※この作品はR-18です。

遊戯王 異なるモンスター使い   作:ボルメテウスさん

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デッキ破壊の前に

「果たし状?」

 

その日、白くなった万城目先輩から呼び出しがあった。

 

何があったのか理由が分からないが、なぜか俺が呼ばれ、その場所へと向かっていた。

 

「ここか?」

 

そうして呼び出された場所はあまり人が寄りつかない洞窟の中。

 

その洞窟の中で光が灯ると共に現れたのは黒いスーツを身に纏った不気味な男だった。

 

「えっと、ここに真っ白な制服を着た変な奴いませんでしたか?」

 

「あぁ、彼ならばここには来ませんよ」

 

「誰だ、あんたは?」

 

そこに出てきた人物はそのまま万城目先輩がここに来る事はないと告げると共に、ティラノが怒鳴りながら、尋ねる。

 

「申し遅れました。

私、プロデュエリストのエックスと申します」

 

「エックス?」

 

その人物に聞き覚えがなく、俺達は首を傾げる。

 

「さて、切札勝気さん。

私とデュエルしてください」

 

「なんで俺と?」

 

「なに、面白いデッキを使うと聞きましてね、ぜひ戦ってみたいと思いまして」

 

そうこちらを見る笑みはとても不気味な雰囲気だが

 

「別に良いぜ、挑まれたデュエルは断らない主義だからな」

 

「その意気だぜ、行ってこい」

 

そう言われ、俺はそのままエックスと対峙する。

 

「「デュエル」」

 

それを合図にデュエルが始まる。

 

「私のターン。

私はまずは手札抹殺を発動する。

そして、捨てられた誘蛾灯Lv4の効果を発動します。

デッキからトラップスルーザーを特殊召喚し、カードを二枚伏せて、ターンエンド」

 

トラップスルーザー?

 

見た事のないモンスターだから、少し気になるが、今はデュエルに集中するしかないな。

 

「俺のターン

まずはグレモリーの騎士 ゼノヴィアを召喚する」

 

その言葉と共にゼノヴィアを召喚し、そのまま様子見の為にも攻撃する。

 

「この時、罠カード、モンスターレジスターを発動する。

ライフを1000払って、発動する。

お互いのモンスターが召喚、特殊召喚する度にそのモンスターと同じレベルのカードをデッキの上から墓地に送る」

 

その言葉と共にデッキから4枚のカードが墓地に送られる。

 

「まさか、デッキ破壊!」

 

「デッキ破壊?」

 

これまで戦った事のないデッキなので、俺は思わず首を傾げるが

 

「相手のライフを破壊するんじゃなくて、相手のデッキを0枚にする事を目的にしたデッキだ」

 

「なるほど、本当に厄介なデッキだな」

 

そう言いながら、俺は場を見つめる。

 

「確かに厄介なデッキだけど、意外となんとかなりそうだな」

 

「どうやら、こちらを馬鹿にしているようですね。

ですが、そう言っていられますか?

私は威嚇する咆哮を発動し、このバトルフェイズを終了させます」

 

「なるほど、確かに厄介そうだ。

厄介そうだけど、威嚇する咆哮は無駄に終わるぜ」

 

「なんですって?」

 

「そんなにデッキ破壊をしたいならば望み通りさせてやるよ。

俺は墓地にある魔法カードを2枚除外する事で、グレモリーの王 リアス・グレモリーを特殊召喚する」

 

その言葉と共に場に出てきたのは赤髪の少女が現れる。

 

だが、同時に俺のデッキの上から8枚のカードが墓地に送られる。

 

「ふふっ、これで12枚。

手札抹殺の効果で5枚捨てられ、合計で17枚のカードが墓地に送られている。

つまり、今のあなたのデッキは残り13枚だ」

 

「13枚ねぇ。

別に問題ない、このターンで勝負は終わるから」

 

「なんだって?」

 

「リアス・グレモリーの効果。

デッキから魔法カードを一枚手札に加える。

俺は消滅の魔星を加える」

 

「消滅の魔星?」

 

「まぁ、その効果でこのターンはバトルフェイズはスキップされるけどね」

 

「バトルせずにだと」

 

「そして、そのまま消滅の魔星を発動する。

その効果でリアス・グレモリーの元々の攻撃力分だけ、相手にダメージを与える」

 

「えっと、リアス・グレモリーの攻撃力って、確か3000という事は

 

「あぁ、そのまま奴の負けだ」

 

「なっ!」

 

「デッキ破壊は確かに強力だけど、その分利用されやすかったぜ」

 

「ぐっ、こんなすぐにっ」

 

その言葉と共にエックスはそのままリアスから放たれた魔力によって、ライフを0にした。

 

「さて、十代先輩デュエルだ!!」

 

「えぇ、終わったばっかりなのに!」

 

「こんな消化不良でいられるかぁ!!」

 

「良いぜ!

俺も、そのデッキとデュエルしたかったからな、相手になるぜ!!」

 

その言葉と共に俺と十代先輩はそのままデュエルを始める。

 

「さて、エックス、お前には聞きたい事がなに?」

 

その後ろでエドがエックスから情報を聞こうとしたが、その場には既にエックスがいなくなっていた。

 

「どうやら、遅かったようだな。

まぁ良い」

 

そう言いながら、エドはそのままこちらを見る。

 

「あれ、帰らないのか?」

 

「既にいないなら仕方ない。

それならば、少しでも参考になる戦いを見ておく」

 

「そうッスか」

 

そう言いながら、その夜は消化不足のデュエルを最後まで行った。

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