「修学旅行先が、まさか童実野町とはな」
いよいよ修学旅行が行われる事になり、俺達は修学旅行先である童実野町へと来ていたのだが
「しかし十代先輩達、どこに行ったんでしょうか」
「悪いな、勝気」
「気にしないでくださいよ」
到着して、船酔いに襲われていた三沢先輩が体調が良くなるまで様子見をしていたら、すっかりと十代先輩達は姿を消えていた。
「とにかく、探すとしますか」
そう言いながら、俺は上を見上げると、そこには気になるのがあった。
『あれは結界ですね』
そうマシュが教えてくれた。
「結界」
周りを見渡すと、見たことのない4体のモンスターによって取り囲まれていた。
『あの結界がある限り、この町から精霊が出る事はできません』
「そうなると先輩のハネクリボー達は出る事ができない。
早めに探さないとな、三沢先輩」
そう俺は三沢先輩に話しかける。
だが、三沢先輩はまるで何も喋らない。
「三沢先輩?」
「くくっ勝気、せっかくだから、ここでデュエルしないか?」
「何を言っているんですか?
今は十代先輩を探す事が」
『マスター、この方、先程までの三沢さんではありませんっ』
「っ!」
その言葉と共に構える。
「お前、誰だっ!」
「くくっ、3回目だから少し慣れないのか」
「お前か、まったく三沢先輩の身体を乗っ取るとは、本当に趣味が悪いな」
「どうする?」
「・・・良いだろ」
その言葉と共に、俺達の周りに闇が広がり、デュエルディスクを構える。
「「デュエル」」
「俺のターン。
くふふっ、俺は手札抹殺を発動、その効果で互いの手札を全て墓地に送る。
そして、一惜二跳を発動するぜぇ、その効果でお前の墓地にあるカオスデュークモンー究極体ーをお前の場に特殊召喚する」
そう言いながら、三沢先輩の身体を乗っ取った奴はそのまま動かせる。
元々、複数のデッキを操る三沢先輩は俺と同じタイプだからこそ、どんな戦術か分からない。
それに加えて、これまでの奴らの事を含めて考えると、とんでもないカードが出てくる可能性は高い。
だが、それを含めても、奴の動きがまるで読めない。
それらの行動を見て、俺は疑問にしか思えなかった。
わざわざ俺の場にモンスターを召喚するなんて、何が狙いなんだ?
「俺は死者蘇生を発動する。
その効果で墓地から現れろ、ThegrandJUPITER!」
その言葉と共に現れたのは悪魔だった。
「なっ」
「ThegrandJUPITERの効果でお前の場のカオスデュークモンの力を頂く!」
その言葉と共にカオスデュークモンはそのままThegrandJUPITERの中へと吸い込まれる。
「これが狙いだったのか!?」
その言葉と共にThegrandJUPITERの姿は瞬く間にカオスデュークモンへと姿を変える。
「ThegrandJUPITERの攻撃力はこのモンスターが装備したモンスターの元々の攻撃力分だけ上がる!
俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターン、だけど、お前のおかげでこっちも準備はできているぜ。
まずは永続魔法電脳探偵を発動し、俺はギルモン-成長期-を召喚する。
この時、電脳探偵の効果でカードを一枚ドローする」
その言葉と共に現れたのは小柄の赤いドラゴンが現れる。
普段は暢気な性格をしているギルモンだが、さすがに目の前にいるカオスデュークモンに対して、うねり声を上げながら構えている
「電脳探偵の効果で、カードを一枚ドロー。
さらに、魔法カード、ワープ進化を発動!
その効果で墓地の成熟期、完全体を除外し、場にいるギルモンを究極体に進化させる!
行くぜ、マトリックスエボリューション!」
その言葉と共にギルモンの叫び声と共に、俺の身体に包まれ、その姿は究極体へと変わる。
「モンスターと一体化しただと?」
「デュークモン」
向こうは驚きを隠せない様子で、こちらを見つめる。
「このデュークモンが現れた事によって、電脳探偵の効果でカードを一枚ドロー」
だが
「いい加減、正体を現したらどうなんだ、ThegrandJUPITER」
「なに?」
「このデュークモンの目には見えているぞ、貴様の邪悪な闇が」
「・・・ぐふふっ、どうやら、これ以上隠せないようだなぁ」
その言葉と共にカードを操っていたプレイヤーの姿は消し、そこに現れたのはカオスデュークモンの姿をしたThegrandJUPITERだった。
「まさか、ばれるとはな」
「さすがに3回目で気づく。
しかし、まさかカードのモンスター自体が襲うとはな。
貴様の目的はなんだ」
「俺達の仲間いや、正確には我が主、ドラゴエディアの僕となる事が目的だ」
「トラゴエディアだと?」
聞いた事のない名に驚きを隠せないが
「くくっここから聞きたかったから、僕になってもらうが」
「そのような事、このデュークモンが聞くわけないだろ。
デュークモンの効果、デュークモンが召喚に成功した時、手札を一枚捨てる事によって、相手のカードを一枚破壊する。
破壊するのはThegrandJUPITERだ、ファイナル・エリシオン!」
その言葉と共にカオスデュークモンに向けて光がThegrandJUPITERに向かう。
だが
「罠カード、ディメンション・ガーディアン!
その効果により、貴様の効果で俺は破壊されない!!」
「なっ!」
ファイナル・エリシオンの前に現れた光の壁によって、その攻撃は防がれてしまう。
「くくっ、おいおい、まだ始まったばかりなのに酷いじゃないかよぉ」
「そう簡単には倒せないか。
俺はカードを3枚伏せて、ターンエンド。
同時に電脳探偵の効果でカードを2枚、墓地に置くが」
「既に全てのカードを伏せているから、捨てるカードはないか」
「あぁ」
「俺のターン、ドロー。
くくっ、良かったなぁ、俺の手札が1枚だからデュークモンを奪う事はできないが、問題はない。
行くぞ、俺自身でデュークモンに攻撃!」
その言葉と共に槍に集めた闇を使い、デュークモンへと襲い掛かる。
「デモンズディザスター!」
「罠カード、和睦の使者!
その効果でこのターン、このデュークモンはダメージを受けず、破壊されないっぐっ!」
そう言いながら、なんとか攻撃を受け止める事ができたが、それでも威力を殺す事ができずに後ろへと仰け反る。
「くくっ、俺はこれでターンエンド」
「俺のターン」
「さて、どうする?
このカオスデュークモンを倒す事など不可能ではないか?」
「あぁ確かにな」
こうして戦ってみて、今のままでは勝つ事はできない。
「だが、それはこのデュークモンが一人の場合の話だ!」
「なに?」
「このデュークモンは伏せているカードで、究極の融合進化を発動する。
墓地のウォーグレイモン、メタルガルルモンを除外し、現れろ、我が友、オメガモン!」
その言葉と共に現れたのは現れたのは白銀の騎士、オメガモン。
そのオメガモンが俺の横に並び立つ。
「くくっ、確かに強力なモンスターだが、ディメンション・ガーディアンの効果で破壊はできないぞ」
「言ったはずだ。
このデュークモンとオメガモンが揃った時に勝てると。
オメガモンが出た事によって、電脳探偵の効果でカードを一枚ドローする。
そして、罠カードリビングデッドの呼び声。
その効果で墓地のグラニを特殊召喚し、そのままこのデュークモンに装備する」
その言葉と共に俺は現れたグラニがこちらに向かう。
「そして、今、手札に来たこのカードの効果を発動する。
グラニを装備したこのデュークモンをリリースする事でデュークモン クリムゾンモードへと変わる」
その言葉と共に先程までの姿とは変わり、天使を思わせる翼を生やせる。
「デュークモンクリムゾンモードの効果。
1ターンに1度、相手モンスターを一体除外する」
「除外っまさかっ!」
その言葉と共に、俺のThegrandJUPITERに向けて、光の槍で拘束する。
それにより、取り込んでいたカオスデュークモンは俺の元へと戻ってくる。
「ぐっ」
「オメガモン、頼むぞ」
その言葉と共に、その手から出てきた巨大な剣をThegrandJUPITERを薙ぎ払う。
「オメガソード!」
「ぐっがああぁあ!!」
それにより、ThegrandJUPITERは消え、そのまま俺はデュークモンから戻った。
同時にThegrandJUPITERが消え、三沢先輩は元に戻る。
「はぁ、ドラゴエディアか、どうやら、これからやばくなりそうだな」