「ジェネックスか」
三沢先輩とのデュエルを終えた後、鮫島校長から発表された内容。
世界中のデュエル学園の代表、プロ、セミプロが参加するプロアマオープンの大会。
参加者には資格メダルが贈られ、参加者には一日一回デュエルの義務があるらしい。
「それにしても、どんなデュエリストが来るのか」
俺はそう言いながら、俺は周りを見渡すが、今はあまりデュエリストが見掛けない。
「デュエルしたいけどなぁ」
そう言いながらデュエル島を歩き回っていると
「羽?」
目の前に出てきたのは白い羽だった。
何の羽がどこから飛んできた所へと、俺はその場所へと向かう。
「君が相手か」
「んっ?」
そこに立っていたのはスーツを身に纏っている男性だった。
見たことのない人物なので、おそらくはジェネックスの参加者だと思われるが
「えっと、参加者の一人ですか?」
「そうだな。
私の名はラフェール、少し縁があって、この大会に参加させて貰っている」
「ラフェールさんですか?」
そう言いながら、俺はラフェールさんを見てみると、その後ろには先程まで羽を出していたと思われるモンスターがいた。
「本当に、凄い人そうだな」
俺はそう言いながら、思わずデュエルディスクを構える。
「すいません。
どうしても、今、ラフェールさんと戦いたいと思ってしまって」
「気にするな。
それは私も同じ事、デュエリストの本能かもしれない」
「見せて貰おう、君の実力を」
そう言い俺達は同時に構える。
「「デュエル!」」
「私のターン。
私はモンスターをセットし、カードを2枚伏せて、ターンエンド」
「俺のターン、ドロー。
俺はスライムパレードを発動し、スライムを召喚する」
その言葉と共に出てきたのは青い横長の雫型に笑顔が付いた姿のモンスターだった。
スライムの姿を見たらラフェールさんは驚きを隠せないような表情だった。
「それがスライム?」
「えぇ、そうですよ。
まぁ、世間で知られているスライムとは違いますけど」
「そうか、だが、私としてはそちらのスライムの方がなかなか好きだがな」
「ありがとうございます。
ですが、まだスライムの効果は終わっていませんよ。
スライムが召喚、特殊召喚に成功した時、デッキからレベル4以下のスライムモンスターを一体特殊召喚する。
俺はデッキからぶちスライムを特殊召喚する」
その言葉に合わせるようにデッキから現れたのはぶち模様のスライムだった。
「ぶちスライムの効果でデッキの上から3枚見て、その中にスライムモンスターを特殊召喚するが」
そう言いながら、見た3枚のカードの中には残念ながらモンスターカードはなかった。
それでもまだ展開できない訳じゃない。
「さらに自分の場にスライムモンスターが2体以上いる時、手札のスライムナイトは特殊召喚する事ができる」
それと共にスライムに乗った小さな騎士が現れると、小柄な体格で剣を持ち上げながら現れる。
「まだ終わりませんよ!
俺は儀式魔法勇者の笛を発動する!
その効果により、自分の場にいるスライム、ぶちスライム、スライムナイト、メタルスライムをリリースして、現れろ、勇車スラリンガル!」
その言葉と共に現れたのは巨大なスライムを模した戦車であり、それが現れると共に俺の場にいたスライム達と手札にいたメタルスライム達は次々と乗り込んでいく。
「ほぅ、1ターンでここまでのモンスターを召喚するとは」
「えぇ、スラリンガルの効果により、このモンスターの召喚で使用したスライムモンスターの攻撃力分だけ上げます。
その攻撃力は4400!
さらにスラリンガルの効果、デッキからカードを捨て、その捨てたカードによって効果を変える。
俺は魔法カードスライムフュージョンを墓地に送り、ラフェールさんの伏せモンスターを破壊する!」
「甘い!
私は速攻魔法禁じられた聖杯を発動する。
その効果により、スラリンガルの効果を無効にし、攻撃力を400上げる」
「なっ」
スラリンガルが攻撃を仕掛けようとした瞬間、砲弾に詰め込まれた聖杯によって、整備不良を起こしたようで動けなくなる。
その事に気づいて、スラリンガルの中にいたスライム達は慌て始め、すぐに大砲の中にある聖杯を取ろうとする。
「スラリンガルの攻撃力は効果によって、上がる。
だが、禁じられた聖杯によって、攻撃力は400上がる。
さぁ、どうする?」
「下手に動けませんよ。
俺はこれでターンエンド」
そうして、ターンエンドと共に聖杯が取れたのが嬉しかったのかスライム達の笑い声が聞こえるが、それでもこの状況はやばい。
伏せる為のカード1枚ない状況で相手のターンに渡したのはやばい。
「私のターン、ドロー。
まさか、こんなに早く出すとは思わなかった。
だが、この場ではこれが最適だろう」
「何?」
その言葉に意味が分からず、首を傾げるが
「私の墓地にモンスターがいない時、このモンスターを特殊召喚できる。
現れろ、ガーディアン・エアトス!」
「っ」
その言葉と共に現れたのはインディアンを思わせる格好をした女性であり、そのモンスターから感じるのはマシュ達のような光を感じる。
「まさか、精霊」
「ふっ、君にも感じるか。
だが、まだ終わっていない。
私は伏せモンスターを反転召喚、名工 虎鉄。
そのモンスター効果によって、デッキから装備魔法、女神の聖剣-エアトス
を手札に加え、ガーディアン・エアトスに装備」
その言葉と共にガーディアン・エアトスはこちらに剣を構える。
「ガーディアン・エアトスの効果。
君の墓地に眠るモンスターを3体除外する事によって、ガーディアン・エアトスの攻撃力を除外したモンスターの攻撃力だけ500上がる」
それによって、ガーディアン・エアトスの剣に吸い込まれるようにスライム達が次々と向かって行く。
「エアトス自身の攻撃力2500に加えて、除外されたスライム達の数は3体、それにあの装備魔法の攻撃力も加わって、4500」
「ガーディアン・エアトスで攻撃、聖霊のオペラ!」
その一言に合わせるように、スラリンガルはガーディアン・エアトスの攻撃によって、破壊される。
「ぐっ」
本当だったら、この時、スラリンガルの効果でスライム達を召喚したかったが、ガーディアン・エアトスの効果で除外されてしまって、召喚する事ができない。
「私はこれでターンエンド」
「俺のターン、ドロー!」
先程の攻撃で思った以上に危機的状況だ。
スラリンガルが破壊されたのは多少予想していたが、まさか墓地のスライム達まで除外するとは思っていなかった。
「俺は手札からスライム・マジック・スロットを発動する。
デッキからカードを3枚めくり、その中の「スライム」カードを全て手札に加え、残りをデッキに戻してシャッフルする。その後、自分はこの効果でデッキに戻したカードの枚数×2000のライフを失う」
「ここでドローカードを引いたが。
だが、その効果は下手したら、そのままお前の敗北にも繋がるぞ」
「何もしないで、負けるよりはずっと良いでしょ。
ドロー!」
俺はそう言い、手札をドローする。
「よしっ、手札に加わったのはスライム・エンカウト、はぐれメタルスライム
、スライム・フュージョン!
よって、全て俺の手札に加える!」
「ここで引いたか。
これは運、いや」
そう言いながら、ラフェールさんは笑みを崩さなかった。
「お前もまた彼と同じように選ばれたようだな」
俺はそう言いながら、そのまま俺は手札のモンスターを見る。
「俺はこれでターンエンド」
「何もしないのか?」
「あぁ、でも今はこれで良い」
「そうか、それがお前の選択か。
だが、容赦しない、私のターン、まずは名工 虎徹を守備表示にして、ガーディアン・エアトスでプレイヤーに直接攻撃!」
その言葉と共に、こちらに迫ってくる。
「はぐれメタルスライムの効果。
相手が攻撃をしてきた時、このモンスターを特殊召喚する事ができる」
「ほぅ」
その言葉と共にはぐれメタルスライムが俺の足下に現れると、ガーディアン・エアトスからの攻撃をそのまま避ける。
「最初からこれを狙っていたか。
未だに知らないモンスターを見るのは」
「そうですか。
それに」
俺はそう言いながら構える。
「ふぅ、それじゃあ、行きますか!」
俺はそのまま構え、手札に加える。
「よしっ、俺はまずはスライム・エンカウトを発動する。
その効果でデッキからスライムモンスターを特殊召喚する。
俺はデッキからスライムを特殊召喚して、その効果でぶちスライムを特殊召喚。
そして、ぶちスライムの効果でデッキの上から3枚見て、スライムならば特殊召喚できる」
そう言い、俺はカードを見る。
「よしっスライムナイトを特殊召喚する!」
「たった一枚のカードから、再びここまで」
「まぁね、そしてここからが本番ですよ。
俺は魔法カードスライム・フュージョン!
その効果で場のスライムと手札のマシュ・キリエライトを融合!
現れろ、スライダーヒーロー」
その言葉と共に表れたのはスライダーヒーローは青いスライムを模した鎧を身に纏っており、そのまま構える。
「スライダーヒーローは1ターンに1度、墓地のモンスターを装備する事でそのモンスターのレベル分上がる。
俺はマシュ・キリエライトを装備し、そのレベルを12に上げる」
その言葉と共にスライダーヒーローは身に纏っていた鎧はそのままマシュが身に纏い、巨大なスライムを模した盾を構える。
「1ターンにここまでの展開力。
確かに恐ろしいが、どのモンスターの攻撃力も低いようだが」
「スライダーヒーローは自分のレベルの数だけ攻撃力を上げる。
今のスライダーヒーローのレベルは12、つまり」
「攻撃力3400!?」
その言葉と共にスライダーヒーローはそんまま構える。
「スライムパレードの効果、このスライムパレードのカウンターを取り除く事で、効果を発動できる。
今回は2つ。
その効果によって、スライム達の攻撃力は500上げる」
その言葉と共に場にいた全てのスライム達がやる気を出したように盛り上がる。
「スライダーヒーローでガーディアン・エアトスに攻撃!」
その言葉と共にスライダーヒーローはそのまま手に持った槍を構え、走り出す。
それと共にガーディアン・エアトスは剣を構え、激突する。
互いの攻撃がぶつかり合うが、スライダーヒーローはそのままガーディアン・エアトスを破壊する。
「エアトスっ」
「まだ、終わっていない。
スライムで名工 虎徹に攻撃!」
その言葉と共に名工 虎徹を貫く。
「さて、ぶちスライムとスライムナイトで直接攻撃!」
「ぐっ」
その攻撃によって、ラフェールさんはそのままライフは0へと変わる。
「ふふっ、まさかエアトスを倒すとは。
君で二人目だ」
「二人目?」
そう言いながら、疑問に思っていると、ラフェールさんがメダルをこちらに渡す。
「君の活躍、見させて貰うぞ」
それと共に、ラフェールさんはそのまま去って行った。
「本当に強かったな。
あんな人が、まだまだ来ると思うと」
俺は自然と笑みを浮かべる。