俺に言う。
さすがにこれはちょっとな。
「そして、呪腕のハサンは特殊召喚扱いだから、手札から静謐のハサンを通常召喚する」
それと共に現れたのは先程の百貌のハサンに比べたら少し小柄なハサンが現れる。
「これで合計3体のハサン、そしてトークンを含めれば5体のモンスターが集まっている」
「まずは呪腕のハサンで攻撃!」
その言葉と共にハサンが投げたナイフはそのまま突き刺さり、伏せられていたモンスターが露わになった。
「伏せモンスターはステルスバード。
リバース効果により、相手に1000のダメージを与える」
その言葉と共に出てきたステルスバードはそのまま大声を響かせ、俺にダメージを与える。
「だが、まだだ!
百貌のハサンでダイレクトアタック」
「罠カード、攻撃の無力化。
その効果により、その攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了させる」
「まさか、だとしたら。
俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
「あぁ、これはまずいっ!」
それらの行動を見て、焦った俺と同調するように三沢先輩も見つめる。
「どういう事なの?」
「さっきのバトルで攻撃の無力化は普通ならばステルスバードの時に行うべきだった。
だが、それを行わなかった。
そこから、戦術が見えたんだろう」
「まさか、それって」
「ふふっ、もう遅い!
私のターン、ドロー!
私は手札から魂の開封を発動する。
その効果によりデッキから通常モンスターを5体見せて、その中から一つ選ばせる」
そう言われ、見せられたモンスターは見事に植物族モンスターばかり。
「俺はキノコマンを選ぶ」
「ならば、それ以外は全て除外する」
同時に4枚全てのモンスターが切られ、そのままカレーポットの中に入る。
「そして、私はキノコマンを召喚し、カレーポットの中にポテトマン、ニンジンマン、タマネギマンが除外されている事により、効果を発動する!
フィールド上の全てのモンスターを除外し、デッキからカレー魔神ルーを特殊召喚する」
「なっ!!」
その言葉と共にキノコマンは刻み込まれて、そのままカレーポットの中に。
そして、カレーポットの中にいたモンスター達が一斉に飛び出して、ハサン達を連れていった。
「えっ!?」
そのままハサン達は為す術もなく、カレーポットの周りに配置され、そのままカレーポットを回し始めた。
同時に現れたのはカレーに必要な皿、炊飯ジャー、そして巨大なスプーンを持ったモンスターが現れた。
「どうやら、思った以上にとんでもないカードみたいだな!
全体除去という効果に驚きを隠せず、同時に現れたカレー魔神ルーを見つめる。
「カレー魔神ルーの効果!
除外されているモンスターの数だけ、攻撃力が300上がる」
「カレーポットの中にはステルスバード、キラートマト、ニンジンマンにキノコマン。
そして魂の開封で除外された4枚のカード、そしてハサン達が3枚。
合計、11枚、つまり」
「攻撃力3300!?」
それに驚きを隠せずにいた。
「さらに墓地のスパイスの数だけ攻撃力を200上げる。
墓地のカウンタースパイスクミンで攻撃力3500。
そして、魔法カードミックススパイスガラムマサラ!
その効果により、デッキからレッドペッパー、シナモン、キャラウェイを手札に加え、レッドペッパー、キャラウェイを発動する!」
「キャラウェイの効果でカレー仮面はライフが200回復し、勝気はライフが200減る。
そしてレッドペッパーの効果で攻撃力が300上がる」
「それに加えて、スパイスが3枚墓地に送られて、攻撃力が600上がって、合計」
「4400!?」
そのあまりにも大きすぎる攻撃力のその場にいた全員が驚きを隠せなかった。
「さぁ、これで終わりだぁ!!
カレー魔神ルーで直接攻撃!」
「っ手札のジャックの効果!
手札からこのカードを捨てる事で、このターン、全てのモンスターの攻撃力を0にする!」
それと同時に霧がかかった事により、こちらに向かっていたカレーは俺の横へと行く。
「くっ、私はこれでターンエンド!」
「危なかったドン」
「だが、未だに不利な状況は変わらない。
カレー魔神ルーの攻撃力はレッドペッパーが切れても攻撃力は4100。
これをどうにかしない限りは」
確かにこの状況ははっきり言えば、ピンチだ。
だが、それでもまだ負けた訳ではない。
手札には令呪があり、もう一枚のカードがある。
これを使えるあいつが来れば、このデュエル、まだ勝気がある。
「もうお前に勝ち目はない!
諦めて、サレンダーしろ!」
「しないね。
だってさ、まだまだデュエルが終わっていないよ。
何よりも、この一枚で逆転できるかもしれない!
そんなわくわくがあるんだ」
「勝気君」
「兄貴の言葉だドンね」
そう言いながら、俺はゆっくりとデッキに手を置く。
「そんな事起きる訳ない!!」
「いいや、起きる!」
俺はそう言い、力を込める。
「このドローは重いぜ…
でも俺は引く! 例えこの指が、ペッキリ折れようと!!
見せてやる!俺の熱血!デュエ魂!!」
そう言い、手に炎が灯るように、そのまま構える!
「ドーロ、ドロドロドロドロドロドロドロドロドロ…ドロォオーーーーーーッ!!
来やがったぜ、俺の切り札、勝ったァーーーーーッ!!」
その言葉と共に俺は引いた切札を掲げる。
「まずは俺は令呪を発動する。
その効果でライフを800払い、バーサーカー 坂田金時を召喚する!!」
『ゴールデンだぜ!』
その言葉と共に得物である黄金の斧、黒地に緑の模様を入れたヘッドバンドに、上半身と左腕と左胸を覆う最低限の軽装をした男が現れる。
「坂田金時って、確か」
「攻撃力は3000!
確かに強力なモンスターだけど」
「わははは!
その攻撃力じゃ、カレー魔神ルーを倒せないぞ!」
「まだまだゴールデンに輝いていないんだよ!
俺は手札から装備魔法黄金喰いを発動!
これは元々の攻撃力が3000以上のモンスターに装備する事ができ、装備したモンスターの攻撃力を1500上げる!」
「これだったら!!」
その言葉と共に金時の身体から雷が溢れ出し、そのまま構える。
「だっだが、次のターンが来れば、私のカレーポットの効果で除外して、カレー魔神ルーを再び召喚するだけ!!」
「あんたに次のターンは来ないよ。
黄金喰いは俺のライフを500払う度に再び攻撃を行う事ができる。
俺はライフを500払い、二回攻撃を可能にする」
「攻撃力4500の二回攻撃っ!」
「つまりは」
「ゴールデンに決めるぜ!
坂田金時でカレー魔神ルーに攻撃!
吹き飛べ、必殺! 『黄金衝撃』」
その言葉と共に金時の斧から三発分のカートレッジが弾かれ、そのままカレー魔神ルーに向けて、放たれる。
「カレー!?」
「なっうわぁああ!?!」
黄金衝撃はそのままカレー魔神ルーを地面に叩き落とし、そのままカレー仮面も吹き飛ばし、一気にライフを0にする。
その衝撃によって、カレー仮面の仮面は吹き飛ばされ、その正体が露わになる。
なったのだが
「・・・誰?」
「ひどいっ」
俺はそう思わず呟いてしまう。
「知っているか?」
「さぁ?」
「私、ラー・イエロー寮長を務めている樺山です」
「それで、先輩達とティラノは知っている?」
「いや」
「その」
「なんというか」
「・・・ご愁傷様です」
俺はそう言いながら、とりあえず作りたてのカレーをとりあえず見つめ続ける。
「まぁとりあえず、カレーを食べよう」