「十代先輩は無事に勝てたし、良かった」
その日、無事に戻ってきた先輩を祝福するように皆が騒いでいた。
だが、その次の日からは万城目先輩が活動してか、ブルー寮をホワイト寮に変えるなど、その行動は過激になっていく。
そんな日々が続いていると
「どうやら、お前が切札勝気だな」
「んっ」
そうして歩いてると、後ろから声をかけられ、振り返ると、これまで見たことのない人物がいた。
だが、その雰囲気はどこかで感じた事がある。
「お前、いや、お前達は何者だ」
「いきなり会って、そんな事を尋ねるのか?」
「あぁ、お前からは、どうも最近会った奴と似た感じがする。
見た目はまるで違うけどな」
そう言うと、奴はまるで狂ったように笑い始める。
「まぁ、確かにな!
俺の目的は、俺達側に引き入れる事だからな。
だけど、どうせ断るんだろ」
「当たり前だ」
「ならば、話は早い」
その言葉と共に闇が周りに広がる。
ここから出る事はできない。
それは前回の出来事で知っている以上、脱出する為に
「デュエルだな」
そう言い、俺はデッキをデュエルディスクに挿入する。
「ふふっ、さぁ始めようぜ、闇のデュエルを」
「「デュエル」」
「俺のターン。
まずはおろかな埋葬を発動する。
その効果でデッキから超古深海王シーラカンスを墓地に送り、死者蘇生を発動する。
そして、墓地から超古深海王シーラカンスを特殊召喚する!」
「シーラカンス。
一体、何をするつもりだ?」
「シーラカンスの効果。
手札を一枚捨て、場に可能な限り魚族モンスターを召喚する。
現れろ、クレイジー・フィッシュを二体、グレート・ホワイトを二体特殊召喚する」
「っ」
その言葉と共に現れたのは4体のモンスターだった。
なぜ、ここまでのモンスターを召喚を?
「そして、場にいる全てのモンスターをリリースして、現れろThe tyrant NEPTUNE!」
その言葉と共に現れたのは、巨大なワニのモンスターだった。
鎧を身に纏い、黒い影で覆ったワニであり、その手には巨大な鎌を手に持って、こちらを構えていた。
「なんだ、このモンスターはっ」
「The tyrant NEPTUNEの効果。
このモンスターを召喚する時にリリースしたモンスターの元々の攻撃力、守備力を得る事ができる」
「っ!」
その言葉と共にThe tyrant NEPTUNEの身体からは先程まで特殊召喚された全てのモンスターの顔が度々現れた。
それと同時に表示された攻撃力は
「9400っ」
それはこれまで見たことのない攻撃力だった。
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターン。
色々なモンスターが合わさったモンスターか。
確かに厄介だけど」
そう言いながら、手札のモンスターを見る。
「このままでは無理か。
だったら、俺は崩壊エリア・鉄塔の森を発動する。
そして、神喰らいの血器を召喚して、俺はカードを二枚伏せてターンエンド。
崩壊エリアの効果により、このカードをデッキに戻し、新たな崩壊エリアを設置する。
現れろ、崩壊エリア・愚者の空母」
それと共に周りの闇の風景の代わりに現れたのは夕焼けの空母だった。
そして、俺の後ろから現れたのは、黒い制服を身に纏った女の子が出てきて、その手には巨大な神器を手に持っていた。
「そんなモンスター一人で、どうするつもりだ?
俺のターン、さぁ始末しろ、The tyrant NEPTUNE!」
そう言い、手に持った鎌が襲い掛かろうとする。
「罠カード、スピリットバリア!
その効果で俺が受ける戦闘ダメージを0にする」
「だが、それでもそのモンスターの破壊は免れない!」
「いいや、神喰らいの血器の効果により、攻撃力を半分にする事で、その破壊を無効にする」
同時に手に持った武器を巨大な盾へと変えて、その攻撃を受け止めた。
「ちっ、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー!
行くぞ、まずは俺の場にいる血槍の神喰らい ギルバートの効果。
自分フィールドに神喰らいがいる時に特殊召喚する事ができる。
さらに、手札から神器製造工房を発動する。
その効果により、決められたモンスターを墓地に送る事によって、デッキから神器を取り出す。
俺はマルドゥークをリリースして、赤蝕狼ノ神器 マルコシアスを神喰らいの血器に装備させる!」
その言葉と共にギルバートが出てくるのに合わせて、神喰らいの血器の手に赤い狼を思わせる武器を手に取る。
「マルコシアスの効果により、デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを特殊召喚する。
俺は直覚の神喰らいシエルを特殊召喚する」
それと共に現れたのはスナイパーライフルを手に持った少女、シエルだった。
「シエルは自分の場に神喰らいがいる時、デッキから魔法カードを手札に加える。
俺は増援を手札に加える。
そして、増援を発動して、デッキから誘引の神喰らいナナを召喚し、ナナの効果により、場のモンスターの数のレベル以下のアラガミをデッキから特殊召喚できる。
俺はレベル4、アラガミの騎士 ボルグカムラン!」
「一気にモンスターを召喚した所で!」
「今は無理かもしれない。
けど、俺は罠カード、和睦の使者を発動する」
「それで何の意味が」
「こういう事だ!
俺は自分の場にいる全てのモンスターで、The tyrant NEPTUNEに攻撃する!」
その言葉と共に、その場にいた全てのゴッドイーター達とアラガミが攻撃を仕掛ける。
だが、ダメージを与えられず、返り討ちに遭う。
「だが、崩壊エリア・愚者の空母の効果により、俺の場にいる神喰らい達がバトルする度にカードをドローする!
そして、俺はカードを一枚伏せて、崩壊エリアの効果により、このカードをデッキに戻してデッキから新たなエリアを設置する。
崩壊エリア・贖罪の街」
その言葉と共に設置されたエリア。
そして、ドローしたカードを見る。
これならば
「俺のターン。
ここまで無駄なあがきをするか。
ならば、水神の護符を発動し、そのまま攻撃だ!」
「だがっ、神喰らいの血器の効果で破壊を無効にする!」
その言葉と共になんとか最後の攻撃を受け止める。
だが、その神器の盾にはヒビができていた。
「くくっ、確かにその効果は厄介だろう。
だが、次の攻撃で終わりを告げるだろ!!
俺はこれでターンエンド」
「・・・俺のターンドロー!
よしっ、俺は自分の場の神喰らいの血器と場の5枚の魔法・罠カード、手札の3枚のカード、そして俺のライフ3900を払い、憤怒の血神─ブラッドレイジ─を特殊召喚する」
その言葉と共に場にいた神喰らいの血器の背中には巨大な光の翼が生え、構える。
「なっ」
「このモンスターの攻撃力は除外したカードの数だけ700上がり、払ったライフの数だけ攻撃力が上がる。
除外したのは8枚だから、5600。
そして払ったのは3900。
よって、攻撃力は9500!」
「それじゃあ」
「行くぜ、ブラッド!
憤怒の血神─ブラッドレイジ─でThe tyrant NEPTUNEに攻撃!
アークキャリバー!」
「ぐっ!!」
それと共に次々と放たれる一撃、それによってThe tyrant NEPTUNEは真っ二つに切り裂かれる。
「ぐっ」
「他のモンスター達も一斉に攻撃だ!」
「なっこんな事でっ!!」
その言葉と共に目の前にいた男は消えた。
「はぁ、なんとか倒せた」
「ぐっまさか、俺もか」
そう言いながら、身体が徐々に消えていく。
「・・・お前達は一体何者なんだ」
「くくっ、それは次の奴に聞くんだな」
そう言いながら、奴はそのまま姿が消えた。
「あいつと同じか。
それにしても、光の結社とか可笑しい奴らがいるのに、大変な事になりそうだ」
そう言いながら、俺はそのままデッキを仕舞い込む。