俺達はあの後、斎王美寿知が指定されていた海馬ランドへと向かった。
そこはデュエルモンスターズでも有名な海馬社長が作ったという遊園地らしいが、詳しい事は知らない。
だが、その待ち合わせ場所であるヴァーチャル・リアリティの施設へと入る。
「とりあえず、指定されたのは俺と十代先輩だけど、三沢先輩に双六さんとエドはどうする?」
「俺はここで残るよ。
俺も向かいたい所だけど、光の結社が何をするか分からないからな」
「僕はついて行く。
あの斎王の妹がなぜ君達を指定させたのか気になるからな」
「そうか」
それと共に、俺達はそのまま施設の中へと入っていく。
施設の中はヴァーチャル・リアリティへと入る為の装置があり、説明書通りに俺達はそのまま入っていった。
そこで待ち受けていたのは、車になっている藤原先輩と恐竜になっているティラノだった。
さすがに先輩は少し落ち着かない様子だったけど、恐竜になって、ティラノの方は少し嬉しそうだった。
そこで話した内容、それは斎王自身の運命について、それが変わりつつあるという事。
「そして、その運命を変えたとされる十代と勝気。
二人の力を確かめる為に、ここでタッグデュエルを行う」
「俺達でタッグを?」
「まさか、こんな日が来るとは」
まさかのタッグで驚きを隠せない俺達だったが
「やるしかなさそうだな」
そう言いながら、見ると、既に美寿知は準備ができているのか構えており、二人に分身している。
それと共に俺もデッキを取り出し、本来のデッキパーツと今回は十代先輩と組むという事で別のカードも混ぜる。
「さて、行くぜ」
そう十代先輩の言葉が合図となり
「「「「デュエル」」」」
「まずは俺のターン。
俺はE・HEROフェザーマンを召喚して、ターンエンド」
「私のターン、私は月輪鏡を発動させ、銀の式神-右京を召喚し、カードを2枚伏せて、ターンエンド」
その言葉と共にターンを終えたが、攻撃して来ない?
「これがタッグルールの特徴だ。
フィールドはパートナーと共有しており、最初のターンは全プレイヤーは攻撃できない」
「なるほど」
プレイヤーの人数が多いから、こういうルールがあるのか。
とりあえず、このデッキは未だに未完成な所がある。
だからこそ、今はできだけの事を行う。
「俺のターン。
俺はシンフォギア奏者 月読調を召喚する。
その効果でデッキからシンフォギア シュルシャガナを手札に加えて、さらに手札のシンフォギア奏者 暁切歌は場に月読調がいる時に特殊召喚する。
その効果でイガリマを手札に加える。
カードを一枚伏せて、ターンエンド」
「あぁ、あれってもしかしてシンフォギアデッキ」
「確かE・HEROデッキは戦士族だからシンフォギアデッキとは相性が良いザウルス!」
そう二人は言うが、実はこのデッキが本気はシンフォギアがメインじゃないがな。
「私のターン、私は銀の式神-左京を召喚し、カードを2枚伏せてターンエンド」
そう召喚された2体のモンスターを比べても、姿は同じだが、名前が違う。
それから考えても、効果が何かある。
何よりも
「不気味すぎる」
発動してから、まるで動きを見せない月輪鏡。
油断はできないぞ。
「俺のターン、俺は手札魔法カード融合を発動する。
場のフェザーマンと手札のバーストレディを融合、E・HEROフレイムウィングマンを召喚する。
フレイムウィングマンで右京を攻撃」
その言葉と共に出てきたのは十代先輩を象徴するモンスターの一体であるフレイムウィングマンだ。
フレイムウィングマンはそのまま攻撃を仕掛けるが
「この時、罠カード、聖なる結界-ミラー・バインド!
その効果により、攻撃してきたモンスターを破壊し、そのモンスターよりも攻撃力が低いモンスターを破壊する」
予想していたよりも厄介な奴だった。
だったら
「罠カード、ギャクタン!
その効果により、罠カードの発動を無効にし、デッキに戻す!」
「なに」
罠カードでどんな厄介な奴が出てくるか分からなかった以上は伏せていたが、まさかこんなに早く使う事になるとはな。
だが、そのおかげでフレイムウィングマンの攻撃は通す事ができ、そのまま右京を破壊する事ができた。
「おしっサンキュー。
俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
初めの動きとしては理想的だろ。
「私のターン、ならば私は魔法カード死者蘇生を発動させ、墓地にある右京を特殊召喚、そして、右京を生け贄に、魔鏡の式神-那由多をを召喚する。
那由多で月読調に攻撃」
だが、向こうもすぐに反撃を行ってくる。
「ぐっ」
「カードを2枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターンドロー。
よし、先輩、いよいよこいつを見せる時が来ました」
手札を見ると、どうやらこのデッキの切札が来た。
「なんだなんだ!」
その事は十代先輩もそして他の皆も首を傾げていたが
「俺は手札から融合を発動します。
場にいる暁切歌とK・HERO クウガ マイティを融合!」
「K・HERO!?」
「馬鹿な、E・HEROでもD・HEROでもないHEROだと!」
クウガが現れた事は皆は驚きを隠せないようだ。
驚いている間に切歌が頷きながら、俺の前に現れたのはクウガ。
クウガはベルトに手を当てると、真っ赤に燃える赤色から緑色へと変わっていき、その姿を変える。
「現れろ、K・HERO クウガ ペガサス!」
その言葉と共に切歌の姿は消え、代わりに現れたクウガはその姿を現した。
先程まで緑色の鎧を身に纏っているクウガは右肩のアーマーは黒く、左肩のアーマーは緑で右に比べてやや大きく、突き出ている。
「すげぇ!!
見たことないヒーローじゃないか!」
「K・HERO クウガ ペガサスは召喚に成功した時、デッキからペガサスボウガンを手札に加える事ができる。
そして、手札のペガサスボウガン、シュルシュガナ、イガリマを装備させる」
その言葉と共にクウガの手には専用武器であるペガサスボウガンを手に取るが、同時に剥き出しになっている右腕にイガリマとシュルシュガナの装甲を身に纏う。
それによって、ペガサスボウガンはクウガと同じ大きさまで変わり、まるで砲台を思わせる形へと変わっていた。。
「これによりクウガの攻撃力は2500上がる!
そしてクウガで左京に攻撃する」
「だが、どんな高い攻撃力を持っていたとしても、なに」
「ペガサスボウガンは攻撃する時、相手の魔法・罠の効果を無効にする事ができる」
それと共にペガサスボウガンから溢れ出る風の突風によって、向こうが発動しようとしていた罠はそのまま伏せられたままだ。
そして、クウガから放たれた風の弾丸は左京を撃ち抜き、破壊する。
「ぐっ」
「同時にシュルシュガナの効果で手札を一枚捨てさせて貰う。
そしてイガリマの効果で伏せられているカードを破壊する」
同時にペガサスボウガンから放たれた小さな弾丸が手札と伏せられたカードを打ち抜く。
「手札と伏せカードを同時に破壊するなんて!」
「俺はこれでターンエンド」
「私のターンドロー。
確かに強いが、破壊すれば問題ない。
私は手札から暗黒界の雷を発動させ、クウガ ペガサスを破壊する」
その一言と共に空から降りてきた雷がクウガを打ち抜く。
「クウガ!」
その言葉と共にクウガ ペガサスは破壊される。
「そして、暗黒界の雷の効果で手札を一枚捨てる。
さらに死者蘇生を発動し、墓地の左京を特殊召喚する。
左京の効果により、墓地の右京もまた復活する」
「これはやばいドン!?」
「左京でプレイヤーにダイレクトアタック!」
「ぐっ」
それによって、俺達は初めてダメージを受けるが、まだまだ軽い!
「私はカードを一枚伏せて、これでターンエンド」
「俺のターンドロー。
俺は融合準備を発動する。
デッキのE・HEROシャイニング・フレイム・ウィングマンを選択し、デッキからスパークマンを手札に加えて、墓地の融合を手札に加える。
そして、手札から融合を発動し、現れろ!シャイニング・フレア・ウィングマン!」
「よしっ!」
そこに出てきたシャイニング・フレア・ウィングマンが出てきた事で、一気に攻撃を仕掛けるが
「この時罠カード、リビングデッドの呼び声。
その効果により、墓地から魔鏡の式神-阿僧祗を特殊召喚し、さらに罠カード、激流葬!
それにより、場の全てのモンスターを破壊する」
「なっ」
その言葉と共に場にいた全てのモンスターが瞬く間に波に覆われ破壊されてしまう。
「なんで、わざわざモンスターを召喚したんだ?」
先程の一連の行動、シャイニング・フレア・ウィングマンを破壊した後に発動すればモンスターは残るはずだった。
その理由は一体
「くそぉ、もう少しだったのに。
俺はカードを一枚伏せて、これでターンエンド」
「私のターン。
どうやら、想像以上。
これを発動させるのに、これ程早く行うとは思わなかったぞ」
「なに?」
「十代先輩!」
「これはっ」
見ると、既にフィールドは闇で覆われていた。
「私のターンドロー。
私は魔法カード 命の水を発動する。
その効果により、墓地から闇の神-ダークゴッドを特殊召喚する。
さらに月輪鏡の効果により、無限の降魔鏡を発動できる」
「月輪鏡の効果?」
「フィールド上のモンスターが破壊される度に、このカードに月輪カウンターを1個乗せる。
10個以上の月輪カウンターが乗ったこのカードを墓地へ送る事で、デッキまたは手札から「無限の降魔鏡」1枚を発動する事ができる」
「なっだから」
さっきからモンスター破壊を重点に置いていたのか。
その言葉と共に出てきたダークゴットと呼ばれるモンスターと、そのモンスターによく似たトークン達がこちらを睨んでいた。
「攻撃力 3000のモンスターを一気に10体も!?」
「このままじゃ」
「私はこれで、ターンエンド」
「どういう事だ?」
圧倒的にあちらが有利な状況なのに、なぜこちらに攻撃をしてこない?
「・・・もしかして、攻撃しないんじゃなくて、攻撃できない?」
「ふふっ、さすがに分かりましたか」
「こんな状況だったらな。
さてっと、どうしたもんか」
今の状況ははっきり言って、不利だ。
下手に時間をかけても、こちらが不利になるだけ。
だからと言って、下手にモンスターが出ればこちらが負けてしまう。
だったら。
「・・・先輩」
「んっどうしたんだ?」
「先輩のネオスの力、借りても良いですか?」
「俺のネオスをか?」
そう言い、俺と十代先輩は互いに見ると同時に頷く。
「あぁ、良いぜ」
「ならば、俺はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
その言葉と共に、俺は先輩からのネオスが届くまで待つ。
「私のターン、何を企んでいるのか分からないが、無駄な事を。
私はカードを一枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターンドロー。
俺は手札からおろかな埋葬を発動させる。
デッキからE・HEROネオスを墓地に送り、魔法カードオーバーソウルを発動。
墓地から、E・HEROネオスを特殊召喚、カードを一枚伏せてターンエンド」
「私のターン、何を企んでいるのか分からないが、無駄な事を。
ダークゴッドでネオスに攻撃!」
「罠カード、攻撃の無力化!
その効果でネオスへの攻撃を無効にするぜ!」
「・・・ターンエンドだ」
そうして、十代先輩の活躍でなんとかネオスが場に残ってくれた。
「俺のターン。
ありがとうございます、先輩」
「決めろよ、後輩」
「えぇ、俺はK・HERO クウガ グローイングフォームを召喚する。
グリーイングフォームはこのモンスターをリリースする事で、墓地のクウガ マイティへと変身する事ができる」
その言葉と共に現れたのは先程までのクウガだった。
だが、その姿は白く、少し弱々しかった。
しかし効果が発動した瞬間、クウガの身体は赤く燃え上がり、そのまま構える。
「二体のヒーローが並んだ!」
十代先輩のネオスと、俺のクウガ。
この二体の揃った時
「なんだかいける気がする!
俺は融合を発動!
俺のクウガと先輩のネオスを融合!
現れろ、K・HERO クウガ ライジングマイティ」
その言葉と共にネオスの身体は光り輝き、クウガの身体を身に纏うと、身体の各部に金色のアーマーを身に纏う。
「だが、攻撃力はまだダークゴッドの方が上だ」
「いいや、終わらせる!
クウガ ライジングマイティで攻撃!
その時、速攻魔法 マイティキックを発動!
このターン、場のクウガの攻撃力は1000上げ、破壊したモンスターの攻撃力分相手にダメージを与える事ができる!」
「なっ!」
両腕を開いて腰を落とした構えを取る
それと同時にクウガに合わせて、ネオスの幻影も現れる。
敵に向かって走り出す。この際、足の裏から炎と雷が上がり、そのまま真っ直ぐダークゴッドを蹴り上げる。
「行くぜ!Wマイティキック!」
「グッガアアアァァ」
マイティキックを食らい、ダークゴッドはそのまま爆散し、相手のライフは0へと変わる。
「くっ」
「なんとか勝てた」
そう言い俺達はなんとかデュエルを終え、美寿知の元へと向かう。
そこで語られたのは、斎王の真実、そしてエドが探していた究極のDのカードの行方だった。
「それにしても、破滅の光か」
まさか闇からの使者であるドラゴエディアだけではなく、世界を滅ぼそうとする破滅の光までいるとはな。
『だからこそ、我々は戦う。
命を育む闇と、命を導く光が』
『えぇ、それこそ、私達の戦う理由』
「んっ?」
そう話していると、後ろの声が気になり、見てみるとマシュとネオスが話していた。
それにしてもどういう意味なんだろ?